7. The statement "God created man in his own image and likeness" needs reinterpretation. "Image" can be understood as "thought," and "likeness" as "of a like quality. "
- statement [stéitmənt] : 「発言、供述、記述」
- create [kriéit] : 「創造する、創り出す」
- own [óun] : 「自分の、独自の、自らの、自己の 」
- in the image of : 「〜をひな型にして」
- likeness [láiknəs] : 「似ていること、類似」
- reinterpretation [riintə̀ːrprətéiʃən] : 「再解釈」
- understood [ʌ̀ndərstúd] : 「understandの過去・過去分詞形」
- thought [θɔ́ːt] : 「考え、見解、思考、思索、熟考 」
- quality [kwɑ́ləti] : 「性質、特質、品質、資質、質、特性」
❖ "The statement ~ "「『神は自らのイメージと似姿に合わせて人を創造した』という記述は再解釈の必要がある」。""Image" can be ~ "「『イメージ』という言葉は『思考』と理解出来るし、『似姿』は『性質』と理解出来る」。神は形だけを似せて神の子を創造したのではなく、神の思いや属性を神の子がそのまま受け継ぐ形で神の子を創造した、ということ。
"God created man ~ "という言葉は創世記1:27に登場する。ただし、King James Bible には"and likeness"の部分はない。参考までに、ここに載せておく。
[Genesis 1:26~27 from King James Bible]
And God said, Let us make man in our image, after our likeness: and let them have dominion over the fish of the sea, and over the fowl of the air, and over the cattle, and over all the earth, and over every creeping thing that creepeth upon the earth. So God created man in his own image, in the image of God created he him; male and female created he them.
神は言われた。「我々にかたどり、我々に似せて、人を造ろう。そして海の魚、空の鳥、家畜、地の獣、地を這うものすべてを支配させよう。」神は御自分にかたどって人を創造された。神にかたどって創造された。男と女に創造された。(新共同訳)
God did create spirit in His Own Thought and of a quality like to His Own. There is nothing else. Perception, on the other hand, is impossible without a belief in "more" and "less. "
- spirit [spírit] : 「霊、魂、霊魂、精霊、精神、気分、気迫」
- perception [pərsépʃən] : 「知覚、認知、知見、見識」
- on the other hand : 「他方では 」
- impossible [impάsəbl] : 「不可能な、とてもあり得ない、できない」
- without [wiðáut] : 「〜なしで、〜を持たずに」
- belief [bilíːf] : 「信じること、信念、信仰、信条、信用、信頼」
❖ "God did create ~ "「神は神自身の思考に似せて、神自らに似た性質のスピリットを創造した」。"There is nothing ~ "「その他には何もない」。スピリットとは、神が創造したままの、純粋で神聖な心のこと。"Perception, on ~ "「一方、知覚は、『より多く』とか『より少なく』といったことを信じることなくして、存在することは出来ない」。スピリットは神が自らに似せて創造したもの。対して、知覚は、我々の心が神から分離した後に心が勝手に作ったもの。知覚には多い少ないの感覚があるが、スピリットにはそのような程度感覚はない。あるかないか、全か無か、存在するか存在しないか、それだけを知っているのがスピリット。
知覚は、対象のもつ属性を、その違いや程度を計ることで認識する行為である。たとえば、光の周波数が高ければ青として、低ければ赤として、知覚は対象のもつ色という属性を識別する。知覚は、分離した対象を時空間に貼り付けて、分離を維持させようとするエゴの巧妙な策略なのだ。青い色のものと赤い色のものは異なる二つのものであって、よって分離は維持され、よもや青と赤が同一だとは誰も信じない。
At every level it involves selectivity. Perception is a continual process of accepting and rejecting, organizing and reorganizing, shifting and changing.
- level [lévəl] : 「地位、階級、段階、レベル、高さ、高度、深さ」
- involve [invɑ́lv] : 「〜を含む、伴う、関与させる、巻き添えにする」
- selectivity [səlèktívəti] : 「選択性、選択力、精選」
- continual [kəntínjuəl] : 「絶え間のない、継続的な、連続的な」
- process [prάses] : 「製造過程、一連の行為、進行、経過、推移」
- accept [əksépt] : 「承認する、認める、容認する、受け入れる」
- reject [ridʒékt] : 「拒絶する、拒否する、拒む、断る、受け入れない」
- organize [ɔ́ːrgənàiz] : 「〜を組織化する、編成する、体系づける」
- reorganize : 「〜を再編成する、再建する、立て直す」
- shift [ʃíft] : 「移す、入れ替える、切り替える、シフトする」
❖ "At every level ~ "「すべてのレベルにおいて、それ(知覚)は選択することを含む」。すべてのレベルとは、肉体レベル、精神レベル、この世のレベル、神のレベル、幻想のレベル、実相のレベル、・・・そういったすべてのレベルにおいて、ということ。知覚は頭脳との連携作業であるから、そこには判断というものが介入する。したがって、知覚には判断し選択(selectivity)するという行為がつきまとう。"Perception is ~ "「知覚は、〜のような連続するプロセスである」。"accepting and ~ "「受容したり、拒絶したり、組織化したり、再組織したり、シフトしたり、変化させたり」という、連続するプロセスである。そのような過程を通して、知覚と頭脳は常に連携して、対象を選別しているわけだ。
Evaluation is an essential part of perception, because judgments are necessary in order to select.
- evaluation [ivæ̀ljuéiʃən] : 「評価、見積もり、値を求めること、評定」
- essential [isénʃəl] : 「必須の、最も重要な、肝心な、本質の」
- part [pάːrt] : 「一部、部分、役割、責任、義務」
- judgment [dʒʌ́dʒmənt] : 「判断、判断力、意見」
- necessary [nésəsèri] : 「必要な、必須の、欠くことのできない」
- in order to : 「〜するために、〜する手段として 」
- select [səlékt] : 「〜を選ぶ、選び出す、抜てきする、選択する」
❖ "Evaluation is an essential ~ "「評価するということは知覚の必須部分である」。"because judgments ~ "「なぜなら、選択のためには判断することが必要だからである」。知覚は頭脳と連携して、評価判断を行う。もちろん、直覚である叡智は、評価判断することは決してない。
8. What happens to perceptions if there are no judgments and nothing but perfect equality? Perception becomes impossible.
- happen [hǽpən] : 「起こる、発生する、降り懸かる」
- perfect [pə́ːrfikt] : 「申し分がない、完全な、完璧な」
- equality [ikwɑ́ləti] : 「平等、等しいこと、同等」
❖ "What happens ~ "「もし、判断もなく、完全な同等以外何もなかったら、知覚に何が起きるだろうか」。"Perception ~ "「知覚は不可能になる」。"perfect equality"「完全な同等」とは、要するに、周りと区別がまったくつかない状態、ということ。赤色の周波数と青色の周波数が異なるから、知覚は二色を識別出来る。もし、色のすべてが同一の周波数をもっていて完全に同等なら、知覚は色を認識する必要がなくなり、色という概念が消滅して、知覚は色を識別することさえ出来なくなってしまう。
Truth can only be known. All of it is equally true, and knowing any part of it is to know all of it.
- equally [íːkw(ə)li] : 「平等に、同等に、等しく、同様に」
- part [pάːrt] : 「一部、部分」
❖ "Truth can only ~ "「真実は、ただ、知り得るだけである」。真実は知覚では把握出来ない。叡智によって知り得るのみ。"All of it is ~ "「真実のすべては等しく正しい」。真実のあらゆる部分が等しく真実だ。"and knowing ~ "「真実のいかなる部分を知っても、それは真実の全体を知ることである」。真実のいかなる部分にも全体がたたき込まれている。
すべての真実がホログラフィー的に叡智にたたみ込まれているとイメージすればいいだろう。ご存じのように、ホログラムは、その一部を切り出しても、そこに全体像が再現出来る。時空間の存在しない実相世界も、ホログラフィー的な構造だと思えば理解しやすい(本当かどうかは別として)。すべての事象が一瞬にして起き、そのすべてがホログラムにたたき込まれる。我々は、既に起きてしまった事象を、ホログラムの一部を切り出しながら、時間を軸にして再現しているに過ぎない。まるで、巨大なビデオ・ライブラリーのホログラムがあって、我々は好きなビデオを借り出し、ビデオを再生して時空間の存在する事象を夢に見ているようなものである。
Only perception involves partial awareness. Knowledge transcends the laws governing perception, because partial knowledge is impossible.
- involve [invɑ́lv] : 「〜を含む、伴う、必要とする、〜に伴って生じる」
- partial [pάːrʃəl] : 「 部分的な、一部の、一部分の」
- awareness [əwéərnəs] : 「認識、自覚、気付いていること、意識性 」
- transcend [trænsénd] : 「超える、〜を超越する、しのぐ」
- law [lɔ́ː] : 「法則、原理」
- govern [gʌ́vərn] : 「支配する、統治する、治める」
- impossible [impάsəbl] : 「不可能な、とてもあり得ない、できない」
❖ "Only perception ~ "直訳すると、「知覚だけが部分的な認識を含む」となるが、意訳して、「知覚は、一部を認識出来るだけである」。叡智が、一部を知って真実の全体を認識出来るのに対して、知覚は、知覚した一部だけを認識出来るだけだ。"Knowledge transcends ~ "「叡智は、知覚を支配する法則を超越している」。"because partial ~ "「なぜなら、部分的な叡智というものは不可能だから」。叡智は全体を一気に直覚するのであって、部分的に「知る」ということはない。『知覚を支配する法則』とは、簡単に、この世界の時空の法則、物理法則ととらえていいだろう。あるいは、対象の違いを評価判断するという知覚の基本法則。
It is all one and has no separate parts. You who are really one with it need but know yourself and your knowledge is complete. To know God's miracle is to know Him.
- separate [sépərət] : 「分離した、分けられた、別々になった」
- complete [kəmplíːt] : 「完全な、全くの、全部の、徹底的な、全面的な」
❖ "It is all one and ~ "「叡智は一つですべてであり、分離した部分というものはない」。"You who are ~ "「叡智と実相的に一つであるあなたは、是非とも自分自身を知る必要があり、そうすれば、あなたの叡智は完璧である」。我々には叡智がないのではなく、逆に、本当は叡智と一体である。それを思い出して、叡智を備えた自分自身を知れ、ということ。"To know God's ~ "「神の奇跡を知ることは神を知ることである」。神の奇跡とは、ここでは神の創造のことで、とりもなおさず、我々神の子のこと。したがって、神の奇跡であり、神の創造、神の子である我々自身を知ることは、神そのものを知ることにつながる。