●  "A Course in Miracles (ACIM)""Text" (1975年版) の英語原文を、単に翻訳するだけでなく、精読、精解していくワークショップです。
●  Title に、たとえば T-26.IV.4:7 とありましたら、これは "Text" の Chapter 26、Section IV、Paragraph 4、Sentence 7 という場所を示しています。
●  Workbook精読http://acimworkshop-workbook.blogspot.jp です。
●  Urtext精読をAmazonからKindle本として上梓しました。



T-18.IV.4:1 ~ T-18.IV.5:13

4. The holy instant does not come from your little willingness alone.

  • holy [hóuli] : 「神聖な」
  • instant [ínstənt] : 「瞬間、一瞬」
  • willingness [wíliŋnis] : 「意欲、いとわずにすること、やる気」
  • alone [əlóun] : 「独りで、単に」
❖ "The holy instant does ~ "「聖なる瞬間は、単にあなたの小さな意欲だけから生まれるのではない」。聖なる瞬間は、あなた一人でどうこう出来るものではないのだ。それには、ホーリー・スピリットの助けが必要である。



It is always the result of your small willingness combined with the unlimited power of God's Will.
  • always [ɔ́ː(l)weiz] : 「いつも、常に」
  • result [rizʌ́lt] : 「結果、結末、成り行き、効果、成果、成績」
  • small [smɔ́ːl] : 「小さい、つまらない、取るに足りない」
  • combine [kəmbáin] : 「〜を結合する、混ぜ合わせる、混合する」
  • combine with : 「〜と結合する、〜に結び付ける、〜と組み合わせる」
  • unlimited : 「制限のない、無制限の、自由な、無条件の、限りない」
❖ "It is always the result ~ "「聖なる瞬間はいつも、神の意思の限りないパワーと結びついた、あなたの小さな意欲の結果なのである」。あなたの、実相に目覚めたいという願いだけでは、その力はあまりにも小さい。しかし、その小さい意欲に神の無限のパワーが注がれる。その力を得て、、実相世界への目覚めの瞬間、つまり聖なる瞬間が生み出されるのだ。ところで、神の無限のパワーを注いでくれるのは、ホーリー・スピリットである。



You have been wrong in thinking that it is needful to prepare yourself for him.
  • wrong [rɔ́(ː)ŋ] : 「間違った、誤っている」
  • needful [níːdfəl] : 「入用な、必要な、不可欠な」
  • prepare [pripéə(r)] : 「〜を準備する、用意する、支度する」
  • prepare oneself for : 「〜の準備をする、〜の覚悟をする、〜の心構えをする」
❖ "You have been wrong ~ "「あなたは、神に対して自ら準備をしなくてはならないと考える過ちを犯してきた」。あなたは、自分が卑小な者であり、神の前に出る価値のない存在と考えてきた。神の助けを願うには、自分が神から認められるように、前もって自分を高める準備が必要だと考えてきたのである。しかし、その考えは誤りである。



It is impossible to make arrogant preparations for holiness, and not believe that it is up to you to establish the conditions for peace.
  • impossible [impɑ́səbl] : 「不可能な、とてもあり得ない、できない」
  • arrogant [ǽrəg(ə)nt] : 「尊大な、ごう慢な、無礼な、横柄な」
  • preparation [prèpəréi∫n] : 「用意、準備、支度」
  • holiness [hóulinəs] : 「神聖、高潔」
  • believe [bilíːv] : 「信じる、真に受ける、確信する、信頼する」
  • up to : 「〜次第で」
  • establish [istǽbli∫] : 「確立する、達成する、樹立する」
  • condition [kəndí∫n] : 「事情、条件、状態、状況」
  • peace [píːs] : 「平和、安らぎ、平穏、安心、安定」
❖ "It is impossible to ~ "ここは"It ~ to ~ "の構文、「神聖さのための傲慢な準備をしておきながら、平和への条件を確立するのはあなた次第なのだと信じないでいることなど、不可能である」。さて、どういう意味だろうか? 自分は、今は卑小な存在であるが、神に認めてもらうために、つまり、自分が神に選ばれた神聖な存在となるために、たとえば、生け贄を捧げるとか、自分に苦行を強いるとか、他者の上に立つとか、怪しげな教団に大金を布施するとか、そういうことを行う準備は、じつは傲慢な準備であって、そうすることで自分の平和を手に入れることが出来るものだと、つまり平和は自分の力で手に入れるものだと信じているわけである。



God has established them. They do not wait upon your willingness for what they are.
  • wait upon : 「〜に仕える」
❖ "God has established ~ "「神が、神聖さへの準備(条件)を確立してしまっているのだ」。"They do not wait upon ~ "「神聖になるために神の準備した条件は、その準備をどうしたいとあなたが願っているかということに従うのではない」。意味のとりにくい部分である。要するに、神聖な存在となるための条件は、あなたが勝手に決められるものではなく、それはすでに神が確立したことだ、ということ。あなたは、神聖な存在となるために、苦行をしたり、大金を教団に布施したり、お払いをしてもらったりするだろうが、そうすれば神聖になれるはずだとあなたが願うことに対して、神の確立した条件が従うはずはない、つまり条件が変更されるはずはないのだ。もっと端的に言おう。あなたは、神の子としてすでに神聖なのであって、いまさら神聖になろうなどと意思しなくてもいいのだ。自分の神聖さに気付いて、それを素直に受け入れるだけでいい。尊大で、傲慢な準備など、一つも必要ないのである。謙虚に、自分の神聖さを認めればいいのである。



Your willingness is needed only to make it possible to teach you what they are.
  • willingness [wíliŋnis] : 「意欲、いとわずにすること、やる気」
  • need [níːd] : 「〜する必要がある、〜を必要とする」
  • possible [pɑ́səbl] : 「可能性がある、起こり得る、あり得る、なし得る」
  • teach [tíːt∫] : 「〜を教える、指導する、学ばせる、悟らせる」
❖ "Your willingness is ~ "「〜するためにだけに、あなたの意欲は必要とされる」。"to make it possible ~ "「神聖になるための準備(条件)とは何なのかをあなたに教えることを可能とするためだけに、」あなたの意欲は必要とされる。回りくどい言い方をしているが、要するに、神聖になるための条件は何なのか、意欲をもって学ぼう、自分に教えようとすることを拒絶せず、それを可能にしなさい、ということ。神聖さは、本来すでにあなたに備わっているものであるが、あなたはすっかり忘れている。忘れた神聖さを学び直すのである。その障害となっているのは、自分を卑小な者と思っているあなたの身勝手な判断である。そして、あなたの卑小さを殊更強く主張し、尊大になれ、傲慢になれと囁(ささや)いてきたエゴが、最大の障害となっている。それが、あなたの学びや教えを不可能としてきたのだ。だが、今や、学びや教えは可能なのだと、意欲をもって認め、忘れていた神聖さを思い出す時なのである。



If you maintain you are unworthy of learning this, you are interfering with the lesson by believing that you must make the learner different. You did not make the learner, nor can you make him different.
  • maintain [meintéin] : 「〜と主張する、〜を保持する、維持する」
  • unworthy [ʌnwə́ː(r)ði] : 「〜に値しない、値打ちのない」
  • learning [lə́ː(r)niŋ] :「習うこと、学ぶこと、学習」
  • interfere [ìntə(r)fíə(r)] : 「邪魔をする、妨げる、遅らせる、干渉する」
  • lesson [lésn] : 「レッスン、けいこ、学科、教訓、教え」
  • learner [lə́ːrnər] : 「学習者、初学者」
  • different [díf(ə)r(ə)nt] : 「相違する、違っている、異なる」
❖ "If you maintain you ~ "「もしあなたが、これを学ぶに値しないと主張するなら、」"you are interfering with ~ "「あなたは、〜を信じることで、レッスンの妨害をしていることになる」。"by believing that ~ "「あなたは、学習する者を異なったものに変えなくてはならないと信じることで」。自己の神聖さを学ぶ者は、自分の様な卑小なものでなく、もっと学歴があって、正直で、お金があって、社会的にも認められ、人に尊敬される人間でなくてはならないと思ってしまうのである。つまり、自分を学ぶに値しないと主張することは、学ぶ者の本質を取り違えているのだ。"You did not make ~ "「あなたは、学ぶ者を作ってのでもなければ、学ぶ者を異なったものに変えることも出来ないのだ」。学ぶに値しないだとか、学ぶにはそれなりの資質が必要だとか、学ぶには人間を変えなくてはならないだとか、そんな理屈を作っては、学びから逃げ回ってばかりいたのではないか? 真実を知りたいと思う気持ちがあれば、それに付随して学ぶ心は自然に発生するはずなのだ。だから、学びを回避してきたということは、真実を知ることを回避してきたことの証拠である。



Would you first make a miracle yourself, and then expect one to be made for you?
  • first [fə́ː(r)st] : 「初めて、最初に」
  • expect [ikspékt] : 「要求する、求める、待つ」
❖ "Would you first make ~ "「初めに、あなた自身が奇跡をなしておいて、その後に、あなたのために奇跡がなされることを期待したりするだろうか」。あなたは奇跡を起こすことが出来たのだ。それにも関わらず、奇跡を他者から期待することは、どう考えてもおかしい、ということ。あなたは神の子として真実のすべてを知っているはずである。なぜなら、神はそのように神の子を創造したからだ。だから、新たに何か未知なることを学ぶ必要はまったくない。あなたは、忘れた真実を思い出すだけでいいのだ。思い出す方法を学ぶだけでいい。思い出したいという意欲だけで十分なのだ。思い出すことに、その人の地位だとか人格だとか資質が必要だろうか? あなたは、自分の神聖さを学ぶに値しないと信じてるが、あなたは今のままで十分神聖であるのだ。あなたは、奇跡を起こすに値しないと信じているが、もう、あなたは奇跡を起こしているのである。なぜなら、あなたの、神の子としての実存それ自体が奇跡ではないのか?



5. You merely ask the question. The answer is given. Seek not to answer, but merely to receive the answer as it is given.
  • merely [míə(r)li] : 「ただ単に、単に」
  • question [kwést∫n] : 「質問、問題、疑問、問い、質疑、疑義」
  • answer [ǽnsə(r)] : 「答え、回答、返事、応答」
  • seek [síːk] : 「捜し求める、捜し出す、求める、追求する」
  • receive [risíːv] : 「〜を受ける、受け取る、受領する、入手する」
❖ "You merely ask ~ "「あなたは単に質問するだけでいい」。"The answer ~ "「答えは与えられるのである」。"Seek not to answer, but ~ "「答えを追求するのではなく、答えが与えられるままに、その答えを受け取るだけでいいのだ」。これが学び方である。ACIM特有の絶対他力性がよく表現されている。あなたは、疑問に思ったことの答えを一人で探し求めなくていい。ホーリー・スピリットに質問するだけでいいのだ。そうすれば、ホーリー・スピリットはちゃんと答えを与えてくれる。その答えを、ありもままに受け取るだけでいいのだ。そもそも、実相的な疑問に対する答えを、あなた一人だけで追求することは不可能なのである。なぜなら、実相的疑問には、実相的叡智(knowledge)しか答えられないのであるから。あなたはまだ実相世界に目覚めておらず、実相世界の叡智を獲得していないからだ。



In preparing for the holy instant, do not attempt to make yourself holy to be ready to receive it. That is but to confuse your role with God's.
  • prepare [pripéə(r)] for : 「〜の準備をする」
  • attempt [ətém(p)t] : 「〜しようと努力する、〜を試してみる、〜を企てる」
  • ready [rédi] : 「用意ができている、支度が整った、覚悟ができた」
  • ready to : 「すぐに〜できる、〜する心構えができている」
  • receive [risíːv] : 「〜を受ける、受け取る、受領する、入手する」
  • confuse [kənfjúːz] : 「混同する、混乱させる」
  • role [róul] : 「役、役目、役割、任務、職務」
❖ "In preparing for ~ "「聖なる瞬間に対して心の準備をする中で、」"do not attempt to make ~ "「聖なる瞬間を受け取る用意をするために、あなた自身を神聖にしてはいけない」。神聖にする必要はない、ということ。"That is but to confuse ~ "「それは、あなたの役割と神の役割を混同していることである」。聖なる瞬間を得るために自分を神聖にすることは、あなたの役割ではない。そのお膳立ては、ホーリー・スピリットが全部してくれるのだ。



Atonement cannot come to those who think that they must first atone, but only to those who offer it nothing more than simple willingness to make way for it.
  • atonement [ətóunmənt] : 「贖罪、罪滅ぼし、償い、補償」
  • atone [ətóun] : 「償う、あがなう、罪滅ぼしをする」
  • offer [ɔ́(ː)fə(r)] : 「差し出す、捧げる、提供する」
  • nothing more than : 「〜にすぎない、〜でしかない」
  • simple [símpl] : 「簡単な、簡素な、単純な、容易な」
  • willingness [wíliŋnis] : 「意欲、いとわずにすること、やる気」
  • make way for : 「〜に道を譲る」
❖ "Atonement cannot ~ "「まず第一に(自分で)贖罪を果たさねばならないと考えている者に、贖罪がやって来れるわけがない」。"but only to those who offer ~ "「贖罪は、そのために道を譲りたいと、単にそう思う気持ちを差し出す者にやって来るのだ」。罪の意識を払拭したいと願い、自分ではどうしていいかわからないから、ホーリー・スピリットにその贖罪を快く委ねる者に、ホーリー・スピリットは贖罪を可能にしてくれるのである。ここも、ACIM特有の絶対他力性が表されれている。



Purification is of God alone, and therefore for you. Rather than seek to prepare yourself for him, try to think thus:
  • purification [pjù(ə)rəfikéi∫n] : 「浄化、精製」
  • alone [əlóun] : 「独りで、単に」
  • therefore [ðéə(r)fɔ̀ː(r)] : 「それ故に、そのために、従ってs」
  • rather [rǽðə(r)] than : 「〜よりはむしろ、かえって」
  • seek [síːk] : 「捜し求める、捜し出す、求める、追求する」
  • prepare [pripéə(r)] : 「用意する、準備する、覚悟する」
  • prepare oneself for : 「〜の準備をする、〜を準備する、〜の覚悟を決める」
  • try [trái] : 「試す、やってみる、試みる、企てる」
❖ "Purification is of ~ "「浄化は、神だけのものである」。あなたが自分を浄化しようとすることは役割外だ。"and therefore ~ "「したがって、浄化はあなたのためにあるのである」。神自身は浄化の必要はないから、浄化は神の愛する神の子のため、つまり、あなたのためにある。"Rather than seek ~ "「(自分の浄化を考えるのではなく) むしろ、神を受け入れる心の準備を追求しなさい」。"try to think ~ "「次のように、考えてみること」。



I who am host to God am worthy of him. 

He who established His dwelling place in me

created it as he would have it be.

It is not needful that I make it ready
for him,
but only that I do not interfere
with his plan to restore to me
my own awareness
of my readiness, which is eternal.

I need add nothing to his plan. 
But to receive it,
I must be willing not to substitute my own in place of it.

  • host [hóust] : 「主人、ホスト、宿主、亭主」
  • worthy [wə́ː(r)ði] : 「〜に値する、〜するに足りる」
  • establish [istǽbli∫] : 「確立する」
  • dwelling [dwéliŋ] : 「住居、居住施設」
  • dwelling place : 「居所、住居」
  • create [kriéit] : 「〜を創造する、創り出す」
  • needful [níːdfəl] : 「入用な、必要な」
  • ready [rédi] : 「用意ができている、支度が整った、覚悟ができた」
  • interfere [ìntə(r)fíə(r)] with : 「〜を妨げる、〜の邪魔をする、〜に干渉する」
  • restore [ristɔ́ː(r)] : 「回復させる、修復する、復活させる」
  • awareness [əwéə(r)nəs] : 「認識、自覚、気付いていること、意識性」
  • readiness [rédinəs] : 「用意ができていること、準備ができていること」
  • eternal [itə́ː(r)nl] : 「永遠の、不変の、永久の、不滅の、無限の」
  • add[ǽd] : 「加える、足す、付け加える」
  • be willing to : 「する意思がある、進んで〜する、〜に前向きである、〜に気乗りする」
  • substitute [sʌ́bstət(j)ùːt] : 「を代わりにする、代用する、置き換える」
  • in place of : 「〜の代わりに、〜の代理で」
❖ "I who am host ~ "「神のホスト役である私は、神に値するのだ」。神の傍らにいて、神と愛を分かち合う者は、神に値する存在である。"He who established ~ "「私の心の中に住む場所を確立した神は、そうあって欲しいと望むように住む場所を創造した」。"It is not needful that ~ "ここは"It ~ that ~ "の構文、「神のために用意を整えておく必要はないが、」"but only that I do not ~ "「私が、〜するための神のプランの邪魔をしないことは必要だ」。"to restore to me ~ "「私が、永遠に、準備が出来た状態であることを再び知るようになるための」神のプランの邪魔をしないことは必要である。神の子として天の王国に回帰する準備は常に整っているのだ。ただ、そのことを忘れているだけであって、ホーリー・スピリットはそれを思い出させてくれる。その邪魔をしてはいけない。"I need add ~ "「神のプランに、何一つ付け加える必要はない」。神の計画は完璧である。"But to receive ~ "「しかし、神の計画したことを受け取るために、」"I must be willing ~ "「私は、神のプランに代えて、自分のプランを代用したいなどと思ってはいけないのだ」。つまり、エゴに騙されて、神の計画をエゴの計画に代えるようなまねをしてはいけない。
 
 
 

Notification

自分の写真


❖ Text精読、完了しました。4年8ヶ月、1256回の投稿でした。長期に渡ってお付き合いいただき、感謝します。
❖ 引き続き、Workbook精読をご覧下さい。場所は「http://acimworkshop-workbook.blogspot.jp」です。
❖ Text精読の手直しも始めました。月日をかけて見直していきます。
❖ AmazonからKindle版の精読シリーズを出版開始しました。『どこでもAcim』をご希望の方は是非どうぞ。
❖ Google PlayとiBookstoreからepub版の精読シリーズを出版開始しました。Kindle版で窮屈さをお感じでしたら、こちらをどうぞ。
❖ Urtext精読をAmazonからKindle本として上梓しました。Urtextは非常に面白いです。臨場感は半端でありません。

oohata_mnb@yahoo.co.jp
oohata.m@coda.ocn.ne.jp