●  "A Course in Miracles (ACIM)""Text" (1975年版) の英語原文を、単に翻訳するだけでなく、精読、精解していくワークショップです。
●  Title に、たとえば T-26.IV.4:7 とありましたら、これは "Text" の Chapter 26、Section IV、Paragraph 4、Sentence 7 という場所を示しています。
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T-23.Intro.5:1 ~ T-23.Intro.6:8

5. Let us not let littleness lead God's Son into temptation.

  • littleness [lítlnis] : 「小さいこと、卑小さ」
  • lead [líːd] : 「〜を導く、案内する、〜を連れていく」
  • temptation [temptéiʃən] : 「誘惑、衝動、誘惑物」
❖ "Let us not let littleness ~ "「卑小なるものが、神の子を誘惑したりしないようにしよう」。"littleness"「卑小なるもの、ちっぽけなもの」とは、ここでは、罪の意識や卑下や、あるいはエゴ、エゴの思考システムと考えていいだろう。いずれ、幻想や錯覚のことだ。幻想に負け、罪のような幻想中に隠れてしまいたくなるような誘惑に負けてはいけない。



His glory is beyond it, measureless and timeless as eternity. Do not let time intrude upon your sight of him.
  • glory [glɔ́ːri] : 「栄光、称賛、名誉、誇り、壮観、荘厳、繁栄」
  • beyond [bijάnd] : 「〜を越えて、〜を過ぎて、〜のかなたに」
  • measureless [méʒərlis] : 「測り知れない、無限の」
  • timeless [táimlis] : 「永久の、永遠の、時間を超越した」
  • eternity [itə́ːrnəti] : 「永遠、無限」
  • intrude [intrúːd] : 「侵入する、入り込む、立ち入る」
  • sight [sáit] : 「視界、景色、光景、視覚、視力」
❖ "His glory is ~ "「神の子の栄光は、そんな卑小さを超越しているのだ」。"measureless ~ "「神の子の栄光は、計り知れず、時間を超越し、永遠である」。"Do not let time ~ "「神の子を見るあなたの視野に、時間を侵入させてはいけない」。神の子の存在は、空間も時間も存在しない、実相的実存である。そのように、神の子を見る時には、必ず実相的に見るべきであって、幻想の時間という枠組みの中で、それを捉えてはいけない。たとえば、神の子とは言え人間には違いないのだから、神の子は死すべき運命にある、などと考えてはいけないのだ。



Leave him not frightened and alone in his temptation, but help him rise above it and perceive the light of which he is a part.
  • leave [líːv] : 「〜を残す、置きっぱなしにする、〜をそのままにしておく」
  • frightened [fráitnd] : 「脅えた、怖がって、驚いた」
  • alone [əlóun] : 「独りで、ただ〜だけで、唯一の、離れて」
  • rise [ráiz] : 「上がる、起立する」
  • above [əbʌ́v] : 「上側に、〜の上に」
  • rise above : 「〜の上にそびえる、〜から超然としている、〜を突破する」
  • perceive [pərsíːv] : 「知覚する、〜に気付く、〜を見抜く」
  • light [láit] : 「光、明るさ、光源、ライト、明かり」
  • part [pάːrt] : 「一部、部分」
❖ "Leave him not frightened ~ "「神の子を、(幻想という)誘惑の中に置いて、恐れと孤独の中に放置してはいけない」。"but help him rise ~ "「そうするのではなく、誘惑の中から立ち上がる手助けをしてやり、神の子の一部である光を知覚出来るようにしてやりなさい」。"the light of which he is a part"「神の子の一部である光」とは、まさに、神の子の栄光ことだ。この光を、神々しさの比喩としてとらえてもいいし、実際に、神の子の体から光が放射されていると考えてもいい。実相的な知覚で神の子を見れば、その光が見えてくると解釈してもいいのだ。



Your innocence will light the way to his, and so is yours protected and kept in your awareness.
  • innocence [ínəsəns] : 「無罪、潔白、無邪気、無垢、純潔、純真」
  • light [láit] : 「〜を明るくする、〜を照らす」
  • protect [prətékt] : 「保護する、守る、防御する」
  • kept [képt] : 「keep の過去・過去分詞形」
  • keep [kíːp] : 「〜を持ち続ける、保持する」
  • awareness [əwέərnis] : 「認識、自覚、気付いていること、意識性」
❖ "Your innocence will ~ "「あなたの無辜(むこ)性が、神の子の無辜性への道を照らし出すだろう」。"and so is yours ~ "「そうだからこそ、あなたの無辜性は守られ、意識の中に留め置かれるのだ」。あなたが、自分自身を罪のない純粋な存在であると認識するとき、その純粋な潔白性が、やがて、神の子の無辜性へと繋がっていく。つまり、あなたは、自分自身が無辜なる神の子であると気が付くことになるのだ。自分が神の子として純粋で潔白であると信じるとき、その無辜性は、真実なる実相として守られ、あなたの意識に深く根を下ろすことになる。



For who can know his glory, and perceive the little and the weak about him?
  • weak [wíːk] : 「弱い、劣っている、力がない、脆弱な」
❖ "For who can know ~ "「なぜなら、神の子の栄光を知りながら、その神の子の卑小さや弱さを知覚することが出来るだろうか」。ダイヤは、あくまでも硬く、光を放つものであり、もろく鈍い光しか放たないようなダイヤなど存在しない。同様に、神の子には栄光こそあれ、卑小さや虚弱さとは無縁である。



Who can walk trembling in a fearful world, and realize that Heaven's glory shines on him?
  • walk [wɔ́ːk] : 「歩く、歩行する」
  • tremble [trémbl] : 「震える、身震いする、おののく、恐れる、わななく」
  • fearful [fíərfəl] : 「恐ろしい、ものすごい、怖い」
  • realize [ríːəlàiz] : 「〜に気が付く、悟る、自覚する、実感する」
  • shine [ʃáin] : 「輝く、光る」
❖ 卑小さも虚弱さもない者の、"Who can walk ~ "「いったい誰が、恐ろしい世界の中を身震いしながら歩き、同時に、天の王国の栄光が自分の上に降りかかってると認識することが出来るだろうか」。卑小さも虚弱さもない者は、この幻想世界を恐ろしいと感じることはない。なぜなら、彼には天の王国の栄光が降り注いでいるからだ。何に臆することなく、王者のように堂々と歩んで行けばいいのだ。



6. Nothing around you but is part of you. Look on it lovingly, and see the light of Heaven in it.
  • around [əráund] : 「〜の周りに、〜の周囲に」
  • look on : 「〜を見る」
  • lovingly [lʌ́viŋli] : 「かわいがって、愛情を込めて、優しく」
❖ "Nothing around you ~ "「あなたの周りのもので、あなたの一部でないものなど存在しない」。あなたが実相的存在だと気付いたとき、あなたは実相世界と融合している自分を知ることになる。あなたと実相世界は一体であり、すべてがあなたの一部なのだ。つまり、あなたは世界の一部であり、同時に、世界はあなたの一部である。"Look on it ~ "「あなたの一部であるものを、愛を込めて見てみなさい」。"and see the light ~ "「そして、その中に、天の王国の光を見つけなさい」。



So will you come to understand all that is given you.
  • understand [ʌ̀ndərstǽnd] : 「理解する、了解する、納得する、分かる」
❖ "So will you come ~ "「そうすれば、あなたは、あなたに与えられたすべてを理解出来るようになるだろう」。神は、神の子を創造するとき、神の属性をすべて神の子に継承した。言い換えれば、神は、天の王国のすべてを神の子に与えたのだ。あなたが、実相世界と融合している知ったとき、天の王国のすべてがあなたに与えられたのだと理解出来るだろう。



In kind forgiveness will the world sparkle and shine, and everything you once thought sinful now will be reinterpreted as part of Heaven.
  • kind [káind] : 「優しい、親切な、いたわる」
  • forgiveness [fərɡívnis] : 「許すこと、許し、容赦、寛容」
  • sparkle [spάːrkl] : 「きらめく、輝く、火花を発する」
  • once [wʌ́ns] : 「あるとき、かつて、以前」
  • thought [θɔ́ːt] : 「think の過去・過去分詞形」
  • sinful [sínfl] : 「罪深い、邪悪な」
  • reinterpret : 「〜を再解釈する」
❖ "In kind forgiveness will ~ "「優しい赦しの中で、世界は、煌(きら)めき、輝き出すだろう」。"kind forgiveness"「優しい赦し」とは、あなたが実在だと信じていた罪や恐れが、実は幻想に過ぎなかったのだと知って、それを赦し、受け流してしまうこと。幻想が赦され、消滅した後に、世界は煌めき輝き出すのだ。真実の輝きである。"and everything you once ~ "「そして、かつてあなたが罪深いと思っていたすべてのものが、今や、天の王国の一部であると再解釈されることになるだろう」。あなたは他者を、同胞を、あるいは自分自身を、神を裏切った罪深い者だと思ってきたが、それが幻想であると知った今、罪も恐れも赦され、消滅し、あなたも同胞も、神の子として、天の王国の一部であると再解釈されるのである。



How beautiful it is to walk, clean and redeemed and happy, through a world in bitter need of the redemption that your innocence bestows upon it!
  • beautiful [bjúːtəfl] : 「美しい、素晴らしい、見事な、すてきな」
  • walk [wɔ́ːk] : 「歩く、歩行する」
  • clean [klíːn] : 「汚れていない、潔癖な、きれいな」
  • redeem [ridíːm] : 「〜を罪から救う、〜の罪を贖う、〜を救い出す、〜を解放する」
  • bitter [bítər] : 「苦々しい、悲痛な、悲惨な、厳しい、ひどい、激しい」
  • in need of : 「~を必要としている」
  • redemption [ridémpʃən] : 「贖い、贖罪、救済、解放、償い、救出」
  • bestow [bistóu] : 「〜を授ける、与える、贈る」
❖ "How beautiful it ~ "「(栄光の中を)歩んで行くことは、何と美しく、そして清らかで、罪の汚(けが)れもなく幸せであることか」。"through a world in ~ "「それは、あなたの潔白さが世界に与える贖罪の、いても立ってもいられぬ必要性を抱いて、世界を歩むことなのだ」。幻想の世界を歩みながら、あなたは世界をその幻想から救い出そうと、切羽詰まるほどに願うのである。 きっと、あなたの無辜性が、幻想世界を、その幻想から目覚めさせ、贖罪を可能としてくれるはずだ。つまり、世界が抱いている罪は幻想に過ぎないと、あなたは気付かせてくれるのである。その、あなたの歩みは、なんと軽やかで、清らかで、幸せに満ちていることか。



What can you value more than this? For here is your salvation and your freedom. And it must be complete if you would recognize it.
  • value [vǽljuː] : 「〜を高く評価する、重視する、大事にする、尊重する」
  • salvation [sælvéiʃən] : 「救出、救済、救い、救世」
  • freedom [fríːdəm] : 「自由、解放、自主、独立」
  • complete [kəmplíːt] : 「完結した、完成した、完全な、全くの」
  • recognize [rékəgnàiz] : 「〜を認識する、〜を認証する、認める、受け入れる」
❖ "What can you ~ "「このこと以上に、あなたは、一体何を高く評価出来るであろうか」。世界の贖罪を果たすということ以上に、価値のあることはない。"For here is your salvation ~ "「なぜなら、ここにこそ、あなたの救いと解放があるからだ」。世界を幻想から解放し、世界の贖罪を果たしてやることが、直接、あなたの解放と救いに繋がるのである。あなたと同胞は自他一如であり、あなたと同胞の解放と贖罪は、同期して、同時進行するのである。"And it must be complete ~ "意訳する、「そして、あなたがあなた自身の贖罪と解放を認識出来たとき、世界の贖罪と解放は完成するに違いないのだ」。あなたは、あなたの心の中のキリスト性に気付き、あなたが自らを救うことで世界を救うのである。逆に言っても正しい。つまり、あなたが、そのキリスト性に立脚して世界を救うとき、あなた自身の救いは完了するのである。
 
 
 

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