●  "A Course in Miracles (ACIM)""Text" (1975年版) の英語原文を、単に翻訳するだけでなく、精読、精解していくワークショップです。
●  Title に、たとえば T-26.IV.4:7 とありましたら、これは "Text" の Chapter 26、Section IV、Paragraph 4、Sentence 7 という場所を示しています。
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●  Urtext精読をAmazonからKindle本として上梓しました。



T-28.VI.4:1 ~ T-28.VI.5:5

4. The body represents the gap between the little bit of mind you call your own and all the rest of what is really yours.
  • represent [rèprizént] : 「〜を表す、描く、描写する、意味する、象徴する」
  • gap [gǽp] : 「割れ目、すき間、隔たり、ギャップ」
  • between [bitwíːn] A and B : 「AとBの間に」
  • bit [bít] : 「部分、小片」
  • call [kɔ́ːl] : 「〜に…という名前を付ける、〜を…と名付ける」
  • rest [rést] : 「残り、残っているもの、残りの部分、残余」
  • really [ríəli] : 「実際には、ほんとうは、確かに、本当に」
❖ "The body represents ~ "「肉体は、あなたがあなた自分自身だと呼んでいる小さな心のかけらと、本当のあなたであるところの残りすべての心の間にあるギャップを象徴している」。あなたの心は二つに分断されている。一方はエゴの支配に置かれた頭脳を統轄する小さな心の部分であり、他方は、正気さを維持してくれるホーリー・スピリットが住む純粋で神聖な心の部分である(all the rest of what is really yours)。そして、普段は、純粋で神聖な心に、あなたは気付くことはない。エゴと頭脳に支配された小さな心を、自分自身だと思い込んでいるのである(the little bit of mind you call your own)。ところで、ホーリー・スピリットの住む心の部分が実相的存在であり、エゴの住む心の部分が幻想的存在である。実相と幻想を隔てているのがギャップであり、ギャップを象徴しているのが肉体、あるいは肉体の壁である。エゴは、心が肉体の中に閉じこめられていると考えており、ホーリー・スピリットは、心は肉体を超越して、実相世界にそのルーツをもつと知っている。



You hate it, yet you think it is your self, and that, without it, would your self be lost.
  • hate [héit] : 「〜を憎む、〜をひどく嫌う」
  • without [wiðáut] : 「〜なしで、〜を持たないで、〜なしに」
  • lost [lɔ́st] : 「lose の過去・過去分詞形」
  • lose [lúːz] : 「〜を失う、見失う、喪失する、なくす」
❖ "You hate it ~ "「あなたは肉体を嫌っているが、肉体こそが自分自身だと思っている」。肉体は痛みをもたらし、脆(もろ)く弱く、死へと向かって崩壊の道を歩んでいるので、あなたはそんな肉体を嫌う。しかし、その肉体こそが自分という存在なのだと考えざるを得ないのだ。肉体の幻想性と、対して、心の実在性を知らないからだ。"and that, without it ~ "「そして、肉体なしでは、あなたの自己性は失われてしまうと考えている」。肉体が消滅したら、自分という存在も同時に消滅すると考えている。



This is the secret vow that you have made with every brother who would walk apart.
  • secret [síːkrət] : 「秘密の、内緒の、ひそかな、機密の、隠れた」
  • vow [váu] : 「誓い、誓約」
  • make a vow : 「誓いを立てる」
  • walk [wɔ́ːk] : 「歩く、歩行する」
  • apart [əpάːrt] : 「離れて、離ればなれで、バラバラに、別々に」
❖ "This is the secret ~ "「これが、あなたから離れて歩いている同胞すべてと取り交わした秘密の誓いなのだ」。"brother who would walk apart"「あなたから離れて歩いている同胞」とは、あなたと肉体によって分離して生きている同胞、という意味。あなたも同胞も、自分と他者は肉体によって分離独立して存在していると信じ、肉体の中にこそ、頭脳のみならず心も存在していると、共に信じているわけだ。そういう信念を秘密裏に信仰し、それを信じ犯さないと誓いを立て合っている。いわば、幻想信仰教団の狂信者なのだ。



This is the secret oath you take again, whenever you perceive yourself attacked.
  • oath [óuθ] : 「誓約、誓い、宣誓」
  • take oath : 「誓いをたてる、宣誓する、誓って約束する」
  • again [əɡéin] : 「再び、かさねて」
  • whenever [hwènévər] : 「〜するときはいつでも」
  • perceive [pərsíːv] : 「知覚する、〜に気付く、〜を見抜く」
  • attack [ətǽk] : 「〜を襲う、〜を攻撃する、〜を非難する」
❖ "This is the secret oath ~ "「これが、〜した時はいつでも、あなたが再び立てる秘密の誓いである」。"whenever you perceive ~ "「あなたが、あなた自身攻撃されたと知覚するときはいつでも、」あなたが再び立てる秘密の誓いである。あなたが他者から攻撃されると、あなたは、他者が確かに自分と分離した存在だから攻撃したのだと信じ、自分も他者から分離して存在しているから、その攻撃に対して、出来れば報復しようと考える。分離をますます加速させ、深めていくのである。つまり、攻撃される度に、怒りと復讐心を燃やして、肉体による分離への信仰の誓いを立て直すのである。



No one can suffer if he does not see himself attacked, and losing by attack.
  • suffer [sʌ́fər] : 「苦しむ、苦痛を感じる、不快な経験をする」
  • lose [lúːz] : 「負ける、損をする、〜を失う、見失う、喪失する」
  • attack [ətǽk] : 「攻撃、暴行、襲撃」
❖ "No one can suffer ~ "「もし、自分が攻撃されたと知らずに、攻撃によって何も失わなかったら、誰も苦痛を味わうことはない」。したがって、もし心が、攻撃は存在せず、人は失うことは不可能なのだと知っていれば、つまり、攻撃は幻想であり、喪失も幻想であると知っているなら、誰も、苦痛など味わうことはないのだ。



Unstated and unheard in consciousness is every pledge to sickness.
  • unstated [ʌnstéitid] : 「述べられていない、公表されていない、暗黙の」
  • unheard [ʌnhə́ːrd] : 「聞いてもらえない、耳を貸さない」
  • consciousness [kάnʃəsnis] : 「意識、正気、自覚、気付いていること」
  • pledge [plédʒ] : 「誓約、約束、堅い約束、公約」
  • sickness [síknəs] : 「病気」
❖ "Unstated and unheard ~ "「あらゆる病への誓いは、意識の中で述べられたり、聞かれたりするものではない」。病への誓いとは、肉体は病に罹(かかる)るものであり、病は実在すると信じ、自分もいつかは病になるだろうと信じていること。病への信仰の誓いである。意識はしていないが、肉体が実在すると信じている限り、言わずとも聞かずとも、病の存在を信じていることになるのだ。



Yet it is a promise to another to be hurt by him, and to attack him in return.
  • promise [prάmis] : 「約束、契約、約束したこと、約束したもの」
  • another [ənʌ́ðər] : 「もう一つ、もう一人」
  • hurt [hə́ːrt] : 「〜を傷つける、〜に苦痛を与える」
  • in return : 「お返しに、返報として」
❖ "Yet it is a promise ~ "「しかし、病への誓いとは、誰かによって傷つけられ、報復としてその誰かを攻撃するということを、その誰かに約束するようなものなのだ」。攻撃され報復するということは、自分と他者が分離して存在していることを信じているからなのだ。肉体は分離の象徴であり、肉体が攻撃し、報復する。それによって、分離は加速し、ますます深まっていく。そして、肉体の分離が心の分離を生み出し、心の分離が病を生み出す。結局、病は、攻撃と報復という分離の加速によって生み出されるものなのだ。本文は、病の存在を信じるという信仰への誓いは、他者との間で攻撃と報復を交わし合うことを約束したようなものなのだ、ということ。



5. Sickness is anger taken out upon the body, so that it will suffer pain.
  • anger [ǽŋɡər] : 「怒り、憤り」
  • taken [téikn] : 「take の過去分詞形」
  • take out : 「〜にぶちまける、発散する、八つ当たりする」
  • so that : 「〜できるように、その結果」
  • suffer [sʌ́fər] : 「苦しむ、被る」
  • pain [péin] : 「痛み、痛覚、疼痛」
❖ "Sickness is anger taken ~ "「病は、肉体に加えられた怒りである」。"so that it will ~ "「その結果、肉体は痛みを被ることになるのだ」。他者から攻撃された怒り、その攻撃に対して復讐に駆られる自分への怒り、心が分断され、孤立化していく状況への怒り、それが肉体的な表れとして、病となる。肉体は痛みを感じるのだ。注意しなくてはならないのは、この痛みは攻撃によって生み出された痛みではないということ。そうではなく、怒りに対して心が生み出す痛みなのだ。心が痛むという意味ではない。心が、肉体に対して、怒りを痛みで表現しているものなのだ。心が、怒りを肉体の病として表現しているのである。



It is the obvious effect of what was made in secret, in agreement with another's secret wish to be apart from you, as you would be apart from him.
  • obvious [ɑ́bviəs] : 「明らかな、明白な、分かりきった」
  • effect [ifékt] : 「結果、影響、作用、効果、効力」
  • in secret : 「秘密に、内緒で、ひそかに、内々で、こっそり」
  • agreement [əgríːmənt] : 「同意、合意、承諾、協定、協約」
  • in agreement with : 「〜に一致して、〜と意見が合って、〜に従って」
  • wish [wíʃ] : 「願い、望みの物、願望、希望」
  • apart from : 「〜から離れて、〜は別として」
❖ "It is the obvious effect ~ "「病は、秘密裏に約束されたものの明白な結果である」。つまり、"in agreement with another's ~ "「あなたが他者から離れていたいと望むように、他者もあなたから離れていたいと密かに願う、そういう合意の明白な結果なのだ」。あなたが他者と分離して存在していたいと望む心が、病を生み出すのだ。心は本来単一のものであるにもかかわらず、肉体を介して強引に分離させられたのである。心が分離して存在していること、あるいは、分離した心を望む心は、不自然さや歪みを望むことであり、その意味では、分離はそれ自体、病的なのだ。分離した心は病的なのである。本文は、あなたも分離を望み、他者も分離を望んで、密かに分離の取り決めを交わしたようなものであり、その明白な結果として、心の分離という不自然さと歪みによって病が生み出される、という意味。



Unless you both agree that is your wish, it can have no effects.
  • unless [ənlés] : 「 〜でない限り、〜である場合を除いて」
  • agree [əgríː] : 「同意する、合意する、賛成する、賛同する」
❖ "Unless you both agree ~ "「あなたと同胞の両者が、その取り決めは自分の望みであると合意しなかったら、」"it can have ~ "「その合意は、結果をもたないのだ」。分離は望みではないし、分離の合意は自分の意思ではないと自覚出来たなら、分離は病という結果を生み出すことは不可能なのだ。なぜなら、心が分離を望まず、融合統一を目指すなら、それは正常な、あるいは自然な心の状態であって、その正しい心は病を発症させる必要がなくなるからだ。



Whoever says, "There is no gap between my mind and yours" has kept God's promise, not his tiny oath to be forever faithful unto death. And by his healing is his brother healed.
  • whoever [huːévər] : 「〜するのは誰でも」
  • kept [képt] : 「keep の過去・過去分詞形」
  • keep [kíːp] : 「〜を持ち続ける、保持する、守り続ける」
  • promise [prάmis] : 「約束、契約、約束したこと、約束したもの」
  • tiny [táini] : 「とても小さい、ちっぽけな、極めて小さな」
  • oath [óuθ] : 「誓約、誓い、宣誓」
  • forever [fərévər] : 「永遠に、永久に」
  • faithful [féiθfəl] : 「信頼できる、誠実な、真心を尽くす、信心深い」
  • death [déθ] : 「死、消滅、死亡、破滅、終わり、終焉」
  • healing [híːliŋ] : 「治療、回復、治癒、癒やし」
  • heal [híːl] : 「治す、治癒する、治療する、癒やす、救う」
❖ "Whoever says, ~ "「『私の心とあなたの心の間にはギャップなど存在しない』と言える者は誰でも、神との約束を守っている」。心が分離などしておらず、ギャップは存在しないと知っている者は、神が単一の心を創造したのだということを知っており、その心を分裂分離させたりしないという、神との約束を守っていることになる。"not his tiny oath ~ "「それは、死に対して永遠に誠実であり続けるというちっぽけな誓いなどではない」。神との約束は、心が肉体によって分離し、その肉体は死に向かって崩壊の道を歩んでいくと頑(かたく)なに信じているちっぽけな誓いなどではない。"And by his healing ~ "「そして、誰かがヒーリングされれば、その同胞もヒールされるのである」。心が分離しておらず一体であると知ったなら、心は正常な状態に戻り、病は癒されるのだ。しかも、心は共通しているで、一人が癒されれば、他者も癒されるのである。
 
 
 


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