14. You have the right to all the universe; to perfect peace, complete deliverance from all effects of sin, and to the life eternal, joyous and complete in every way, as God appointed for His holy Son.
- right [ráit] : 「正しい要求、正当な要求、当然の権利」
- universe [júːnəvə̀ːrs] : 「宇宙、銀河、万物、森羅万象、全世界」
- perfect [pə́ːrfikt] : 「完全な、完璧な」
- peace [píːs] : 「平和、安らぎ、平穏、安心、安定」
- complete [kəmplíːt] : 「完結した、完成した、完全な」
- deliverance [dilívərəns] : 「救出、解放」
- effect [ifékt] : 「効果、効力、結果、影響、作用」
- sin [sín] : 「罪、罪悪、ばかげたこと、過失、罪業」
- eternal [itə́ːrnl] : 「永遠の、不変の、永久の、不滅の」
- joyous [dʒɔ́iəs] : 「うれしい、喜びに満ちた、楽しい」
- in every way : 「すべての点で、あらゆる面で」
- appoint [əpɔ́int] : 「決める、指定する、定める、〜を任命する、選任する」
❖ "You have the right ~ "「あなたは、全世界に対して正当な権利を持つ」。ここの"all the universe"「全世界」とは、実相世界、天の王国と考えていい。あなたは、実相世界、天の王国で平安に暮らす権利がある、ということ。以下、実相世界に暮らす具体的な姿を述べており、"to perfect ~ "意訳していく、「それは、完璧な平和のうちに生きる権利であり、」"complete deliverance ~ "「あらゆる罪の影響から完全に解放される権利であり、」"and to the life ~ "「永遠の命として生きる権利であり、」"joyous and complete ~ "「あらゆる面で、喜びに満ち完全に生きる権利である」。"as God appointed ~ "「それは、神が神の子に割り振った権利、そのものなのだ」。あなたが、天の王国へ回帰出来れば、このような正当な権利があなたのものとなる。それは、神が、神の子であるあなたに与えたものなのである。
This is the only justice Heaven knows, and all the Holy Spirit brings to earth.
- justice [dʒʌ́stis] : 「正義、公正、正当性」
- bring [bríŋ] : 「〜をもたらす、〜を持って来る」
- earth [ə́ːrθ] : 「地球、地上、全世界」
❖ "This is the only justice ~ "「これが、天の王国の知る唯一の正当性である」。一言で言えば、あなたは、天の王国で幸せに生きる権利を正当にもっている、ということ。"and all the Holy Spirit ~ "「そして、それは、ホーリー・スピリットが地上にもたらすすべてである」。ホーリー・スピリットがこの地上に天の王国の幸せをもたらす、という意味ではなく、天の王国へ回帰する正当な権利、つまり、天の王国への切符を神の子達にもたらしてくれる、という意味。
Your special function shows you nothing else but perfect justice can prevail for you.
- special [spéʃəl] : 「特別な、独特の、特別の、特有の」
- function [fʌ́ŋkʃən] : 「職務、役割、機能、作用、働き、効用」
- show [ʃóu] : 「示す、表す、表示する」
- prevail [privéil] : 「広がる、広く行き渡る、流行する」
❖ "Your special function ~ "「あなたの特別な役割は、完璧な正当性があなたにもたらされる可能性のあること以外、何もあなたに示してはいない」。同胞を幻想世界から救うという、あなたの特別な役割を果たすことで、あなたは天の王国へアセンションするという完璧な正当性を手に入れ、神の元へ回帰出来るのだ、ということ。天の王国への切符は、あなたの手の中にある。
And you are safe from vengeance in all forms. The world deceives, but it cannot replace God's justice with a version of its own.
- safe [séif] : 「安全な、無事な、安泰で」
- vengeance [véndʒəns] : 「復讐、仕返し、報復」
- form [fɔ́ːrm] : 「形、外形、構造、姿、体つき」
- deceive [disíːv] : 「欺く、惑わす、だます、裏切る」
- replace [ripléis] : 「〜を取り換える、交換する、差し替える」
- version [və́ːrʒən] : 「バージョン、版、種類」
❖ "And you are safe ~ "「そしてあなたは、あらゆる形の復讐から安全なのだ」。天の王国へ回帰する正当な権利を得るとは、完全な無辜性を認識することでもあるから、誰からも攻撃を受けることはない。無辜であることは、あらゆる復讐から安全なのだ。"The world deceives ~ "「この世界は欺くが、」"but it cannot replace ~ "「神の正当性と、復讐自体の正当性を置き換えることは出来ない」。虚偽だらけの幻想世界であるが、その世界であっても、復讐の正当性を神の正当性と入れ替えて、人を騙すことは出来ない。ホーリー・スピリットの思考システムの正当性を、エゴの思考システムの正当性で塗り替えることは出来ないのだ。
For only love is just, and can perceive what justice must accord the Son of God.
- just [dʒʌ́st] : 「正しい、公正な、当然の、もっともな」
- perceive [pərsíːv] : 「知覚する、〜に気付く、〜を見抜く」
- accord [əkɔ́ːrd] : 「与える、認める、許容する」
❖ "For only love ~ "「なぜなら、愛だけが正当であり、」愛の欠けた復讐は正当ではなく、"and can perceive ~ "「愛だけが、正当性が神の子に許すに違いないものを知覚出来るのである」。正当性が神の子に許すものとは、喜び、平和、慈しみ、美、等々の真実のことである。愛に満ちた心だけが、それらの真実を知覚出来るのである。
Let love decide, and never fear that you, in your unfairness, will deprive yourself of what God's justice has allotted you.
- decide [disáid] : 「決定する、決心する、決意する」
- fear [fíər] : 「〜を恐れる、〜を怖がる」
- unfairness [ʌ̀nfέərnis] : 「不公平、不当」
- deprive [dipráiv] A of B : 「AからBを奪う、AにBを与えない」
- allot [əlɑ́t] : 「〜を割り振る、充てる、割り当てる」
❖ "Let love decide ~ "「愛に決定させなさい」。愛に満ちた心で、決定しなさい。"and never fear that ~ "「そして、that以下を恐れてはいけない」。"that you, in your ~ "「あなたが正当性に欠けているからと言って、神の正当性があなたに割り振ってくれたものを、あなたが自分自身に与えないのではないかと、」恐れてはいけない。あなたは、神が思うほど正しい者ではないので、きっと、神があなたに割り振ってくれた愛や平和や喜びに値しないのではないかと恐れることはない。神は、そんな理由を振りかざして、神の子の正当な権利を犯すことは決してない。
IX. The Justice of Heaven
天の王国の正当性
1. What can it be but arrogance to think your little errors cannot be undone by Heaven's justice?
- arrogance [ǽrəɡəns] : 「尊大、横柄、傲慢」
- error [érər] : 「誤り、間違い、ミス、過失」
- undone [ʌndʌ́n] : 「undo の過去分詞形」
- undo [ʌndú] : 「〜を元に戻す、元どおりにする、取り消す」
- justice [dʒʌ́stis] : 「正義、公正、正当性」
❖ "What can it be but ~ "「あなたのささやかな過ちが、天の王国の正当性によって取り消しにされる可能性はないだろうと思うことは、傲慢でなくて何だろうか」。天の王国の正当性、神の愛は、あなたの過ちを必ず正して取り消しにしてくれるのだ。そんなことはあるまいと、高をくくることは、あなたの傲慢な心以外の何ものでもない。もっと、素直になるべきなのだ。
And what could this mean except that they are sins and not mistakes, forever uncorrectable, and to be met with vengeance, not with justice?
- mean [míːn] : 「〜を意味する、…とは〜を指す」
- except [iksépt] : 「〜を除いて、〜以外に」
- mistake [mistéik] : 「誤り、判断上の間違い、ミス、過ち」
- forever [fərévər] : 「永遠に、永久に」
- uncorrectable [ʌ̀nkəréktəbl] : 「訂正不可能な、修復不可能な」
- met [mét] : 「meet の過去・過去分詞形」
- meet [míːt] : 「満たす、かなう」
❖ "And what could this mean ~ "「この傲慢さが、ささやかな過ちは罪であって、誤りなどではなく、永遠に修正不可能な、復讐には値するが正当ではないということを意味する以外、何を意味することが出来るだろうか」。過ちを正して修正することは出来ないと考えることは、復讐心に燃えた傲慢さである。
Are you willing to be released from all effects of sin? You cannot answer this until you see all that the answer must entail.
- be willing to : 「する意思がある、進んで〜する、〜に前向きである」
- release [rilíːs] : 「解放する、自由にする、放つ、離す」
- effect [ifékt] : 「効果、効力、結果、影響、作用」
- answer [ǽnsər] : 「〜に答える、〜返事する」
- until [ʌntíl] : 「〜までは、〜になってやっと」
- entail [entéil] : 「〜を伴う、必要とする、引き起こす」
❖ "Are you willing to be ~ "「あなたは、罪のあらゆる影響から解放されたいと願うだろうか」。"You cannot answer ~ "「この答えが必ず引き起こすことのすべてをあなたが目にするまでは、あなたはこれに答えられないのだ」。あなたは、自分は過ちを犯したという罪の意識を強く抱いているものだから、罰せられて当然だと信じている。過ちを正し取り消しに、罪から解放されるということが信じられないのだ。罰を回避してそんなことをしたら、いったい何がその後に起こるか恐ろしいのだ。だから、素直に、罪から解放されたいと答えられないのである。
For if you answer "yes" it means you will forego all values of this world in favor of the peace of Heaven.
- mean [míːn] : 「〜を意味する、…とは〜を指す」
- forego [fɔːrɡóu] : 「〜なしで済ませる、慎む、差し控える」
- value [vǽljuː] : 「価値、値打ち、真価、重要性」
- in favor of : 「〜に賛成して、〜を支持して」
❖ "For if you answer "yes" it ~ "「なぜなら、もしあなたが『はい』と答えたら、それは、天の王国の平和を優先して、この世界の価値のすべてを放棄することを意味するからなのだ」。罪からの解放を望むことは、罪は取り消しにすべしという天の王国の正当性を採用し、罪は罰せられるべしというこの世界の正当性を放棄することを意味する。この幻想世界の正当性を否定することは、この世界の価値観を否定することであり、これまで価値ありと思ってきたあなたの財産を手放すことに繋がるのである。だから、あなたは怖がっているのだ。失うことを恐れているのだ。
Not one sin would you retain. And not one doubt that this is possible will you hold dear that sin be kept in place.
- retain [ritéin] : 「〜を保有する、保つ、保持する」
- doubt [dáut] : 「疑い、疑念、疑惑」
- possible [pɑ́səbl] : 「可能性がある、起こり得る、あり得る、なし得る」
- hold dear [díər] : 「大切にする」
- kept [képt] : 「keep の過去・過去分詞形」
- keep [kíːp] : 「〜を持ち続ける、保持する」
- in place : 「適当な位置に、適所に」
❖ しかし、罪からの解放に『はい』と答えれば、"Not one sin would ~ "「罪は何一つ、あなたは保持することはなくなるだろう」。"And not one doubt ~ "「罪を適当な場所に保持しておくために、こんなことが可能なのだろうかと疑うことを、あなたは大切にすることも、一切なくなるだろう」。文中の"that"は"so that"のことで、「〜するために、その結果」。罪からの解放は、疑いからの解放も意味する。
You mean that truth has greater value now than all illusions.
- truth [trúːθ] : 「現実、事実、真相、真理、本当のこと」
- great [gréit] : 「大きい、大きな、巨大な、重要な、重大な」
- value [vǽljuː] : 「価値、値打ち、真価」
- illusion [ilúːʒən] : 「幻想、幻覚、錯覚」
❖ "You mean that ~ "「あなたは、真実は、あらゆる幻想よりも、今や、大きな価値があると宣言したことになるのだ」。罪という幻想よりも、幻想の罪は正され取り消しに出来る、つまり、赦すことで消滅させ得るのだという真実の方が、ずっと価値があると認識出来る。
And you recognize that truth must be revealed to you, because you know not what it is.
- recognize [rékəgnàiz] : 「〜を認識する、〜を認証する、認める、受け入れる」
- truth [trúːθ] : 「現実、事実、真相、真理、本当のこと」
- reveal [rivíːl] : 「明らかにする、暴露する、啓示する」
❖ "And you recognize that ~ "「こうして、あなたは、真実があなたに明らかにされたに違いないと知るのである」。真実が明らかにされたと同時に、その真実を受け入れる意思が、あなたの心の中に芽生えたことを知るのである。天の王国を、あるいは、神を、あなたは受け入れ始めているのだ。