●  "A Course in Miracles (ACIM)""Text" (1975年版) の英語原文を、単に翻訳するだけでなく、精読、精解していくワークショップです。
●  Title に、たとえば T-26.IV.4:7 とありましたら、これは "Text" の Chapter 26、Section IV、Paragraph 4、Sentence 7 という場所を示しています。
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●  Urtext精読をAmazonからKindle本として上梓しました。



T-28.V.5:1 ~ T-28.V.6:8

5. What is there God created to be sick? And what that He created not can be?
  • create [kriéit] :「〜を創造する、創り出す」
  • sick [sík] : 「病気で、病気の、不健全な、調子が悪い」
❖ "What is there God ~ "「神が、病になるようにと創造したものなどあるだろうか」。"And what that He ~ "「神が創造したものではないものは、どうであろうか」。神は真実だけを創造する。病は心が生み出す幻想であるから、神に無関係である。神は、病になるように創造したのではない。病とは無縁の場所で、神は神の子を創造したのだ。



Let not your eyes behold a dream; your ears bear witness to illusion.
  • behold [bihóuld] : 「見守る、注視する」
  • bear [bέər] : 「持つ、有する、負う、負担する」
  • witness [wítnəs] : 「目撃者、証人、証拠、証言」
  • bear witness : 「証言する」
  • illusion [ilúːʒən] : 「幻想、幻覚、錯覚」
❖ "Let not your eyes ~ "「あなたの目に夢を見させてはいけない」。幻想を見るように自分を許してはいけない。"your ears bear witness ~ "「あなたの耳が幻想を証言するようにさせてはいけない」。存在しない音を耳が聞くようにさせてはいけない。この世界の雑音は、幻想である。そんな音を実在だと信じて耳を傾けるようではいけない。



They were made to look upon a world that is not there; to hear the voices that can make no sound.
  • look upon : 「〜を見る」
  • hear [híər] : 「〜を聞く、聴く、〜が聞こえる」
  • voice [vɔ́is] : 「声、音」
  • sound [sáund] : 「音、音声」
  • make no sound : 「全く音がしない」
❖ "They were made ~ "「目も耳も、そこに存在しない世界が見えるようにするために、そして、音など作ることの出来ない声を聞くために、作られたものなのだ」。存在しない物や音を見たり聞いたりして、そこにあたかも実体があるように錯覚させるために、肉体的な目や耳が作られたのだ。あなたの感覚、知覚は嘘をつく。



Yet are there other sounds and other sights that can be seen and heard and understood.
  • sight [sáit] : 「視界、景色、光景、視覚、視力」
  • seen [síːn] : 「see の過去分詞形」
  • heard [hə́ːrd] : 「hear の過去・過去分詞形」
  • understood [ʌ̀ndərstúd] : 「understand の過去・過去分詞形」
  • understand [ʌ̀ndərstǽnd] : 「理解する、了解する、納得する、分かる」
❖ "Yet are there other ~ "「しかし、また別の、見られ聞かれ理解され得る音や光景が存在する」。幻想世界の錯覚ではなく、実相世界の実在する音や光景のこと。これは、目や耳などの肉体的な感覚器官では、見たり聞いたり出来るものではない。心の目と心の耳でしか捉えることの出来ないものだ。肉体的な感覚を超越した感覚、叡智という直覚でしか把握出来ないものである。



For eyes and ears are senses without sense, and what they see and hear they but report.
  • sense [séns] : 「感覚、感覚能力、感触、良識、分別、道理、思慮、判断力」
  • without [wiðáut] : 「〜なしで、〜を持たないで、〜なしに」
  • report [ripɔ́ːrt] : 「報告する、伝える、報道する、届け出る」
❖ "For eyes and ears ~ "「なぜなら、目と耳は、判断力のない感覚に過ぎず、見たもの聞いたものをただ報告するだけのものだからである」。目と耳は、単なる感覚器官であって、感知したものを頭脳に電気信号として報告しているに過ぎない。感知したからといって、そこに何かが存在しているなどと、目も耳も、一切判断を下していないのだ。出来ないのである。そこに物があると判断しているのは、頭脳であって、したがって、頭脳は簡単に知覚に騙され得るのだ。目や耳が知覚して報告した情報を、頭脳は実在だと、簡単に判断してしまうのである。目や耳の神経を遮断し、別途、機械的な電気信号を頭脳に送れば、頭脳は信号に騙されて、そこに何かが存在していると判断してしまうのだ。



It is not they that hear and see, but you, who put together every jagged piece, each senseless scrap and shred of evidence, and make a witness to the world you want.
  • put together [təɡéðər] : 「一緒に合わせる、寄せ集める、組み立てる」
  • jagged [dʒǽɡid] : 「ギザギザの、荒削りの、のこぎりの歯のような」
  • piece [píːs] : 「一片、一つ、一部、一切れ」
  • senseless [sénslis] : 「無分別な、非常識な、無意味な、無意識の」
  • scrap [skrǽp] : 「くず、かけら、スクラップ、小片、断片」
  • shred [ʃréd] : 「断片、破片、少量、小片」
  • evidence [évədəns] : 「証拠、証言、痕跡、形跡、兆候、印」
  • witness [wítnəs] : 「目撃者、証人、証拠、証言」
❖ "It is not they ~ "「聞いたり見たりしているものは、耳や目ではなく、あなたである」。感覚器官から送られてくる情報を処理して、聞いたり見たりしているのは、あなたの脳である。"who put together ~ "「あなた(の脳)は、ギザギザのあらゆる断片を寄せ集め、証拠となり得る意味のない断片や小片を一つ一つくっつけて、あなたの欲する世界の証人を作っているのである」。感覚器官から送られてくる膨大で雑多な情報を、好き勝手に寄せ集めてつっくけ、意味あり気な結果を生み出す。そして、この世界が目の前に実在していると証言するに足るものを作り出す。むしろ脳は、この世界が実在するという証拠に寄与する情報だけを寄せ集めて都合よく処理している、と言った方がいいだろう。



Let not the body's ears and eyes perceive these countless fragments seen within the gap that you imagined, and let them persuade their maker his imaginings are real.
  • perceive [pərsíːv] : 「知覚する、〜に気付く、〜を見抜く」
  • countless [káuntləs] : 「数えきれないほどの、無数の」
  • fragment [frǽgmənt] : 「破片、断片、かけら、小部分」
  • seen [síːn] : 「see の過去分詞形」
  • within [wiðín] : 「〜の中に、〜の内側で」
  • gap [gǽp] : 「割れ目、すき間、隔たり、ギャップ」
  • imagine [imǽdʒin] : 「想像する、思う、心に描く、推測する」
  • persuade [pərswéid] : 「説得する、説得して…させる、説き伏せる、促す」
  • maker [méikər] : 「作り手、作った人」
  • imaginings [imǽdʒəniŋz] : 「想像上の物、架空の産物」
  • real [ríəl] : 「実在する、現実の、実際の、本物の」
❖ "Let not the body's ~ "「肉体の耳や目に、あなたが空想しているギャップの中にある、これらの膨大な断片を知覚させ、その空想したものが実在すると作り手に納得させないようにしなさい」。幻想が実在しているように錯覚しないために、感覚器官が雑多なものを無意味に知覚しないように気を付けなさい。"the gap that you imagined"「あなたが空想しているギャップ」とは、実在する実相世界から隔たった、空想空間、つまり、この幻想世界のこと。



6. Creation proves reality because it shares the function all creation shares.
  • creation [kriéiʃən] : 「創造、創作、創作物、作品」
  • prove [prúːv] : 「証明する、〜となる、〜であると分かる」
  • share [ʃέər] : 「〜を分ける、分かち合う、共有する、共用する」
  • function [fʌ́ŋkʃən] : 「職務、役割、機能、作用、働き、効用」
❖ "Creation proves ~ "「創造こそが、実在性を証明する」。真実を創造することこそ、実在の証明となる。なぜなら、真実だけが実在し得るからだ。さらに、"because it shares ~ "「なぜなら、創造されたあらゆるものが分かち合う役割を、創造も分かち合っているからだ」。創造されたものは、神の属性のすべてを継承する。したがって、創造されたものは実在性を有し、真実であり、喜びに満ち溢れ、愛に満たされ、光り輝く。創造自体が、それらの属性を持っているからなのだ。つまり、創造も、創造されたものも、ともに神の属性のすべてを分かち合っているのである。実在性は、創造によって、おのずと継承されるのだ。




It is not made of little bits of glass, a piece of wood, a thread or two, perhaps, all put together to attest its truth.
  • be made of : 「〜で作られている」
  • bit [bít] : 「部分、少量、わずか、小片」
  • glass [glǽs] : 「ガラス」
  • piece [píːs] : 「一片、一つ、一部、一切れ、断片、部分品」
  • wood [wúd] : 「木、木材」
  • thread [θréd] : 「糸、より糸」
  • perhaps [pərhǽps] : 「たぶん、もしかすると、ことによると」
  • attest [ətést] : 「〜が正しいと証明する、裏付ける、保証する」
  • truth [trúːθ] : 「現実、事実、真相、真理、本当のこと」
❖ "It is not made ~ "「創造は、その真実性を証言するために、ガラスのかけら、木片、一二本の糸、等々によって作られるものではない」。がらくたの寄せ集めで、つまり、幻想の寄せ集めで、本当の創造がなされるのではない。そんな、存在もしない幻想のがらくたを
いくら集めても、実在する真実は創造されないのだ。



Reality does not depend on this. There is no gap that separates the truth from dreams and from illusions.
  • depend [dipénd] on : 「〜によって決まる、〜次第である、〜に頼る」
  • separate [sépərèit] : 「分ける、分離する、隔てる、引き離す、切り離す」
❖ "Reality does not ~ "「実在性は、これに依存しない」。ガラスや木片や糸など、実在するかに見える幻想の諸物を寄せ集めても、そこに実在するものが生まれることはない。実在性は、幻想の寄せ集めに依存しないのだ。"There is no gap ~ "「真実と夢や幻想を隔てるギャップは存在しない」。真実はここに実在し、夢や幻想はあちらに存在し、その間にギャップがある、などというものではない。真実は実在し、夢や幻想は存在しないのだ。存在と非存在の間に、実在的なギャップなど存在するわけがない。実在とは真実のすべてであり、真実だけが実在出来る。そこに隙間など存在しない。



Truth has left no room for them in any place or time. For it fills every place and every time, and makes them wholly indivisible.
  • left [léft] : 「leave の過去・過去分詞形」
  • leave [líːv] : 「〜を残す、置きっぱなしにする」
  • room [rúːm] : 「場所、空間、余地、スペース」
  • place [pléis] : 「場所、個所、住所、地域、土地」
  • fill [fíl] : 「〜を…に詰める、注入する、満たす」
  • wholly [hóulli] : 「完全に、全く、全体として、全体的に」
  • indivisible [ìndəvízəbl] : 「分割できない、不可分の」
❖ "Truth has left no ~ "「真実は、いかなる場所にも時間にも、夢や幻想に(存在の)余地を残したりしない」。実在は真実で埋め尽くされており、幻想の忍び込む余地は残されていない。"For it fills every place ~ "「なぜなら、真実は、あらゆる場所、あらゆる時間に充ち満ちており、」"and makes them ~ "「場所と時間を完全に分割不可能とするのである」。真実は、夢や幻想に、場所と時間を切り取って分け与えることはない。実相世界は真実だけで満たされており、実在のすべてが真実であり、空白は一切ない。いわば、実相世界は、巨大な真実の結晶なのだと思えばいい。真実の結晶の結晶格子に、不純物の侵入を許す欠損は一つもない。幻想の忍び込むギャップはどこにもないのだ。
 
 
 


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