●  "A Course in Miracles (ACIM)""Text" (1975年版) の英語原文を、単に翻訳するだけでなく、精読、精解していくワークショップです。
●  Title に、たとえば T-26.IV.4:7 とありましたら、これは "Text" の Chapter 26、Section IV、Paragraph 4、Sentence 7 という場所を示しています。
●  Workbook精読http://acimworkshop-workbook.blogspot.jp です。
●  Urtext精読をAmazonからKindle本として上梓しました。



T-13.III.11:1 ~ T-13.III.12:10

11. In peace he needed nothing and asked for nothing. In war he demanded everything and found nothing.

  • need [níːd] : 「 〜する必要がある、〜を必要とする」
  • ask for : 「〜を求める、〜を要求する、〜を要する」
  • demand [dimǽnd] : 「求める、要求する」
  • found [fáund] : 「find の過去・過去分詞形」
  • find [fáind] : 「見つける、発見する、見いだす」
❖ "In peace he needed ~ "「平和の時、神の子は何も必要とせず、何も要求しなかった」。"In war he demanded ~ "「争いの時、神の子はすべてを要求し、何も見つけることが出来なかった」。



For how could the gentleness of love respond to his demands, except by departing in peace and returning to the Father?
  • gentleness [dʒéntlnis] : 「優しさ、穏やかさ」
  • respond [rispɑ́nd] : 「反応する、応答する、返答する、応じる」
  • respond to : 「〜に応答する、〜に答える」
  • demand [dimǽnd] : 「要求、必要、要望」
  • except [iksépt] : 「〜を除いて、〜以外に」
  • depart [dipɑ́ː(r)t] : 「出発する、旅立つ」
  • return [ritə́ː(r)n] : 「戻る、帰る、返還する」
  • return to : 「〜に帰る、〜に帰還する」
❖ "For how could the gentleness ~ "「なぜなら、愛のもつ優しさは、(争い時の)神の子の要求に、いったいどう応えることが出来ただろうか」。"except by departing ~ "「平和のうちに旅立ち、父なる神の元へ戻ること以外に何が出来ただろう」。愛は争わない。争う心を攻撃することもない。ただただ、愛は、争いの火が及ばぬ内にその場を立ち去り、神の元へ帰って行くしかない。



If the Son did not wish to remain in peace, he could not remain at all.
  • remain [riméin] : 「とどまる、滞在する」
  • at all : 「全く〜ない、全然〜ない、少しも〜ない」
❖ "If the Son did not wish ~ "「もし、神の子が平和の内にとどまりたいと望まないのであれば、」"he could not remain ~ "「神の子はまったくとどまることが出来ないであろう」。平和の内にとどまりたいという願いが、神の子を平和の内にとどまらせることになる。平和を願いもせずに、平和を手にすることは出来ないのだ。



For a darkened mind cannot live in the light, and it must seek a place of darkness where it can believe it is where it is not.
  • darken [dάːrkən] : 「暗くする、陰鬱にする」
  • darkened : 「暗い」
  • seek [síːk] : 「捜し求める、捜し出す、求める、追求する」
  • place [pléis] : 「場所、個所、住所」
  • darkness [dɑ́ː(r)knəs] : 「暗さ、暗がり、暗闇」
❖ "For a darkened mind ~ "「なぜなら、暗い心は光の中で生きてはいけないからだ」。"and it must seek ~ "「そして、暗い心は暗い場所を探し求めなくてはならない」。"where it can believe ~ "「その場所とは、暗い心が、そこにいないのにいると信じることが出来る、そういう暗い場所である」。非常に訳しにくいのだが、暗い心は暗闇に紛れて自分の姿を消したいわけである。自分がいるかいないか分からないような暗い場所に、暗い心は姿を隠そうとして、そんな場所を探すのである。では、暗い心とは何か? 神を裏切ったという後ろめたい気持ちのことだと了解しておこう。簡単に言えば、罪の意識である。神を裏切ったという罪悪感が、神の光から自らを遠ざけ、神の目から見えない所に姿を隠そうとするわけである。



God did not allow this to happen. Yet you demanded that it happen, and therefore believed that it was so.
  • allow [əláu] : 「〜を許す、許可する、許容する」
  • happen [hǽpn] : 「起こる、発生する」
❖ "God did not allow ~ "「神はこのことが起きることを許しはしなかった」。神から逃れて闇に隠れることを許さなかった。"Yet you demanded that ~ "「しかし、あなたは、それが起きることを要求し、」"and therefore believed ~ "「したがって、そうなったと信じたのである」。あなたが神から逃れて闇に隠れたと信じているだけで、神の目にはあなたが完全に見えている。あたかも、親に叱られることを恐れて、布団にもぐり込んで隠れた子供のようではないか。親は、その子がどこに隠れたか、ちゃんとお見通しなのだ。



12. To "single out" is to "make alone," and thus make lonely. God did not do this to you.
  • single [síŋgl] : 「〜を選び出す、選抜する」
  • single out : 「〜を選び出す」
  • alone [əlóun] : 「独りで、ただ〜だけで、唯一の、離れて」
  • lonely [lóunli] : 「寂しい、ひとりの、孤独の、孤立した」
❖ "To "single out" is ~ "「『選り抜く』とは『独りにする』ということだ」。"and thus make ~ "「こうして、孤独にしてしまう」。"God did not ~ "「神はあなたに対して、こんなことはしなかった」。神は完全平等性を維持する。特定の神の子だけをとやかくすることはない。暗に、神がイエスを特別視しなかったことを言っているのかもしれないが、そこまで深読みしなくてもいいだろう。



Could he set you apart, knowing that your peace lies in his oneness?
  • set [sét] A B [SVOC] : 「AをBの状態にする」
  • apart [əpɑ́ː(r)t] : 「離れて、離ればなれで、別々に」
  • lie [lái] : 「ある、横たわる」
  • oneness [wʌ́nnis] : 「単一性、統一性、一体感、統一性」
❖ "Could he set you ~ "「あなたの平和が、神との一体性の中にあると知っていながら、神があなたを離しておけるだろうか」。神はあなたを分離させようとしたことはない。分離を望んだのはあなたの方だ。"oneness"「一体性、一なること、単一性」はACIMの重要なキーワードである。実相世界は一元論の世界であるから、神もホーリーも神の子も、究極は一つに収斂する。もちろんそれが、"God is"「神ありき」という言葉で表現される極限である。



He denied you only your request for pain, for suffering is not of his creation. Having given you creation, he could not take it from you.
  • deny [dinái] : 「 〜を否定する、否認する、拒む、拒絶する」
  • deny A B : 「AにBを与えない」
  • request [rikwést] : 「頼むこと、依頼、要求」
  • pain [péin] : 「痛み、痛覚、苦痛、骨折り、苦労」
  • suffering [sʌ́f(ə)riŋ] : 「苦しむこと、苦しみ、苦痛、苦難、苦悩」
  • creation [kriéi∫n] : 「創作物、作品、創造、創作」
  • take from : 「〜から取る」
❖ "He denied you ~ "「神は、あなたの痛みを求める要求にだけは応えなかった」。"for suffering is not ~ "「なぜなら、痛みは神の創造したものではないからだ」。もし、神が苦痛を創造したのなら、"Having given you ~ "「神が創造したものをあなたにあげたのなら、」"he could not take ~ "「神はそれをあなたから取り戻したり出来ないのだ」。しかし、神は苦痛をあなたにあげたりしない。神が創造したものではないからだ。つまり、神はあなたの苦痛と何の関係もない。そもそも、一元論の世界は対極概念を持っていなから、喜びはあっても苦痛はない。神の辞書に苦痛という文字はないのだ。



He could but answer your insane request with a sane answer that would abide with you in your insanity.
  • answer [ǽnsə(r)] : 「〜に答える、〜に応じる」
  • insane [inséin] : 「正気でない、精神障害の、非常識な」
  • sane [séin] : 「正気の、分別ある、良識のある」
  • abide [əbáid] : 「とどまる、居住する」
  • abide with : 「〜と一緒にいる、〜の下にとどまる」
  • insanity [insǽnəti] : 「狂気、精神病、精神異常」
❖ "He could but answer your ~ "「神は、あなたの狂った要求に対して、あなたの狂気の中にあってあなたと共に存在できる正気な答えをもって、応えることが出来る」。神は神の子に対して、あくまでも寛大である。あなたがどんなに狂った要求をしようとも、神はあなたが正道に戻れるような正気な答えをあなたに与えてくれる。もっとも、神が直接あなたに与えるというのではなく、媒介者であるホーリー・スピリットを通して、ということになるだろうが。



For his answer is the reference point beyond illusions, from which you can look back on them and see them as insane.
  • reference [réf(ə)r(ə)ns] : 「参照、参考、照会」
  • reference point : 「基準点、標点、参考点」
  • beyond [bi(j)ɑ́nd] : 「〜を越えて、〜を過ぎて、〜のかなたに」
  • illusion [ilúːʒ(ə)n] : 「幻想、幻覚、錯覚」
  • look back on : 「回想する、振り返る、追想する」
❖ "For his answer is the reference ~ "「なぜなら、神の答えは、幻想を超えた基準点であり、」つまり、幻想に惑わされない判断基準となる答えを神は与えてくれるわけだ。"from which you can ~ "「その基準点から、あなたは自分の狂った要求を顧みることが出来、それが狂っていると納得できるのである」。



But seek this place and you will find it, for Love is in you and will lead you there.
  • seek [síːk] : 「捜し求める、捜し出す、求める、追求する、探求する」
  • find [fáind] : 「見つける、発見する、見いだす、捜し出す」
  • lead [líːd] : 「導く、案内する、 〜を導く」
❖ "But seek this ~ "「しかし、その場所を探しなさい」。つまり、神の答えが保存されている場所を探しなさい。"and you will ~ "「そうすれば、見つかるだろう」。"for Love is in you ~ "「なぜなら、(神の)愛はあなたの中にあり、その愛があなたをその場所へ導いてくれるだろうから」。どうやら、神の答えが保存されている場所は暗い秘密の場所ではなく、神の愛で満たされた光の場であるようだ。その神の答えの場所に、神の愛があなたを導いてくれる。
 
 
 

Notification

自分の写真


❖ Text精読、完了しました。4年8ヶ月、1256回の投稿でした。長期に渡ってお付き合いいただき、感謝します。
❖ 引き続き、Workbook精読をご覧下さい。場所は「http://acimworkshop-workbook.blogspot.jp」です。
❖ Text精読の手直しも始めました。月日をかけて見直していきます。
❖ AmazonからKindle版の精読シリーズを出版開始しました。『どこでもAcim』をご希望の方は是非どうぞ。
❖ Google PlayとiBookstoreからepub版の精読シリーズを出版開始しました。Kindle版で窮屈さをお感じでしたら、こちらをどうぞ。
❖ Urtext精読をAmazonからKindle本として上梓しました。Urtextは非常に面白いです。臨場感は半端でありません。

oohata_mnb@yahoo.co.jp
oohata.m@coda.ocn.ne.jp