●  "A Course in Miracles (ACIM)""Text" (1975年版) の英語原文を、単に翻訳するだけでなく、精読、精解していくワークショップです。
●  Title に、たとえば T-26.IV.4:7 とありましたら、これは "Text" の Chapter 26、Section IV、Paragraph 4、Sentence 7 という場所を示しています。
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●  Urtext精読をAmazonからKindle本として上梓しました。



T-28.I.11:1 ~ T-28.I.12:6

11. The miracle comes quietly into the mind that stops an instant and is still.
  • quietly [kwáiətli] : 「静かに、音もなく」
  • instant [ínstənt] : 「瞬間、一瞬」
  • still [stíl] : 「静止した、じっとした、動かない、穏やかな、平穏な」
❖ "The miracle comes ~ "「奇跡は、ほんの一瞬でも立ち止まり、じっとしている心の中に、静かに入ってくる」。騒々しい心には、奇跡は宿らない。実相の声が聞こえてくるような静寂の心に、奇跡は宿るのだ。静謐なる心は、奇跡につながるのである。



It reaches gently from that quiet time, and from the mind it healed in quiet then, to other minds to share its quietness.
  • reach [ríːtʃ] : 「伸びる、向かう」
  • gently [dʒéntli] : 「静かに、優しく、穏やかに」
  • quiet [kwáiət] : 「静かな、静粛な、物静かな、平穏な、穏やかな」
  • heal [híːl] : 「治す、治癒する、治療する、癒やす、救う」
  • share [ʃέər] : 「〜を分ける、分かち合う、共有する」
  • quietness [kwáiətnis] : 「静寂、静けさ、平穏」
❖ "It reaches gently ~ "「その静かな時間から、そして、奇跡が静けさの中で癒した心から、奇跡は、静かに、その静寂を分かち合うために、他の心へと優しく手を伸ばす」。静寂の中の奇跡は、あなた一人に留まることなく、他の同胞達の心へと波及していく。調和共鳴していくのだ。実相的な分かち合いである。



And they will join in doing nothing to prevent its radiant extension back into the Mind which caused all minds to be.
  • join [dʒɔ́in] : 「参加する、交わる、一緒になる」
  • prevent [privént] : 「防ぐ、妨げる、防止する、阻む」
  • radiant [réidiənt] : 「光を放つ、燦然とした、光り輝く、明るい」
  • extension [iksténʃən] : 「拡張、伸長、延長、伸展」
  • cause [kɔ́ːz] : 「〜を引き起こす、招く、〜の原因になる」
❖ "And they will join ~ "「そして、多くの心は互いに一緒になり、あらゆる心をあらしめた(神の)心へと回帰していく輝かしい拡張を妨げるようなことは決して行わない」。奇跡によって目覚めた多くの心は一つになり、その心を創造した第一原因である神の元へ回帰するのだ。神の子の心の回帰は、まばゆい光を発して拡張していく。その拡張を妨害する者など、誰もいない。



Born out of sharing, there can be no pause in time to cause the miracle delay in hastening to all unquiet minds, and bringing them an instant's stillness, when the memory of God returns to them.
  • born [bɔ́ːrn] : 「生まれる、誕生する、産声を上げる」
  • out of : 「〜から、〜によって、〜のために」
  • sharing [ʃέər] : 「わかち合い、共有利用」
  • pause [pɔ́ːz] : 「中断、中止、休止、一時停止」
  • delay [diléi] : 「遅延、遅滞、猶予、遅れ」
  • hasten [héisn] : 「急ぐ、急いで〜する、急いで行く」
  • unquiet [ʌnkwáiət] : 「落ち着かない、そわそわした、不安な、不穏な」
  • bring [bríŋ] : 「〜をもたらす、〜を持って来る」
  • stillness [stílnis] : 「静けさ、静止、沈黙、平静」
  • memory [méməri] : 「記憶、思い出」
  • return [ritə́ːrn] : 「戻る、帰る、返還する」
❖ "Born out of ~ "「分かち合いから生み出されたものであるから、」"there can be ~ "「奇跡に〜を遅らせようとする時間の中断はない」。実相世界は無時間の世界であるから、分かち合いであれ奇跡であれ、瞬間の出来事である。奇跡に遅延を促すようなものは何もない。"in hastening ~ "「静けさのない(騒がしい)心すべてを急がせて、静寂の一瞬をもたらすことを」遅らせようとする時間の中断はない。"when the memory ~ "「その静寂の一瞬にこそ、あらゆる心に、神の記憶が蘇(よみがえ)るのだ」。聖なる瞬間、奇跡の瞬間は、文字通り瞬間であり、時間がだらだら過ぎるようなものではない。そして、その瞬間に、神の子の心は、遠い昔の神の記憶を蘇(よみがえ)らせるのである。つまり、自分が神の子として神に愛され、神と共にいた、その昔を思い出すのだ。



Their own remembering is quiet now, and what has come to take its place will not be wholly unremembered afterwards.
  • remember [rimémbər] : 「〜を覚えている、〜を思い出す」
  • take one's place : 「〜の代わりをする、〜と交代する」
  • wholly [hóulli] : 「完全に、全く、全体として、全体的に」
  • unremember : 「記憶されない、想起されない」
  • afterwards [ǽftərwərdz] : 「あとで、後に、その後、以後」
❖ "Their own remembering ~ "「騒がしい心が覚えていたことは、今や、静まりかえる」。騒がしい心とは、この幻想世界で右往左往している心のこと。その心が記憶していた雑事、夢の中の出来事が騒ぎたてる騒音は、今や静まりかえる。"and what has come ~ "「代わりにやってくる記憶は、後々まったく思い出せなくなるようなことはない」。回りくどい言い方をしているが、幻想世界の記憶の騒音が消えた後に、代わりにやってくる神の記憶、天の王国での暮らしの記憶は、その後、消えることなく、ずっと心の中に生き続ける、ということ。



12. He to Whom time is given offers thanks for every quiet instant given Him.
  • given [gívn] : 「give の過去分詞形」
  • offer [ɔ́fər] : 「差し出す、捧げる、提供する」
  • thank [θǽŋk] : 「感謝、謝意、謝辞」
  • instant [ínstənt] : 「瞬間、一瞬」
❖ "He to Whom time ~ "「時間というものを与えられたホーリー・スピリットは、ホーリー・スピリットが与えられた静寂の瞬間に対して感謝を捧げる」。ホーリー・スピリットは実相世界の存在であるから、本来は時間というものをもたない。しかし、神の子を救うために、あえて時間を利用するのである。したがって、本文は、神の子が自らの救いのためにホーリー・スピリットに与えた静寂の時間を、ホーリー・スピリットは神の子に感謝する、という意味合いになる。静寂の時間とは、聖なる瞬間のことであり、神の子が幻想世界から実相世界に目覚める瞬間のことである。天の王国へ回帰する第一歩だ。



For in that instant is God's memory allowed to offer all its treasures to the Son of God, for whom they have been kept.
  • allow [əláu] : 「〜を許す、許可する、許容する、可能にする」
  • treasure [tréʒər] : 「宝、富、宝物、財宝、貴重品、重要なもの」
  • kept [képt] : 「keep の過去・過去分詞形」
  • keep [kíːp] : 「〜を持ち続ける、保持する」
❖ "For in that instant is ~ "「なぜなら、その瞬間において、神の記憶は、神の子にあらゆる宝物を差し出すことが許されるからである」。"for whom they ~ "「その宝物は、神の子のために保持されていたのだ」。聖なる静寂の瞬間、神の子は実相世界に目覚め、神の記憶を思い出す。そして、自分が、神から神の属性のすべて、真実のすべて、実相的宝物のすべてを継承したことを思い出すのである。それは、愛であり、慈悲であり、喜び、慈しみ、美、平和、静寂、真理、いたわり、歓喜、等々の真実なる宝石達である。あるいは、宝石の発する光、または、光そのものと考えてもいいだろう。神の子は、自分が光の子であることに気がつくのである。



How gladly does He offer them unto the one for whom He has been given them!
  • gladly [ɡlǽdli] : 「喜んで」
❖ "How gladly does ~ "「どんなに喜んで、ホーリー・スピリットは、宝物を神の子に差し出すことだろう」。"for whom ~ "「ホーリー・スピリットは、神の子のために、その宝物を預かったのである」。神が、神の宝物(神の属性)のすべて、真実のすべてをホーリー・スピリットに託して、神の子に与えるのだ。その仕事にたずさわるホーリー・スピリットは、喜びに満たされる。



And His Creator shares His thanks, because He would not be deprived of His Effects.
  • creator [kriéitər] : 「創造者、創作者、創設者」
  • share [ʃέər] : 「〜を分ける、分かち合う、共有する」
  • deprive [dipráiv] A of B : 「AからBを奪う、AにBを与えない」
  • effect [ifékt] : 「結果、影響、作用、効果、効力」
❖ "And His Creator shares ~ "「ホーリー・スピリットを創造した者もまた、ホーリー・スピリットの感謝を分かち合う」。創造主である神も、ホーリー・スピリットと共に、神の宝物(贈り物)を受け取った神の子に感謝する。"because He would ~ "「なぜなら、神は、神の結果を奪われないからだ」。神は、第一原因となって、あらゆる真実を創造する。その結果が、神の宝物であり、神の贈り物であり、神の属性なのだ。その結果を、神の子は拒絶せず受け入れたのである。神は、ホーリー・スピリットと共に、それを受け入れた神の子に感謝するのだ。



The instant's silence that His Son accepts gives welcome to eternity and Him, and lets Them enter where They would abide.
  • silence [sáiləns] : 「静けさ、静寂、音がしないこと、沈黙、無言」
  • accept [æksépt] : 「承認する、認める、容認する、受け入れる」
  • welcome [wélkəm] : 「歓迎、歓待」
  • eternity [itə́ːrnəti] : 「永遠、無限」
  • enter [énter] : 「〜に入る、〜に参加する、〜に立ち入る」
  • abide [əbáid] : 「居住する、とどまる」
❖ "The instant's silence ~ "「神の子が受け入れた(聖なる)瞬間の静寂は、永遠性と神を歓迎する」。静かな聖なる瞬間、神の子は実相世界に目覚めるのだ。そして、その実相世界の永遠不変性と神の存在を、静かに受け入れるのである。"and lets Them enter ~ "「そして、聖なる瞬間の静寂は、永遠性と神が住む所へ、神の子を招き入れるのである」。永遠性と神の住む天の王国、実相世界へと、神の子を招き入れる。神の子が、神の元へ回帰するのである。



For in that instant does the Son of God do nothing that would make himself afraid.
  • make [SVOC] : 「〜の状態を作り出す、〜にする」
  • afraid [əfréid] : 「恐れて、心配して、怖がって、おじけづいて」
❖ "For in that instant ~ "「なぜなら、その瞬間、神の子は、自らを怖がらせるようなことは何もしないからだ」。つまり、神の子は、何の恐れも抱かずに、天の王国へ回帰出来る、ということ。恐れどころか、神の子は、満身に喜びを抱いて、天の王国へ回帰するのである。なぜなら、そここそが、生まれ故郷なのだから。そこにこそ、生みの親である父なる神が住んでいるのだから。
 
 
 


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