2. Is it too much to ask a little trust for him who carries Christ to you, that you may be forgiven all your sins, and left without a single one you cherish still?
- too much to ask : 「要求し過ぎる、無理な注文で」
- trust [trʌ́st] : 「信頼、信用」
- carry [kǽri] : 「〜を携行する、〜を持っている」
- forgiven [fərɡívn] : 「forgive の過去分詞」
- forgive [fərɡív] : 「許す、容赦する、勘弁する」
- sin [sín] : 「罪、罪悪、ばかげたこと、過失、罪業」
- left [léft] : 「leave の過去・過去分詞形」
- leave [líːv] : 「〜を残す、置きっぱなしにする」
- without [wiðáut] : 「〜なしで、〜を持たないで」
- single [síŋgl] : 「ただ一つの、たった一つの」
- cherish [tʃériʃ] : 「〜を大事にする、大切にする」
❖ "Is it too much to ~ "「キリストをあなたの元へ運んできてくれる同胞をほんのわずか信頼することは、無理な注文であろうか」。"that you may be ~ "ここの"that"は"so that"のこと、「〜するために、その結果」、「そうすれば、あなたは、罪のすべてが赦され、まだ大切にしている罪の一つたりとも、あなたの元に残されることはないだろう」。同胞の心の中に住むホーリー・スピリット、つまり、キリストは、あなたが同胞を信頼することで、あなたに救いを与えてくれるのだ。あなたの罪は幻想であるとして赦され、あなたは罪の意識から解放される。
Forget not that a shadow held between your brother and yourself obscures the face of Christ and memory of God. And would you trade Them for an ancient hate?
- forget [fərɡét] : 「〜を忘れる、見落とす」
- shadow [ʃǽdou] : 「影、暗がり、人影、陰」
- held [héld] : 「hold の過去形」
- hold [hóuld] : 「維持する、保持する、持続する」
- between [bitwíːn] A and B : 「AとBの間に」
- obscure [əbskjúər] : 「覆い隠す、曖昧にする」
- face [féis] : 「顔」
- memory [méməri] : 「記憶、思い出」
- trade [tréid] : 「取引する、交換する、取り換えっこをする」
- ancient [éinʃənt] : 「古くからの、古い、古びた」
- hate [héit] : 「憎悪、憎しみ、嫌悪」
❖ "Forget not that a shadow ~ "「あなたと同胞の間に保たれている影が、キリストの顔や神の記憶を曖昧にしていることを忘れないようにしなさい」。"And would you trade ~ "「それとも、あなたは、キリストや神の記憶を、昔の憎しみと引き換えにしてしまいたいと望むだろうか」。昔、神の子が神から分離し、神の罰を恐れて神を憎んだことがあったが、それを今思い出して、同胞の心の中に住むホーリー・スピリットやキリストや神の記憶を、その思い出と交換してしまいたいと望むだろうか。つまり、昔の憎しみに戻りたいのか、といういこと。
The ground whereon you stand is holy ground because of Them Who, standing there with you, have blessed it with Their innocence and peace.
- ground [gráund] : 「地面、地べた、地盤、土地、用地、敷地」
- whereon [hweərɑ́n] : 「その上に〜するところの」
- stand [stǽnd] : 「立っている、立ち上がる、立つ」
- holy [hóuli] : 「神聖な」
- because of : 「because of : 〜のために、〜のせいで」
- bless [blés] : 「〜を神聖にする、清める、祝福する、〜を賛美する」
- innocence [ínəsəns] : 「無罪、潔白、無邪気、無垢、純潔」
- peace [píːs] : 「平和、安らぎ、平穏、安心、安定」
❖ "The ground whereon ~ "「あなたが立っている大地は、ホーリー・スピリットやキリストがいるから神聖なのだ」。あなたが寄って立つ大地のような心の中にホーリー・スピリットやキリストが住んでいるから、あなたの心は神聖なのだ。"standing there ~ "「そのホーリー・スピリットやキリストはあなたとともにその大地に立っており、」"have blessed it ~ "「その大地を、ホーリー・スピリットやキリストが、その潔白さや平穏さによって、清めているのだ」。あなたが寄って立つ大地、つまり、あなたの心を清めて神聖にしてくれるのは、ホーリー・スピリットやキリストであり、彼らの無辜性と平和なのだ。
3. The blood of hatred fades to let the grass grow green again, and let the flowers be all white and sparkling in the summer sun.
- blood [blʌ́d] : 「血、血液、血筋、家柄」
- hatred [héitrid] : 「強い嫌悪、憎しみ、憎悪、嫌悪」
- fade [féid] : 「消えていく、弱まる、薄くなる、薄れる、あせる」
- grass [grǽs] : 「草、草地、芝生」
- grow [gróu] : 「成長する、育つ、大きくなる」
- green [ɡríːn] : 「緑、グリーン」
- again [əɡéin] :「再び、もう一度」
- flower [fláuər] : 「花」
- white [hwáit] : 「白、白色」
- sparkle [spάːrkl] : 「きらめく、輝く、火花を発する」
- summer [sʌ́mər] : 「夏」
❖ "The blood of hatred ~ "「憎しみの血は色あせ、草が再び緑に育つのだ」。昔、神の報復を恐れて神に憎しみを感じた、その血が色あせていき、心は清められて、再び命の草が萌え出すのである。"and let the flowers be ~ "「花々は、夏の太陽の下で、すべて純白に輝く」。
What was a place of death has now become a living temple in a world of light. Because of Them.
- place [pléis] : 「場所、個所、地域、土地」
- death [déθ] : 「死、消滅、死亡、破滅、終わり、終焉」
- become [bikʌ́m] : 「〜になる」
- living [líviŋ] :「生きている、現存する、活気のある、生命のある」
- temple [témpl] : 「神殿、寺院、教会、殿堂」
- light [láit] : 「光、光源、ライト、明かり」
❖ "What was a place ~ "「死の場所であった場所は、今や、光の世界の生ける寺院となった」。死の場所である幻想世界は、命の世界、実相世界に変わった。少なくとも、あなたの心の中の世界は、実相世界に変わったのだ。"Because of ~ "「ホーリー・スピリットやキリストがあなたの心に住んでいるからである」。
It is Their Presence which has lifted holiness again to take its ancient place upon an ancient throne.
- presence[prézns] : 「存在すること、存在、居ること
- lift [líft] : 「持ち上げる、高める」
- holiness [hóulinis] : 「神聖、高潔」
- ancient [éinʃənt] : 「古くからの、古い、古びた」
- throne [θróun] : 「王座、王位、国王、王座」
❖ "It is Their Presence ~ "強調構文、「神聖さを、神聖さが昔あった場所、昔の王座に再び祭り上げたのは、ホーリー・スピリットとキリストの存在なのだ」。神の子の神聖さを、神の子の心の王座に再び据えたのは、ほかでもない、ホーリー・スピリットやキリストの存在なのだ。
Because of Them have miracles sprung up as grass and flowers on the barren ground that hate had scorched and rendered desolate.
- sprung [sprʌ́ŋ] : 「spring の過去・過去分詞形」
- spring [spríŋ] : 「湧き出る、生じる」
- spring up : 「生じる、現れる」
- barren [bǽrən] : 「不毛の、作物ができない」
- scorch [skɔ́ːrtʃ] : 「焦げる、乾ききる、枯れる」
- render [réndər] : 「〜の状態にする」
- desolate [désələt] : 「荒れ果てた、荒涼とした」
❖ "Because of Them have ~ "「ホーリー・スピリットやキリストがいたからこそ、奇跡は、不毛の大地に、草や花として芽を吹き出したのだ」。不毛の幻想世界に、ホーリー・スピリットとキリストのおかげで、奇跡が開花した。幻想世界に、実相的事象を実現することが奇跡である。奇跡が、幻想世界に実相を生むのである。実相の草花を芽吹かせるのだ。
What hate has wrought have They undone. And now you stand on ground so holy Heaven leans to join with it, and make it like itself.
- hate [héit] : 「憎悪、憎しみ、嫌悪」
- wrought [rɔ́ːt] : 「〈古〉work の過去・過去分詞形」
- undone [ʌndʌ́n] : 「undo の過去分詞形」
- undo [ʌndú] : 「〜を元に戻す、元どおりにする、取り消す」
- lean [líːn] : 「傾く、体を曲げる、かがむ、もたれる、寄り掛かる」
- join [dʒɔ́in] : 「加入する、参加する、交わる、一緒になる」
❖ "What hate has wrought ~ "「憎しみが生み出したものを、ホーリー・スピリットとキリストは取り消しにしたのだ」。憎しみが生み出した神からの分離感、神からの途絶感、疎外感を、それを赦して取り消しにしたのは、あなたの心に住むホーリー・スピリットであり、キリストである。もちろん、あなた自身がそうしたと宣言しても、まったくかまわない。あなたとホーリー・スピリット、キリストは同体なのだから。"And now you stand ~ "「そして、今や、あなたは、あまりにも神聖な大地に立っているので、天の王国が寄り添って、その大地と一体になり、その大地を天の王国のように変えるのだ」。あなたが寄って立つ大地、つまり、あなたの心があまりにも神聖になったので、もはや、天の王国と見分けがつかないくらいになったのだ。あたかも天の王国があなたの心に寄り添って、あなたの心と一体になったかのようだ。
The shadow of an ancient hate has gone, and all the blight and withering have passed forever from the land where They have come.
- gone [ɡɔ́ːn] : 「go の過去分詞形」
- blight [bláit] : 「損傷の原因、破滅のもと、障害、胴枯れ病」
- withering [wíðəriŋ] : 「しおれさせた、しぼませた」
- pass [pǽs] : 「通る、過ぎる、通り過ぎる、通過する」
- forever [fərévər] : 「永遠に、永久に」
- land [lǽnd] : 「陸地、陸、土地」
❖ "The shadow of ~ "「昔の憎しみの影は消え去ってしまった」。神の罰を恐れて神を憎んだ、その暗い影は、今や消滅してしまった。"and all the blight ~ "「枯れた草もしおれた草も、ホーリー・スピリットやキリストがやって来たこの大地から永遠に消えたのだ」。ホーリー・スピリットやキリストが幻想世界にやって来たおかげで、神への憎しみも、そして、枯れたりしおれたりした数々の幻想が赦されて永遠に消滅したのだ。枯れたりしおれたりした数々の幻想とは、罪の意識や特別性の意識、また、物欲や肉欲、地位や権力への憧れ、貪欲、等々の幻想のこと。虚偽なるもの、すべてである。はかなく消える花火の数々である。