●  "A Course in Miracles (ACIM)""Text" (1975年版) の英語原文を、単に翻訳するだけでなく、精読、精解していくワークショップです。
●  Title に、たとえば T-26.IV.4:7 とありましたら、これは "Text" の Chapter 26、Section IV、Paragraph 4、Sentence 7 という場所を示しています。
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T-24.VII.9:1 ~ T-24.VII.10:10

9. Look at yourself, and you will see a body. Look at this body in a different light and it looks different.

  • look at : 「〜を見る、〜を調べる、〜を考察する」
  • different [dífərənt] : 「相違する、違っている、異なる」
  • light [láit] : 「光、明るさ、光源、ライト、明かり」
  • look [lúk] [SVC] : 「〜のように見える、〜と思われる」
❖ "Look at yourself"「あなた自身を見てみなさい」。"and you will ~ "「そうすれば、あなたは肉体を見ることになる」。"Look at this body ~ "「異なった光の中で肉体を見れば、肉体は異なって見える」。ここから、知覚についての細かい考察となる。



And without a light it seems that it is gone. Yet you are reassured that it is there because you still can feel it with your hands and hear it move.
  • without [wiðáut] : 「〜なしで、〜を持たないで、〜がなければ」
  • gone [ɡɔ́ːn] : 「go の過去分詞形」
  • reassure [riəʃúər] : 「〜を元気づける、安心させる」
  • still [stíl] : 「まだ、いまだに」
  • feel [fíːl] : 「〜を感じる、感知する」
  • hand [hǽnd] : 「手」
  • hear [híər] [SVO do] : 「 〜が〜しているのが聞こえる」
  • move [múːv] : 「移動する、動く」
❖ "And without a light ~ "「光がなければ、まるで肉体が消えたように見える」。"Yet you are ~ "「しかし、あなたは、肉体がそこにあるのだと、安心出来る」。"because you still ~ "「なぜなら、あなたはまだ、あなたの手で肉体を感じることが出来るし、肉体の動く様子を聞くことが出来るからだ」。



Here is an image that you want to be yourself. It is the means to make your wish come true.
  • image [ímidʒ] : 「イメージ、画像、像、映像」
  • means [míːnz] : 「手段、方法、資力」
  • make : 「〜に〜させる」
  • wish [wíʃ] : 「願い、願望、希望」
  • come true : 「本当になる、実現する」
❖ "Here is an image that ~ "「ここに、あなたが、自分自身がこうなりたいと望むイメージが出現するのだ」。明かりが消えて肉体が見えなくなると、そこに心の想像力が働いて、こうなりたいと思うイメージが出現する。"It is the means to ~ "「肉体は、あなたの望みを現実化する手段なのだ」。こうなりたいと思う自分を出現させるために、肉体を手段として利用するのである。光を失って目には見えない肉体を利用して、好きなように肉体を想像し、具現化し、望み通りの自分を出現さるのだ。今の自分の肉体は光を失っていないし、想像で作ったものではないと言われるかもしれない。そうではなく、神の子が神から分離し、深い眠りについて実相世界の光を失ったとき、神の子は、こうなりたいと思う自分の姿を想像し、それを夢の中で具現化したのだ。それが肉体なのである。だからこそ、肉体は分離の象徴だと、ACIMは主張するわけである。



It gives the eyes with which you look on it, the hands that feel it, and the ears with which you listen to the sounds it makes. It proves its own reality to you.
  • look on : 「〜を見る」
  • listen [lísn] to : 「耳を傾ける、聴く」
  • sound [sáund] : 「音、音声」
  • prove [prúːv] : 「証明する、〜となる、〜であると分かる」
  • reality [riǽləti] : 「現実、真実、事実、実態、実相」
❖ "It gives the eyes ~ "「肉体は、あなたが肉体を見るために目を与えたし、」"the hands that ~ "「肉体を感じるための手を与え、」"and the ears with ~ "「肉体の動きが作り出す音を、あなたが聞けるようにするための耳を与えたのだ」。目で見て、手で触れて、耳で聞ける、そうなれば、肉体が実在すると誰でも思うはずである。だから、肉体は、こういった感覚を作り出して、それを利用し、"It proves its own ~ "「肉体はあなたに対して、自らの実在性を証明しているのである」。その感覚にまんまと騙されて、肉体こそが実在すると、誰でも信じているのだ。



10. Thus is the body made a theory of yourself, with no provisions made for evidence beyond itself, and no escape within its sight.
  • thus [ðʌ́s] : 「このようにして、こんなふうに、上に述べたように」
  • theory [θíːəri] : 「理論、理屈、学説、説」
  • provision [prəvíʒən] : 「条件、規定、定め、準備、設備」
  • evidence [évədəns] : 「証拠、証言、痕跡、形跡」
  • beyond[bijάnd] : 「〜の域を越えて、〜を超越して、〜を越えて」
  • escape [iskéip] : 「逃亡、脱出、避難、逃げ道、逃避、回避」
  • within [wiðín] : 「〜の中の、〜の内側で」
  • sight [sáit] : 「視界、景色、光景、視覚、視力」
❖ "Thus is the body made ~ "「こうして、肉体は、あなた自身の原理になるのだ」。難しい言い回しをしているが、要するに、肉体があなた自身を代表する存在そのものとなる、ということ。肉体が、あなた自身の存在原理(a theory of yourself)となるのである。"with no provisions ~ "「肉体を越える証拠は何も準備されず、」つまり、肉体的存在を超越するような確たる存在原理を持たず、"and no escape within ~ "「肉体の捉える視野を逃れることもない」。つまり、肉体的感覚を超越するヴィジョンを持つことがない。要するに、あなたの存在のすべてが、ちっぽけな肉体の中に、すべて押し込まれてしまったのだ。その肉の塊だけが、あなたの存在のすべて、ということである。あなたの肉体的感覚が、それをあなたに強制しているのである。



Its course is sure, when seen through its own eyes. It grows and withers, flourishes and dies.
  • course [kɔ́ːrs] : 「経過、進行、成り行き、針路」
  • sure [ʃúər] : 「確信して、確信している、固く信じている」
  • seen [síːn] : 「see の過去分詞形」
  • through [θruː] : 「〜を通じて、〜の手を経て、手を通して」
  • grow [gróu] : 「成長する、育つ、大きくなる」
  • wither [wíðər] : 「しぼむ、しおれる、枯れる、弱る、衰える」
  • flourish [flə́ːriʃ] : 「繁栄する、繁茂する、繁盛する、栄える」
  • die [dái] : 「死ぬ、死亡する」
❖ "Its course is sure ~ "「あなたの(肉体の)目を通して見たとき、肉体の行く道筋は明らかである」。"It grows and ~ "「肉体は成長し、衰え、繁栄しては死にゆくのだ」。それが、幻想世界の肉体のすべてである。



And you cannot conceive of you apart from it. You brand it sinful and you hate its acts, judging it evil.
  • conceive [kənsíːv] : 「心に描く、思い付く、着想する」
  • conceive of : 「〜を考え出す、〜を想像する、〜を心に描く、〜を思い描く」
  • apart from : 「〜から離れて、〜は別として、〜はさておき」
  • brand [brǽnd] : 「〜に焼き印を押す、汚名を着せる」
  • sinful [sínfl] : 「罪深い、邪悪な」
  • hate [héit] : 「〜を憎む、〜をひどく嫌う」
  • act [ǽkt] : 「行為、活動、言動」
  • judge [dʒʌ́dʒ] : 「判断する、判定する」
  • evil [íːvl] : 「悪い、害を与える、邪悪な」
❖ "And you cannot conceive ~ "「あなたは、それから離れて、あなたを思い描くことは出来ない」。肉体をもったあなたが、一時の繁栄を弄(もてあそ)んで、そして死んでゆくという考え意外の思いを、あなたは心に抱くことは出来ない。"You brand it sinful ~ "「あなたは、肉体に罪という烙印を押し、肉体の行いを憎む」。崩壊してゆく肉体は、その罪深さのせいだと思って、肉体を嫌悪する。"judging it evil"「肉体を、悪(あ)しきものと判断しながら」。



Yet your specialness whispers, "Here is my own beloved son, in whom I am well pleased. "
  • specialness [spéʃəlnis] : 「特別であること、特別性」
  • whisper [hwíspər] : 「〜をささやく、耳打ちする」
  • beloved [bilʌ́vid] : 「最愛の、いとしい、愛される」
  • pleased [plíːzd] : 「うれしい、喜んだ、悦に入って、満足して、気に入って」
  • well pleased : 「大変満足して」
❖ "Yet your specialness ~ "「しかし、あなたの特別性は、こう囁(ささや)くだろう」。 "Here is my own ~ "「この肉体が、おまえ自身の愛する息子なのだ」。"in whom I am ~ "「私はおまえの肉体に、こよなく満足している」。特別性の囁きとは、もちろん、特別性を求めるあなた自身の声である。



Thus does the "son" become the means to serve his "father's" purpose.
  • become [bikʌ́m] : 「〜になる」
  • means [míːnz] : 「手段、方法、資力」
  • serve [sə́ːrv] : 「〜に仕える、〜のために働く」
  • purpose [pə́ːrpəs] : 「目的、意図、狙い、意向、趣旨、意味」
❖ "Thus does the "son" become ~ "「こうして、『息子』は、『父』の目的に仕えるための手段になるのである」。こうして、あなたが偽想像した肉体という息子は、父なるあなたの目的、つまり、特別性を獲得するという目的のための手段、道具に使われることになるのだ。



Not identical, not even like, but still a means to offer to the "father" what he wants. Such is the travesty on God's creation.
  • identical [aidéntikl] : 「全く同じ、同一の、等しい、全く相等しい」
  • even [íːvn] : 「さらに、なおさら、なお一層、〜でさえ、〜ですら」
  • like [láik] : 「〜に似た、〜のような、〜のように」
  • offer [ɔ́ːfər] : 「差し出す、捧げる、提供する」
  • travesty [trǽvəsti] : 「曲解、茶番、まがいもの」
❖ "Not identical, not ~ "「等しいわけでもなく、似てさえいないのだが、」肉体は、あなた自身と等しいとは言えないし、似ているものだとも言いがたいが、"but still a means ~ "「『父』にたいして、彼の望むものを提供する手段である」。肉体に対して『父』の立場にいるあなたが望んだ通りに、『子』である肉体は要求されたものを提供するのだ。たとえば、あなたが特別性を維持するために攻撃が必要となれば、肉体が攻撃のための手段となる。"Such is the travesty ~ "「神の創造を曲解すれば、そのようになるのだ」。実相世界において神が神の子を創造したことを真似て、神の子は、幻想世界で肉体を偽創造したのだが、その偽創造した結果は、こんなもんだ、ということ。つまり、偽創造は茶番に過ぎないのである。



For as His Son's creation gave Him joy and witness to His Love and shared His purpose, so does the body testify to the idea that made it, and speak for its reality and truth.
  • creation [kriéiʃən] : 「創作物、作品、創造、創作」
  • gave [géiv] : 「give の過去形」
  • joy [dʒɔ́i] : 「喜び、歓喜、喜びの種」
  • witness [wítnəs] : 「証拠、証言、目撃者、証人」
  • share [ʃέər] : 「〜を分ける、分かち合う、共有する、共用する」
  • purpose [pə́ːrpəs] : 「目的、意図、狙い、意向、趣旨、意味」
  • testify [téstəfài] : 「証言する」
  • testify to : 「〜を立証する、〜を証明する」
  • idea [aidíːə] : 「考え、着想、アイデア、発想、思い付き」
  • speak for : 「〜に代わって話す、代弁する、〜を物語る、〜を示す」
  • reality [riǽləti] : 「現実、真実、事実、実態、実相」
  • truth [trúːθ] : 「現実、事実、真相、真理、本当のこと」
❖ "For as His Son's creation ~ "「なぜなら、神の子を創造したことが、神に喜びを与え、神の愛の証拠となり、神の目的を分かち合ったと同じように、」"so does the body testify ~ "「肉体は、それを作った思考に対して証言し、肉体の実在性と現実性を示しているのだ」。神の子の思い通りに肉体が偽創造され、それが思い通りに機能していることを、"does the body testify to the idea that made it"「肉体は、それを作った思考に対して証言している」と表わしている。こうして、肉体は確実に実在するかに見え、あなたの現実が肉体を通して成立するのだという確たる証拠となったのだ(and speak for its reality and truth)。しかし、これが、神の創造に対する神の子の茶番の姿なのだ。
 
 
 

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