●  "A Course in Miracles (ACIM)""Text" (1975年版) の英語原文を、単に翻訳するだけでなく、精読、精解していくワークショップです。
●  Title に、たとえば T-26.IV.4:7 とありましたら、これは "Text" の Chapter 26、Section IV、Paragraph 4、Sentence 7 という場所を示しています。
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T-13.II.6:1 ~ T-13.II.7:6

6. I have said that the crucifixion is the symbol of the ego.

  • crucifixion [krùːsəfíkʃən] : 「磔刑、十字架刑、はりつけ」
  • symbol [símbl] : 「象徴、記号、シンボル、表象、符号」
❖ "I have said that ~ "「私は以前、磔刑はエゴの象徴であると言ったことがある」。エゴの攻撃性が投射され、攻撃性の象徴として、イエスの磔刑が幻想世界で展開された。



When it was confronted with the real guiltlessness of God's Son it did attempt to kill him, and the reason it gave was that guiltlessness is blasphemous to God.
  • confront [kənfrʌ́nt] : 「〜を突き合わせる、対比する、比較する、対決させる」
  • be confronted with : 「〜に直面している、向かい合っている」
  • guiltlessness [ɡíltlisnis] : 「罪のないこと、無辜(むこ)、潔白」
  • attempt [ətém(p)t] : 「〜しようと努力する、〜するよう努める」
  • reason [ríːzn] : 「理由、動機、原因、根拠」
  • gave [géiv] : 「give の過去形」
  • blasphemous [blǽsfəməs] : 「冒とく的な、不敬な」
❖ "When it was confronted ~ "「エゴが、神の子の真実なる無辜性に対峙したとき、」"it did attempt to ~ "「エゴは神の子を殺そうと企てた」。"and the reason it ~ "「そして、エゴが与えた理由は、無辜であることは神への冒涜である、というものであった」。イエスはユダヤの神(創造神)が真の神ではないことを知っていた。エゴはイエスを、神への冒涜罪で死刑に処したかったのだろう。しかし、結果はローマへの反逆罪であった。もしイエスが神への冒涜罪で処刑されていたなら、それは十字架ではなく、ユダヤの教義にしたがって石打の刑ということになっていたろう。そうなると、キリスト教徒は十字架の代わりに石ころを教会に飾っていたかもしれない。歴史とは、いたってそんなものだ。



To the ego, the ego is God, and guiltlessness must be interpreted as the final guilt that fully justifies murder.
  • interpret [intə́ː(r)prət] : 「解釈する、解明する、説明する」
  • final [fáinl] : 「最後の、最終の、決定的な、確定的な」
  • fully [fúli] : 「十分に、完全に、全く、すっかり」
  • justify [dʒʌ́stəfài] : 「正当化する、正当だと説明する」
  • murder [mə́ː(r)də(r)] : 「殺人、謀殺」
❖ "To the ego, the ego ~ "「エゴにとっては、エゴが神である」。"and guiltlessness must ~ "「そして(エゴにとっては)、無辜性は、殺人を完全に正当化する最後の罪として解釈されねばならない」。そう解釈したがゆえに、どうしてもイエスを磔刑に処さねばならなかった。さもなければ、イエスの無辜性によって、エゴ自体が消滅していただろうから。



You do not yet understand that any fear you may experience in connection with this course stems ultimately from this interpretation, but if you will consider your reactions to it you will become increasingly convinced that this is so.
  • experience [ikspí(ə)riəns] : 「〜を経験する、〜を体験する」
  • connection [kənék∫n] : 「つなぐこと、つながり、連結、結合」
  • in connection with : 「〜に関連して、〜と接続して」
  • stem [stém] : 「始まる、起因する」
  • stem from : 「〜から生じる、〜から起こる、〜が原因である、〜に由来する」
  • ultimately [ʌ́ltəmətli] : 「結局のところ、最後に、ついに」
  • interpretation [intə̀ː(r)prətéi∫n] : 「解釈、説明、解説」
  • consider [kənsídə(r)] : 「〜を考える、〜を考慮する」
  • reaction [ri(ː)ǽk∫n] : 「反応、態度、受け止め方」
  • increasingly [inkríːsiŋli] : 「ますます、だんだんと、次第に」
  • convince [kənvíns] : 「確信させる、納得させる、説得する」
  • convinced : 「確信して」
❖ "You do not yet understand ~ "「あなたはまだ、that以下を理解していない」。"that any fear you may ~ "「あなたが、このコース(ACIM)に関連して経験するであろう恐れのいくつかは、結局のところ、こういった解釈から派生している」ということをまだ理解していない。ACIMを読んで恐れを感じしり込みしてしまうのは、あなたの心の中のエゴが恐れをなしてしり込みしているからである。それは、あなたが完全な無辜(むこ)であるなどと信じられないからであり、むしろ完全な無辜性を払拭したい、そんな人間など存在しない、存在してたまるか、と心のエゴが叫んでいるからである。"but if you will consider ~ "「しかし、もしあなたが、このコース(ACIM)に対するあなたの反応を吟味するなら、」"you will become ~ "「あなたは、ますます、そうなのだと確信を持てるようになるだろう」。



7. This course has explicitly stated that its goal for you is happiness and peace. Yet you are afraid of it.
  • explicitly [iksplísitli] : 「はっきりと、明確に、明白に」
  • state [stéit] : 「述べる、はっきり言う、提示する」
  • goal [góul] : 「目標、目的地、目的」
  • happiness [hǽpinəs] : 「幸福、喜び、幸せ」
  • peace [píːs] : 「平和、安らぎ、平穏、安心」
  • afraid [əfréid] : 「恐れて、心配して、怖がって」
  • be afraid of : 「〜を恐れる、〜を怖がる」
❖ "This course has ~ "「このコース(ACIM)はthat以下を明確に述べている」。"that its goal for you ~ "「あなたにとってのこのコースの目的は、幸せと平和である」と明確に述べている。"Yet you are ~ "「しかし、あなたはそれを恐れている」。あなたの心の中のエゴが恐れをなしているのである。もしあなたがコースにしたがって分離と分裂を解消したなら、エゴは消滅してしまうからだ。エゴの恐怖は大きい。したがって、あなたはACIMに対してしり込みしてしまうのだ。



You have been told again and again that it will set you free, yet you sometimes react as if it is trying to imprison you.
  • set [sét] A B [SVOC] :「AをBの状態にする」
  • sometimes [sʌ́mtàimz] : 「時々、たまに」
  • react [ri(ː)ǽkt] : 「反応する、反応を示す、対処する」
  • as if : 「あたかも〜かのように」
  • imprison [imprízn] : 「〜を刑務所に入れる、監禁する、拘置する、投獄する」
❖ "You have been told ~ "「あなたは繰り返し何度も、このコースはあなたを自由にしていくれると言われてきたにもかかわらず、」"yet you sometimes ~ "「あなたは時々、まるでコースがあなたを牢獄に監禁するかのように反応する」。エゴが心の中であなたに囁くわけである。コース(ACIM)なんて止めておけ、カルトに違いない、おまえを奴隷扱いするぞ、心を監禁するに違いない、等々。なかでも、キリスト教を信仰する人達のエゴの抵抗は想像に難くない。究極、キリスト教を捨てるかACIMを信じるか、どちらかの選択を迫られるだろうからだ。しかし、よく考えてもらいたい。ACIMはあなたの信仰を捨てよ、とは教えていないのだ。あなたのもっているエゴの思考システムを変えよ、と言っているだけなのである。ホーリー・スピリットの思考システムに回帰して、心の平和を持て、と教えているのだ。



You often dismiss it more readily than you dismiss the ego's thought system.
  • dismiss [dismís] : 「解散させる、追放する、退ける、却下する、棄却する」
  • readily [rédili] : 「すぐに、早速、直ちに、容易に、簡単に、手軽に」
❖ "You often dismiss it more ~ "「あなたはしばしば、あなたがエゴの思考システムを退けるよりずっと簡単に、このコース(ACIM)を退けてしまう」。あなたがACIMに出会ったのは偶然ではない。あなたの心の中のホーリー・スピリットが、あなたの人生のこのタイミングに合わせて、必然的にあなたをACIMに引き合わせたのだ。あなたが旧来の信仰に拘泥するよりも、そっちの方が大切なのではないだろうか? はやり言葉ではないが、ようく考えよう。



To some extent, then, you must believe that by not learning the course you are protecting yourself.
  • extent [ikstént] : 「範囲、程度、限界、限度」
  • To some extent : 「ある程度」
  • learn [lə́ː(r)n] : 「〜を学ぶ、習う、〜を知る、分かる、悟る」
  • protect [prətékt] : 「保護する、守る、防御する」
❖ "To some extent, then ~ "「そこで、ある程度まで、あなたは、このコースを学ぶことがなくても、あなた自身を守れると信じているに違いない」。確かに、それは『ある程度まで』である。ACIMが言うように、神への回帰の道は、このACIMのみではない。沢山のアプローチの仕方がある。その中の一つの選択肢がACIMである。しかし、ACIMは、多くのアプローチの存在する中で、一番の最短距離を提供するものであると宣言する。もちろん、それを信じるかどうかはあなたの選択次第である。



And you do not realize that it is only your guiltlessness that can protect you.
  • realize [ríːəlàiz] : 「〜に気が付く、悟る、自覚する」
  • guiltlessness [ɡíltlisnis] : 「罪のないこと、無辜、潔白」
❖ "And you do not realize ~ "「そして、あなたはthat以下を自覚していない」。"that it is only your ~ "強調構文、「あなたを守ることができるのは、あなたの無辜性だけである」と自覚していない。あなたが無辜であることを自覚したとき、それはあなたが実相に目覚めたときであり、つまり、幻想を捨てたときである。そのときあなたは、あなたを攻撃しようとしたものがすべて幻想の産物であると気がつく。夢にモンスターを見ていたに過ぎないと悟る。もうあなたは安全だ。自分を守る必要さえなくなるのである。真に自分を守るとはそういうことだ。
 
 
 

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