●  "A Course in Miracles (ACIM)""Text" (1975年版) の英語原文を、単に翻訳するだけでなく、精読、精解していくワークショップです。
●  Title に、たとえば T-26.IV.4:7 とありましたら、これは "Text" の Chapter 26、Section IV、Paragraph 4、Sentence 7 という場所を示しています。
●  Workbook精読http://acimworkshop-workbook.blogspot.jp です。
●  Urtext精読をAmazonからKindle本として上梓しました。



T-27.II.10:1 ~ T-27.II.11:6

10. Correction is not your function. It belongs to One Who knows of fairness, not of guilt.
  • correction [kərékʃən] : 「訂正、矯正、修正、是正」
  • function [fʌ́ŋkʃən] : 「職務、役割、機能、作用」
  • belong [bilɔ́ːŋ] to : 「〜に属する、〜の所有物である」
  • fairness [fέərnis] : 「公正、公平、公明正大」
  • guilt [gílt] : 「犯罪、あやまち、有罪、罪」
❖ "Correction is not ~ "「修正することは、あなたの役割ではない」。"It belongs to ~ "「修正は、罪ではなくて公正さを知っている単一なる者(ホーリー・スピリット)に属していることなのだ」。誤りを正す作業はホーリー・スピリットの役割であり、あなたの役割は誤りを赦すことである。



If you assume correction's role, you loses the function of forgiveness.
  • assume [əsjúːm] : 「担う、負う、引き受ける」
  • role [róul] : 「役、役目、役割、任務、職務」
  • lose [lúːz] : 「〜を失う、見失う、喪失する、なくす」
  • forgiveness [fərɡívnis] : 「許すこと、許し、容赦、寛容」
❖ "If you assume ~ "「もしあなたが、修正という役割を担っているなら、」"you loses the function ~ "「あなたは、赦しという役割を失ってしまうだろう」。罪は幻想であると認識して、受け入れ受け流す作業が、あなたの役割である赦しである。しかし、あなたはまだ幻想世界から解放されていないので、実相的な真実や正当性を身に付けてはいない。だから、赦させた罪を正すこと、つまり、実相レベルに高めることは、まだ出来ないのだ。出来もしない役割を負うことはない。では、修正を受け持つホーリー・スピリットは、赦しという役割を果たすことが出来ないのか、と問えば、もちろん、ホーリー・スピリットは赦しも実行出来る。ホーリー・スピリットにあっては、赦しと修正は同一の作業であり、その間に、違いはない。



No-one can forgive until he learns correction is but to forgive, and never to accuse.
  • forgive [fərɡív] : 「許す、容赦する、勘弁する」
  • until [ʌntíl] : 「〜までは、〜になってやっと」
  • learn [lə́ːrn] : 「〜を学ぶ、〜を知る、分かる」
  • accuse [əkjúːz] : 「〜に責任を問う、〜を責める、〜を訴える」
❖ "No-one can forgive ~ "「人は、正すことは赦しであって、責めることではないと学ぶまでは、赦しを実行することは出来ない」。他者を責めるという行為には、善悪の判断がからむ。真の赦しは、善悪の判断を越えて、ただ罪が幻想に過ぎないと認識することだ。そういう実相的な赦しが実行出来るようになれば、正すという行為が、実は赦しと同一なのだと理解出来るようになるだろう。それまでは、あなたの役割は赦しだけであって、正す役割はホーリー・スピリットに任せるべきだ。そのように、役割分担をしておいた方がいい。



Alone, you cannot see they are the same, and therefore is correction not of you.
  • alone [əlóun] : 「独りで、単に」
  • same [séim] : 「同じ、同一の、変わらない」
  • therefore [ðέərfɔ̀ːr] : 「それ故に、そのために、従って」
❖ "Alone, you cannot ~ "「あなた一人では、修正と赦しが同一であると見ることは出来ない」。幻想から目覚めていないあなたには、修正と赦しは分離して見える。"and therefore is ~ "「したがって、正すという行為は、あなたの役割ではない」。修正もあなたの役割だと考える必要はない。正すという行為を行うには、まだあなたには、力不足である。あなたがホーリー・スピリットと自己同一化出来たとき、あなたは赦すことも正すことも出来るよぅになるのだ。それまでは、背伸びする必要はない。不可能だからである。



Identity and function are the same, and by your function do you know yourself.
  • identity [aidéntəti] : 「自我同一性、同一性、正体、身元」
❖ "Identity and function ~ "「自己同一性と役割は同じものである」。あなたが何者であるか、それはあなたの役割が決める。あなたの役割が、あなた自身の同一性を決定している。"and by your function ~ "「そして、あなたの役割によって、あなたはあなた自身を知るのである」。あなた自身、つまりあなたの存在意義は、この幻想世界にあって、いったいどんな実相的な役割を持っているかで決定する。それを知ったとき、あなたは自分自身を知った、と言えるのだ。



And thus, if you confuse your function with the function of Another, you must be confused about yourself and who you are.
  • thus [ðʌ́s] : 「それ故に、従って、このようにして」
  • confuse [kənfjúːz] : 「混同する、混乱させる、困惑させる」
  • confuse A with B : 「AをBと混同する」
  • another [ənʌ́ðər] : 「もう一つの、別の、ほかの」
❖ "And thus, if you confuse ~ "「それゆえ、もしあなたが、あなたの役割を他の役割と混同したなら、」"you must be confused ~ "「あなたは、あなた自身について、つまり、本当のあなた自身について、混同してしまうに違いないのだ」。自分に与えられた役割の混同、混乱が、あなた自身が何であるかという自己同一性の混同、混乱を招く。



What is the separation but a wish to take God's Function from Him and deny that it is His?
  • separation [sèpəréiʃən] : 「分離、区別、別居、別離、離脱」
  • wish [wíʃ] : 「願い、願望、希望」
  • deny [dinái] : 「〜を否定する、否認する、拒む、拒絶する」
❖ "What is the separation ~ "「分離とは何であるか、それは、神の役割を神から奪って、その役割が神のものであることを否定したいと望むことなのだ」。自分に与えられた役割の混同、混乱の最も大きな事例は、神の役割に関係するものである。その昔、神の子は、神なしで神のように存在できないかと、狂った小さな想念を抱いた。神の役割を奪って、それを自分の役割にしようと思ったのだ。その瞬間、神の子の想念は現実化し、神の子は神から分離した。したがって、分離は、神の子による神の役割の混乱、混同から始まったのだ。



Yet if it is not His it is not yours, for you must lose what you would take away.
  • lose [lúːz] : 「〜を失う、見失う、喪失する、なくす」
  • take away : 「取り上げる、取り除く、持ち去る」
❖ "Yet if it is not His ~ "「しかし、その役割が神のものでなかったら、それはあなたの役割でもない」。そもそも、神の子が天の王国にあったとき、神と神の子は分離することなく、一心同体だったのだ。神と神の子とホーリー・スピリットは三位(さんみ)が一体であったのだ。したがって、存在の役割は単一であり、そこに区別差別はなかった。もし、神の子が神の役割を否定したなら、それは、神の子の役割を否定することになる。だから、"for you must lose ~ "「なぜなら、あなたが奪おうしたものを、あなたは失ってしまうに違いないからだ」。神の役割を奪おうとすることは、あなたの役割を失うことになる。なぜなら、その二つの役割は同一であるからだ。神の子は、その二つの役割が異なったものだと、混同し、混乱したのである。



11. In a split mind, identity must seem to be divided. Nor can anyone perceive a function unified which has conflicting purposes and different ends.
  • split [splít] : 「割れた、分割した、分裂した、分けた」
  • divide [diváid] : 「〜を分ける、分割する、 〜を分裂させる」
  • perceive [pərsíːv] : 「知覚する、〜を理解する、〜を把握する」
  • unified [júːnəfài] : 「一つにまとめられた、統一された、統合された」
  • conflict [kənflíkt] : 「衝突する、争う、抵触する、対立する、矛盾する」
  • purpose [pə́ːrpəs] : 「目的、意図、狙い、意向、趣旨、意味」
  • different [dífərənt] : 「相違する、違っている、異なる」
  • end [énd] : 「目的、目標、目当て、目途」
❖ "In a split mind ~ "「分裂した心にあっては、自己同一性も分裂しているように見えるに違いない」。心が二つに分裂していると、自分自身も二人に分裂しているように見える。あなたは、エゴであり、ホーリー・スピリットである、という分裂を来(きた)している。"Nor can anyone perceive ~ "「そして誰も、役割を一つに統一されたものと知覚することが出来なくなっているのだ」。あなたは、エゴの役割とホーリー・スピリットの役割の二つを背負った形に分裂しているのだ。役割が一つに統一されてはいなのである。"which has conflicting ~ "「その分裂した役割は、コンフリクトを起こしている目的をもち、異なった目的をもっているのである」。二つの役割が衝突し合い、矛盾を来すのだ。まったく別方向を向いた二つの目的の間に立って、あなたはそのどちらにも進めない状態にある。



Correction, to a mind so split, must be a way to punish sins you think are yours in someone else.
  • way [wéi] : 「方法、やり方、手段、方途、様式」
  • punish [pʌ́niʃ] : 「〜を罰する、〜を懲らしめる」
  • someone else : 「誰か他の人」
❖ "Correction, to a mind so ~ "意訳する、「分裂した心にとって、修正は、あなたの罪であると思っているその罪を、他者の中にあるとして、罪を罰する方法、そのものなのだ」。分裂したあなたの心は、自分の罪であるものを、他者のせいであると判断して、他者を責めることが、罪を正すことだと思っている。簡単に言えば、自分の罪は棚に上げて、他者の罪を漁り、罪をあげつらって責めること、それが罪を正すことだと思っているのだ。つまり、あなたは自分の罪の意識を他者に投射して、他者に罪があると錯覚することで自分の罪を逃れ、その上で、他者の罪を責めることが罪の修正だと思っているのだ。



And thus does he become your victim, not your brother, different from you in that he is more guilty, thus in need of your correction, as the one more innocent than he.
  • become [bikʌ́m] : 「〜になる」
  • victim [víktim] : 「犠牲者、被害者、被災者」
  • guilty [gílti] : 「有罪の、犯罪的な、罪を犯した」
  • in need of : 「〜を必要としている」
❖ "And thus does he ~ "「こうして、他者はあなたの犠牲者となる」。あなたの罪の意識を投射された他者は、あなたによって罪の犠牲にされたのだ。"not your brother"「彼は、もはやあなたの同胞ではなくなり」、"different from you ~ "「彼がより罪深いという点であなたとは異なり、」"thus in need of your ~ "「彼より潔白である者としてのあなたによって罪が正される必要があるという点であなたとは異なる存在にされた」。結局、あなたの罪の意識を他者に投射することで、その他者を足下に貶(おとし)め、あなたが優位に立つことによって、あなたの特別性を確保することに成功したわけである。しかし、罪を投射したからといって、あなたの罪が消えたわけではない。あなたはしばらくの間は、特別性を満たしたことで安心するだろうが、矛盾は抱え込んだままでいるので、いずれそれは爆発して、あなたは、より強烈な罪悪感に嘖まれることになるだろう。



This splits his function off from yours, and gives you both a different role.
  • both [bóuθ] : 「両方、双方」
  • role [róul] : 「役、役目、役割、任務、職務」
❖ "This splits his function ~ "「こうして、他者の役割を、あなたの役割から分裂させ、」"and gives you both ~ "「あなたと他者の両者に、異なった役割を与えるのだ」。他者を劣者という役割に、あなたを優者という役割に就かせるのだ。あなたは、あなたの罪の意識を投射されて罪深いと思っている他者の罪を正すという名目で、他者を断罪し責め、他者は他者で、あなたに罰せられることで罪を許されると思ってしまう。こうした、奇妙で異常で狂った依存関係、つまり役割関係が生じてしまうのだ。



And so you cnanot be perceived as one, and with a single function that would mean a shared identity with but one end.
  • single [síŋgl] : 「ただ一つの、たった一つの、たった一人の、単独の」
  • mean [míːn] : 「〜を意味する、…とは〜を指す」
  • shared [ʃέərd] : 「共用の、共有の、共通の」
❖ "And so you cnanot be ~ "「そして、あなたと他者は、自他一如であると知覚される可能性はまったくなくなる」。"and with a single ~ "「たった一つの目的を分かち合った自己同一性を意味するたった一つの役割を担った者同士と知覚される可能性もない」。神の子として、幻想世界から目覚め、天の王国へ回帰するという唯一の目的を持っているはずのあなたと他者は、自他一如であるという真実に気付くことなく、単一の役割ではない劣者の役割と優者の役割をもったまま、この幻想世界を生きていくのだ。
 
 
 


Notification

自分の写真


❖ Text精読、完了しました。4年8ヶ月、1256回の投稿でした。長期に渡ってお付き合いいただき、感謝します。
❖ 引き続き、Workbook精読をご覧下さい。場所は「http://acimworkshop-workbook.blogspot.jp」です。
❖ Text精読の手直しも始めました。月日をかけて見直していきます。
❖ AmazonからKindle版の精読シリーズを出版開始しました。『どこでもAcim』をご希望の方は是非どうぞ。
❖ Google PlayとiBookstoreからepub版の精読シリーズを出版開始しました。Kindle版で窮屈さをお感じでしたら、こちらをどうぞ。
❖ Urtext精読をAmazonからKindle本として上梓しました。Urtextは非常に面白いです。臨場感は半端でありません。

oohata_mnb@yahoo.co.jp
oohata.m@coda.ocn.ne.jp