5. Those who would see the witnesses to truth instead of to illusion merely ask that they might see a purpose in the world that gives it sense and makes it meaningful.
- witness [wítnəs] : 「目撃者、証人、参考人、証拠、証言」
- truth [trúːθ] : 「現実、事実、真相、真理、本当のこと」
- instead [instéd] of : 「〜の代わりに」
- illusion [ilúːʒən] : 「幻想、幻覚、錯覚」
- merely [míərli] : 「ただ単に、単に」
- purpose [pə́ːrpəs] : 「目的、意図、狙い、意向、趣旨、意味」
- sense [séns] : 「意味、意義、道理、思慮」
- meaningful [míːniŋfəl] : 「意味のある、意味深長な、重要な」
❖ "Those who would see ~ "「幻想ではなく真実の証言者に会いたいと望む者は、ただただ、この世界に意味と与え、意義あるものにする目的を見ることができるように求めているのだ」。実相的な真実を求める者は、この幻想世界に生きる意味と目的を知りたいと願うのである。なぜ生まれてきたか、なぜ生きるのか、それが知りたいのである。
Without your special function has this world no meaning for you.
- without [wiðáut] : 「〜なしで、〜を持たないで、〜なしに」
- special [spéʃəl] : 「特別な、独特の、特別の、特有の」
- function [fʌ́ŋkʃən] : 「職務、役割、機能、作用、働き」
❖ "Without your special function ~ "「あなたの特別な役割なしでは、この世界はあなたにとって何の意味もない」。無目的に生きるだけでは、この世界は何の意味もない。あなたが、この世界が幻想に過ぎないことに気付き、幻想を赦して、その幻想から解放されること、そして同時に、他の同胞達を幻想世界から救い出すこと、そういうあなたの特別な役割を認識したとき、この世界の存在はあなたにとって大きな意味をもってくるのだ。
Yet it can become a treasure house as rich and limitless as Heaven itself.
- become [bikʌ́m] : 「〜になる」
- treasure [tréʒər] : 「宝、富、宝物、財宝、貴重品」
- house [háus] : 「家、住宅、家屋」
- rich [rítʃ] : 「恵まれている、物質的に豊かな、豊富な、金持ちの」
- limitless [límitlis] : 「無限の、制限のない」
❖ この世界は幻想に過ぎないのだが、あなたが自分の役割に気付けば、"Yet it can become a treasure ~ "「しかし、この世界は、天の王国自体と同じくらい豊かで制限のない宝の住み家になるのである」。この幻想世界を頭から拒絶して、自ら捨て去ること(たとえば、極端に走って、自殺することなど) は、まったく必要ないし、意味もない。利用の仕方によっては宝の山になるのだ。つまり、この世界の幻想性を認識して、受け入れ受け流し、赦す事で、幻想世界は消滅し、同時に、あなたは実相世界への旅に出ることが出来るからだ。幻想世界は、天の王国へ回帰するためのステップボードに利用することが出来るのである。
No instant passes here in which your brother's holiness cannot be seen, to add a limitless supply to every meager scrap and tiny crumb of happiness that you allot yourself.
- instant [ínstənt] : 「瞬間、一瞬」
- holiness [hóulinəs] : 「神聖、高潔」
- seen [síːn] : 「see の過去分詞形」
- add [ǽd] : 「加える、合計する、足す」
- supply [səplái] : 「生活必需品、補給品、供給」
- meager [míːɡər] : 「わずかな、劣る、貧弱な、貧相な、乏しい」
- scrap [skrǽp] : 「くず、かけら、断片、不用品」
- tiny [táini] : 「とても小さい、ちっぽけな、極めて小さな」
- crumb [krʌ́m] : 「少量、小片、小銭、断片、わずか、かけら」
- happiness [hǽpinəs] : 「幸福、喜び、幸せ」
- allot [əlɑ́t] : 「〜を割り振る、充てる、割り当てる、配る」
❖ "No instant passes here ~ "「あなたの同胞の神聖さが見られない瞬間とか、あなたがあなた自身に割り当てた、わずかな屑のような、小さいかけらのような幸せを無制限に増やすことが出来ないような瞬間は、この世界にはない」。あなたが自分の特別な役割に気付いて、それを実行に移したとき、あなたは、同胞が神の子として神聖であり、あなたのこの世での小さな幸福が、実相的にどんどん膨らんでいくのを見ることが出来るのだ。
6. You can lose sight of oneness, but can not make sacrifice of its reality.
- lose [lúːz] : 「〜を失う、見失う、喪失する、なくす」
- sight [sáit] : 「視界、景色、光景、視覚、視力」
- lose sight of : 「〜を見失う」
- oneness [wʌ́nnis] : 「単一性、同一性、統一性」
- sacrifice [sǽkrəfàis] : 「犠牲、いけにえ」
- reality [riǽləti] : 「現実、真実、事実、実態、実相」
❖ "You can lose sight of ~ "「あなたが、一体性を見失なう可能性はあるが、」"but can not make sacrifice ~ "「一体性の事実を犠牲にすることは出来ない」。神の子が単一存在であり、神と結合した存在であるという事実を見失う可能性はあるが、その事実を否定することで、単一性の事実を虚偽に変えること、つまり犠牲にすることは出来ないのだ。実相的事実は、永遠に不変である。虚偽なるものに変えることも、犠牲にすることも出来ないのだ。
Nor can you lose what you would sacrifice, nor keep the Holy Spirit from His task of showing you that it has not been lost.
- sacrifice [sǽkrəfàis] : 「〜を犠牲にする、〜をいけにえにする」
- keep A from B : 「AにBをさせない、AにBを遠ざける」
- task [tǽsk] : 「任務、職務、仕事」
- lost [lɔ́st] : 「lose の過去・過去分詞形」
❖ "Nor can you lose ~ "「また、あなたは、犠牲にしたいと望むものを失うことも不可能である」。たとえば、あなたは神の子としての神聖さを犠牲にしたいと望むかもしれないが、それは不可能だ。"nor keep the Holy Spirit ~ "「さらに、あなたが犠牲にしたいと望んだものはあなたから失われてはいないのだと教える仕事を、ホーリー・スピリットから奪うこともできない」。あなたがどんなに神聖さを犠牲にしたいと望んでも、神の子であるあなたから神聖さが失われることはないのだと、ホーリー・スピリットは教えてくれるのだが、あなたは、それを避けることも出来ないのだ。あなたは、いつか必ず、ホーリー・スピリットからそれを教えてもらう瞬間をもつだろう。
Hear, then, the song your brother sings to you, and let the world recede, and take the rest his witness offers on behalf of peace.
- hear [híər] : 「〜を聞く、聴く、〜が聞こえる」
- recede [risíːd] : 「退く、後退する、手を引く、引っ込む、遠ざかる」
- rest [rést] : 「休息、休養、静養」
- witness [wítnəs] : 「証拠、証言、目撃者、証人、参考人」
- offer [ɔ́ːfər] : 「差し出す、捧げる、提供する」
- on behalf of : 「〜のために、〜の利益になるように」
- peace [píːs] : 「平和、安らぎ、平穏、安心、安定」
❖ "Hear, then, the song ~ "「ならば、あなたの同胞があなたに歌いかける歌に耳を傾けてみなさい」。あなたを幻想世界から実相世界へ誘(いざな)う同胞の歌を聴きなさい。"and let the world recede ~ "「そして、この世界を退かせなさい」。同胞の歌を受け入れて、幻想世界から目覚め、幻想世界を消滅させなさい。"and take the rest his witness ~ "「さらに、平和のために、同胞の証言が差し出してくれる憩いの時間を享受しなさい」。そして、同胞が、あなたは神聖な神の子なのだと証言することを受け入れて、天の王国の平和な憩いの一時(ひととき)を享受しなさい。
But judge him not, for you will hear no song of liberation for yourself, nor see what it is given him to witness to, that you may see it and rejoice with him.
- judge [dʒʌ́dʒ] : 「〜を判断する、〜を裁く」
- liberation [lìbəréiʃən] : 「釈放、解放」
- given [gívn] : 「give の過去分詞形」
- witness [wítnəs] : 「証言する、証明する」
- rejoice [ridʒɔ́is] : 「うれしがる、喜ぶ、祝う」
❖ "But judge him ~ "「しかし、同胞を判断してはいけない」。同胞が本当のことを言っているのか、嘘を言っているのか、頭脳による理性で判断しようとしてはいけない。"for you will hear no song ~ "「なぜなら、あなたは、あなた自身の解放のための歌を聞けなくなってしまうからだ」。叡智による直感によって同胞の歌の真実性を把握することなく、頭脳的理性で真偽を判断しようとすれば、実相的な歌声は聞こえなくなってしまう。"nor see what it is ~ "「また、その歌が、何を証言するために同胞に与えられたのか、分からなくなってしまうからだ」。" that you may ~ "ここの"that"は"so that"のこと、「〜するために、その結果」、"nor"を見落とさないように、「その結果、あなたは証言を見ることも、同胞と共に喜ぶことも出来なくなってしまうのである」。ホーリー・スピリットが同胞に与えた歌が、あなたの解放のための歌であり、あなたの神聖さを証言する歌であると分からなくなってしまうのである。もしそれが分かったなら、同胞とともに喜び合えるのに。
Make not his holiness a sacrifice to your belief in sin. You sacrifice your innocence with his, and die each time you see in him a sin deserving death.
- holiness [hóulinəs] : 「神聖、高潔」
- belief [bilíːf] : 「信じること、信念、信仰、信条、信用、信頼」
- sin [sín] : 「罪、罪悪、ばかげたこと、過失、罪業」
- innocence [ínəsəns] : 「無罪、潔白、無邪気、無垢、純潔、純真」
- die [dái] : 「死ぬ、死亡する」
- each time : 「〜するたびに、いちいち、毎回」
- deserving [dizə́ːrviŋ] : 「〜に値する、〜を受けて当然の」
- death [déθ] : 「死、消滅、死亡、破滅、終わり、終焉」
❖ "Make not his holiness ~ "「同胞の神聖さを、あなたが罪を信じていることの犠牲にしてはいけない」。罪の実在性を信じているあなたが、同胞にも罪があるに違いないと決め込んで、同胞の神聖さを汚すような事があってはならない。そんなことをしたら、"You sacrifice your ~ "「あなたは、同胞の無辜(むこ)性と共に、あなたの無辜性も犠牲にすることになるのだ」。罪は幻想であり、あなたも同胞も共に神の子として神聖であり、無辜であることを、罪の存在を信じることで、犠牲にすることになる。"and die each time ~ "「そして、同胞の中に、死に値する罪を見つけるたびに、あなたは死ぬことになるのである」。"die"「死ぬ」とは大げさな、と思うかもしれない。あなたの真実が死ぬ、と考えていいだろう。あなたの、真実を見抜く叡智が死ぬと思ってもいい。あなたの無辜性や神聖さが犠牲にされ、死に絶えるのだ。