●  "A Course in Miracles (ACIM)""Text" (1975年版) の英語原文を、単に翻訳するだけでなく、精読、精解していくワークショップです。
●  Title に、たとえば T-26.IV.4:7 とありましたら、これは "Text" の Chapter 26、Section IV、Paragraph 4、Sentence 7 という場所を示しています。
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●  Urtext精読をAmazonからKindle本として上梓しました。



T-4.I.5:1 ~ T-4.I.6:7

5. Every good teacher hopes to give his students so much of his own learning that they will one day no longer need him. 
  • no longer : 「もはや〜でない」
  • one day : 「いつか」
❖ "Every good teacher ~ "ここは"so ~ that ~ "の構文で「〜なので〜である」という意味、「良き教師はすべて、彼自身が学んだことを沢山教えるので、やがて生徒が彼を必要としなくなることを希望している」。良き教師によって多くの真実を学んだ生徒は、やがて彼自身が良き教師となって、後輩の生徒に自分が学んだ真実を教えることになる。良き教師は、生徒が師を必要としなくなるほどに成長してくれることを希望している。



This is the one true goal of the teacher. It is impossible to convince the ego of this, because it goes against all of its own laws. 
  • goal [góul] : 「目標、目的地、目的」
  • impossible [impɑ́səbl] : 「不可能な、とてもあり得ない」
  • convince [kənvíns] : 「確信させる、納得させる、説得する」
  • convince someone of : 「〜に〜を確信させる、〜を納得させる」
  • go against : 「逆らう、従わない、反対する、反する」
  • law [lɔ́ː] : 「法、法律、法規」
❖ "This is the one ~ "「これは、教える者の、一つの真の目標である」。"It is impossible ~ "「エゴにこのことを確信させることは不可能である」。"because it goes ~ "「なぜなら、それはエゴ自身の法のすべてに反するからである」。良き教師は、すべてを教え終わったら不必要になる。このことがエゴには許せない。エゴは、自身を教える立場にあると思っているから、エゴが自らの消滅を望むことなど出来ないのだ。エゴは、エゴの思考システムをあなたに叩き込み、エゴの法によってあなたを支配しようとしている。支配に終わりはないと思っているのだ。



But remember that laws are set up to protect the continuity of the system in which the lawmaker believes. 
  • remember [rimémbər] : 「〜を覚えている、〜を思い出す」
  • law [lɔ́ː] : 「法、法律、法規、法令」
  • set up : 「築く、設ける、組み立てる、建てる」
  • continuity [kὰntənjúːəti] : 「連続性、継続性」
  • lawmaker [lɔ́ːmèikər]: 「立法者、立法府」
❖ "But remember that ~ "「しかし、that以下を思い出しなさい」"that laws are  ~ "「法とは、法をつくる者が信じているシステムの継続を守るために打ち立てられたものであることを」。エゴの法は、エゴの思考システムを維持、継続させるために作られた。エゴの法とは、たとば、得るためには奪え、攻撃される前に攻撃せよ、力のある者は弱い者を支配せよ、弱者の犠牲は正当である、強者の贅沢や飽食は正当である、生存には欲は不可欠である、怒りや憎しみは正しい感情だ、等々。



It is natural for the ego to try to protect itself once you have made it, but it is not natural for you to want to obey its laws unless you believe them. 
  • natural [nǽtʃərəl] : 「普通の、ありのままの、自然な」
  • once [wʌ́ns] : 「一旦〜すると」
  • obey [oubéi] : 「〜に従う、服従する」
  • unless [ənlés] : 「〜でない限り、〜である場合を除いて」
❖ "It is natural ~ "「エゴにとっては、〜しようとするのは自然なことである」"to try to protect ~ "「あなたが一度エゴをつくってしまえば、エゴが自身を守ろうとするのは」自然なことだ。"but it is not ~ "「しかし、あなたにとって、法を信じていないのにもかかわらず、その法に従いたいと望むのは自然なことではない」。あなたがエゴを作ってしまった結果、エゴはあなたを支配し、エゴは幻想性を守ろうとする。因果関係としては、それは自然な流れであるが、エゴの法を信じてもいないあなたが、エゴの法に従って生きることは決して自然ではない。



The ego cannot make this choice because of the nature of its origin. You can, because of the nature of yours.
  • choice [tʃɔ́is] : 「選ぶこと、選択」
  • nature [néitʃər] : 「本質、特質、本性、気性、性分」
  • origin [ɔ́ːrədʒin] : 「源、起源、語源、原因、原点」
❖ "The ego cannot ~ "「エゴは、その起源からして、この選択をすることは出来ない」。エゴは我々の心がその無意識下でつくり上げた幻想であり、エゴは、無意識の罪から心の目をそらせ、真実の世界に気付かせまいとする。したがって、エゴが自ら定めた法に自らが従わないことはありえず、選択は不可能だ。簡単に言えば、エゴは神やスピリットに反する方向へ進むのであって、神の方向に歩み寄ることは決してない。つまり、進む方向に選択の余地はないのだ。"You can, because ~ "「あなたは、あなたの起源ゆえに、選択が出来る」。しかし、我々はエゴとは異なり、神が創造したものである。我々はエゴに唆(そそのか)されて神から遠ざかることも出来れば、神に歩み寄ることも出来る。選択が出来るのだ。エゴの法に従うことも、神の法に従うことも、我々の選択しだいである。



6. Egos can clash in any situation, but spirit cannot clash at all. If you perceive a teacher as merely "a larger ego" you will be afraid, because to enlarge an ego would be to increase anxiety about separation. 
  • clash [klǽʃ] : 「衝突する、ぶつかる、調和しない」
  • situation [sìtʃuéiʃən] : 「状況、場所、状態、立場、事情、情勢」
  • perceive [pərsíːv] : 「知覚する、〜に気付く、〜を見抜く」
  • afraid [əfréid] : 「恐れて、心配して、怖がって、おじけづいて」
  • enlarge [inlάːrdʒ] : 「〜を大きくする、拡大する、拡張する、増やす」
  • increase [inkríːs] : 「〜を増やす、増大させる、増加させる」
  • anxiety [æŋzáiəti] : 「心配、不安、懸念」
  • separation [sèpəréiʃən] : 「分離、区別、別居、別離、離脱」
❖ "Egos can clash ~ "「エゴはいかなる状況下においてもクラッシュする可能性がある」。"but spirit cannot ~ "「しかし、スピリットは決してクラッシュすることはありえない」。"If you perceive ~ "「もし、あなたが、教える者を単により大きなエゴであると知覚するなら、あなたは恐れを感じるだろう」。"because to enlarge ~ "「なぜなら、エゴを肥大させることは、(神からの)分離に対する懸念を増大させることだからである」。「分離に対する懸念」とは、簡単に言えば、分離に対する罪の意識のこと。エゴは非常に巧妙で、我々の目から罪の意識を隠すのだが、隠すことによって、ますます罪の意識が無意識下で肥大していく。たとえば、金銭欲や権力欲や支配欲に目を奪われた者は、一見、罪の意識がないように見えるだろうが、内実は、つまり無意識下の罪の意識はますます増大していく。エゴの肥大は神からの距離が大きくなっていくことであって、神からの分離の意識、つまり罪悪感は増大していく。



I will teach with you and live with you if you will think with me, but my goal will always be to absolve you finally from the need for a teacher. 
  • always [ɔ́ːlweiz] : 「いつも、以前からずっと、常にいつでも」
  • absolve [əbzɑ́lv] : 「免除する、解放する、赦す」
  • finally [fáinəli] : 「ついに、最後に、最終的に、とうとう」
  • need [níːd] : 「必要、必要性」
❖ "I will teach ~ "「もし、あなたが私と共に考えるなら、私はあなたと共に教え、あなたと共に生きよう」。"but my goal ~ "「しかし、私の目的は、いつもあなたを〜から最終的に解放することになろう」。"from the need ~ "「(あなたが)教師を必要とすることから」あなたを解放することがイエスの目的となる。それまでは、イエスは我々と共にあって、教えを与えてくれる。



This is the opposite of the ego-oriented teacher's goal. He is concerned with the effect of his ego on other egos, and therefore interprets their interaction as a means of ego preservation. 
  • opposite [ɑ́pəzit] : 「正反対の、逆の、あべこべの、対照的な 」
  • oriented [ɔ́ːrièntid] : 「〜指向の、〜を重視する、方向づけられた」
  • goal [ɡóul] : 「目標、目的地、目的、目指すもの」
  • concern [kənsə́ːrn] : 「〜に関係する、〜を心配させる、気遣う」
  • be concerned with : 「〜に関係している、〜に関心がある」
  • effect [ifékt] : 「結果、影響」
  • therefore [ðέərfɔ̀ːr] : 「それ故に、そのために、従って、だから」
  • interpret [intə́ːrprət] : 「解釈する、解明する、説明する」
  • interaction [intə̀ːrǽkʃən] : 「 相互作用、交互作用、交流、相互の影響」
  • means [míːnz] : 「手段、方法」
  • preservation [prèzərvéiʃən] : 「保存、防腐、保護、維持、貯蔵」
❖ "This is the opposite ~ "「このこと(最終的に教師を必要としなくなること)は、エゴを重視する教師の目的と正反対である」。エゴ的教師は、自分がいつまでも教師の位置に立ち続け、生徒を支配したいと願う。"He is concerned ~ "「エゴを重視する教師は、自分のエゴが他者のエゴに及ぼす影響に関心をもっている」。与えるのか得るのか、優位に立つのか劣位に立つのか、支配するのか支配されるのか、尊敬されるのか軽蔑されるのか、そういった事ばかりに関心がいく。エゴ的教師は、他者を自分と同じエゴの塊(かたまり)と見ているからだ。"and therefore ~ "「したがって、彼等の相互関係はエゴを保存する手段であると解釈している」。エゴとエゴの争いだけに関心が注がれるので、結果的にエゴ対エゴの戦いはエゴの温存につながる。



I would not be able to devote myself to teaching if I believed this, and you will not be a devoted teacher as long as you believe it. 
  • devote [divóut] : 「〜をささげる、充てる、向ける、供する」
  • devoted [divóutid] : 「専念した、献身的な、愛情深い」
  • as long as : 「〜する限り、〜である限りは」
❖ "I would not ~ "ここは仮定法過去で、「本当は違うのだが、もし〜であるなら、きっと〜であろう」となる。「(本当は違うのだが) もし私がこのこと(エゴ的教師がエゴ保存に執着すること)を信じていたなら、私は教えることに自分自身を捧げることなど出来ないであろう」。"and you will ~ "「そして、あなたがそれを信じる限り、あなたは献身的な教師にはなれないであろう」。文の前半は"I would ~"、文の後半は"you will ~ "となっており、wouldとwillを使い分けているのだが、"would"は話者の意志を込めるときに用いる。つまり、「自分を捧げることが出来たとしても、そんな意志をもつことはあるまい」という意味合いが込められている。



I am constantly being perceived as a teacher either to be exalted or rejected, but I do not accept either perception for myself.
  • constantly [kɑ́nstəntli] : 「絶えず、しきりに、絶え間なく、常に」
  • perceive [pərsíːv] : 「〜に気付く、〜を見抜く、〜を理解する」
  • either [íːðər] A or B : 「AかそれともB」
  • exalt [igzɔ́ːlt] : 「〜を高める、〜を高尚にする、称賛する」
  • reject [ridʒékt] : 「拒絶する、拒否する、拒む、排斥する」
  • accept [əksépt] : 「引き受ける、受諾する、承認する」
  • either [íːðər] : 「どちらの〜でも、どちらの〜も」
  • perception [pərsépʃən] : 「知覚、認知、知見、見識、感じ方」
❖ "I am constantly ~ "「私は絶えず、〜な教師として知覚され続けている」。"either to be ~ "「崇められるか、拒絶されるか、どちらかの」教師として知覚され続けている。"but I do not ~ "「しかし、私は私に対するどちらの感覚も受け入れられない」。イエスを盲目的に崇めることも、イエスを拒絶することも、イエスにとってはどちらも嬉しくはない。イエスは真実を教える教師なのであって、エゴ的教師として生徒を盲信させることも好まないし、生徒から拒絶されることも好まない。教えることと学ぶことは同一であり、真実を分かち合うという地平に立てば、師と弟子は平等である。
 
 
 




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