●  "A Course in Miracles (ACIM)""Text" (1975年版) の英語原文を、単に翻訳するだけでなく、精読、精解していくワークショップです。
●  Title に、たとえば T-26.IV.4:7 とありましたら、これは "Text" の Chapter 26、Section IV、Paragraph 4、Sentence 7 という場所を示しています。
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T-13.I.9:1 ~ T-13.I.10:4

9. Accepting the Atonement teaches you what immortality is, for by accepting your guiltlessness you learn that the past has never been, and so the future is needless and will not be.

  • Accept [əksépt] : 「承認する、認める、容認する、受け入れる」
  • Atonement [ətóunmənt] : 「贖罪、罪滅ぼし、償い、補償」
  • immortality [ìmɔːrtǽləti] : 「不死、不朽、不滅、永遠」
  • guiltlessness [ɡíltlisnis] : 「罪のないこと、無辜(むこ)、潔白」
  • past [pǽst] : 「過去、昔」
  • future [fjúːt∫ə(r)] : 「未来、将来」
  • needless [níːdləs] : 「不必要な、無用の」
❖ "Accepting the Atonement ~ "「贖罪を受け入れることは、あなたに、不死とは何かを教える」。ACIMの贖罪は、自分が完全な無辜(むこ)であることの受け入れを意味する。"for by accepting ~ "「なぜなら、罪がないことを受け入れることで、あなたは、過去が決して存在していなかったこと、そして、」"and so the future is ~ "「未来は必要なく、また未来は存在しないと学ぶのだ」。罪を犯したと信じていた過去が存在しないこと、つまり、罪を犯した夢を見ていたに過ぎないと認識することで過去という時間が消滅する。また、未来に希望をつなげる意味がなくなったので、未来も意味を失い、未来も消滅する。時間が消滅し、本来の実相的無時間の世界が展開されるのである。



The future, in time, is always associated with expiation, and only guilt could induce a sense of a need for expiation.
  • associate [əsóu∫ièit] : 「〜と結びつける、関連付ける、関連させる」
  • be associated with : 「〜と関係がある、〜とかかわり合いを持つ、〜と関連する」
  • expiation [èkspiéiʃən] : 「罪の償い、罪滅ぼし」
  • guilt [gílt] : 「犯罪、あやまち、有罪、罪」
  • induce [ind(j)úːs] : 「〜を生じさせる、引き起こす、誘発する」
  • sense [séns] : 「感覚、感触、知覚、意味、良識」
  • need [níːd] : 「必要性、必要なもの、必要物」
❖ "The future, in time, is ~ "「時間という枠における未来は、常に、罪滅ぼしと関連している」。"only guilt could induce ~ "「罪悪感だけが、罪滅ぼしの必要性を感じさせる感覚を生み出し得る」。神を裏切ったという罪悪感が、いつかは神に罰せられ、罪滅ぼしをする時が来るだろうと、未来にそれを設定してしまうのである。こうして、未来という時間を偽創造するのだ。もちろん、過去という時間は、過去に罪を犯したと信じることで、偽創造される。



Accepting the guiltlessness of the Son of God as yours is therefore God's way of reminding you of his Son, and what he is in truth.
  • remind [rimáind] : 「〜に思い出させる、〜に気付かせる」
  • remind A of B : 「AにBのことを思い出させる」
  • in truth : 「実のところ、実際には」
❖ "Accepting the guiltlessness ~ "「神の子に罪がないということをあなたのこととして受け入れることは、したがって、あなたに神の子を、そして、実際神の子とは何なのかを思い出させる神の方策である」。神はホーリー・スピリットを通して、あなたに、あなたは罪など無いと教えるのである。そして、罪なきあなたが、真の神の子の姿なのだと自覚してもらいたいのだ。つまり、あなたは神を裏切ったりしていないし、神は愛する子に報復などするわけがないと教えるのである。なぜなら、神の辞書に報復という言葉はないからだ。神の世界は対極概念をもたない一元論実相世界であり、慈しみという概念はあっても、対極としての報復という概念はない。



For God has never condemned his Son, and being guiltless he is eternal.
  • condemn [kəndém] : 「〜を非難する、責める、罵倒する」
❖ "For God has never ~ "「なぜなら、神は神の子を非難したことなど決してないし、」"and being guiltless ~ "「罪がないので、神の子は永遠だからである」。神の子に罪がないので過去という時間は消滅し、神が神の子を非難(報復)しないのだから、未来という時間も消滅し、神の子は常に今という永遠の中に存在していることになる。



10. You cannot dispel guilt by making it real, and then atoning for it. This is the ego's plan, which it offers instead of dispelling it.
  • dispel [dispél] : 「〜を追い払う、払いのける、払拭する」
  • guilt [gílt] : 「犯罪、あやまち、有罪、罪」
  • make A B [SVOC] : 「AをBの状態にする」
  • atone [ətóun] : 「償う、あがなう、罪滅ぼしをする」
  • offer [ɔ́(ː)fə(r)] : 「差し出す、捧げる、提供する」
❖ "You cannot dispel ~ "「あなたは、罪を現実化し、その後に罪滅ぼしをすることでは、罪を払拭することは出来ない」。"This is the ego's ~ "「それはエゴの策略であって、エゴは罪を払拭する代わりにその策略を差し出すのである」。罪を現実化し、その後罪滅ぼしをするとは、罪の存在を認め、その後、その罪に似合った罰を受けることを認めること。そういう方法では贖罪は完了しない。完了しないどころか、まんまとエゴの策略に乗っていることになる。なぜなら、罪は過去時制に歴史として残り、罰への恐怖は未来時制へ引き伸ばされ、神との分離はますます深まるばかりだからである。



The ego believes in atonement through attack, being fully committed to the insane notion that attack is salvation.
  • atonement [ətóunmənt] : 「贖罪、罪滅ぼし、償い、補償」
  • attack [ətǽk] : 「攻撃、暴行、襲撃」
  • fully [fúli] : 「十分に、完全に、全く、すっかり」
  • commit [kəmít] : 「〜にすべてをささげる、全力を傾ける」
  • be committed to : 「〜に熱心である、〜に傾倒している、〜に専心する、〜に身を投じる」
  • insane [inséin] : 「正気でない、精神障害の、非常識な」
  • notion [nóu∫n] : 「概念、考え、意見、意向、意志、観念、発想」
  • salvation [sælvéi∫n] : 「救出、救済、救い、救世」
❖ ここは後ろから訳そう、"being fully committed to ~ "分詞構文、理由、「エゴは完全に、攻撃が救いだとする狂った考えに身を投じているので、」"The ego believes in ~ "「エゴは攻撃を通した贖罪を信じているのである」。罪を滅ぼすには刑罰をもってそれに当たればいいという考えである。または、自己犠牲を容認して、自分自身を攻撃することで罪滅ぼしを果たそうとする考えも同様だ。刑罰と犠牲による贖罪は、攻撃を通した贖罪であり、決して魂の救いにはならない。そう信じているのはエゴだけであり、エゴの思考システムに毒されると、あなたもそれを信じてしまう。



And you who cherish guilt must also believe it, for how else but by identifying with the ego could you hold dear what you do not want?
  • cherish [t∫éri∫] : 「〜を大事にする、大切にする」
  • identify [aidéntəfài] : 「〜を同一に扱う、同一視する」
  • identify with : 「〜と同一であるとする、〜と一体になる」
  • dear [díə(r)] : 「親愛な、いとしい、かわいい、敬愛する」
  • hold dear : 「大切にする」
❖ "And you who cherish ~ "「そして、罪をいとおしく思っているあなたは、それを信じているに違いない」。それとは、攻撃が贖罪であり、救いだということ。"for how else but ~ "「なぜなら、エゴと同一視することなくして、どうして、あなたが望みもしないことをあなたは大切にできるだろうか」。あなたが望みもしない狂った考えを大切にしているのは、あなたがエゴと同一だと見ているからだ。つまり、エゴの思考システムに毒されているからだ。
 
 
 

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