●  "A Course in Miracles (ACIM)""Text" (1975年版) の英語原文を、単に翻訳するだけでなく、精読、精解していくワークショップです。
●  Title に、たとえば T-26.IV.4:7 とありましたら、これは "Text" の Chapter 26、Section IV、Paragraph 4、Sentence 7 という場所を示しています。
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T-18.VI.11:1 ~ T-18.VI.12:5

11. Everyone has experienced what he would call a sense of being transported beyond himself.

  • experience [ikspí(ə)riəns] : 「〜を経験する、〜を体験する」
  • sense [séns] : 「感覚、感触、知覚、意味、意義、分別、道理」
  • transport [trænspɔ́ː(r)t] : 「〜を運ぶ、〜を夢中にさせる、有頂天にする」
  • beyond [bi(j)ɑ́nd] : 「〜を越えて、〜を過ぎて、〜の域を越えて、〜を超越して」
❖ "Everyone has experienced ~ "「誰でも、自分自身を越えて夢中にさせられた感覚と呼びたい状態を経験したことがあるだろう」。つまり、神に抱かれたような感覚を経験したことが、誰にでもあるだろう。超絶感である。



This feeling of liberation far exceeds the dream of freedom sometimes hoped for in special relationships.
  • liberation [lìbəréiʃən] : 「釈放、解放、遊離」
  • exceed [iksíːd] : 「〜をしのぐ、〜に勝る、超える、上回る、突破する」
  • freedom [fríːdəm] : 「自由、解放、自主、独立」
  • special [spé∫l] : 「特別な、独特の、特別の、特有の」
  • relationship [riléi∫n∫ìp] : 「関係、結び付き、かかわり合い、関連」
❖ "This feeling of liberation far ~ "「この解放感たるや、特別な関係性において、時に望まれる自由という夢を遥かに凌(しの)ぐものである」。幻想世界の特別な関係性に埋もれているとき、あなたは、時としてその閉塞感から自由になりたいと夢を見るだろうが、神に抱かれたような超絶感は、そんな夢を遥かに越えてすばらしい。



It is a sense of actual escape from limitations.
  • actual [ǽkt∫u(ə)l] : 「実在の、現実の」
  • escape [iskéip] : 「逃亡、脱出、逃避、回避」
  • limitation [lìmitéi∫n] : 「制限、極限、限定」
❖ "It is a sense of ~ "「それは、限界からの現実的な脱出の感覚である」。限界や制限を超越した神との一体感は、あなたにも限界を超えた感覚を抱かせるのである。



If you will consider what this "transportation" really entails, you will realize that it is a sudden unawareness of the body, and a joining of yourself and something else in which your mind enlarges to encompass it.
  • consider [kənsídə(r)] : 「〜と考える、〜を考慮する、〜を熟考する」
  • transportation [træ̀nspə(r)téi∫n] : 「輸送、運送、運輸、運搬」
  • really [ríː(ə)li] : 「実際には、ほんとうは、確かに、本当に」
  • entail [entéil] : 「〜を伴う、必要とする、引き起こす」
  • realize [ríːəlàiz] : 「〜に気が付く、悟る、自覚する、実感する」
  • sudden [sʌ́dn] : 「突然の、いきなりの、唐突な」
  • unawareness : 「気付いていないこと、認識していないこと、無認識」
  • join [dʒɔ́in] : 「結び付ける、結合する、連結する、合わせる」
  • enlarge [enlɑ́ː(r)dʒ] : 「大きくなる、広がる、増える、増大する」
  • encompass [enkʌ́mpəs] : 「〜を包み込む、包囲する、取り囲む」
❖ "If you will consider ~ "「もし、あなたが、この『どこかに運ばれたような感覚』は実際何を引き起こすか、と考えるなら、」"you will realize that ~ "「あなたはthat以下に、気付くだろう」。"that it is a sudden unawareness ~ "「その感覚は、突然肉体を意識出来なくなった感覚、そして、あなた自身が、別の何かと結ばれた感覚だ」と気付くだろう。"in which your mind ~ "「そして、その結合によって、結合した何かを包み込むために、あなたの心は大きく拡大するのである」。神との結合によって、あなたは幻想に過ぎない肉体感覚から解放され、神に包まれた感覚を覚えると同時に、自分も神を包み込んでいるように感じるのだ。それほどに、あなたの心の感覚は拡大するのである。



It becomes part of you, as you unite with it. And both become whole, as neither is perceived as separate.
  • become [bikʌ́m] : 「〜になる」
  • part [pɑ́ː(r)t] : 「一部、部分、体の一部、」
  • unite with : 「〜と一緒になる、〜と結合する、〜と合体する」
  • both [bóuθ] : 「両方、双方」
  • whole [hóul] : 「全部の、完全な、全体の」
  • neither [níːðə(r)] : 「どちらも〜ない」
  • perceive [pə(r)síːv] : 「知覚する、〜に気付く、〜を見抜く」
  • separate [sép(ə)rət] : 「分かれた、離れた、個々の、別個の」
❖ "It becomes part ~ "「あなたがそれと結合するにつれ、それはあなたの一部となる」。"And both become ~ "「そして、両者とも、完全になるのである」。"as neither is ~ "「なぜなら、どちらも、別々のものと知覚されなくなるからだ」。ここまで読み進むと、あなたが結合する相手は神に限定されないことがわかる。ホーリー・スピリットとの結合でもいいし、キリストとの結合でもいいし、神の子同士の結合でも、もちろん、いいのである。要するに、神聖なものとの結合と考えればいいだろう。いずれ、結合し、融合し、単一の存在へと昇華していくのだ。一元論世界の必然である。



What really happens is that you have given up the illusion of a limited awareness, and lost your fear of union.
  • happen [hǽpn] : 「起こる、発生する」
  • given [gívn] : 「give の過去分詞形」
  • give up: 「あきらめる、断念する、放棄する」
  • illusion [ilúːʒ(ə)n] : 「幻想、幻覚、錯覚」
  • limited [límitid] : 「限られた、有限な、制限された、限定の」
  • awareness [əwéə(r)nəs] : 「認識、自覚、気付いていること、意識性」
  • lost [lɔ́(ː)st] : 「lose の過去・過去分詞形」
  • lose [lúːz] : 「〜を失う、見失う、喪失する、なくす」
  • fear [fíə(r)] : 「恐れ、恐怖」
  • union [júːnjən] : 「結合、合併、融合、団結」
❖ "What really happens ~ "「実際に何が起きるかというと、あなたは意識が制限されるという幻想を抱くことを諦(あきら)め、結合の恐れを振り払ってしまうのである」。意識や知覚が拡大していき、それにつれ、神や神の子としての同胞達と心を結合させる恐れが消えていく。もはや、特別な関係性の中に逃げ込む必要がなくなるのだ。



The love that instantly replaces it extends to what has freed you, and unites with it.
  • instantly [ínst(ə)ntli] : 「すぐに、一瞬にして、即座に、即時に」
  • replace [ripléis] : 「〜の後を継ぐ、取って代る、後任となる」
  • extend [iksténd] : 「伸びる、広がる」
  • extend to : 「〜にまで及ぶ」
  • free [fríː] : 「〜を自由にする、解放する」
  • unite with : 「〜と一緒になる、〜と結合する、〜と合体する」
❖ "The love that instantly ~ "「恐れと即座に取って代わった愛は、あなたを自由にしてくれたものへと拡張していき、それと結合する」。結合への恐れが愛に取って代わると、それを可能としてくれたもの、すなわち、神やホーリー・スピリットや神の子としての同胞達を、あなたは愛するようになる。特別な関係性の中にあったときの小さな愛が、拡張、拡大していくのである。あなたの愛は、神やホーリー・スピリットや同胞達の愛と結ばれるのだ。真実に到達した愛だけが、真実の愛と結合するのである。



And while this lasts you are not uncertain of your Identity, and would not limit It.
  • while [(h)wáil] : 「〜の間ずっと、〜する間に、その間に」
  • last[lǽst] : 「続く、存続する、持続する」
  • uncertain [ʌnsə́ː(r)tn] : 「不確かな、不明確な、不確実な」
  • identity [aidéntəti] : 「正体、身元、自我同一性」
  • limit [límit] : 「限定する、制限する、制限をかける」
❖ "And while this lasts ~ "「そして、こうしたことが続く限り、あなたは、自分が何であるかということに対して不確かな気持ちになることはないし、それを意識することに制限をかけることもあるまい」。あなたは、神やホーリー・スピリットと結ばれた神の子であるというアイデンティティを確信するのだ。それを心から受け入れ、制限をかけることもない。あなたはもはや、進化した猿ではないし、無論、虫けらでもない。



You have escaped from fear to peace, asking no questions of reality, but merely accepting it.
  • escape [iskéip] : 「逃げる、ずらかる、脱出する」
  • ask [ǽsk] : 「〜を尋ねる、質問する」
  • question [kwést∫n] : 「質問、問題、疑問、問い、質疑、疑義」
  • merely [míə(r)li] : 「ただ単に、単に」
  • accept [əksépt] : 「承認する、認める、容認する、受け入れる」
❖ "You have escaped ~ "「あなたは、恐れから逃れ、平和へと達したのだ」。"asking no questions ~ "分詞構文、付帯状況、「そして、実相に疑問を持つことなく、単に、それを受け入れるのである」。神とホーリー・スピリットの住む実相世界こそが実在であるという確信をもつので、不必要な疑問など持つことはない。真実を受け入れるだけで足りるのだ。



You have accepted this instead of the body, and have let yourself be one with something beyond it, simply by not letting your mind be limited by it.
  • instead of : 「〜の代わりに」
  • beyond [bi(j)ɑ́nd] : 「〜を越えて、〜の域を越えて、〜を超越して」
  • simply [símpli] : 「単に、造作なく、たやすく」
❖ "You have accepted ~ "「あなたは、こうしたことを肉体に代えて受け入れたのであり、」肉体は幻想の象徴でもあるから、ここは、幻想に代えて実相を受け入れた、という意味合い。"and have let yourself ~ "「肉体を超越した何ものかと、あなたは、あなた自身を一つにしたのである」。"simply by not letting ~ "「ただ、肉体によってあなたの心が制限されないようにすることで」。肉体に対するあなたの意思性を変えることで、心の制限から解放され得るのである。



12. This can occur regardless of the physical distance that seems to be between you and what you join; of your respective positions in space; and of your differences in size and seeming quality.
  • occur [əkə́ː(r)] : 「起こる、発生する、生じる、現れる」
  • regardless [rigɑ́ː(r)dləs] : 「かかわらず、関係なく」
  • regardless of : 「〜にかかわらず」
  • physical [fízikl] : 「身体の、肉体の、身体的な、物質の、物質的な」
  • distance [díst(ə)ns] : 「〜から…までの距離、間隔、隔たり」
  • between [bitwíːn] A and B : 「AとBの間の」
  • join [dʒɔ́in] : 「結合する、連結する、合わせる」
  • respective [rispéktiv] : 「それぞれの、各自の、個別の」
  • position [pəzí∫n] : 「位置、場所、立場、境遇、地位、身分」
  • space [spéis] : 「空間、スペース、場所」
  • difference [díf(ə)r(ə)ns] : 「違い、差異、相違」
  • size [sáiz] : 「大きさ、サイズ、寸法、規模」
  • seeming [síːmiŋ] : 「外観上の、外見だけの、見せかけの、うわべの」
  • quality [kwɑ́ləti] : 「性質、特質、品質、資質、質、特性、特色」
❖ "This can occur ~ "「これは、あなたとあなたが結合したものとの間に存在するかに見える空間的な隔たりに関係なく起こるのである」。実相世界は、無時間無空間の世界であるから、隔たりや距離自体が存在しない。"of your respective positions ~ "「空間における、個々の立ち位置にも関係がないし、」"and of your differences ~ "「大きさの違いや表面的な性質の違いにのも関係なく起きる」。要するに、誰であろうと、何処にいようと、いつであろうと、神やホーリー・スピリットとの結合は起こり得るのだ。あなたの意思さえあれば、の話だが。



Time is not relevant; it can occur with something past, present or anticipated.
  • relevant [réləv(ə)nt] : 「関係のある、関連性のある」
  • occur [əkə́ː(r)] with : 「〜と一緒に生じる、〜を併発する」
  • past [pǽst] : 「過去の、昔の」
  • present [préznt] : 「現在の、今の、目下の、当面の」
  • anticipate [æntísəpèit] : 「予想する、予期する、見込む、期待する」
  • anticipated : 「予想された、予期された」
❖ "Time is not ~ "「時間には無関係である」。神聖なるものとの結合は時間依存しない。実相世界は無時間であるから、あなたと神の結合は、すでに起きたことであり、今起きていることであり、いつか起きることである。実相的見方では、そのすべてが正しい。"it can occur with ~ "「それは、過去の何かと起こった可能性もあれば、」"present or ~ "「今現在か、あるいは未来に予定されて起こる可能性もある」。



The "something" can be anything and anywhere; a sound, a sight, a thought, a memory, and even a general idea without specific reference.
  • anywhere [éni(h)wèə(r)] : 「どこでも、どこかに、どこへでも、どこにも」
  • sound [sáund] : 「音、音声、音楽」
  • sight [sáit] : 「視界、景色、光景」
  • thought [θɔ́ːt] : 「思想、思考、思索、熟考」
  • memory [mém(ə)ri] : 「思い出、出来事、事実」
  • general [dʒén(ə)r(ə)l] : 「一般の、一般的な、通例の」
  • general idea : 「一般観念、概念」
  • specific [spəsífik] : 「特定の、特有の、固有の、個別の」
  • reference [réf(ə)r(ə)ns] : 「参照、参考、照会、関連、関係」
  • specific reference : 「特定指示」
❖ "The "something" can be ~ "「(あなたが結合する)『何か』は、何でもあり得るし、何処でも起き得るのだ」。"a sound, a sight ~ "「音かも知れないし、景色かも知れないし、思考、記憶、そして、特定の何かを指し示すことのない一般概念かも知れないのだ」。神は具象的な一定の形をもたないので、あなたが音楽に心から感動したときや、美しい景色に身震いしたとき、あるいは思考の美しさに感動したり、思い出に心動かされるとき、抽象的な概念に感動したときでさえ、あなたは神と結合したと言えるのだ。美への感動は、神への感動である。その感動が、真実の愛を呼び覚ましてくれる。



Yet in every case, you join it without reservation because you love it, and would be with it.
  • case [kéis] : 「件、事例、場合、問題」
  • reservation [rèzə(r)véi∫n] : 「条件を設けること、限定、留保、遠慮すること」
  • without reservation : 「無条件で、率直に」
❖ "Yet in every case, you ~ "「しかし、すべての場合において、あなたは無条件にそれと結合出来るのだ」。"because you love ~ "「なぜなら、あなたはそれを愛し、それと共に居たいと望むからだ」。真実の思いは実現するのである。美への感動が愛を生み出し、対象と一体になって、結果、神やホーリー・スピリットを結合するのだ。



And so you rush to meet it, letting your limits melt away, suspending all the "laws" your body obeys and gently setting them aside.
  • rush to: 「〜に殺到する、〜に駆けつける、〜に押し寄せる」
  • meet [míːt] : 「〜に会う、〜と会合する、〜と接触する」
  • limit [límit] : 「限度、制限、限界」
  • melt [mélt] away : 「溶けてしまう、溶けてなくなる、融解する」
  • suspend [səspénd] : 「一時的に止める、一時停止する、一時中断する」
  • law [lɔ́ː] : 「法、法律、法規、法令」
  • obey [oubéi] : 「 〜に従う、服従する」
  • gently [dʒéntli] : 「親切に、静かに、優しく、穏やかに」
  • set aside : 「〜を脇に置く、除外する、退ける、破棄する」
❖ "And so you rush ~ "「そこで、あなたはすぐにでも、結合出来るものと出会いたいと思うだろう」。"letting your limits ~ "「そして、あなたの限界を融かし去り、」"suspending all the "laws" your ~ "「あなたの肉体が従うすべての『法則』を中断して、そっと脇に押しのけてしまうだろう」。幻想世界の具象(肉体)との結合ではなく、実相世界の想念(真実)との結合である。したがって、肉体の従う法は意味を成さず、捨て置かれる。その肉体の法の制限を超え、実相世界の真実へ、あなたは今にもダッシュして会いに行きたいと思うだろう。
 
 
 

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