●  "A Course in Miracles (ACIM)""Text" (1975年版) の英語原文を、単に翻訳するだけでなく、精読、精解していくワークショップです。
●  Title に、たとえば T-26.IV.4:7 とありましたら、これは "Text" の Chapter 26、Section IV、Paragraph 4、Sentence 7 という場所を示しています。
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T-20.II.3:1 ~ T-20.II.4:8

3. Each gift is an evaluation of the receiver and the giver. No one but sees his chosen home as an altar to himself.

  • each [íːt∫] : 「それぞれの、一つ一つの、めいめいの」
  • gift [gíft] : 「贈り物、プレゼント」
  • evaluation [ivæ̀ljuéiʃən] : 「評価、評定」
  • receiver [risíːvə(r)] : 「受取人、受領者、受信者」
  • giver [gívə(r)] : 「与える人、贈与者、寄贈者」
  • chosen [t∫óuzn] : 「choose の過去分詞形、選ばれた、好きな」
  • altar [ɔ́ːltə(r)] : 「祭壇、聖餐台」
❖ "Each gift is an evaluation ~ "「それぞれの贈り物は、受け手と与え手の、その評価を表している」。贈り物を見れば、どんな人間がどんな人間にその贈り物を送ったかがわかる。"No one but sees ~ "「誰でも、選んだ住家を自分自身の祭壇と見なすものだ」。自分の一番大切な住家を幻想の肉体に求めるなら、肉体が彼の祭壇になり、実相の心の一番神聖な部分に住家を求めるなら、そこが彼の祭壇になる。贈り物はその祭壇に捧げられるので、贈り物を見れば、彼が何を一番大切に思い、どこに祭壇を置いているかがわかるわけだ。



No one but seeks to draw to it the worshippers of what he placed upon it, making it worthy of their devotion.
  • seek [síːk] : 「捜し求める、捜し出す、求める、追求する」
  • draw [drɔ́ː] : 「〜を引く、引き込む」
  • worshipper = worshiper [wə́ːrʃipər] : 「崇拝者、礼拝者、 参拝者」
  • place [pléis] : 「〜を置く、設置する、取り付ける」
  • make [méik] [SVOC] : 「〜を〜の状態にする」
  • worthy [wə́ː(r)ði] : 「〜に値する、〜するに足りる」
  • devotion [divóu∫n] : 「献身的愛情、宗教的情熱、情熱、没頭、専念」
❖ "No one but seeks ~ "「誰でも、祭壇に置いたものを崇拝してくれる者達を、そこに引き寄せようとするものだ」。"making it worthy ~ "分詞構文、単純接続、「崇拝者達がそれに専心する価値があると思わせるのである」。自分が価値ありと認めたものを、誰もが価値ありと認めくれると思い込むのである。



And each has set a light upon his altar, that they may see what he has placed upon it and take it for their own.
  • light [láit] : 「光、光源、ライト、明かり」
❖ "And each has set ~ "「そして、それぞれに、彼の祭壇に明かりを灯す」。"that they may see ~ "ここの"that"は"so that "のこと、「〜するために、その結果」、「彼が、何を祭壇に置いたか見て、それが、自分の物であると確信するためである」。つまり、祭壇に置いたものを目で見て、自己確認したいのだ。自分はこれに価値を置いたのだと、信じ込みたいのである。信じ込んだものが、彼にとっての実在となる。たとえそれが幻想であっても、彼はそれを実在だと信じ込むのである。



Here is the value that you lay upon your brother and on yourself.
  • value [vǽljuː] : 「価値、値打ち、真価、真義、意義」
  • lay [léi] : 「〜を横たえる、〜を置く」
  • lay on : 「〜の上に置く、塗り付ける」
❖ "Here is the value that ~ " 「ここに、あなたが同胞の上に置いた、そして、自分自身の上に置いた価値が露(あらわ)にされる」。祭壇に捧げられた物をみれば、あなたが同胞や自分にどんな価値を認めているかがわかるのである。考えてみれば、恐ろしいことではある。丸裸を見られているようなものだから。



Here is your gift to both; your judgment on the Son of God for what he is.
  • both [bóuθ] : 「両方、双方」
  • judgment [dʒʌ́dʒmənt] : 「判断、判断力、意見、分別」
❖ "Here is your gift ~ "「ここに、あなたと同胞の両者に与えられる贈り物が捧げられる」。"your judgment ~ "「ここにこそ、あなたが神の子をありのままにどう見ているか、その判断が表れているのだ」。神の子を幻想(肉体)としてとらえているか、実相(心)ととらえているかがわかる。祭壇の場所、そして、祭壇に捧げられた物を見れば、あなたが神の子を、つまりは自分自身を幻想と見ているか実相と見ているかがわかるのである。



Forget not that it is your savior to whom the gift is offered.
  • forget [fə(r)gét] : 「〜を忘れる、見落とす」
  • savior [séivjə(r)] : 「救助者、救い手、救済者、救い主」
  • offer [ɔ́(ː)fə(r)] : 「差し出す、捧げる、提供する」
❖ "Forget not that ~ "「贈り物を捧げられた者こそ、あなたの救い主であることを忘れてはならない」。幻想(肉体)としての同胞に贈り物を捧げれば、幻想(肉体)としての同胞に救いを求めたことになり、結果、エゴに救いを求めることにつながる。実相(心)としての同胞に贈り物を捧げれば、実相(心)としての同胞に救いを求めたことになり、結果、ホーリー・スピリットに救いを求めることにつながるのだ。



Offer him thorns and you are crucified. Offer him lilies and it is yourself you free.
  • thorn [θɔ́ː(r)n] : 「とげ、はり」
  • crucify [krúːsifài] : 「十字架刑に処す、磔刑に処す、はりつけにする」
  • lily [líli] : 「ユリ」
  • free [fríː] : 「〜を自由にする、解放する」
❖ "Offer him thorns and ~ "「同胞にイバラのトゲを捧げれば、あなたは十字架に苦しむことになる」。"Offer him lilies and ~ "「同胞にユリの花を捧げれば、それは、あなたが解放したあなた自身となる」。あなたが罪の意識から解放されて無辜(むこ)なる存在になれたなら、純白のユリがあなたに一番似合うだろう。あなたが罪の意識に苦しみ、そこから解放されようと望まないのなら、まるであなたは、十字架上であがき苦しむようなものだ。イバラの冠が一番似合うだろう。



4. I have great need for lilies, for the Son of God has not forgiven me.
  • great [gréit] : 「大きい、大きな、巨大な」
  • have need [níːd] of : 「〜を必要とする、〜が入り用である」
  • forgiven [fərɡívn] : 「forgive の過去分詞」
  • forgive [fə(r)gív] : 「許す、容赦する、勘弁する」
❖ "I have great need ~ "「私(イエス)には、ユリの花が大いに必要なのだ」。"for the Son of God has ~ "「なぜなら、神の子は私を赦してくれないからだ」。神の子である同胞達の多くは、イエスの磔刑のことばかりにこだわって、それが幻想であり夢に過ぎなかったことを見抜けずにいる。磔刑が、肉体同様、幻想であると見抜いて、赦して、受け流し、イエスが完全に無辜(むこ)なる存在であると認識してほしいと、イエスは願っている。イエスにこそ、純白の百合の花が一番よく似合うのだから。他に誰がいるだろう? 



And can I offer him forgiveness when he offers thorns to me?
  • forgiveness [fərɡívnis] : 「許すこと、許し、容赦、寛容」
❖ "And can I offer him ~ "「同胞がイバラのトゲを私に差し出しているのに、私が彼に赦しを捧げることが出来るだろうか」。イバラを与えようとする同胞をイエスは許せない、という意味ではない。彼が幻想のイバラにこだわっているうちは、たとえイエスであっても彼からイバラを取り上げるわけにはいかないのだ。彼がイバラを捨てたとき、その時こそ、イエスは彼にユリの花を捧げることになるだろう。つまり、罪からの解放が証言されるのだ。



For he who offers thorns to anyone is against me still, and who is whole without him?
  • against [əgénst] : 「〜に反対して、不賛成で、〜に逆らって、〜にそむいて、反抗して」
  • whole [hóul] : 「全部の、完全な、全体の、丸ごとの」
  • without [wiðáut] : 「〜なしで、〜を持たないで、〜なしに」
❖ "For he who offers thorns ~ "「誰かにイバラのトゲを差し出そうとする者は、なお、私に反対していることになる」。イエスに敵対心を抱いている、という意味ではない。イエスの完全な無辜(むこ)性を信じ切れていない、という意味合いである。"and who is whole ~ "「そして、そんな彼なしで、いったい誰が完全であると言えるか」。イエスの無辜性を完全に信じ切れていない同胞ではあるが、彼がいなくては、神の子全体が実相に目覚め、天の王国に救われることは達成出来ないのだ。なぜなら、神の子は、実相的には分離しておらず、今なお単一存在だからだ。神の子は文字通り一体なのだ。誰か一人でも欠ければ、神の子は完全だとは言えないのである。



Be you his friend for me, that I may be forgiven and you may look upon the Son of God as whole.
  • friend [frénd] : 「友人、仲間、友達、相棒」
  • forgiven [fə(r)gívn] : 「forgive の過去分詞」
  • look upon : 「〜を見る」
  • whole [hóul] : 「全部の、完全な、全体の、丸ごとの」
❖ "Be you his friend ~ "「私のためにも、彼の友でありなさい」。"that I may be forgiven ~ "ここの"that"は"so that"「〜するように、〜出来るように、その結果」、「私が赦され、あなたも、神の子を完全であると見ることが出来るために、」あなたは、彼の友でありなさい。彼の友として、彼を幻想から救い出してあげなさい、ということ。神の子全体が幻想から救われない限り、個人の救いもない。



But look you first upon the altar in your chosen home, and see what you have laid upon it to offer me.
  • first [fə́ː(r)st] : 「そもそも、まず第一に、初めて、最初に」
  • altar [ɔ́ːltə(r)] : 「祭壇、聖餐台」
  • chosen [t∫óuzn] : 「choose の過去分詞形、選ばれた、好きな」
  • laid [léid] : 「lay の過去・過去分詞形」
  • lay [léi] : 「〜を横たえる、〜を置く」
  • offer [ɔ́(ː)fə(r)] : 「差し出す、捧げる、提供する」
❖ "But look you first upon ~ "「しかし、まず第一に、あなたが選んだ住家の中の祭壇に目をやりなさい」。"and see what you have ~ "「そして、私に捧げるために、あなたが何をそこに置いたか、よく見なさい」。同胞はさておき、あなた自身はどうなのか? あなたの祭壇に、イエスに捧げるためにイバラのトゲを置いたか、あるいはユリの花を置いたか? さあ、あなたは一体何を置いたであろうか? 



If it be thorns whose points gleam sharply in a blood-red light, the body is your chosen home and it is separation that you offer me.
  • thorn [θɔ́ː(r)n] : 「とげ、はり」
  • point [pɔ́int] : 「先端、先端部、先」
  • gleam [glíːm] : 「光る、輝く、キラリと光る」
  • sharply [∫ɑ́ː(r)pli] : 「鋭く、激しく」
  • blood [blʌ́d] -red : 「 : 血のように赤い、血で赤く染まった」
  • light [láit] : 「光、光源、ライト、明かり」
  • separation [sèpəréi∫n] : 「分離、区別、別居、別離、離脱」
❖ "If it be thorns whose ~ "「それが、真っ赤な血の色に鋭く輝く先をもったイバラのトゲであるなら、」"the body is your ~ "「あなたが選んだ住家は肉体であり、あなたが私に差し出したものは分離にほかならない」。それは、心と心の結合を促すものではなく、逆に、肉体によって隔てられた分離をうながすものだ。神の子の再統一はほど遠いものになる。肉体は分離の象徴として幻想されたことを思い出そう。神の子が肉体によって分離されている限り、神の子の一体性は成就されない。



And yet the thorns are gone. Look you still closer at them now, and you will see your altar is no longer what it was.
  • gone [gɔ́(ː)n] : 「go の過去分詞形、なくなった、消失した」
  • close [klóus] : 「近い、接近した、近接した」
  • no longer : 「もはや〜でない」
❖ "And yet the thorns ~ "「しかし、イバラのトゲは(祭壇から)取り払われたのだ」。もはや、イエスの磔刑にこだわる必要はない。肉体は幻想として認識されたのだ。幻想のイバラのトゲは消えた。"Look you still closer ~ "「今、もっと近づいて祭壇を見てみなさい」。"and you will see your altar ~ "「そうすれば、あなたは、もはや祭壇は、かつてそうであったものとは全く異なることを目にするだろう」。イバラを取り払われた場所に、純白のユリの花が捧げられているのだ。ユリの花は神の子の無辜性を象徴し、神の子が罪の意識から解放されたことを証言している。神の子の再統一も近い。神の子の再生である。まさに、復活祭なのだ。
 
 
 

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