●  "A Course in Miracles (ACIM)""Text" (1975年版) の英語原文を、単に翻訳するだけでなく、精読、精解していくワークショップです。
●  Title に、たとえば T-26.IV.4:7 とありましたら、これは "Text" の Chapter 26、Section IV、Paragraph 4、Sentence 7 という場所を示しています。
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T-23.I.11:1 ~ T-23.I.12:9

11. How can the resting place of God turn on itself, and seek to overcome the One Who dwells there?

  • resting-place [réstiŋ-pléis]: 「休憩所、踊り場、墓場」
  • turn on : 「〜に手向かいする、〜に反抗する、〜を攻撃する」
  • seek[síːk] : 「捜し求める、捜し出す、求める、追求する」
  • overcome [òuvərkʌ́m] : 「克服する、乗り越える、乗りきる、圧倒する」
  • dwell [dwél] : 「住む、居住する」
❖ "How can the resting ~ "「神の憩いの場が、それ自体に反抗して、そこに住む、一なる者である神を打ち負かそうなどと、どうしたら出来るだろうか」。"the resting place of God"「神の憩いの場」とは、天の王国、神の座のこと。ここでは、あなたの心の中の最も純粋で神聖な部分にある、神の祭壇と考えてもいい。神の祭壇が、神に反旗を翻して、神を追い出そうとすることは不可能だ、ということ。本文では、主語が「神の憩いの場」になっているが、「神の子」を主語にして読み替えてみると、分かりやすいだろう。つまり、「神の子が、神の意思に反して、天の王国の神に反抗することなど、どうして出来ようか」。



And think what happens when the house of God perceives itself divided.
  • think [θíŋk] : 「〜を考える、〜を思う」
  • house [háus] : 「家、住宅、家屋」
  • perceive [pərsíːv] : 「知覚する、〜に気付く、〜を見抜く」
  • divided [diváidid] : 「分けられた、分割された、分離した、分裂した」
❖ "And think what happens ~ "「神の住家が、それ自体を分裂したものと知覚するとき、何が起きるか考えてみなさい」。神の祭壇がバラバラに分裂した状態になったら、いったいどうなるか、ということ。ここも、主語を「神の子」と考えて、「神の子が、神の住む天の王国を、分裂し荒廃した場所に違いないと思い込んだら、どうなるか、考えてみなさい」。



The altar disappears, the light grows dim, the temple of the Holy One becomes a house of sin.
  • altar [ɔ́ːltər] : 「祭壇、聖餐台」
  • disappear [dìsəpíər] : 「見えなくなる、存在しなくなる、消滅する」
  • light [láit] : 「明かり、光」
  • grow [gróu] [SVC] : 「〜の状態になる」
  • dim [dím] : 「薄暗い、ぼんやりとした、不鮮明な」
  • temple [témpl] : 「神殿、寺院、教会、殿堂」
  • holy [hóuli] : 「神聖な」
  • become [bikʌ́m] : 「〜になる」
  • sin [sín] : 「罪、罪悪、ばかげたこと、過失、罪業」
❖ "The altar ~ "「(神の)祭壇は消滅し、光は明るさを失い、」"the temple of ~ "「神聖な一なる者である神の寺院は、罪の住家になってしまうのだ」。もちろん、こんなことは起きない。幻想が実相に影響を与えることは原理的に不可能だからだ。だが、もし、あり得ないことではあるが、あったと仮定したら、という意味合いである。ところが、あなたの心の中を覗いてみると、こんなことが起きているのである。あなたの心の中の、神の祭壇は荒廃しているのだ。不可能なことが、あなたの心の中で起きているということは、結局、あなたは、その不可能を幻想しているということである。あなたが、今、この瞬間、夢を見ている証拠である。



And nothing is remembered except illusions. Illusions can conflict, because their forms are different.
  • remember [rimémbər] : 「〜を覚えている、〜を思い出す」
  • except [iksépt] : 「〜を除いて、〜以外に」
  • illusion [ilúːʒən] : 「幻想、幻覚、錯覚」
  • conflict [kənflíkt] : 「衝突する、争う、抵触する、対立する、矛盾する」
  • form [fɔ́ːrm] : 「形、外形、姿、外見」
  • different [dífərənt] : 「相違する、違っている、異なる」
❖ "And nothing is ~ "「幻想以外に、何も思い出されることはない」。"Illusions can ~ "「幻想はコンフリクトを起こし得るのだ」。"because their ~ "「コンフリクトの表れ方が違っているからだ」。一つの幻想と、また別の幻想が、勢力を争ってコンフリクトを起こすのである。あなたの、荒廃した心の中は、幻想と幻想の戦いの場となる。心に戦場を抱いてしまったのだ。神の祭壇はますます荒廃し、神の記憶も、ますますかき消されていく。



And they do battle only to establish which form is true.
  • battle [bǽtl] : 「戦う」
  • establish [istǽbliʃ] : 「確立する、定める」
  • true [trúː] : 「真の、真実の、本当の、本物の」
❖ "And they do battle ~ "「そして、幻想は、そのどちらの表れが本当であるか確立することだけを目指して、戦いを繰り広げるのである」。幻想と幻想は、どちらが本物であるかを賭けて戦うのだが、つまり、コンフリクトを起こすのだが、どちらが勝っても、所詮、虚偽であることには変わりない。コンフリクトからは、何も生み出されないのだ。心に、廃虚が残るだけである。神の祭壇が荒廃するとは、そういうことなのだ。



12. Illusion meets illusion; truth, itself. The meeting of illusions leads to war.
  • meet [míːt] : 「〜に会う、満足させる、かなえる」
  • meeting [míːtiŋ] : 「出会い」
  • lead [líːd] : 「導く、案内する、通じている」
  • war [wɔ́ːr] : 「戦争、争い」
❖ "Illusion meets ~ "「幻想は幻想に出会い、真実は真実に出会う」。幻想は幻想を呼び、真実は真実を呼ぶ、ということ。いわば、類は友を呼ぶ、である。"The meeting of ~ "「(二つの)幻想が出会うところに、戦いが生じる」。幻想同士が、コンフリクトを起こすのである。その勝者を、あなたは真実だと勘違いするわけだ。



Peace, looking on itself, extends itself. War is the condition in which fear is born, and grows and seeks to dominate.
  • peace [píːs] : 「平和、安らぎ、平穏、安心、安定」
  • look on : 「〜を見る」
  • extend [iksténd] : 「広げる、伸ばす、拡張する、拡大する」
  • condition [kəndíʃən] : 「状態、状況、様子、様相、事情、条件」
  • fear [fíər] : 「恐れ、恐怖」
  • be born [bɔ́ːrn] : 「生まれる、誕生する」
  • grow [gróu] : 「成長する、育つ、大きくなる」
  • seek [síːk] : 「捜し求める、捜し出す、求める、追求する」
  • dominate [dɑ́mənèit] : 「支配する、制覇する、独占する、占める」
❖ "Peace, looking ~ "「平和は、平和自身を見つめ、平和を拡張していく」。平和は、他の平和に目をやって比較したりしない。そもそも、真実の平和は単一だから、コンフリクトを起こすことはない。平和は、コンフリクトを起こすのではなく、分かち合われて、拡張増大するのだ。いわゆる、それが神の法である。 "War is the condition ~ "「(幻想間の)戦いは、恐れを生み出し、」"and grows and ~ "「増大し、支配を求める状況である」。幻想間の戦いは、決して、平和を生み出すことはない。生み出されるのは、恐れである。大地は荒廃し、勝利した方の幻想が、その大地を支配する。



Peace is the state where love abides, and seeks to share itself.
  • state [stéit] : 「状態、形勢、情勢、状況」
  • abide [əbáid] : 「とどまる、居住する」
  • share [ʃέər] : 「〜を分ける、分かち合う、共有する、共用する」
❖ "Peace is the state ~ "「平和は、愛の住む状況であり、」"and seeks ~ "「平和自体を分かち合うことを求める」。平和は、分かち合われて、拡張増大する。愛によって支えられているからだ。もちろん、そこには喜びが溢れ、光で満たされる。



Conflict and peace are opposites. Where one abides the other cannot be; where either goes the other disappears.
  • opposite [ɑ́pəzit] : 「反対側の、正反対の、逆の」
  • either [íːðər] : 「どちらか」
  • disappear [dìsəpíər] : 「見えなくなる、存在しなくなる、消滅する」
❖ "Conflict and ~ "「コンフリクトと平和は、正反対のものである」。"Where one abides ~ "「一方が存在するところに、他方は存在し得ない」。コンフリクトと平和は共存出来ない。コンフリクトは幻想であり、平和は実相だからだ。水に油を溶かし込むことは出来ないのだ。



So is the memory of God obscured in minds that have become illusions' battleground.
  • memory [méməri] : 「思い出、記憶」
  • obscure [əbskjúər] : 「曖昧にする、見えなくする、覆い隠す」
  • battleground : 「戦場」
❖ "So is the memory ~ "「したがって、幻想の戦場と化した心の中では、神の記憶は曖昧にされるのである」。幻想のコンフリクトに明け暮れする心には、平和な神の記憶は蘇って来ない。恐れを抱いた心に、神の思い出はない。



Yet far beyond this senseless war it shines, ready to be remembered when you side with peace.
  • far beyond [bijάnd] : 「〜をはるかに超えて」
  • senseless [sénslis] : 「無分別な、非常識な、愚かな、無意味な」
  • shine [ʃáin] : 「光る、輝く」
  • ready [rédi] to do : 「いつでも〜できる、すぐに〜できる」
  • side with : 「〜側につく、〜に味方する、〜に加勢する」
❖ "Yet far beyond this ~ "「しかし、この無意味な戦いを遥かに越えたところに、神の記憶は輝いている」。"ready to be ~ "「あなたが平和の側に立つとき、神の記憶が思い出される、その準備は整っているのだ」。あなたが、幻想のコンフリクトを放棄して、幻想を赦し、受け流したとき、神の記憶は蘇り、あなたは、神の住む天の王国への回帰を目指して生きることになるのだ。
 
 
 

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