6. It is His sinlessness that eyes that see can look upon. It is His loveliness they see in everything.
- sinlessness [sínlisnis] : 「特別であること、特別性」
- look upon : 「〜を見る」
- loveliness [lʌ́vlinis] : 「愛らしさ、素晴らしさ」
And it is He they look for everywhere, and find no sight nor place nor time where He is not.
- look for : 「〜を探す」
- find [fáind] : 「見つける、発見する、見いだす」
- sight [sáit] : 「視界、景色、光景、視覚、視力」
- place [pléis] : 「場所、個所、住所、地域、土地」
Within your brother's holiness, the perfect frame for your salvation and the world's, is set the shining memory of Him in Whom your brother lives, and you along with him.
- within [wiðín] : 「〜の中に、〜の内側に」
- holiness [hóulinəs] : 「神聖、高潔」
- perfect [pə́ːrfikt] : 「完全な、完璧な」
- frame [fréim] : 「骨組み、支持構造体、枠、縁、枠組み」
- salvation [sælvéiʃən] : 「救出、救済、救い、救世」
- shining [ʃáiniŋ] : 「光る、輝く、きらめく、明るい」
- memory [méməri] : 「記憶、思い出」
- live [lív] : 「住む、居住する、暮らす、生きる、生存する」
- along [əlɔ́ːŋ] with : 「〜と一緒に、〜とともに、〜に加えて」
Let not your eyes be blinded by the veil of specialness that hides the face of Christ from him, and you as well.
- blind [bláind] : 「〜を盲目にする、〜を見えなくさせる」
- veil [véil] : 「ベール、覆い、覆い隠すもの」
- specialness [spéʃəlnis] : 「特別であること、特別性」
- hide [háid] : 「隠す、隠蔽する、秘密にする」
- face [féis] : 「顔、顔色」
- as well : 「おまけに、その上、なお」
And let the fear of God no longer hold the vision you were meant to see from you.
- fear [fíər] : 「恐れ、恐怖」
- no longer : 「もはや〜でない」
- hold [hóuld] : 「抑える、制する、拘束する」
- vision [víʒən] : 「視覚、視力、洞察力、想像力、考え方」
- meant [mént] : 「mean の過去・過去分詞形」
- be meant to : 「〜するように意図されている、〜することになっている」
Your brother's body shows not Christ to you. He is set forth within his holiness.
- show [ʃóu] : 「示す、表す、表示する」
- set forth : 「説明する、示す」
- within[wiðín] : 「〜の中に、〜の内側で」
7. Choose, then, his body or his holiness as what you want to see, and which you choose is yours to look upon.
- choose [tʃúːz] : 「〜を選ぶ、〜を選択する」
- look upon : 「〜を見る」
Yet will you choose in countless situations, and through time that seems to have no end, until the truth be your decision.
- countless [káuntləs] : 「数えきれないほどの、無数の」
- situation [sìtʃuéiʃən] : 「状況、場所、状態、立場、事情、情勢、事態」
- through [θruː] : 「〜を通じて、〜の手を経て、手を通して」
- end [énd] : 「終わり、端、最後、終局、終焉、終点、終了」
- truth [trúːθ] : 「現実、事実、真相、真理、本当のこと」
- decision [disíʒən] : 「解決、決定、決意、決心、決議、裁決」
人生は、今生一回きりではない。輪廻転生を繰り返して、何度でも、真実に目覚める試練を受けることになるのだ。あなたが真実を選択し、ホーリー・スピリットの導きに従って、天の王国へ回帰出来たとき、あなたの転生は終わる。いわゆる、輪廻の輪を抜けて、実相世界へとアセンションするのだ。
しかし、幻想に捕らわれたまま、罪の意識を抱き続け、特別性を追いかけ、特別な関係性の中で、他者を攻撃し、他者から奪い、他者の心を殺すようなことばかりを続けている限り、真実はどんどんあなたから遠のいて、輪廻の輪を抜けるどころか、輪廻の輪に捉えられて幾多の生をくぐり抜けなくてはならない。幻想から抜けることが出来ないから、幻想の肉体からも抜けることが出来ない。肉体は幻想であるから、変化流動し、必ず、崩壊へと向かう。幻想の肉体の実在性を信じている限り、肉体的な死から逃れることは出来ないのだ。結果、無限の輪廻転生を繰り返すことになる。
それも、良かろう。あなたがそれを望むなら、人生を何度もやり直して、肉体をもった人生を送ればいい。しかし、少なくても、あなたがこのACIMに出会ったということは、あなたは、そんな生に疑問を感じたからに違いない。あなたは、第六感で、この人生は本物ではないと感じたのだ。盲目的に本物だと信じている者には、偽のダイヤでこと足る。しかし、あなたの人生に偽のダイヤを見たなら、あなたはどうしても偽のダイヤで満足出来るだろう。たかがガラス玉にどれほどの価値があろう。あなたは本物が欲しい思い、真実を求めているのである。ならば、迷わず、真実を求め続けるべきだ。真実に目覚め、実相に目覚め、輪廻の輪から抜け出して、天の王国へアセンションすべきなのだ。永遠の命を得るとはそういう意味であって、死んだら神の元へ行って、永遠に安楽の園で暮らす、という意味ではない。
だから、自殺という問題も、この光に照らして見れば、自ずと正体が分かってくる。自殺をすれば地獄に落ちるという既存のキリスト教徒の主張は正しくない。実在する真実は一元論であって、真実の実相世界が、対極概念の地獄をもつ道理がないのである。したがって、地獄は実在しない、単なる幻想の世界である。ACIMが、この世界を地獄と表現するのは、そういう意味なのだ。輪廻転生を繰り返す幻想世界こそが、地獄なのである。そこで、自殺をしても、業火燃え盛る地獄に落ちることは決してない。だから、もし自殺をしたかったら、どんどん自殺してもかまわないのだ。
しかし、自殺をして肉体が崩壊したからといって、それによって単純に、実相世界の真実に目覚めるわけではないことを、しっかり、知っておかなくてはいけない。自殺をして、天の王国へアセンションすることは絶対ないのである。自殺は肉体の実在を信じ、その重みに耐えられないがための行為である。肉体という幻想から抜け出せないがために自殺をするのである。幻想から抜け出せずに自殺をして、真実の実相世界に昇天することなど、原理的に不可能ではないか。だから、一言で言って、自殺は、まったく意味がないのだ。輪廻転生の繰り返しをするばかりで、その輪から抜けることは決してない。いわば、コンピューター・ゲームで、ゲームをリセットするようなもので、ゲーム自体から抜け出すことではないのである。ゲーム中毒になるように、自殺者は、次の人生でもゲームをリセットするだろう。それが一番簡単だからだ。なぜなら、ボタンを一押しすればいいからだ。真実を見つける旅をすることがないからだ。
この際だから、もう少し言おう。例えば、ガンに犯されて、余命幾ばくもない方もおられよう。何らかの理由で、間近に死を覚悟しなくてはならない人もおられよう。もし、そんなあなたが、あなたの運命に悲観し、死を呪い、死の感傷に浸り、滅びゆく肉体に哀れみを感じているなら、それは見当違いである。そんなエネルギーが残っているなら、残された短い人生で、必死に真実を求め、キリストの姿を見い出す努力をすべきではないだろうか。短か過ぎて、あなたの努力が実らないかも知れない。しかし、輪廻の次の輪の中で、あなたの真実への努力は必ず報われるはずなのだ。あなたは、自殺者のようにゲームを放棄して、リセット・ボタンを押したのではない。幻想の肉体が滅びゆく、この一瞬になってやっと、あなたは真実へのチャンスに巡り合ったのだ。ダイヤのような、そのチャンスを、最後の一秒まで、信じて求めて、そして、この世に宿題を残して死んで行って、それが悔いの残る人生と言えるだろうか。むしろ、最後の最後に、真実の命に辿り着く鍵を得たことの重要性の方が、遥かに重みがあると思わないか。周りの人達は、あなたの不幸な死を悲しむであろう。しかし、その中にあって、当のあなただけは、微笑みを浮かべながら静かに死んで行く、そういう死に方を、あなたは選び取れるはずなのである。あなたの死に際しても、あなたの心の中のキリストは、あなたに同伴するのだ。あなたから、決して、キリストは離れることはない。死に行く人からキリストがそっと離れるなど、神がそんなことをするわけがないではないか。あなたの心は、肉体が死んでも生き続けるのだ。生き続ける心には、必ずキリストがいる。そのキリストは、あなたが肉体的に死んでも、あなたが真実を求めて目覚めることを熱く望んでいる。ならば、その熱意を、あなたは、全身全霊で感じるべきなのだ。そのとき、あなたは決して死なないのだ。
For eternity is not regained by still one more denial of Christ in him.
- eternity [itə́ːrnəti] : 「永遠、無限」
- regain [rigéin] : 「〜を取り戻す、回復する、奪還する」
- still [stíl] : 「まだ、今でもまだ、いまだに、それでも、今後さらに」
- one more : 「もう一つの、もう一回の」
- denial [dináiəl] : 「否定、拒否、拒絶、否認」
And where is your salvation, if he is but a body? Where is your peace but in his holiness?
- salvation [sælvéiʃən] : 「救出、救済、救い、救世」
- peace [píːs] : 「平和、安らぎ、平穏、安心、安定」
- holiness [hóulinəs] : 「神聖、高潔」
And where is God Himself but in that part of Him He set forever in your brother's holiness, that you might see the truth about yourself, set forth at last in terms you recognized and understood?
- part [pάːrt] : 「一部、部分」
- forever [fərévər] : 「永遠に、永久に」
- set forth : 「説明する、示す」
- at last : 「最後に、ついに、とうとう、やっと、ようやく」
- term [tə́ːrm] : 「語、言葉、用語、術語、表現、専門語」
- recognize [rékəgnàiz] : 「〜を認識する、〜を認証する、認める、受け入れる」
- understood [ʌ̀ndərstúd] : 「understand の過去・過去分詞形」
- understand [ʌ̀ndərstǽnd] : 「理解する、了解する、納得する、分かる」