●  "A Course in Miracles (ACIM)""Text" (1975年版) の英語原文を、単に翻訳するだけでなく、精読、精解していくワークショップです。
●  Title に、たとえば T-26.IV.4:7 とありましたら、これは "Text" の Chapter 26、Section IV、Paragraph 4、Sentence 7 という場所を示しています。
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T-24.V.7:1 ~ T-24.V.8:4

7. Yet is He quiet, for He knows that love is in you now, and safely held in you by that same hand that holds your brother's in your own.

  • quiet [kwáiət] : 「静かな、静粛な、平穏な、穏やかな、平和な」
  • safely [séifli] : 「安全に、支障なく、無事に」
  • held [héld] : 「hold の過去形、過去分詞形」
  • hold [hóuld] : 「維持する、保持する、持続する」
  • same [séim] : 「同じ、同一の、変わらない」
  • own [óun] : 「自分の、独自の、自らの、自己の」
❖ "Yet is He ~ "「しかし、キリストは、心穏やかである」。"for He knows that ~ "「なぜなら、キリストは、that以下を知っているからだ」。"that love is in ~ "「今や、あなたの心の中に愛があり、」"and safely held ~ "「あなた自身の手で同胞の手を握った、その同じ手によって、あなたの中に安全に愛が保持されている」と知っているからだ。幻想の特別性を放棄したあなたには、代わりに真実の愛が芽生えたのだ。同胞を敵視することもなくなり、共に手を取り合っている。愛は分かち合われ、拡張増大して、神の子の心の中に、安らかに、そして安全に保持されているのだ。



Christ's hand holds all His brothers in Himself. He gives them vision for their sightless eyes, and sings to them of Heaven, that their ears may hear no more the sound of battle and of death.
  • vision [víʒən] : 「視覚、視力、洞察力、想像力、考え方」
  • sightless [sáitlis] : 「目に見えない、盲目の」
  • sightless eyes : 「見えない目」
  • sing [síŋ] : 「歌う」
  • ear [íər] : 「耳」
  • hear [híər] : 「〜を聞く、聴く、〜が聞こえる、耳にする」
  • no more : 「それ以上〜ない、もはや〜しない」
  • sound [sáund] : 「音、音声」
  • battle [bǽtl] : 「戦い、戦闘」
  • death [déθ] : 「死、消滅、死亡、破滅、終わり、終焉」
❖ "Christ's hand holds ~ "「キリストの手は、キリストの同胞すべての手を、自ら握っている」。すべての神の子の心の中に、キリストは住んでいる。そのキリストは多くの同胞の心の中に分散しているかに見えるが、本当は単一である。"He gives them vision ~ "「キリストは、同胞達に、見えない目の代わりにヴィジョンを与えてくれる」。幻想の肉体的感覚器官によっては、実相は見ることは出来ない。しかし、その代わり、キリストは実相の真実を見抜くヴィジョンを与えてくれるのだ。"and sings to them ~ "「そして、キリストは、天の王国の歌を歌ってくれる」。キリストの歌を、是非聴いてみたいものである。"that their ears ~ "ここの"that"は"so that"のこと、「〜するために、〜の結果」、「同胞達の耳に、これ以上、争いや死の音が聞こえてこないようにするためである」。キリストの歌声で、争いや死の悲惨な音をかき消してくれるわけだ。



He reaches through them, holding out His hand, that everyone may bless all living things, and see their holiness.
  • reach [ríːtʃ] : 「伸びる、向かう、及ぶ、伝わる」
  • through [θruː] : 「〜を通じて、〜の手を経て、手を通して」
  • hold out : 「腕を伸ばす、差し出す、提供する、提出する」
  • bless [blés] : 「祝福する、〜を賛美する、あがめる、〜に感謝する」
  • living [líviŋ] : 「生きている、現存する、活気のある、生命のある」
  • living thing : 「生物」
  • holiness [hóulinəs] : 「神聖、高潔」
❖ "He reaches through ~ "「キリストは、同胞を通して、(人々の心に)達するのである」。"holding out ~ "分詞構文、付帯状況、「キリストは手を差し伸べているのだ」。"that everyone may bless ~ "ここの"that"も"so that"、「すべての人々が、生きとし生けるもののすべてを祝福し、その神聖さを目にすることが出来るようにするためである」。キリストは、あらゆる人々に手を差し伸べ、幻想世界から実相世界へと救い出してくれる。真実を見抜くヴィジョンを与えてくれるのだ。ヴィジョンを通して真実の世界を見れば、生きとし生けるものすべての命が輝いて見え、神の子は思わず命を祝福する。命の神聖さに打たれるからだ。



And He rejoices that these sights are yours, to look upon with Him and share His joy.
  • rejoice [ridʒɔ́is] : 「うれしがる、喜ぶ、祝う」
  • sight [sáit] : 「視界、景色、光景、視覚、視力」
  • look upon : 「〜を見る」
  • share [ʃέər] : 「〜を分ける、分かち合う、共有する、共用する」
  • joy [dʒɔ́i] : 「喜び、歓喜、喜びの種」
❖ "And He rejoices that ~ "「そして、キリストは、that以下を嬉しく思う」。"that these sights ~ "「これらの光景が、あなたのものであることを」嬉しく思う。" to look upon ~ "「その結果、あなたはキリスト共に見、キリストの喜びを分かち合うのである」。キリストと愛や喜びを分かち合うことで、そして、ヴィジョンを共有することで、あなたはキリストと同化するのだ。あなたは、キリストなのである。あるいは、あなたは、キリストにならねばならないのだ。それが、生きている目的であり、意義である。



His perfect lack of specialness He offers you, that you may save all living things from death, receiving from each one the gift of life that your forgiveness offers to your Self.
  • perfect [pə́ːrfikt] : 「完璧な、完全な」
  • lack [lǽk] : 「不足、欠乏、欠如、欠落」
  • specialness [spéʃəlnis] : 「特別であること、特別性」
  • offer [ɔ́ːfər] : 「差し出す、捧げる、提供する」
  • save [séiv] : 「救う、助ける」
  • receive [risíːv] : 「〜を受ける、受け取る、受領する、入手する」
  • each [íːtʃ] : 「それぞれの、一つ一つの、めいめいの」
  • gift [gíft] : 「贈り物、プレゼント」
  • life [láif] : 「命、人命、生命、寿命」
  • forgiveness [fərɡívnis] : 「許すこと、許し、容赦、寛容」
❖ "His perfect lack of ~ "直訳すると、「キリストの、特別性の完全な欠如を、キリストはあなたに差し出す」。キリストと同化したあなたは、キリスト同様に、特別性を完全に排除したのだ、ということ。"that you may save ~ "「その結果、生きとし生けるものすべてを、死から救うことが出来る」。特別性という幻想から解放されたあなたは、同時に死を幻想することからも解放されたのだ。したがって、命に対して死を幻想することはなく、結果的に、あなたは命あるものを死から救ったことになる。"receiving from each ~ "単純接続、「そして、あなたは、一つ一つの命から、あなたの赦しがあなた自身に差し出した命という贈り物を受け取るのである」。あなたは、あらゆる命に対して、死が幻想であることを認識し、受け流し、赦したのだ。赦しとは、幻想の認識と、その受け流しのことである。さて、あなたは、あらゆる命に対して死から救ったのであるが、それは同時に、あなた自身の命も救われたことを意味する。なぜなら、実相世界では、与えることと得ることは同一であり、赦すことと赦されることも同一だからである。つまり、死を赦した命のすべてによって、あなたの死も同時に赦され、あなたは真実の命という贈り物を受け取ったのである。



The sight of Christ is all there is to see. The song of Christ is all there is to hear. The hand of Christ is all there is to hold. There is no journey but to walk with Him.
  • journey [dʒə́ːrni] : 「旅、行路、道のり、道程、遍歴」
  • walk [wɔ́ːk] with: 「〜とともに歩む」
❖ "The sight of Christ is ~ "「キリストの光景が、見えるもののすべてである」。あなたが見る光景は、実相的ヴィジョンであって、それはキリストの目で見た光景とまったく等しいのである。あなたは、肉体の目ではなく、キリストの目をもって見始めたのだ。"The song of Christ ~ "「キリストの歌う歌が、聞こえるもののすべてである」。"The hand of Christ ~ "「キリストの手が、握ることの出来るすべてである」。"There is no journey ~ "「キリストを伴わないで歩む旅などないのだ」。ここは、理屈抜きに朗読してみること。イエスの息遣いを感じることが肝要。



8. You who would be content with specialness, and seek salvation in a war with love, consider this: The holy Lord of Heaven has Himself come down to you, to offer you your own completion.
  • content [kɑ́ntent] : 「満足している」
  • be content with : 「〜に満足している、〜に甘んじている」
  • seek [síːk] : 「捜し求める、捜し出す、求める、追求する」
  • salvation [sælvéiʃən] : 「救出、救済、救い、救世」
  • war [wɔ́ːr] : 「戦争、争い」
  • consider [kənsídər] : 「よく考える、熟考する」
  • holy [hóuli] : 「神聖な」
  • Lord [lɔ́ːrd] : 「神」
  • have : 「〜に〜させる」
  • come down : 「下へ降りる、降りてくる」
  • completion [kəmplíːʃən] : 「完成、完了、終了」
❖ "You who would be ~ "「特別性に満足し、愛との争いの中に救いを求めているあなたは、次のことを考えてみることだ」。"The holy Lord of Heaven ~ "「天の王国の神聖なる神は、あなたにあなた自身の完全性を差し出すために、あなたの元へ神自身を下らせたのだ」。神自身とあるが、キリストやホーリー・スピリットを介して、神自身のメッセージをあなたに与えると考えていいだろう。あなたが幻想から脱して、実相に目覚め、あなた自身を神の子として完成してほしいと神は願っているである。



What is His is yours because in your completion is His Own. He Who willed not to be without His Son could never will that you be brotherless.
  • will [wíl] : 「〜を望む、意図する、命ずる、決意する」
  • without [wiðáut] : 「〜なしで、〜を持たないで、〜なしに」
  • brotherless [brʌ́ðərlis] : 「兄弟のいない」
❖ "What is His ~ "「神のものは、あなたのものでもある」。"because in your ~ "「なぜなら、あなたの完全性の中に、神自身の完全性があるからだ」。神は神の子を創造するすとき、神の属性のすべてを神の子に継承した。したがって、本来、神の子であるあなたは完全に完璧なのだ。しかし、神の子が神から分離することで、神の子は自分の完全性を忘却してしまったのである。そこで、神が待ち望むことは、分離した神の子が神の元へ回帰し、神の子の完全性を思い出して、再び、神と神の子が融合出来るようになることなのである。そのときこそ、神の子は完成し、そして、神の完成が成就するのである。"He Who willed ~ "「神の子と一緒にいたくないなどと決して意思しない神は、」神の子と共にいたいと意思する神は、"could never will ~ "「あなたに同胞がいないなどという状況を、決して意思できるわけがないのだ」。あなたが常に同胞と共に居て欲しいと願うのだ。なぜなら、あなたと同胞は単一の存在だからだ。あなた一人では神の子は完成されず、神の子が完成されなくては、神自身も完成されないのである。ところで、ここは、否定に否定を重ねて、回り回って肯定するという、言葉遊びをしているのだ。原文を読む楽しさである。イエスが言葉遊びを楽しんでいるのだから、あなたも一緒に楽しめばいい。



And would He give a brother unto you except he be as perfect as yourself, and just as like to Him in holiness as you must be?
  • give [gív] : 「与える、渡す、施す」
  • unto [ʌ́ntu] : 「〜の方へ、〜に」
  • except [iksépt] : 「〜を除いて、〜以外に」
  • perfect [pə́ːrfikt] : 「完全な、完璧な」
  • holiness [hóulinəs] : 「神聖、高潔」
❖ "And would He give ~ "「〜でなかったら、神はあなたに同胞を与えたいと思うだろうか」。"except he be as perfect ~ "ここの"be"は"should be"、「同胞は、あなた自身と同じくらい完璧でなければならず、」"and just as like to ~ "「あなたと同じくらい、神と似て神聖でなければならないのだが、そうでなかったら、」神はあなたに同胞を与えたいと思うだろうか。あなたも同胞も、神と同じくらい神聖なのだ。だから、神はあなたと同胞を巡り合わせ、融合して単一の神の子として再生することを神は願うのである。
 
 
 

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