●  "A Course in Miracles (ACIM)""Text" (1975年版) の英語原文を、単に翻訳するだけでなく、精読、精解していくワークショップです。
●  Title に、たとえば T-26.IV.4:7 とありましたら、これは "Text" の Chapter 26、Section IV、Paragraph 4、Sentence 7 という場所を示しています。
●  Workbook精読http://acimworkshop-workbook.blogspot.jp です。
●  Urtext精読をAmazonからKindle本として上梓しました。



T-27.III.4:1 ~ T-27.III.5:9

4. An empty space that is not seen as filled, an unused interval of time not seen as spent and fully occupied, become a silent invitation to the truth to enter, and to make itself at home.
  • empty [émpti] : 「空の、空いている、空っぽの」
  • space [spéis] : 「空間、スペース、場所」
  • fill [fíl] : 「〜を補充する、満たす」
  • unused [ʌnjúːzd] : 「使用されていない、未使用の、未利用の」
  • interval [íntərvəl] : 「隔たり、間隔、合間」
  • seen [síːn] : 「see の過去分詞形」
  • spent [spént] : 「spend の過去・過去分詞形」
  • spend [spénd] : 「使う、費やす、浪費する、〜を過ごす」
  • occupy [άkjupài] : 「〜を占領する、〜を占有する、ふさぐ、とる」
  • become [bikʌ́m] : 「〜になる」
  • silent [sáilənt] : 「静かな、音がしない、無言の、沈黙した」
  • invitation [ìnvətéiʃən] : 「招き、招待、促進、誘因」
  • truth [trúːθ] : 「現実、事実、真相、真理、本当のこと」
  • enter [énter] : 「〜に入る、〜に参加する、〜に立ち入る」
  • at home : 「くつろいで、慣れて、気楽に、気楽で」
❖ "An empty space ~ "「何も入っていないように見える空っぽの空間、そして、使われることも、十分占有されることもないように見える時間、それらは、真実が入って来て、真実にくつろいで欲しいと、無言で招いているようになるのである」。たとえば、実相の愛と幻想の憎悪とが入り交じって互いに相殺し合い、互いに打ち消し合って生まれた空っぽの空間、そして、空っぽの時間、それらは、空虚であると同時に、実相の真実が流れ込み、そこに居座る可能性を秘めているのだ。空っぽの時空間は、真実の到来を招いている。もっとも、ここの空っぽの時空間を、あなたが描いた同胞の絵姿ととらえてもいい。愛憎の両者を投影した絵であるから、両者が打ち消し合って、あなたの描いた同胞の絵姿は空っぽになってしまったのだ。いったんキャンセルされたキャンバスに、再び真実が入り込んで、神の子としての真実の絵姿が描かれようとしている。



No preparation can be made that would enhance the invitation's real appeal.
  • preparation [prèpəréiʃən] : 「用意、準備、支度、心構え、覚悟」
  • enhance [enhǽns] : 「さらによくする、高める、強める、強化する」
  • real [ríəl] : 「実在する、現実の、実際の、本物の」
  • appeal [əpíːl] : 「懇願、魅力」
❖ "No preparation can ~ "「真実を招き入れることが実際に要求していることを強化するために、何の準備をすることもない」。空っぽの時空間に真実が招かれるのだが、そのために、何かの準備が必要となることはない。あなたが準備しなくても、ホーリー・スピリットがちゃんと段取りを整えてくれるのだ。



For what you leave as vacant God will fill, and where He is there must the truth abide.
  • leave [líːv] : 「〜をそのままにしておく、〜を残す、置きっぱなしにする」
  • vacant [véikənt] : 「空いている、空の、空虚」
  • fill [fíl] : 「注入する、満たす、〜を…でいっぱいにする」
  • truth [trúːθ] : 「現実、事実、真相、真理、本当のこと」
  • abide [əbáid] : 「とどまる、居住する」
❖ "For what you leave ~ "「なぜなら、あなたが空っぽのままにしておいたものを、神が満たしてくれるからだ」。"and where He is ~ "「そして、神のいるところには、必ず真実が宿る」。ホーリー・スピリットが、あなたの心全体に住まうことになる。それまで、心の半分を占有していたエゴは追い出されたのだ。消滅したのである。



Unweakened power, with no opposite, is what creation is. For this there are no symbols.
  • unweakened [ʌnwíːkənd] : 「弱められていない、弱体化されていない」
  • opposite [ɑ́pəzit] : 「反対、正反対のもの、逆の物、反対の物」
  • creation [kriéiʃən] : 「創造、創作、創作物」
  • symbol [símbl] : 「象徴、記号、シンボル、表象」
❖ "Unweakened power ~ "「対立するものをもたない、弱められることのないパワーは、本当の創造である」。対立概念をもたないパワーをもったものとは、実相世界の真実そのものであり、それが創り出されることこそ、本当の創造である。"For this there ~ "「これに対して、象徴などない」。実相世界の真実は純粋な想念であって、何かの具象的な形をもって象徴され得る種類のものではない。



Nothing points beyond the truth, for what can stand for more than everything?
  • point [pɔ́int] : 「指す、指し示す、向く」
  • stand for : 「〜を表す、〜を支持する」
❖ "Nothing points beyond ~ "「真実を飛び越えて指し示すものなどないのだ」。象徴というものは、対象を越えて、その先にある虚像を指し示す。しかし、真実には、真実のその先というものは存在しないから、象徴という手段では真実を表すことは不可能なのだ。"for what can stand for ~ "「すべてであるもの以上のものを、いったい何が表せるだろうか」。真実はすべてであって、すべてを越えたすべてはない。すべてを越えた先のものを象徴することなど、原理的に不可能である。



Yet true undoing must be kind. And so the first replacement for your picture is another picture of another kind.
  • undoing [ʌndúiŋ] : 「ほどくこと、解くこと、取り消し」
  • kind [káind] : 「優しい、親切な、いたわる」
  • first [fə́ːrst] : 「第一の、一番目の」
  • replacement [ripléismənt] : 「交代、返却、交換、取り換え、差し替え」
  • picture [píktʃər] : 「絵、像、絵画」
  • another [ənʌ́ðər] : 「もう一つの、別の、ほかの」
  • kind [káind] : 「種類、質、性質、本質」
❖ "Yet true undoing ~ "「しかし、本当の取り消しとは、優しいものでなくてはならない」。幻想を取り消すことは、激変ではなく、静かな変化である。"And so the first replacement ~ "「そこで、あなが描いた同胞の絵に対して、最初に置き換わるものは、他の種類の絵になるのだ」。初めにあなたが描いた同胞の絵は、愛憎渦巻くおどろおどろしい絵であったが、取り消された後の絵は、そんな種類の絵ではなく、同胞の無辜性を描いた静かな絵姿になるはずだ。



5. As nothingness cannot be pictured, so there is no symbol for totality.
  • nothingness [nʌ́θiŋnis] : 「存在しないこと、無、非実在、無価値」
  • picture [píktʃər] : 「〜を描写する、絵に描く、想像する」
  • totality [toutǽləti] : 「全体、全体性、完全性」
❖ "As nothingness ~ "「無なるものは描かれ得るものではないように、」"so there is no symbol ~ "「完全性を象徴するものなど存在しない」。つまり、真実を象徴することは不可能である。実相を何かに例(たと)えることは不可能なのだ。たとえば、天の王国を、いわゆる世俗的な天国、極楽のイメージで表象することは噴飯物の茶番である。きらびやかな黄金と瑠璃で飾ったとしても、実相的な視点から見れば、そんなものは飯事(ままごと)である。



Reality is ultimately known without a form, unpictured and unseen.
  • reality [riǽləti] : 「現実、真実、事実、実態、実相」
  • ultimately [ʌ́ltəmətli] : 「結局、最後に、ついに、詰まるところ」
  • known [nóun] : 「know の過去分詞形」
  • form [fɔ́ːrm] : 「形、外形、構造」
  • unpictured : 「描かれない、描くことの出来ない」
  • unseen : 「目に見えない」
❖ "Reality is ultimately ~ "「実相は、究極的に、形をもって知り得るものではない」。"unpictured and ~ "「描くことも、見ることさえ出来ないものである」。実相は、純粋な想念、純粋な抽象であって、具象をもって表現され得るものではない。見るというものではなく、したがって絵に描ける種類のものではない。



Forgiveness is not yet a power known as wholly free of limits.
  • forgiveness [fərɡívnis] : 「許すこと、許し、容赦、寛容」
  • wholly [hóulli] : 「完全に、全く、全体として、全体的に」
  • free of : 「〜のない」
  • limit [límit] : 「制限、限度、限界」
❖ "Forgiveness is not yet ~ "「(あなたは、)まだ、赦しが、完全に制限のないパワーをもっているのだと、知ってはいない」。赦しが、奇跡を起こす無限のパワーをもっているなど、今のあなたにはまだわからない。



Yet it sets no limits you have chosen to impose. Forgiveness is the means by which the truth is represented temporarily.
  • chosen [tʃóuzn] : 「choose の過去分詞形」
  • choose [tʃúːz] : 「〜を選ぶ、〜を選択する、〜を人選する」
  • impose [impóuz] : 「課す、負わす、かける、与える」
  • means [míːnz] : 「手段、方法、資力」
  • represent [rèprizént] : 「〜を表す、描く、描写する、意味する」
  • temporarily [tèmpərérəli] : 「一時的に、仮に、当座のところ、当面は」
❖ "Yet it sets no limits ~ "「しかし、赦しは、あなたがそれに加えようと選択した制限を何一つ設けようとはしない」。無制限の赦しのパワーに、あなたは何らかの制限を加えようとするかもしれないが、赦しは、そんな制限を受け入れることはない。赦しは、あくまでも、実相的な無限のパワーをもっている。"Forgiveness is the means ~ "「赦しは、真実を一時的に表すことの出来る手段である」。あなたが他者を赦すとき、一時的であるにせよ、あなたは実相的な真実を表現したことになるのだ。たとえば、愛が真実の表現の一つであるように、赦しも、真実の一表現法である。その意味では、赦しは創造であって、実相的な意味合いで言えば、真実を象徴している。



It lets the Holy Spirit make exchange of pictures possible, until the time when aids are meaningless and learning done.
  • make : 「〜の状態を作り出す、〜にする」
  • exchange [ikstʃéindʒ] : 「換えること、交換」
  • possible [pɑ́səbl] : 「可能性がある、起こり得る、あり得る、なし得る」
  • until [ʌntíl] : 「〜する時まで」
  • aid [éid] : 「援助、救済、補助、助成、補佐」
  • meaningless [míːniŋlis] : 「意味のない、無益な、価値のない、無意味な」
  • learning [lə́ːrniŋ] : 「習うこと、学ぶこと、学習」
  • done [dʌ́n] : 「do の過去分詞」
❖ "It lets the Holy Spirit ~ "「赦しは、ホーリー・スピリットが絵の交換を行うことを可能にしてくれる」。あなたは愛憎渦巻く同胞の絵姿を描き、相反する想念によってその絵は自己消滅してしまったが、そこに生じた空っぽの空間を、あなたが、その空間さえも幻想であると認識し、受け入れて赦すことが出来れば、幻想の空間は消滅して真実の同胞の姿が浮かび上がってくる。その絵姿はホーリー・スピリットが描いて見せる同胞の真実の姿であって、純粋な無辜なる同胞の姿である。"until the time when ~ "「その時初めて、助けは意味がなくなり、学びが完了したことになる」。それまでは、ホーリー・スピリットがあなたの赦しの手助けをしてくれるのである。



No learning aid has use that can extend beyond the goal of learning.
  • use [júːs] : 「役立つこと、効用」
  • extend [iksténd] : 「伸びる、広がる」
  • beyond [bijάnd] : 「〜を越えて、〜を過ぎて、〜のかなたに」
  • goal [góul] : 「目標、目的地、目的、目指すもの」
❖ "No learning aid ~ "「学びの目的を越えて広がるような学びの手助けは役に立たない」。真実を知りたいなら、真実を知るだけで十分なのだ。



When its aim has been accomplished it is functionless. Yet in the learning interval it has a use that now you fear, but yet will love.
  • aim [éim] : 「的、狙い、目標、目的、照準、見当」
  • accomplish [əkάmpliʃ] : 「成し遂げる、果たす、成就する、達成する」
  • functionless [fʌ́ŋkʃənlis] : 「無機能の、機能しない」
  • interval [íntərvəl] : 「隔たり、間隔、合間」
  • fear [fíər] : 「恐れる」
❖ "When its aim has been ~ "「学びの目的が達成されたなら、学びの手助けの役割はもうない」。"Yet in the learning interval ~ "「学びのための時間的な間隔においては、あなたは恐れているかもしれないが、学びの手助けは有用である」。"but yet will ~ "「しかし、それも、愛するようになるだろう」。ホーリー・スピリットが、あなたに真実を教え、あなたはそれを学んでいるのだが、知ることは多少の恐れを伴うものだ。しかし、時間が経つに従って、その恐れは消えて、真実を知ることを愛するようになるだろう。


Notification

自分の写真


❖ Text精読、完了しました。4年8ヶ月、1256回の投稿でした。長期に渡ってお付き合いいただき、感謝します。
❖ 引き続き、Workbook精読をご覧下さい。場所は「http://acimworkshop-workbook.blogspot.jp」です。
❖ Text精読の手直しも始めました。月日をかけて見直していきます。
❖ AmazonからKindle版の精読シリーズを出版開始しました。『どこでもAcim』をご希望の方は是非どうぞ。
❖ Google PlayとiBookstoreからepub版の精読シリーズを出版開始しました。Kindle版で窮屈さをお感じでしたら、こちらをどうぞ。
❖ Urtext精読をAmazonからKindle本として上梓しました。Urtextは非常に面白いです。臨場感は半端でありません。

oohata_mnb@yahoo.co.jp
oohata.m@coda.ocn.ne.jp