●  "A Course in Miracles (ACIM)""Text" (1975年版) の英語原文を、単に翻訳するだけでなく、精読、精解していくワークショップです。
●  Title に、たとえば T-26.IV.4:7 とありましたら、これは "Text" の Chapter 26、Section IV、Paragraph 4、Sentence 7 という場所を示しています。
●  Workbook精読http://acimworkshop-workbook.blogspot.jp です。
●  Urtext精読をAmazonからKindle本として上梓しました。



T-13.X.8:1 ~ T-13.X.9:9

8. Now it is given you to heal and teach, to make what will be now. As yet it is not now.

  • given [gívn] : 「give の過去分詞形」
  • make [méik] [SVOC] : 「〜を〜の状態にする」
  • as yet : 「今までのところは」
❖ "Now it is given you ~ "ここは"it ~ to ~"の構文、「今や、ヒーリングすることと教えることがあなたに与えられた」。あなたが同胞をヒーリングし、あなたがホーリー・スピリットから学んだことを、今度は同胞に教えてやれるのは、今である。"to make what ~ "「未来においてそうなるべきことを、今にするために」。"As yet it is ~ "「今のところ、それは今ではない」。非常に訳しにくい部分ではある。意味合いとしては次のようになるか。あなたの、この幻想世界における機能はヒーリングである。しかし、今のところその機能は完了していないし、あなたは未来のいつかと思っているかもしれない。だが、その未来を先取りして、今こそ、ホーリー・スピリットの教えを学び終わり、今度は同胞に向けてヒーリングと教えの機能を発揮しなくてはいけない。



The Son of God believes that he is lost in guilt, alone in a dark world where pain is pressing everywhere upon him from without.
  • lost [lɔ́(ː)st] : 「道に迷った、失った、迷子になった、途方に暮れて」
  • guilt [gílt] : 「犯罪、あやまち、有罪、罪」
  • alone [əlóun] : 「独りで、ただ〜だけで」
  • press [prés] : 「圧迫する、押圧する」
  • pain [péin] : 「痛み、痛覚、疼痛、苦痛、苦悩」
  • without [wiðáut] : 「外、外部、外側」
  • from without : 「外から、外側から、外部から」
❖ "The Son of God believes ~ "「神の子は、自分が罪の中で道に迷っていると信じている」。罪の意識からどうやったら解放されるか途方に暮れている。"alone in a dark ~ "「神の子は暗闇の世界で一人きりだ」。"where pain is pressing ~ "「その闇の世界では、痛みが、外側から神の子のあらゆる場所に、圧力をかけてくる」。心の内側では罪の意識の痛みが走り、心の外側からは、生きていく上での苦痛や苦悩が雨風のように神の子に襲いかかる。それが、幻想の闇の世界における神の子の実態だ。孤独が神の子を苛(さいな)む。



When he has looked within and seen the radiance there, he will remember how much his Father loves him.
  • within [wiðín] : 「内部で、内側は」
  • radiance [réidiəns(i)] : 「輝き、光輝、放射輝度」
  • remember [rimémbə(r)] : 「〜を思い出す、〜を覚えている」
❖ "When he has looked ~ "「神の子が心の内側に目をやり、そこに、輝きを見たとき、」"he will remember ~ "「神の子は、父なる神がどんなに神の子を愛しているか思い出すだろう」。神の子の心の中には、罪の意識が潜んでいると同時に、その最も神聖で純粋な部分にホーリー・スピリットが住んでいる。神の子が心の中をのぞき込むと、そのホーリー・スピリットが発する光輝を目撃できるのである。ホーリー・スピリットは神が神の子に与えた愛である。そのとき、神の子は神の愛を思い出すことになる。



And it will seem incredible that he ever thought his Father loved him not, and looked upon him as condemned.
  • seem [síːm] : 「 〜のように見える、〜と思われる」
  • incredible [inkrédəbl] : 「信じられない、信じ難い」
  • condemned [kəndémd] : 「非難された、有罪と宣告された」
❖ "And it will seem incredible ~ "ここは"it ~ that ~ "の構文、「そして、神の子がそれまで、父なる神は神の子を愛しておらず、神の子を非難されるべきものと見なしていたと思っていたことが、信じられなく思えるだろう」。神の子が神を裏切って神から分離したので、神は怒りを覚え、罰として復讐するだろうと神の子は思っていたのである。しかし、全くそうではなく、その逆であると知るのである。



The moment that you realize guilt is insane, wholly unjustified and wholly without reason, you will not fear to look upon the Atonement and accept it wholly.
  • moment [móumənt] : 「瞬間、現在、時、時期」
  • realize [ríːəlàiz] : 「〜に気が付く、悟る、自覚する」
  • insane [inséin] : 「正気でない、精神障害の、非常識な」
  • wholly [hóu(l)li] : 「完全に、全く、全体として、全体的に」
  • justify [dʒʌ́stəfài] : 「正当化する、正当だと説明する」
  • reason [ríːzn] : 「理由、動機、原因、根拠」
  • fear [fíə(r)] : 「〜を恐れる、〜を怖がる」
  • Atonement [ətóunmənt] : 「贖罪、罪滅ぼし、償い、補償」
  • accept [əksépt] : 「承認する、認める、容認する、受け入れる」
❖ "The moment that ~ "「あなたが、正当化を完全に廃して、完全に理由付けを度外視して、罪は狂っていると気がついた瞬間、」"you will not fear to ~ "「あなたは恐れを抱かずに贖罪を見つめることが出来、完全に贖罪を受け入れるだろう」。罪は幻想であり、それを信じること自体、正気の沙汰ではない。だから、幻想を否定するには、何ら正当化も理由付けも必要でない。存在しないから罪はないのだ、と宣言すればいいだけのことなのだ。その瞬間、罪は消滅し、完璧な贖罪が果たされる。



9. You who have been unmerciful to yourself do not remember your Father's Love.
  • unmerciful [ənmə́ːrsifəl] : 「無慈悲な、無情な、残酷な、途方もない」
❖ "You who have been ~ "「自分自身に無慈悲だったあなたは、あなたの父なる神の愛を思い出せないのだ」。罪の意識にさいなまれ、自分を責め続けてきたあなたは、心の中の神の愛に気がつかないで生きてきた。



And looking without mercy upon your brothers, you do not remember how much you love him. Yet it is forever true.
  • mercy [mə́ː(r)si] : 「慈悲、情け、深い心、優しい心根」
  • true [trúː] : 「真の、真実の、本当の、本物の」
❖ "And looking without mercy ~ "分詞構文、理由、「そして、あなたの同胞を、慈悲なく見続けてきたので、」"you do not remember ~ "「あなたは、あなたが同胞をどんなに愛しているか、思い出せないのである」。神の愛同様、同胞への愛、自分自身の愛さへ、あなたは気がつかずに生きてきた。"Yet it is ~ "「しかし、それは永遠に真実なのである」。あなたが同胞をこよなく愛してきたのは永遠に真実だ。



In shining peace within you is the perfect purity in which you were created.
  • forever [fərévər] : 「永遠に、永久に」
  • shining [ʃáiniŋ] : 「光る、輝く、きらめく、明るい」
  • purity [pjú(ə)rəti] : 「清らかさ、純正、汚れのないこと、清浄、純粋、純度、清潔 」
  • creat [kriéit] : 「創造する、作り出す」
❖ "In shining peace within ~ "「あなたの心の中のきらめく平和の中にこそ、」"is the perfect purity ~ "「あなたが創造された完璧な純粋さがある」。あなたの心中の最も純粋で正しい部分、それがキリストであって、実相との接点を司る。あなたはその純粋な実相世界で創造されたのである。幻想世界で産み落とされたのは肉体だけであって、あなたの真の実在である心は、実相世界において、神によって創造されたのだ。だから、あなたは肉体ではない。心なのだ。



Fear not to look upon the lovely truth in you. Look through the cloud of guilt that dims your vision, and look past darkness to the holy place where you will see the light.
  • lovely [lʌ́vli] : 「愛らしい、かわいらしい、美しい、すてきな」
  • truth [trúːθ] : 「現実、事実、真相、真理、本当のこと」
  • dim [dím] : 「薄暗くする」
  • vision [víʒ(ə)n] : 「視覚、視力、展望、構想、洞察力、想像力」
  • past [pǽst] : 「〜を過ぎて、〜を越えて」
  • darkness [dɑ́ː(r)knəs] : 「暗さ、暗がり、暗闇」
❖ "Fear not to look upon ~ "「あなたの心の中に、愛らしい真実を見ることを恐れてはいけない」。"Look through the cloud of guilt ~ "「あなたのヴィジョンを曇らせてきた黒雲を通り越して見なさい」。"and look past darkness ~ "「そして、暗闇をすかして、あなたが光を見るであろうところの聖なる場所(祭壇)を見なさい」。簡単に言えば、闇の幻想世界を超越して、光の実相世界を見なさい、ということ。光の実相世界を見通せる眼力が"vision"「ヴィジョン」である。正確に言うと、キリストのヴィジョン。



The altar to your Father is as pure as he who raised it to himself. Nothing can keep from you what Christ would have you see.
  • altar [ɔ́ːltə(r)] : 「祭壇、聖餐台」
  • pure [pjúə(r)] : 「純粋な、清潔な、純血の、清らかな、きれいな」
  • raise [réiz] : 「起こす、立てる、〜を育てる、調達する」
  • keep from : 「〜を避ける」
  • have : 「〜に〜させる」
❖ "The altar to your ~ "「あなたの父なる神の祭壇は、その祭壇を自分自身のために建てた神と同じように純粋である」。神は自らの純粋さを象徴して、あなたの心の中に神の祭壇を創造した。"Nothing can keep from ~ "「キリストがあなたに見てほしいと思うものからあなたを遠ざけるものなど何もない」。心の祭壇は、心の中の最も純粋な部分、最も正しい部分に存在する。すなわち、その祭壇にキリストが住まうと思っていいだろう。そのキリストは、あなたが実相世界を見るようになることを願っているのであり、あなたがその気になれば、それを邪魔するものは何もない。しかし、あなたはエゴに騙されて、心の祭壇を見ることを拒否し、キリストの声に耳を閉ざしている。



His will is like his Father's, and he offers mercy to every child of God, as he would have you do.
  • offer [ɔ́(ː)fə(r)] : 「差し出す、ささげる、提供する」
  • have : 「〜に〜させる」
❖ "His will is like ~ "「キリストの願いは神の願いと似ている」。"and he offers mercy ~ "「キリストはすべての神の子に慈悲を差し出している」。"as he would have ~ "「あなたにも同じようにさせたいと願いながら」。あなたにも、キリストと同じように、同胞に慈悲を差し出してほしいと願っているのだ。慈悲を差し出すとは、具体的には、同胞をヒーリングすることと考えてもいい。癒された同胞にも、実相の世界が見えるようにさせることがあなたの使命である。幻想世界におけるあなたの機能、あなたの使命はヒーリングである。
 
 
 

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