3. We have discussed the fall or separation before, but its meaning must be clearly understood.
- discuss [diskʌ́s] : 「考察する、検討する、議論する」
- fall [fɔ́ːl] : 「落下、墜落、撃墜、陥落」
- separation [sèpəréiʃən] : 「分離、区別、別離、離脱」
- meaning [míːniŋ] : 「意味、意義、意図、真意」
- clearly [klíərli] : 「はっきりと、疑いもなく、明らかに」
- understood [ʌ̀ndərstúd] : 「understandの過去・過去分詞形」
❖ "We have discussed ~ "「我々は以前、転落あるいは分離について考察した」。"but its meaning ~ "「しかし、その意味ははっきり理解されなければならない」。"the fall"は天の王国からの転落であり、"the separation"は神からの分離である。言うまでもなく、これをテーマにした聖書の記述がアダムとイブの『エデンの園追放』である。
The separation is a system of thought real enough in time, though not in eternity. All beliefs are real to the believer.
- system of thought : 「思想体系、思考システム」
- real [ríəl] : 「実在する、現実の、本物の」
- enough [inʌ́f] : 「十分に、全く」
- though [ðóu] : 「〜だけれども、そうは言うものの、しかし」
- eternity [itə́ːrnəti] : 「永遠、無限」
- believer : 「信じる人、信奉者、信者」
❖ "The separation is ~ "「分離は、時間の中では十分現実的な思考システムである」。 "though not in ~ "「しかし、永遠の中では現実的でない」。"All beliefs are ~ "「信じられていることはすべて、信じる者にとっては現実的である」。時間は、神からの分離後に生じた錯覚である。むしろ、分離を維持するために、神の子は時間をでっち上げた。したがって、時間の中では分離は存在し得る。そこで、錯覚の時間も、時間があると信じている限りにおいて、信じる者には実在である。しかし、時間の存在しない神の住まう永遠の世界では事情は一変する。要するに、分離を象徴する幻想世界では、エゴの思考システムは時間と空間に依存し、その中で現実を偽創造していくわけだが、それを実在だと信じる者達にとってのみ意味がある。しかし、本当に実在するのは永遠不変の実相世界であって、そこには時間も空間も存在しないのだ。
The fruit of only one tree was "forbidden" in the symbolic garden. But God could not have forbidden it, or it could not have been eaten.
- fruit [frúːt] : 「果物、果実、フルーツ」
- forbidden [fərbídn] : 「forbid の過去分詞形」
- forbid [fərbíd] : 「〜を禁じる、禁止する」
- symbolic [simbɑ́lik] : 「象徴する、象徴となる、象徴の、象徴的な」
- garden [gɑ́ːrdn] : 「庭、庭園、果樹園」
- eaten [íːtn] : 「eatの過去分詞」
- eat [íːt] : 「〜を食べる」
❖ "The fruit of ~ "「象徴的な(エデンの)園の中で、唯一の樹の果実だけが(食べることを)禁じられていた」。象徴的なとは、天の王国を象徴するような、という意味合い。"But God could ~ "「しかし、神はそれを禁じることもなかったし、その果実は食べられることもなかったはずだ」。これは仮定法過去完了の文。実際の創世記では、神は果実を食べることを禁じ、果実はアダムとエバによって食べられたのだが、イエスはこの創世記の作者に対して仮定法を用いて異議を申し立てている。この仮定法過去完了の文章には「もし〜であったら」という仮定部分が述べられていない。イエスの配慮かも知れないが、「もし、この創世記の神が真の神であったら」あるいは「創世記の作者が真の神を知っていて、真の神について書いたのだったら」というような文を補うと意味がはっきりするだろう。つまり、エデンの園における神は真の神ではない、真の神はそんなことをするはずがないと言っているのである。
この考え方は多くのグノーシス文献と一致する。正統派を自称するカトリック教会によって異端とされ、抹殺されていった多くのグノーシス派の文献は、現代は幸いにも目にすることが出来るので、興味のある方は是非目を通してみるといい。トマスの福音書、マグダラのマリアの福音書、ユダの福音書、真理の福音書、等々、現代では何の障りもなく読むことが出来る。特にトマスの福音書は一読の価値あり。初期キリスト教の驚くほど多様で色彩豊かな側面を目にして驚愕するはずである。
ところで、神は神の子アダムを創造した後、アダムを深い眠りに誘い、あばら骨を1本抜き取ってエバを創造したことになっている。ACIM的解釈をすれば、アダムが深い眠りに入った時点で、幻想(夢)がスタートすることになる。アダムが単独なら男も女もあるまい。しかし、分離の夢が進行して、アダムが男、エバが女という対立概念を生み出した。善悪の樹という概念もまた、分離を象徴する。夢の中でアダムは、純粋で対立概念を持たない善を分離して、悪という概念を生み出したことになる。蛇には迷惑な話であるが、蛇はエゴの象徴である。エデン追放は怒れる神の視点からの表記であって、要するに神の子アダムは神から分離し、独自の世界を作る夢を見たわけだ。しかし、意に反して、その世界はエゴに支配された苦と痛みの世界であった。眠りの中で、アダムはいつまでもそんな夢を見続ける。
If God knows His children, and I assure you that He does, would He have put them in a position where their own destruction was possible?
- assure [əʃúər] : 「 保証する、断言する、請け合う、約束する」
- put [pút] : 「置く、ある状態に〜を置く」
- position [pəzíʃən] : 「立場、位置、地位、身分」
- destruction [distrʌ́kʃən] : 「破壊、破滅、破棄」
- possible [pɑ́səbl] : 「可能性がある、起こり得る、あり得る」
❖ "If God knows ~ "「もし、神が神の子を知っているなら、」"and I assure ~ "「知っているはずだと私(イエス)は断言するが、」ここの『知る』とは、『愛している』という意味合い。ACIMで使われる"know"「知る」は、『頭脳や理性で知る』という意味ではなく、『叡智で直覚する』という意味合いである。愛によって神の子のすべてを受け入れる、ということ。"would He have ~ "「神は、神の子の破壊が可能となるポジションに神の子を置くようなことをするだろうか」。前文と同様、ここでも、愛の神は人間を試すようなことも、危険にさらすこともしない、と言っている。善悪の樹の果実を食べることを禁じ、蛇のそそのかしという試しを与えたり、エデンの園から追い出して、苦と痛みの世界に放り投げて危険にさらすようなことは、神は決してしない。
The "forbidden tree" was named the "tree of knowledge. "Yet God created knowledge and gave it freely to His creations.
- forbidden [fərbídn] : 「禁断の、禁制の、禁じられた」
- knowledge [nάlidʒ] : 「知識、知恵、知見、情報、事実」
- create [kriéit] : 「創造する、創り出す」
- freely [fríːli] : 「制限されずに、自由に、惜しみなく」
- creation [kriéiʃən]: 「創造、創作、創作物、作品」
❖ "The "forbidden tree" was ~ "「『禁断の樹』は『叡智の樹』と名付けられた」。聖書ではそうなっている、ということ。善悪の樹である。"Yet God created ~ "「しかし、神は叡智を創造し、その叡智を自由に、神が創造したものたちに与えた」。神は神の子を創造し、叡智を含む神の属性のすべてを神の子に継承した。つまり、神は、わざわざ『叡智の樹』を作り出す必要などなかったのだ。
"knowledge"「叡智」は、ACIMの最重要キーワードの一つ。知覚に依存した理性的判断を超越した、いわば直覚的、全的把握、すでにそこにある真実の総体、そういう意味合いである。仏教で言うところの、『悟り』、『般若』のこと。
The symbolism here has been given many interpretations, but you may be sure that any interpretation that sees either God or His creations as capable of destroying Their Own purpose is in error.
- symbolism [símbəlìzm] : 「象徴化、 象徴体系、象徴するもの」
- given [ɡívən] : 「giveの過去分詞形」
- interpretation [intə̀ːrprətéiʃən] : 「解釈、説明、解説」
- sure [ʃúər] : 「確信して、確信している、固く信じている」
- capable [kéipəbl] : 「能力がある、有能な、自分でできる」
- destroy [distrɔ́i] : 「破壊する、粉砕する、荒廃させる」
- purpose [pə́ːrpəs] : 「目的、目標、狙い」
- error [érər] : 「誤り、間違い」
❖ "The symbolism here ~ "「世間では、『禁断の樹』という象徴は多くの解釈が与えられてきた」。"but you may ~ "「しかし、あなたはthat以下を確信出来るだろう」。"that any interpretation ~ "「神か神の創造したもののどちらかが、彼ら自身の目的を破壊出来るという解釈は誤りである」と確信出来るだろう。創世記では、アダムとイブは神との約束を破壊したことになっているし、神はアダムとイブをエデンの園から追放し、彼等の楽園での平和を破壊したことになっている。いずれの解釈にしても、それは悲劇と解釈され、その意味では平和に暮らすという目的に対する破壊なのである。ここまでACIMを読み進めた我々には、そういう解釈は誤りだと理解出来るわけだ。
4. Eating of the fruit of the tree of knowledge is a symbolic expression for usurping the ability for self-creating.
- expression [ikspréʃən] : 「 表現、表現すること、表示」
- usurp [juːsə́ːrp] : 「侵害する、暴力で奪う、横領する」
- ability [əbíləti] : 「能力、才能、できること、手腕」
❖ "Eating of the fruit ~ "「智慧の樹の果実を食べるという行為は、自(みずか)ら創造する能力を(神から)奪い取るということの象徴的な表現である」。神の子はあるとき、自分には本当に自由意志があるのだろうか、と疑問に思った。世界が神によって予定調和されているなら、自分は単なる神の操り人形に過ぎないのではないか、という思いである。しかし、もし自分が神の属性のすべてを継承したのなら、自分は神同様に自由意志をもって、神抜きで自由な創造が出来るはずである。神が与えてくれた叡智とパワーをもって、神から独立した自分だけの世界を創造したいと思ったのである。そこで、神の子は神からの分離を決心した。天の王国を捨てる決心をしたのである。
アダムとイブは、単に小賢しい知恵が欲しくてリンゴを食べたのではない。神抜きで、神と同様に創造することを望んで果実を食べたのである。つまり、智慧の樹の果実を食べるという行為は、人間が神になろうとしたことの象徴なのだ。
神の子は大きな誤謬(ごびゅう)を犯した。神から継承した叡智を神に投げ返し、それに代わるものとして、知覚と理性的な判断による知性を選択したのだ。これが智慧の樹の果実である。その結果がどうなったか、もうお分かりだろう。
This is the only sense in which God and His creations are not co-creators.
- sense [séns] : 「意味、意義、良識、分別」
- creation [kriéiʃən]: 「創造、創作、創作物、作品」
- co-creator [kòu-kriéitər] : 「共同製作者」
❖ "This is the only ~ "「これは、ただ、神と神の子が共同創造者ではないことを意味している」。神の住む実相世界、天の王国は神が創造した世界であって、神の子が創造した世界ではない。もし、共同創造者なら、アダムとイブはわざわざ神から継承した創造力をもって、こんな幻想世界をでっち上げるわけがない。神の子は、神抜きで、自分の自由意志で、自分だけの自由世界を創造したかったのだ。で、神の子は自分だけの世界で自由になれたか?
The belief that they are is implicit in the "self-concept," or the tendency of the self to make an image of itself. Images are perceived, not known.
- belief [bilíːf] : 「信じること、信念、信仰、信条」
- implicit [implísit] : 「暗黙の、黙示的な」
- self-concept : 「自己概念、自己認識」
- tendency [téndənsi] : 「傾向、性向、性癖」
- perceive [pərsíːv] : 「知覚する、〜に気付く、〜を見抜く」
❖ "The belief that ~ "意訳する、「神と神の子が共同創造者だと信じるとしたら、それは自己認識の中に暗黙のうちにあるものか、自己のイメージを作るという自己の傾向である」。ここの"The belief that they are"は"The belief that they are co-creators"のこと。非常に難解な部分である。まず、ここで述べられている主体は、神の子である。神の子は、自分が神と同一であり、実相世界を神と共同で創造する力があると、暗黙の内に(implicit)自己認識したのだ(self-concept)。それは言い換えれば、神の子が勝手に作った自己イメージであり(make an image of itself)、イメージは信念に近い自己認識になる傾向にある(tendency)。しかし、"Images are perceived ~ "「イメージは知覚されることはあっても、(叡智によって)知られることはない」。勝手に作った自己イメージは、張本人の神の子にとっては知覚され、そのつもりになれるだろうが、真実の自己の姿はイメージされることはない。真実は叡智が直覚するものであって、イメージ化して知覚されるものではないのだ。
総括すると、人は無意識の中で自分が神と同様の創造力をもつ存在と位置づけ、神の似姿を自己のイメージとして持つ傾向にある。しかし、イメージとは幻想であって、幻想を創造(捏造)することで、真実を創造する神を真似ているだけなのだ。餅を絵に描いて、餅を創造したと思っているだけだ。本物の餅を創造出来るのは神のみである。それは絵に描く必要はなく(イメージ化する必要はなく)、知覚の領域を超越して、叡智の領域で実在が直覚されるものなのである。
Knowledge cannot deceive, but perception can. You can perceive yourself as self-creating, but you cannot do more than believe it.
- deceive [disíːv] : 「うそをつく、人を欺く」
- perception [pərsépʃən] : 「知覚、認知、知見、見識、感じ方」
- not more than : 「せいぜい〜、多くて〜、〜より多くない」
❖ "Knowledge cannot ~ "「叡智は騙せないが、知覚は嘘をつく」。叡智は真実の総体であって、嘘が混じり込む可能性はない。一方、知覚は単なるイメージをとらえるだけなので、いくらでも人を騙せる。"You can perceive ~ "「あなたは自分を、自己創造するものと知覚することは出来るが」"but you cannot ~ "「しかし、せいぜいそう信じているに過ぎない」。実際は、自己創造出来ない。ここの"self-creating"「自己創造」とは、『自分を創造する』という意味ではなく、『自分で創造する』、『神のように自分で真実の世界を創造する』という意味である。あなたは神の子であるから、神の属性のすべてを継承している。当然、真実を創造するパワーも与えられてる。だからと言って、真実の総体である叡智、実相世界そのものを創造することは出来ないのだ。もちろん、パワー不足に原因があると言ってもよいのだが、そうではなく、もし神の子が真実の総体である叡智、実相世界、天の王国、そのものを創造出来たなら、神の子が神であり、神の子が神を創造出来ることになる。神は親であり、神の子は子である。子が親を生み出すことは原理的に不可能なのだ。しかし神の子は、深い眠りの中で、その不可能を夢に見たのである。
You cannot make it true. And, as I said before, when you finally perceive correctly you can only be glad that you cannot.
- finally [fáinəli] : 「ついに、最後に、最終的に、とうとう」
- correctly [kəréktli] : 「正しく、正確に、正確に言えば」
- glad [ɡlǽd] : 「満足して、うれしく思う」
❖ "You cannot make ~ "「あなたはそのことを真実には出来ない」。そのこととは、自分が自己創造出来ること、自分で真実の総体である叡智や実相世界を創造出来ること。それは、神の子には不可能である。現実化することは出来ない。"And, as I ~ "「そして、以前私(イエス)が言ったように、あなたがついに正しく知覚出来たときに限って、あなたが自己創造出来ないことを嬉しく思うことが出来るのだ」。正しく知覚出来たときとは、イメージに騙される知覚を修正して、叡智による直覚、あるいは心の目で真実を見ることが出来るようになったとき、という意味。そのとき初めて、神と同等の創造を自分では出来ないのだと気付いて、まねごとで偽創造したこの幻想世界を捨てることが出来る。絵に描いた餅を捨てることが出来るのだ。ここに、あなたの心の中で神との和解が成立し、あなたが神の子であること、神によって真実創造された神の子であることを理解することが出来る。斯(かく)くして、喜びは計り知れない。
Until then, however, the belief that you can is the foundation stone in your thought system, and all your defenses are used to attack ideas that might bring it to light.
- until then : 「その時まで、それまで」
- foundation [faundéiʃən] : 「土台、礎、基盤、根拠、基礎、根幹」
- foundation stone : 「礎石、土台石、基礎、基本原理」
- defense [diféns] : 「防衛、防御」
- attack [ətǽk] : 「攻撃する、〜をアタックする、〜を襲う」
- bring [bríŋ] : 「〜を持って来る、〜をもたらす」
❖ "Until then ~ "「しかし、その時が来るまで、自己創造出来るという信念はあなたの思考システムの礎石になっている」。"and all your ~ "「そして、あなたのもっている防衛力のすべては、あなたの誤った信念を(真実の)光の下(もと)にさらすような考えを攻撃するために使われる」。自ら神のように世界を創造出来ると考えているのは、とりもなおさずエゴであり、それがエゴの思考システムの土台石である。そして、事実、この世を創造した。しかし、それは絵に描いた餅であり、圧倒的にリアルに見えるイメージが乱舞する世界であるが、所詮、幻想に過ぎない。その幻想性を真実の白日の下にさらそうとする行為をエゴはことごとく攻撃する。なぜなら、幻想が暴かれれば、エゴは消滅してしまうからだ。エゴも幻想の産物だからだ。
You still believe you are an image of your own making. Your mind is split with the Holy Spirit on this point, and there is no resolution while you believe the one thing that is literally inconceivable.
- split [splít] : 「分かれる、交際をやめる、離婚する」
- split with : 「袂を分かつ」
- on this point : 「この点において」
- resolution [rèzəlúːʃən] : 「解決、決意、決断、分解」
- literally [lítərəli] : 「文字どおり、一語一語、そっくりそのまま」
- inconceivable [ìnkənsíːvəbl] : 「信じられない、想像できない、考えも及ばない」
❖ "You still believe ~ "「あなたはまだ、あなたが自分で作ったイメージそのものだと信じている」。あなたは、肉体が自分であり、頭脳が心を生み出していると信じている。"Your mind is ~ "「この点で、あなたの心はホーリー・スピリットと袂(たもと)を分かつ」。ホーリー・スピリットは、あなたの肉体や頭脳は幻想であり、心が実在だと知っている。ホーリー・スピリットは、あなたの心を支配しているエゴと完全に袂を分かつ。"and there is ~ "「あなたが、文字通り信じられない一つことを信じているうちは、解決策はない」。あなたが幻想を実在だと信じているうちは、あなたが幻想から目覚める手立てはない。自分が神だと信じているエゴを信奉しているうちは、あなたは幻想世界から救われることはない。
That is why you cannot create and are filled with fear about what you make.
- be filled with : 「〜でいっぱいである、〜で満たされている」
- fear [fíər] : 「恐れ、恐怖、懸念、心配、不安」
❖ "That is why you ~ "「それが、 あなたが創造出来ない理由であり、あなたがでっち上げたものに対する恐怖で満たされる理由である」。幻想世界で、勝手な自己イメージを自分と同一視しているのだから、神の創造からはほど遠い。眠って夢を見ているだけ神の子に、真実の何が創造出来るだろうか? 幻想から目覚めて初めて、真実の創造が可能となるのだ。この幻想世界で、その錯覚に過ぎないイメージにもてあそばれ、苦と痛みに満たされる。あなたは不安と恐れの悪夢を見続けているのだ。