"A Course in Miracles (ACIM)"の"Text"の原文(英語)を精読していくワークショップです.
Title に, たとえば "T-26.IV.4:7"とありましたら, これは"Text"の"Chapter 26, Section IV, Paragraph 4, Sentence 7"という場所を示しています.


T-4.I.13:1 ~ T-4.I.13:9

13. I will substitute for your ego if you wish, but never for your spirit.

  • substitute [sʌ́bstət(j)ùːt] : 「 代わりの人、代用品、代替、代理人」
❖ "I will substitute for ~ "「あなたが望めば、私はあなたのエゴの代わりを勤めよう」。"but never for your spirit"「しかし、あなたのスピリットの代わりになることはできない」。おや?と思われるかも知れないが、ここは単純に考えよう。ここの「私」はイエスであるから、もともとHoly Spiritなわけで、スピリットがスピリットの代理を務めることはできないのだ。つまり、たとえば母親が母親の代理を務めることができないのと同じ。エゴはスピリットではないから、イエスは我々のエゴの代わりに我々を神に導くことができる。



A father can safely leave a child with an elder brother who has shown himself responsible, but this involves no confusion about the child's origin.
  • safely [séifli] : 「安全に、支障なく、無事に」
  • leave [líːv] : 「~から離れる、~を残す、置きっぱなしにする、放任しておく」
  • elder [éldə(r)] : 「年長の、年上の 」
  • show oneself : 「(本性を)表す、姿を見せる」
  • responsible [rispɑ́nsəbl] : 「責任がある、責任を負うべき、責任を伴う、責任の重い」
  • involve [invɑ́lv] : 「~を含む、伴う、を巻き込む、意味する」
  • confusion [kənfjúːʒ(ə)n] : 「混乱、混同、取り違え」
  • origin [ɔ́(ː)ridʒin] : 「源、起源、発生、生まれ、由来」
❖ "A father can safely leave ~ "「父たる神は、その子を年長の同胞に安心して委ねておける」。"who has shown himself responsible"「彼自身を責任能力があると示した」年長の同胞に安心して委ねておける。"has shown himself responsible"であるが、ここは"has shown himself to be responsible"というように"to be"を補ってやると意味が通りやすい。文型的には「SVO (to be) C」。"but this involves no confusion ~ "「しかし、このことは子の起源に関していかなる混同も含んでいない」。この文脈において、"a child"は我々で、"an elder brother"は目覚めた者、あるいは"spirit"と考えていいだろう。すると、神は安心して我々神の子をスピリットに委ねておける、という意味になる。さて、そこで、子の起源に対する混同を含まないとはいったいどういうことか? もちろん、我々"a child"と"an elder brother"であるところの"spirit"の起源についてのことであろう。我々神の子がエゴに支配されているからといって、エゴを起源としているわけではない。幻想が実体を創造することはできないからだ。スピリット同様、我々も神を起源としている。神の創造物である点に関しては神の子もスピリットも同じ起源なのである。さらに先に進んで行くと、神の子もスピリットだと知ることになる。我々は本来スピリットであったのである。スピリットは神の創造物であり、神の拡張であるから、突き詰めるとスピリットは神だというところに行き着く。つまり、すべてが神に収斂してしまうのだ。そして、最後にたった一つの言葉が残る。それは"God is"である。これがACIMの純粋一元論。



The brother can protect the child's body and his ego, but he does not confuse himself with the father because he does this.
  • protect [prətékt] : 「保護する、守る、防御する」
  • confuse [kənfjúːz] : 「混同する、混乱させる、困惑させる」
❖ "The brother can protect ~ "「同胞は神の子の肉体も、彼のエゴをも守ることができる」"but he does not confuse himself with ~ "「しかし、そうするからといって、父たる神と自分を混同することはない」。



I can be entrusted with your body and your ego only because this enables you not to be concerned with them, and lets me teach you their unimportance.
  • entrust [entrʌ́st] : 「預ける、任せる、委ねる、委任する」
  • be entrusted with : 「~を受託する」
  • enable [enéibl] : 「~を可能にする、~に可能性を与える」
  • concern [kənsə́ː(r)n] : 「~に関係する、~と関係がある、~にかかわる」
  • be concerned with : 「~に関係している、携わっている、~に関心がある」
  • unimportance : 「重要ではない」
❖ "I can be entrusted with ~ "「私はあなたの体、エゴを引き受けることができる」"only because this enables ~ "「ただ単に、そうすることであなたが肉体やエゴに携わることがなくて済むし、それらが重要ではないとあなたに教えることができるから」。



I could not understand their importance to you if I had not once been tempted to believe in them myself.
  • importance [impɔ́ː(r)t(ə)ns] : 「重要性、大切さ、重大さ」
  • tempt [tém(p)t] : 「を誘惑する、~する気にさせる 」
  • be tempted to : 「~する気にさせられる、~したくなる」
❖ "I could not understand "仮定法過去完了形、過去の事実と反することを仮定している「かつて、私自身が、肉体やエゴを信じたいという誘惑にかられることがなかったら、私は、肉体やエゴがあなたにとっては重要なものだと理解することはできなかったであろう」。誘惑が、荒野における悪魔の誘惑というエピソードを言っているのか、ただ単に、肉体やエゴを信じたい気持ちになったことがあるということなのか、ここでは決められない。ACIMの読者の判断に委ねているのだろう。



Let us undertake to learn this lesson together so we can be free of them together.
  • undertake [ʌ̀ndə(r)téik] : 「企てる、始める、~に着手する、~に取り掛かる」
❖ "Let us undertake to learn ~ "「いっしょに、このレッスンを学び始めようではないか」"so we can be free ~ "「肉体とエゴから、私たちが共に自由になれるために」。あたかも、イエス自身もACIMのレッスンを学び、エゴから自由になろうと言っているようだが、それは違う。イエスはHoly Spiritとして肉体やエゴから完全に自由になっているし、ACIMを学ぶ必要もない。ここでは、あなた方みんなで学ぼう、私が導いてあげるから、というニュアンスが込められていると考えるべきだ。



I need devoted teachers who share my aim of healing the mind. Spirit is far beyond the need of your protection or mine. Remember this:
  • devote [divóut] : 「~をささげる、充てる、向ける、供する」
  • devoted : 「専念した、献身的な、愛情深い」
  • share [∫éə(r)] : 「~を分ける、分かち合う、共有する、共用する」
  • protection [prəték∫n] : 「保護、保護物、守ること、擁護、予防、防御」
❖ "I need devoted teachers ~ "「心をヒーリングするという私の目的を分け合える献身的な教師を私は必要としている」。"Spirit is far beyond the need ~ "「スピリットは、あなたの保護や私の保護の必要性からはるかに超越している」。スピリットは保護する必要がない。なぜなら、スピリットは神に直結していて、完全で強靭であるから。"Remember this"「次のことを心に留めておくように」。



In this world you need not have tribulation because I have overcome the world.
That is why you should be of good cheer.

  • tribulation [trìbjəléi∫n] : 「苦痛、苦難、試練、辛苦」
  • overcome [òuvə(r)kʌ́m] : 「克服する、乗り越える、乗りきる」
  • cheer [t∫íə(r)] : 「喝さい、応援、歓呼、歓声」
  • good cheer : 「元気、上機嫌」
❖ "In this world you need not ~ "「この世界で苦しむ必要などない」"because I have overcome ~ "「なぜなら、私はこの世界に勝利したのだから」"That is why you ~ "「だから、あなた方は元気でいなければならないのだ」。
 
 
 

Declaration

M.oohata
❖ ACIMの"Text"原本は670ページ余りあり、この精読を完了するまでに6〜7年かかるものと見込んでいる。口に糊するための仕事もあり、体調の善し悪しもあるので、場合によっては10年の歳月を要するかも知れない。 私を突き動かしているのは、ACIMは100年後の世界に大きな意味を持つであろう事、そして、ACIMは翻訳ではなく原語で読まなくてはならないと思っていること、この2つの事実である。 メールは基本的に歓迎するつもりでいる。ただし、神学論を戦わせるつもりは毛頭ない。百人百様の神学論があっていいし、百人百様のACIM論があって当たり前だと思うからである。礼儀をわきまえないメールもご容赦願う。ACIMは品格の高い文書である。その品格に似合うメールこそふさわしい。なお、誤字脱字の指摘は期待するところである。 
oohata_mnb@yahoo.co.jp
2008.2.1
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