5. The Bible tells you to know yourself, or to be certain. Certainty is always of God.
- tell A to do : 「Aに〜しなさいと命ずる」
- certain [sə́ːrtn] : 「確信している、確実な、確かな、確信して」
- certainty [sə́ːrtnti] : 「確実、確実性、間違いないこと」
- always [ɔ́ːlweiz] : 「いつも、以前からずっと、常にいつでも」
❖ "The Bible tells ~ "「聖書はあなたに、自己を知れ、確信をもて、と命じている」。デルポイのアポロン神殿の入口に書かれた『汝自身を知れ(Know thyself)』という格言と比較すると面白い。"Certainty is always ~ "「確信は常に神のものである」。確信は神の属性だということ。したがって、確信とは揺るがない真実、という意味合いになる。
When you love someone you perceive him as he is, and this makes it possible for you to know him. Until you first perceive him as he is you cannot know him.
- perceive [pərsíːv] : 「知覚する、〜を理解する、〜を把握する」
- make [méik] : 「〜の状態を作り出す、〜にする」
- possible [pάsəbl] : 「可能性がある、あり得る、なし得る」
- until [əntíl] : 「〜までは…しない、〜になってやっと」
❖ "When you love ~ "「あなたが誰かを愛するとき、あなたはその人をあるがままに知覚する」。"and this makes ~ "「そして、このことが、あなたがその人を知ることを可能にする」。人を愛し、あるがままにその人を受け入れるとき、あなたは、その人を真に知ることが出来る。"Until you first ~ "「まず第一にその人をあるがままに知覚しないうちは、あなたはその人を知ることは出来ない」。愛をもって他者をあるがままに受け入れること、それが他者を知ることの第一歩。
While you ask questions about him you are clearly implying that you do not know God. Certainty does not require action.
- while [hwáil] : 「〜の間ずっと、〜する間に、その間に」
- ask [ǽsk] : 「〜を尋ねる、質問する、聞く、問う」
- question [kwéstʃən] : 「質問、疑問、問い、質疑、課題、問題」
- clearly [klíərli] : 「はっきりと、明らかに、明瞭に、疑いもなく」
- imply [implái] : 「暗に伝える、暗示する、ほのめかす 」
- require [rikwáiər] : 「〜を必要とする、求める、〜に要求する」
- action [ǽkʃən] : 「行為、振る舞い、活動、行動、活力、動き、動作」
❖ "While you ask ~ "「その人に関して疑いもち質問するうちは、あなたは明らかにthat以下を暗に示していることになる」"that you do ~ "「あなたは神を知らない」ということを暗に示している。愛ではなく、疑いをもって他者に接することは、決して他者を知ることではないし、真実を知る気持ちさえないと言える。真実を知る気持ちがないのだから、当然、神を知らない。"Certainty does not ~ "「確信は行動を要求しない」。確信とは、確かな信じる気持ちのこと。信じる気持ちがあるなら、疑うことはない。疑問を呈するような行動をとることはないのだ。また、真実を確信した後は、それを正すなどという行動も必要ない。
When you say you are acting on the basis of knowledge, you are really confusing knowledge with perception. Knowledge provides the strength for creative thinking, but not for right doing.
- act [ǽkt] : 「行動する、振る舞う」
- on the basis of : 「〜に基づいて、〜を基準にして」
- knowledge [nɑ́lidʒ] : 「知識、心得、認識、知恵、知見 」
- really [ríəli] : 「実際には、ほんとうは、確かに、本当に」
- confuse [kənfjúːz] : 「混乱させる、混同させる、乱す、困惑させる」
- confuse A with B : 「AをBと混同する」
- perception [pərsépʃən] : 「知覚、認知、知見、見識」
- provide [prəváid] : 「提供する、供給する、与える、もたらす」
- strength [stréŋkθ] : 「力、強さ、体力」
- creative [kriéitiv] : 「創造力のある、創造的な、独創的な 」
- thinking [θíŋkiŋ] : 「考え、考えること、思考」
❖ "When you say ~ "「あなたが叡智に基づいて行動していると言うとき、実は、あなたは智慧を知覚と混同している」。叡智(knowledge)は確信(certainty)であり、永遠不変であるから、変化を求める行動を要求することはない。したがって、叡智に基づく行動というものはない。あなたは知覚に基づいて行動しているのだ。"Knowledge provides ~ "「叡智は創造的思考にとって力を提供するが、」"but not for ~ "「しかし、正しい行いに対して力を提供することはない」。叡智は思考レベルのことであって、行動レベルのことではない。思考レベルでは、叡智は力を与えるが、行動レベル、すなわち知覚レベルでは力を与えることはない。
Perception, miracles and doing are closely related. Knowledge is the result of revelation and induces only thought. Even in its most spiritualized form perception involves the body.
- closely [klóusli] : 「綿密に、密接に、念入りに、きっちりと」
- relate [riléit] : 「〜を関係づける、関係させる」
- result [rizʌ́lt] : 「結果、結末、効果、成果」
- revelation [rèvəléiʃən] : 「啓示、黙示」
- induce [indjúːs] : 「〜を生じさせる、引き起こす、誘導する、誘発する」
- thought [θɔ́ːt] : 「思い、考え、思考、思索、思想、見解」
- spiritualize [spírit∫uəlàiz] : 「精神的にする」
- form [fɔ́ːrm] : 「形、外形、構造、現れ、姿、体つき」
- involve [invɑ́lv] : 「〜を含む、伴う、巻き込む、関与させる」
❖ "Perception, miracles ~ "「知覚、奇跡、行動は緊密に関係している」。"Knowledge is ~ "「叡智は啓示の結果であり、思考だけを誘発する」。"revelation"「啓示」とは、神との直接のコミュニケーションである。叡智は神が授けてくれるものなのだ。そして、叡智は時空に依存しない真実の思考、想念の総体である。"Even in its ~ "「知覚は、たとえ最も精神的な形であっても、肉体を伴うものである」。叡智は思考レベル、知覚は行動レベルであるから、行動レベルの知覚には肉体が伴う。思考レベルの叡智には肉体は必要ない。簡単に言えば、叡智やヴィジョンは実相レベル、行動や知覚は幻想レベル、ということになる。
Knowledge comes from the altar within and is timeless because it is certain. To perceive the truth is not the same as to know it.
- altar [ɔ́ːltər] : 「祭壇、聖餐台」
- within [wiðín] : 「内部の」
- timeless [táimlis] : 「時間を超越した、無時間の、永久の、永遠の」
❖ "Knowledge comes ~ "「叡智は心の内部の祭壇からやって来る」。あなたの心の中の最も神聖で純粋な部分に神の祭壇がある。神と接触できる唯一のチャンネルである。神とのコンタクトを仲介してくれるのがホーリー・スピリットである。したがって、叡智は神からのメッセージであり、時空を超越したレベルの真実の総体だ。"and is timeless because ~ "「そして、確実であるので時間と無関係である」。確実であることは、永遠不変であり、時間に左右されない。そこには形もなく行動もない。あるのは絶対的な確信であり、絶対的な愛である。"To perceive the truth ~ "「真実を知覚するということは、真実を知ることと同じではない」。今あなたが真実を形や行動や知識として知覚する(to perceive the truth)とは、この世のレベルにおける事象に過ぎない。時空依存のレベルにおける出来事だ。それは、"knowledge"という時空を超越したレベルで真実を知ることとは同じではない。