●  "A Course in Miracles (ACIM)""Text" (1975年版) の英語原文を、単に翻訳するだけでなく、精読、精解していくワークショップです。
●  Title に、たとえば T-26.IV.4:7 とありましたら、これは "Text" の Chapter 26、Section IV、Paragraph 4、Sentence 7 という場所を示しています。
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●  Urtext精読をAmazonからKindle本として上梓しました。



T-13.III.3:1 ~ T-13.III.4:5

3. In honesty, is it not harder for you to say "I love" than "I hate"?

  • honesty [ɑ́nəsti] : 「正直、誠実、公正、何もかも正直に話すこと」
  • hard [hɑ́ː(r)d] : 「難しい、困難な、つらい」
  • hate [héit] : 「〜を憎む、〜をひどく嫌う」
❖ "In honesty, is it not ~ "「正直言って、あなたには、『嫌いだ』と言うより『愛している』と言う方が難しくないだろうか」。



You associate love with weakness and hatred with strength, and your own real power seems to you as your real weakness.
  • associate [əsóu∫ièit] : 「〜で〜を連想する、思い出す、〜と〜を結び付ける」
  • associate A with B : 「AとBを結びつける、AでBを思い出す」
  • weakness [wíːknəs] : 「弱さ、弱いこと、虚弱、脆弱性、衰弱」
  • hatred [héitrid] : 「強い嫌悪、憎しみ、憎悪、嫌悪、毛嫌い」
  • strength [stréŋ(k)θ] : 「力、強さ、体力」
❖ "You associate love ~ "「あなたは、愛を弱さと結びつけ、憎しみを強さと結びつける」。"and your own real ~ "「そして、あなた自身の真のパワーも、あなたにとっては、あなたの真の弱さのように思えるのだ」。あなたの持っているパワーで一番強いものは愛のパワーであるのに、まるで愛のパワーは弱さの象徴であるかのように感じてしまう。



For you could not control your joyous response to the call of love if you heard it, and the whole world you thought you made would vanish.
  • control [kəntróul] : 「支配する、抑える、制御する、抑制する」
  • joyous [dʒɔ́iəs] : 「うれしい、喜びに満ちた、楽しい」
  • whole [hóul] : 「全部の、完全な、全体の」
  • thought [θɔ́ːt] : 「think の過去・過去分詞形」
  • vanish [vǽni∫] : 「消える、消えてなくなる、姿を消す」
❖ "For you could not control ~ "「なぜなら、愛を耳にすると、その愛の呼びかけに対してあなたが嬉しい反応をしてしまうことを抑制できないし、」"and the whole world ~ "「あなたが作り上げたと思った世界全体が消えてしまうこともあるからだ」。前文で愛と弱さを結びつけてしまうと言っているが、自分が愛したときに弱さを連想するか、自分が愛されたときに弱さを連想するか、そのどちらもあり得るだろう。ここでは、どうやら後者を言っているようだ。あなたが他人から愛されていると感じれば、うきうきした喜びを制御出来なくなり、それまで築いた自分だけの世界が消えてしまう。なんとあなたは愛に対して脆いのだろう、というわけである。



The Holy Spirit, then, seems to be attacking your fortress, for you would shut out God, and he does not will to be excluded.
  • fortress [fɔ́ː(r)trəs] : 「要塞、砦」
  • would [wúd] : 「〜したいと思う」
  • shut [ʃʌ́t] : 「〜を閉める、閉じる」
  • shut out : 「締め出す、遮る、完封する」
  • exclude [iksklúːd] : 「〜を排除する、締め出す、〜を除く、除外する」
❖ "The Holy Spirit, then, ~ "「そこで、ホーリー・スピリットがあなたの要塞を攻撃しているかのように見えるだろう」。愛を伝達してくれるホーリー・スピリットではあるが、あなたが築いた自分だけの世界、その要塞が崩壊していくので、あたかもホーリー・スピリットが愛を武器にして攻撃しているかの様に感じてしまう。"for you would shut ~ "「なぜなら、あなたは神を締め出したいと思っているし、」"and he does not will ~ "「同時に、神は排除されたくないと意思しているからである」。あなたは神を排除して自分だけの世界を作ったのだが、愛を感じたことでその世界が崩壊する。その崩壊を単純に歓迎できないのは、あなたが神を排除したいと思っているにもかかわらず、あなたの世界に愛と共に神が入り込んでくるからだ。一方、神は神で、あなたの世界から排除されたくないと意思しているから、愛と共にあなたの世界に入り込んでくる。



4. You have built your whole insane belief system because you think you would be helpless in God's Presence, and you would save yourself from his Love because you think it would crush you into nothingness.
  • built [bílt] : 「build の過去、過去分詞形」
  • insane [inséin] : 「正気でない、精神障害の、非常識な」
  • belief [bilíːf] : 「信じること、信念、意見」
  • helpless [hélpləs] : 「助けを得られない、無力な、頼りない」
  • Presence [prézns] : 「存在すること、存在」
  • crush [krʌ́∫] : 「押しつぶす、砕く、踏みつぶす、〜を壊滅させる」
  • nothingness [nʌ́θiŋnis] : 「存在しないこと、無、非実在、無価値」
❖ "You have built your ~ "「あなたは、あなたの完全に狂った信念体系を構築した」。"because you think you ~ "「なぜなら、あなたは、神の存在の前では無力であると思ったし、」"and you would save yourself ~ "「あなた自身を神の愛から救おうと願ったからである」。"because you think ~ "「というのも、神の愛はあなたを無へと押しつぶしてしまいかねないと、あなたは思うからである」。神の存在とその愛があまりにも大きく重いものだから、あなたはその重圧に耐えかね、押しつぶされる前に神を排除し、自分だけの小さな世界を構築した。つまり、自分だだけの信念体系を構築したのである。この信念体系がエゴの思考システムとつながるわけである。



You are afraid it would sweep you away from yourself and make you little, because you believe that magnitude lies in defiance, and that attack is grandeur.
  • afraid [əfréid] : 「 〜ではないかと思う」
  • sweep [swíːp] : 「〜を掃く、一掃する、掃除する」
  • sweep away : 「一掃する」
  • make A B : 「AをBの状態にする」
  • magnitude [mǽgnət(j)ùːd] : 「大きいこと、偉大さ、重要さ、重要性」
  • lie [lái] : 「ある、横たわる」
  • defiance [difáiəns] : 「果敢な抵抗、反抗的な態度、反逆、挑戦、軽蔑、公然の無視」
  • attack [ətǽk] : 「攻撃、暴行、襲撃」
  • grandeur [grǽn(d)ʒə(r)] : 「偉大さ、威厳、壮大さ、雄大」
❖ "You are afraid it would ~ "「あなたは、それ(神の存在と愛の重圧)があなたをあなた自身から掃き出してしまい、あなたを卑小なものにしてしまうと恐れるのだ」。"because you believe that ~ "「なぜなら、あなたはthat以下を信じているからだ」。"that magnitude lies ~ "「偉大さは反逆性の中にあり、攻撃こそが偉大なのだ」と信じているからだ。神は偉大であり、したがって、尊大さを通り越して反逆的であり、きっと自分に対して攻撃的であるだろうと、あなたは信じている。あなたは自分を守るために神から距離を置こうと、神を排除し、自分だけの世界を構築した。もし、その世界に神を受け入れたなら、暴力的な神はあなたをあなたの世界から掃き出してしまい、あなたを無なる存在にしてしまうだろうと、あなたは思っている。たとえば、旧約聖書の神に対する一般人の反応はこんなものではないだろうか?



You think you have made a world God would destroy; and by loving him, which you do, you would throw this world away, which you would.
  • destroy [distrɔ́i] : 「〜を破壊する、〜を崩壊させる」
  • throw [θróu] : 「〜を投げる、投じる」
  • throw away : 「〜を投げ捨てる」
❖ "You think you have ~ "「あなたは、神が破壊してしまいたいと望む世界を構築してしまったと思っている」。神を排除した幻想の世界を構築したのだから、きっと神はこの世界を破壊してしまいたいと思っているだろう。"and by loving him, which ~ "「そして、神を愛することで、そう、確かにあなたは神を愛しているのだが、あなたはこの世界を投げ出してしまうだろう」。あなたは神を恐れているが、しかし、神への熱烈な愛も同時に心の中に秘めている。最終的にあなたは愛に屈し、神への愛ゆえに、この世界を投げ出してしまうだろう。それを、あなたは薄々感じている。だから、神への愛が怖いのである。あたかも神への愛があなたもあなたの世界も破壊しかねないと感じているからだ。



Therefore, you have used the world to cover your love, and the deeper you go into the blackness of the ego's foundation, the closer you come to the Love that is hidden there. And it is this that frightens you.
  • cover [kʌ́və(r)] : 「〜を覆う、〜に覆いを付ける、ふたをする」
  • deep [díːp] : 「深い」
  • blackness [blǽknis] : 「黒さ、暗黒」
  • foundation [faundéi∫n] : 「土台、礎、基盤」
  • close [klóus] : 「近い」
  • hidden [hídn] : 「hide の過去分詞」
  • hide [háid] : 「隠す、隠蔽する、秘密にする」
  • frighten [fráitn] : 「〜を怖がらせる」
❖ "Therefore, you have ~ "「そこで、あなたは、あなたの愛を覆い隠すためにこの世界を利用してきた」。"and the deeper you go ~ "ここは"the 比較級, the 比較級"の構文で、「〜なればなるど、ますます〜になる」、「あなたがエゴの基礎部分の暗闇に深く入れば入るほど、」"the closer you come ~ "「あなたはそこに隠された愛にますます近づいていく」。"And it is this that ~ "ここは"it is ~ that ~"の強調構文、「あなたを恐れさせているのは、まさにこれである」。エゴの暗闇に分け入っていけば行くほど、あなたは神を愛する自分と自分を愛する神をはっきりと認識することになる。エゴと自己同一化しているあなたは、それによって大きく揺らぐのである。そこで、あなたは新たな自己同一化に向けて、自己変革を起こさなくてはならない。それを主導してくれるのが、あなたの心に住んでいるホーリー・スピリットである。
 
 
 

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