●  "A Course in Miracles (ACIM)""Text" (1975年版) の英語原文を、単に翻訳するだけでなく、精読、精解していくワークショップです。
●  Title に、たとえば T-26.IV.4:7 とありましたら、これは "Text" の Chapter 26、Section IV、Paragraph 4、Sentence 7 という場所を示しています。
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T-19.IV.D.2:1 ~ T-19.IV.D.3:4

7. The fourth obstacle to be surmounted hangs like a heavy veil before the face of Christ.

  • fourth [fɔ́ː(r)θ] : 「第4の、4番目の」
  • obstacle [ɑ́bstəkl] : 「障害物、妨害物、邪魔」
  • surmount [sə(r)máunt] : 「乗り越える、克服する、突破する」
  • hang [hǽŋ] : 「掛かる、垂れ下がる」
  • heavy [hévi] : 「重い、激しい、重みのある、ずっしりした」
  • veil [véil] : 「ベール、覆い、覆い隠すもの、とばり」
  • before [bifɔ́ː(r)] : 「〜の前に、〜に先立って、〜を前にして、面前で」
  • face [féis] : 「顔、顔色、面、正面」
❖ "The fourth obstacle ~ "「乗り越えねばならない第四の障害は、キリストの顔の前に、重いベールのように垂れ下がっている」。神の子のもっているキリストという属性の前に、それを覆い隠すかのように、第四の障害というベールが垂れ下がっている。



Yet as his face rises beyond it, shining with joy because he is in his Father's Love, peace will lightly brush the veil aside and run to meet him, and to join with him at last.
  • rise [ráiz] : 「上がる、起立する、昇る」
  • beyond [bi(j)ɑ́nd] : 「〜を越えて、〜を過ぎて、〜を超越して」
  • shine [∫áin] : 「輝く、光る」
  • joy [dʒɔ́i] : 「喜び、歓喜、満足、成功」
  • lightly [láitli] : 「軽く、軽快に、素早く、そっと、容易に、安易に」
  • brush [brʌ́∫] : 「〜を払い落とす、〜を軽くかすめる」
  • aside [əsáid] : 「わきへ、離れて、それて、はずれて」
  • meet [míːt] : 「〜に会う、〜と会合する、〜と接触する」
  • join [dʒɔ́in] : 「参加する、交わる、一緒になる」
  • at last : 「最後に、ついに、とうとう、やっと」
❖ "Yet as his face rises ~ "「しかし、キリストの顔がベールを越えて上げられるにしたがい、」"shining with joy ~ "「キリストは父なる神の愛の中にあるので、喜びで、その顔は輝いているのだが、」"peace will lightly brush ~ "「平和が、軽々とベールを払いのけてしまい、キリストに会いに走り寄り、ついに、キリストと結合するのである」。神の子としての属性であるキリスト、同胞を闇から救い出すキリスト、いわば「キリスト性」に神の子が目覚めるとき、真の平和が訪れるのである。そのキリスト性を神が愛していることを神の子は知っている。だから、にこやかな顔で第四の障害を乗り越えることが出来るのだ。



For this dark veil, which seems to make the face of Christ himself like to a leper's, and the bright Rays of his Father's love that light his face with glory appear as streams of blood, fades in the blazing light beyond it when the fear of death is gone.
  • dark [dɑ́ː(r)k] : 「暗い、闇の、暗黒の」
  • leper [lépə(r)] : 「ハンセン病患者、癩病患者」
  • bright [bráit] : 「輝く、輝いている、光っている、まぶしい」
  • ray [réi] : 「放射線、光線、熱線」
  • light [láit] : 「〜を明るくする、〜を照らす」
  • glory [glɔ́ːri] : 「栄光、称賛、名誉、誇り、壮観、荘厳」
  • appear [əpíə(r)] : 「〜のように見える、〜と思われる」
  • stream [stríːm] : 「川、流れ、流水」
  • blood [blʌ́d] : 「血、血液」
  • fade [féid] : 「消えていく、弱まる、薄くなる、薄れる」
  • blazing [bléiziŋ] : 「赤々と燃え上がる」
  • beyond [bi(j)ɑ́nd] : 「〜を越えて、〜を過ぎて、〜を超越して」
  • fear [fíər] : 「恐れ、恐怖」
  • death [déθ] : 「死、消滅、死亡、破滅、終わり、終焉」
  • gone [gɔ́(ː)n] : 「go の過去分詞形」
❖ "For this dark veil ~ "「なぜなら、この暗いベールは、キリスト自身の顔を癩病患者の顔に作り変えてしまったかのように見せるのだが、」"and the bright Rays of ~ "「そして、キリストの顔を栄光で照らし出す父なる神の愛の輝ける光を、血の流れのように見せているのだが、」"fades in the blazing ~ "「その暗いベールは、死への恐れが過ぎ去ってしまったとき、ベールを乗り越えて燃え上がるような光の中で、消滅していくのである」。詩的な表現をしているので、難解に感じるだろうが、要するに、死への恐怖感が、キリストの顔を病的に歪め、神の愛さえ生々しい血の色の光として目に映っていたが、死が幻想であることを知ってしまえば恐れは去ってしまい、真実の光がそんな悲壮な光景を一掃してしまう、ということ。



8. This is the darkest veil, upheld by the belief in death and protected by its attraction.
  • upheld : 「uphold の過去・過去分詞形」
  • uphold [ʌphóuld] : 「支持する、支える、上げる、維持する」
  • belief [bilíːf] : 「信じること、信念、信仰、信条」
  • protect [prətékt] : 「保護する、守る、防御する」
  • attraction [ətrǽk∫n] : 「引き付けるもの、引力、魅力、誘引」
❖ "This is the darkest veil ~ "「これが最も暗いベールであり、」"upheld by the belief ~ "「死を信じる気持ちに支えられ、死へ引きつけられる気持ちに守られているのだ」。死が実在であり、肉体は滅びるものだと信じていることが、真実に目覚めることを阻害する最も暗いベールである。



The dedication to death and to its sovereignty is but the solemn vow, the promise made in secret to the ego never to lift this veil, not to approach it, nor even to suspect that it is there.
  • dedication [dèdikéiʃən] : 「献身、専念、熱心さ、専心」
  • sovereignty [sάvərənti] : 「主権、統治権、支配権、君主であること」
  • solemn [sɑ́ləm] : 「厳粛な、儀式ばった、宗教上の、いかめしい、まじめな」
  • vow [váu] : 「誓い、誓約」
  • promise [prɑ́məs] : 「約束、契約、約束したこと、約束したもの」
  • secret [síːkrət] : 「秘密、機密、内緒事」
  • in secret [síːkrət] : 「秘密に、内緒で、ひそかに、内々で、こっそり」
  • lift [líft] : 「持ち上げる、取り除く、撤廃する」
  • approach [əpróut∫] : 「近づく、近くなる、接近する、近寄る」
  • suspect [səspékt] : 「〜を疑わしく思う、〜を本当ではないと思う、〜を信用しない」
❖ "The dedication to ~ "「死と、死の支配に専心することは、儀式的な誓いである」。それはまるで、秘密結社の宣誓を思わせるようなものだ。"the promise made ~ "「秘密の内にエゴと交わした約束である」。"never to lift this ~ "「決して、このベールを持ち上げてはいけないと、」"not to approach ~ "「ベールに近づくこともいけないと、」"nor even to suspect ~ "「ベールがそこにあることに疑いを持つことさえしてはいけないと、そういうエゴとの約束である」。つまり、死に対して、絶対服従せよ、という約束である。



This is the secret bargain made with the ego to keep what lies beyond the veil forever blotted out and unremembered.
  • bargain [bɑ́ː(r)gin] : 「駆け引き、取引、契約」
  • lie [lái] : 「ある、存在する」
  • beyond [bi(j)ɑ́nd] : 「〜の向こう側に、〜を越えて、〜を過ぎて」
  • forever [fərévər] : 「永遠に、永久に」
  • blot [blɑ́t] : 「なすり消す、覆い隠す、ふき取る、ぬぐい取る」
  • blot out : 「抹消する、削除する、消し去る、完全にぬぐい去る、覆い隠す」
  • unremembered : 「記憶されていない、想起不能の」
❖ "This is the secret bargain ~ "「これは、ベールの向こう側にあるものを永遠に覆い隠し、思い起こすことさえないようにするために、エゴと取り交わした契約である」。真実を永遠に封印するための契約である。幻想の支配を受け入れる契約である。



Here is your promise never to allow union to call you out of separation; the great amnesia in which the memory of God seems quite forgotten; the cleavage of your Self from you... the fear of God , the final step in your dissociation.
  • allow [əláu] : 「〜を許す、許可する、許容する、可能にする」
  • union [júːnjən] : 「結合、合併、融合、団結」
  • separation [sèpəréi∫n] : 「分離、区別、別居、別離、離脱」
  • amnesia [æmníːʒə] : 「記憶喪失、健忘症」
  • memory [mém(ə)ri] : 「記憶、思い出」
  • quite [kwáit] : 「すっかり、全く、完全に」
  • forgotten [fə(r)gɑ́tn] : 「forget の過去分詞形」
  • forget [fə(r)gét] : 「〜を忘れる、見落とす」
  • cleavage [klíːvidʒ] : 「分裂、裂け目、決定的相違」
  • final [fáinl] : 「最後の、最終の、決定的な、確定的な」
  • dissociation [disòusiéiʃən] : 「解離、分離、分裂」
❖ "Here is your promise ~ "「ここに、あなたの約束がある」。つまり、こうして、あなたは約束したのだ。何を? "never to allow union ~ "「(聖なる者達との)結合が、あなたに向かって、分離から解放されなさいという呼びかけをすることを許さない」という約束をしたのだ。死を信じるとは、肉体の実在を信じることであり、肉体は神の子の分離の象徴であるから、分離を信じることである。ホーリー・スピリットのような神聖な存在が、死は幻想であり、肉体も幻想であり、分離も幻想で、神の子は単一の存在なのだと、いくら呼びかけても、あなたは聞く耳を持たないのだ。聞く耳を持たないとエゴと約束したからだ。こうして、"the great amnesia ~ "「神の記憶が完全に忘れ去られるという、大いなる記憶喪失の状態に陥ったのである」。"the cleavage of ~ "「あなたから、あなた自身が分裂してしまったのである」。あなたという存在から、本当のあなたである神の子という属性が剥ぎ取られ、あなたは自己分裂に陥ったのだ。"the fear of ~ "「そして、神への恐れ、それは、」"the final step ~ "「あなたの、自己乖離の最終段階である」。神から分離した神の子は、神からの罰を恐れるに至った。その恐れから逃れるために、罪を犯した自己を切り離して、本当の自分とは異なる自分を演じるのである。つまり、エゴとの契約によって、神に対抗し得る自分を偽創造したのである。これが、乖離である。しかし、乖離によって、本当に神に対抗できるほどの神の子として変身出来たであろうか? エゴという仮面を付けた道化ではないだろうか。
 
 
 

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