●  "A Course in Miracles (ACIM)""Text" (1975年版) の英語原文を、単に翻訳するだけでなく、精読、精解していくワークショップです。
●  Title に、たとえば T-26.IV.4:7 とありましたら、これは "Text" の Chapter 26、Section IV、Paragraph 4、Sentence 7 という場所を示しています。
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T-18.I.4:1 ~ T-18.I.5:6

4. You who believe that God is fear made but one substitution.

  • believe [bilíːv] : 「信じる、真に受ける、確信する、信頼する」
  • fear [fíə(r)] : 「恐ろしい、怖い」
  • substitution [sʌ̀bstətjúːʃən] : 「代用、代理、置き換え、置換」
❖ "You who believe that ~ "「神は恐ろしいと信じるあなたは、確かに、一つの代わりを立てることをしたのである」。本当は恐ろしくない神を、非常に恐ろしい神と入れ替えて、全く別の神を代わりに立てたのだ。真実の神の様相を変えたと考えてもいいし、エゴという偶像を神の代わりに祭り上げたと考えてもいいだろう。



It has taken many forms, because it was the substitution of illusion for truth; of fragmentation for wholeness.
  • form [fɔ́ː(r)m] : 「形、外形、構造、姿、体つき、外見」
  • illusion [ilúːʒ(ə)n] : 「幻想、幻覚、錯覚」
  • truth [trúːθ] : 「現実、事実、真相、真理、本当のこと」
  • fragmentation [fræ̀ɡməntéiʃən] : 「 分裂、崩壊、分解、断片化」
  • wholeness [hóunəs] : 「全体、総体、全体性」
❖ "It has taken many ~ "「それは、様々な形をとった」。それとは、神を恐れて、代わりを立てたこと。"because it was ~ "「なぜなら、真実の代わりに幻想を立て、全体性の代わりに断片化を立てたのだから」。神という真実の実相を恐れて、この幻想世界をうち立て、一元論実相世界の単一性、全体性をも恐れて、それを分離分割し、二元論の渾沌とした幻想世界としたのである。



It has become so splintered and subdivided and divided again, over and over, that it is now almost impossible to perceive it once was one, and still is what it was.
  • become [bikʌ́m] : 「~になる」
  • splinter [splíntə(r)] : 「~をバラバラにする、裂く」
  • subdivide : 「~をさらに分割する、細かく分ける、再分割する」
  • divide [diváid] : 「~を分ける、~を分裂させる」
  • almost [ɔ́ːlmoust] : 「ほとんど、大体」
  • impossible [impɑ́səbl] : 「不可能な、とてもあり得ない、できない」
  • still [stíl] : 「まだ、今でもまだ、いまだに、今もなお」
❖ "It has become so ~ "ここの"It"は「真実の世界」と考えて訳した方が意味が通じやすいだろう、"so ~ that ~ "の構文、「真実の世界はあまりにも、裂かれ、再び分けられ、繰り返し繰り返し分割されたので、今や、それがかつて一つであったことも、今なおかつてそうであったままであることも、ほとんど知覚不能となってしまった」。真実の実相世界は一元論の世界であり、すべての実在は究極的に神という単一の存在に収斂する。 その神から分離し、神を恐れた神の子は、幻想世界をうち立て、世界をバラバラに分断して二元論の世界を作ったのだ。むしろ、多元論の世界と言った方がいいだろうか。この幻想世界にあっては、もはや神の子の故郷の世界が単一存在の一元論世界であったことを忘れている。しかし、その幻想世界は、あくまでも幻想であって、単なる夢に過ぎず、神の住む実相世界は今なお一元論世界として実在している。



That one error, which brought truth to illusion, infinity to time, and life to death, was all you ever made.
  • error [érə(r)] : 「誤り、間違い、ミス、誤字、誤用、過失」
  • brought [brɔ́ːt] : 「bring の過去・過去分詞形」
  • bring [bríŋ] : 「~の状態に至らせる、~をもたらす」
  • truth [trúːθ] : 「現実、事実、真相、真理、本当のこと」
  • illusion [ilúːʒ(ə)n] : 「幻想、幻覚、錯覚」
  • infinity [infínəti] : 「無限性、無限であること」
  • life [láif] : 「命、人命、生命、寿命」
  • death [déθ] : 「死、消滅、死亡」
❖ "That one error ~ "「その唯一の誤りは、」"which brought truth ~ "「それは、真実を幻想に置き換え、永遠性を時間に置き換え、命を死に置き換えたのだが、」"was all you ever ~ "「それはすべて、あなたがそうしたのである」。幻想世界を心の外側に投射して偽創造したのは、他ならぬ、神の子であるあなたなのだ。



Your whole world rests upon it. Everything you see reflects it, and every special relationship that you have ever made is part of it.
  • whole [hóul] : 「全部の、完全な、全体の、丸ごとの」
  • rest [rést] : 「ある、置かれている」
  • rest upon : 「~に基礎を置く、~に基づく、~にある、〜に存在する」
  • reflect [riflékt] : 「~を映す、示す、反映する」
  • special [spé∫l] : 「特別な、独特の、特別の、特有の」
  • relationship [riléi∫n∫ìp] : 「関係、結び付き、かかわり合い、関連」
  • part [pɑ́ː(r)t] : 「一部、部分」
❖ "Your whole world ~ "「あなたの全世界は、幻想の上にあるのだ」。"Everything you ~ "「あなたが目にするすべてのものは、幻想を反映する」。幻想世界は具象の世界であるから、物として目に入るものはすべて幻想である。"and every special relationship ~ "「そして、あなたがこれまで構築した、あらゆる特別な関係性は、幻想の一部に過ぎないのである」。幻想世界の具象、物は幻想であるが、この肉体も幻想である。その肉体に基づく特別な関係性も幻想に過ぎない。幻想世界を形作る無数の断片の、単なる一つのコマに過ぎない。



5. You may be surprised to hear how very different is reality from what you see.
  • surprised [sərpráizd] : 「驚いた、驚きの」
  • different [díf(ə)r(ə)nt] : 「相違する、違っている、異なる」
  • reality [ri(ː)ǽləti] : 「現実、真実、事実、実態、実相」
❖ "You may be surprised ~ "「実相があなたの見るものとは非常に異なると聞いて、あなたは驚きを覚えるかも知れない」。実相世界は幻想世界とまったく逆である。それは、驚きとして知覚されるだろう。



You do not realize the magnitude of that one error. It was so vast and so completely incredible that from it a world of total unreality had to emerge.
  • realize [ríːəlàiz] : 「~に気が付く、悟る、自覚する、実感する」
  • magnitude [mǽgnət(j)ùːd] : 「大きさ、大きいこと、偉大さ、重要性」」
  • error [érə(r)] : 「誤り、間違い、ミス、誤字、誤用、過失」
  • vast [vǽst] : 「広大な、非常に広い、膨大な、莫大な、巨大な」
  • completely [kəmplíːtli] : 「完全に、十分に、全面的に、全く、徹底的に」
  • incredible [inkrédəbl] : 「信じられない、信じ難い、驚くべき、途方もない」
  • total [tóutl] : 「完全な、全くの、全部の、すべての」
  • unreality : 「非現実性、実在しないもの、虚構」
  • emerge [imə́ː(r)dʒ] : 「表面に出てくる、現れる、出現する、浮かび出る」
❖ "You do not realize ~ "「あなたは、その唯一の誤りの大きさに気付いていない」。神の子であるあなたは、神なしで生きていけると思い、神から分離することを選んだ。その誤りの大きさに気付かない。"It was so vast and ~ "ここは"so ~ that ~ "の構文、「それはあまりにも広大で、あまりにも完全に途方もないものだったので、」"that from it a world ~ "「そこから、完全に非現実的な世界が出現せざるを得なかったのだ」。神から分離することで、あなたは神を裏切ってしまったという罪の意識を感じ、やがて神から罰せられるだろうという恐れを抱いた。その罪と罰の呵責に耐えきれず、神の子は自己を乖離し、つまり、別人格をうち立て、罪と罰を忘れたかに見えるその別人格に逃げ込んだのだ。これも一つの代用である。ところで、神から分離し、自己からも乖離して、現実感を失った神の子は、幻想の世界を心の外部に投射しなくてはならなかった。住む場所が幻想しかなくなったのだ。こうして、我々が今生きている幻想世界が出現したのである。出現したとは言え、幻想であることには違いない。神の子は深い眠りに陥ったのである。



What else could come of it? Its fragmented aspects are fearful enough, as you begin to look at them.
  • fragment [frǽgmənt] : 「寸断する、砕く、バラバラにする」
  • aspect [ǽspekt] : 「形勢、局面、状況、側面、特徴」
  • fearful [fíə(r)fl] : 「恐ろしい、怖い」
  • enough [inʌ́f] : 「十分に、全く」
  • begin [bigín] : 「~を始める、~するようになる」
❖ "What else could ~ "「それ以外のものが、あなたの誤りから出現出来たであろうか」。"Its fragmented aspects ~ " 完全に単一であった一元論実相世界が、多元論の幻想世界に置き換えられ、「その分断された側面は、十分に恐ろしいものである」。"as you begin to ~ "「あなたが、分断された側面を見るにつけ」。たとえば、実相世界で単一存在であった神の子が、幻想世界で散り散りに分裂し、多数の神の子が出現した。そこで、あなたは自分と異なる多数の他人を目撃することになる。それだけでも十分に恐ろしいことであった。



But nothing you have seen begins to show you the enormity of the original error, which seemed to cast you out of Heaven, to shatter knowledge into meaningless bits of disunited perceptions, and to force you to make further substitutions.
  • show [∫óu] : 「教える、見せる、示す、表す、明らかにする」
  • enormity [inɔ́ː(r)məti] : 「巨大さ、極悪、大罪、重大な誤り」
  • original [ərídʒ(ə)nl] : 「元の、初めの、最初の」
  • cast [kǽst] : 「~を投げる、投じる」
  • cast out : 「見捨てる、追い出す、追い払う、追放する」
  • shatter [∫ǽtə(r)] : 「~を打ち砕く、粉々に割る、壊滅させる」
  • knowledge [nɑ́lidʒ] : 「知識、心得、認識、知恵、知見」
  • meaningless [míːniŋlis] : 「意味のない、無益な、価値のない、無意味な」
  • bits of : 「~の破片」
  • disunite [dìsjuːnáit] : 「分離させる、分裂させる、不和にする」
  • perception [pə(r)sép∫n] : 「知覚、認知、知見、見識、感じ方」
  • force [fɔ́ː(r)s] : 「~を強要する、〜を余儀なくさせる、強いる、無理にさせる」
  • further [fə́ː(r)ðə(r)] : 「さらにまた、さらになお、さらに深く、それ以上に」
  • substitution [substitution] : 「代用、代用品、代理、代理人」.
❖ "But nothing you have ~ "「しかし、あなたが(幻想世界で)目撃するものは何ものも、原初の誤りの大きさをあなたに教えることを始めようとはしない」。"which seemed to cast ~ "「その原初の誤りこそ、あなたを天の王国から追放したのである」。"to shatter knowledge ~ "不定詞、結果、「その結果、叡智は、分裂した知覚の意味のない断片に砕かれ、あなたに、更なる代用を強制したのである」。"knowledge"「叡智」とは、実相世界の直覚的、全的把握のこと。仏教で言う「智慧」である。その叡智が、感覚や頭脳による理性的知識に砕かれてしまったのだ。叡智によって全的に把握できなくなったので、感覚を、視覚、聴覚、味覚、触覚、等々の知覚に分割し、頭脳でその断片を再構成するという方法をとらざるを得なくなったのだ。さらに、実相世界を幻想世界で代用したことが発端となって、たとえば、ホーリー・スピリットをエゴで代用したり、神と神の子の間の真の関係性を、神の子同士の特別な関係性で代用するなど、更なる代用を余儀なくされたのである。
 
 
 

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