●  "A Course in Miracles (ACIM)""Text" (1975年版) の英語原文を、単に翻訳するだけでなく、精読、精解していくワークショップです。
●  Title に、たとえば T-26.IV.4:7 とありましたら、これは "Text" の Chapter 26、Section IV、Paragraph 4、Sentence 7 という場所を示しています。
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T-14.II.7:1 ~ T-14.II.8:8

7. The happy learner meets the conditions of learning here, as he meets the conditions of knowledge in the Kingdom.

  • meet [míːt] : 「合う、満足させる、満たす、かなう」
  • condition [kəndí∫n] : 「事情、条件、状態、状況、様子、様相」
  • knowledge [nάlidʒ] : 「知識、心得、認識、知恵、知見」
❖ "The happy learner meets ~ "「ここに至って、学びに喜びを見出す者は、学びの条件を満たすことになる」。"as he meets the conditions ~ "「というのも、彼は、天の王国の叡智の条件を満たすからである」。"knowledge"「叡智」は単なる知識ではなく、直覚による全面的な把握、悟り、仏教でいう般若(はんにゃ)のことである。真実を真実とする基盤に立って学びを始めたわけだから、叡智への道を歩み始めたと言える。ホーリー・スピリットによる知覚の修正が功を奏してきたのだ。



All this lies in the Holy Spirit's plan to free you from the past, and open up the way to freedom for you. For truth is true.
  • lie [lái] in : 「〜にある」
  • free [fríː] : 「〜を自由にする、解放する」
  • past [pǽst] : 「過去、昔」
  • open up : 「開ける、切開する、開く」
  • freedom [fríːdəm] : 「自由、解放、自主、独立」
❖ "All this lies in the Holy Spirit's ~ "「このことはすべて、あなたを過去から解放し、あなたの解放へ至る道を開くというホーリー・スピリットのプランの中にある」。"For truth ~ "「真実は真実だから」。過去からの解放とは、過去が幻想であると認識することである。過去が幻想であるのは真実であるから、結局、真実を認識することにつきる。真実を直覚することは叡智の仕事であることを考えると、ホーリー・スピリットのプランは、結局、あなたを叡智へと目覚めさせることと言える。



What else could ever be, or ever was? This simple lesson holds the key to the dark door that you believe is locked forever.
  • else [éls] : 「そのほかの、他の」
  • simple [símpl] : 「簡単な、簡素な、単純な、容易な」
  • hold [hóuld] : 「〜を手に持つ、握る、維持する、保持する、持続する」
  • dark [dáː(r)k] : 「暗い、闇の、暗黒の」
  • lock [lák] : 「〜に錠を掛ける、〜を閉じ込める」
  • forever [fərévər] : 「永遠に、永久に」
❖ "What else could ~ "「その他のことがあり得ようか、または、あったであろうか」。"This simple lesson ~ "「この簡潔なレッスンは、永遠にロックされているとあなたが信じた闇のドアの鍵を持っているのだ」。あなたはこの世界、この宇宙に閉じ込められ、そこから永遠に逃れられないと思っていた。つまり、闇の幻想世界にロックされていると信じていた。しかし、真実が真実であるという簡潔なレッスンを通じて、あなたはその闇の幻想世界から解放され得るのである。



You made this door of nothing, and behind it is nothing.
  • behind [biháind] : 「 〜の背後に、〜の後ろに」
❖ "You made this ~ "「この、無のドアは、あなたが作ったのである」。"and behind it ~ "「そのドアの背後には何もない」。ACIMでは、"nothing"は「無」、「非存在」、「意味のないもの」、「無意味」、等々の意味で使われる。ここでは「無」は幻想世界のこと。幻想世界は、あなたの心が外部に想念を投射して作った錯覚の世界である。幻想世界は実在しない。単なる夢である。したがって、「無」である。般若心経では「色即是空」、つまり、この世界の現象は存在しない、と表現している。ちなみに、「空即是色」は、存在しない心の外部に、ただ現象を夢見ているだけだ、と解釈すればいい。ACIM流に般若心経を解釈すれば、こんな風になるだろう。



The key is only the light that shines away the shapes and forms and fears of nothing.
  • light [láit] : 「光、光源、ライト、明かり」
  • shine [∫áin] : 「輝く、光る」
  • shape [∫éip] : 「形、状態、形状、形態」
  • form [fɔ́ː(r)m] : 「形、外形、構造、姿、体つき、外見」
  • fear [íə(r)] : 「恐れ、恐怖」
❖ "The key is only the light ~ "「無のドアを開ける鍵とは、単に〜する光のことである」。"that shines away ~ "「形も姿も、無への恐れも、輝きでかき消す」光のことである。



Accept this key to freedom from the hands of Christ Who gives it to you, that you may join him in the holy task of bringing light.
  • Accept [əksépt] : 「受け入れる、快く受け取る」
  • freedom [fríːdəm] : 「自由、解放、自主、独立」
  • that = so that : 「その結果 」
  • join [dʒɔ́in] : 「〜に加わる、〜に参加する、結び付ける、結合する」
  • holy [hóuli] : 「神聖な」
  • task [tǽsk] : 「任務、職務、仕事」
  • bring [bríŋ] : 「〜をもたらす、〜を持って来る、〜を連れて行く」
❖ "Accept this key to freedom ~ "「鍵をあなたに与えるキリストの手から、解放への鍵を受け取りなさい」。"that you may join ~ "「そうすれば、あなたは、光をもたらすという神聖な仕事をしているキリストに加わることになろう」。幻想の世界、闇の世界に明かりを持ち込む神聖な仕事である。つまり、神の子を幻想から目覚めさせる仕事である。キリストはホーリー・スピリットの顕現であるから、キリストをホーリー・スピリットと同等と考えていい。


For, like your brothers, you do not realize the light has come and freed you from the sleep of darkness.
  • realize [ríːəlàiz] : 「〜に気が付く、悟る、自覚する」
  • darkness [dáː(r)knəs] : 「暗さ、暗がり、暗闇」
❖ "For, like your brothers, you ~ "「なぜなら、あなたの同胞と同じく、あなたは、光がすでに来ていて、闇の眠りからあなたを自由にしてくれたことを認識していないからだ」。前文では光をもたらそうと言い、ここでは光はすでにもたらされていると言っている。いったいどういうことかと思われるだろう。これは時間の存在する幻想世界と、時間の存在しない実相世界との、現象の見方の相違である。実相世界は時間が存在せず、すべての事象は一瞬にして起き、その一瞬が永遠に続く。幻想の世界では、実相世界ですでに完了した事象を、時間を追って追体験するのである。



8. Behold your brothers in their freedom, and learn of them how to be free of darkness.
  • Behold [bihóuld] : 「見守る、注視する」
  • freedom [fríːdəm] : 「自由、解放、自主、独立」
❖ "Behold your brothers ~ "「あなたの同胞が解放された姿を見なさい」。"and learn of them ~ "「そして、どのようにして闇から自由になれたか、彼らに学びなさい」。次の文を読むとわかるのだが、あなたの光が同胞を照らし、彼らを眠りから呼び覚ますのである。



The light in you will waken them, and they will not leave you asleep.
  • waken [wéikn] : 「〜を起こす、〜を奮起させる、〜に目を覚まさせる」
  • leave [líːv] : 「〜を残す、置きっぱなしにする、置き忘れる」
  • asleep [əslíːp] : 「眠って、就寝中の」
❖ "The light in you ~ "「あなたの心の中の光が、同胞を目覚めさせるのであろう」。目覚めた同胞は、"and they will not leave ~ "「そして、彼らは、あなたを眠ったままにしておくことはないであろう」。眠りからの目覚めを分かち合おうとするわけである。



The vision of Christ is given the very instant that it is perceived. Where everything is clear, it is all holy.
  • instant [ínstənt] : 「瞬間、まさにその時」
  • the instant : 「〜するとすぐに」
  • perceive [pə(r)síːv] : 「知覚する、〜に気付く、〜を見抜く」
  • clear [klíə(r)] : 「きれいな、澄んだ、透明な、明りょうな、はっきりした」
❖ "The vision of Christ ~ "「キリストのヴィジョンは、それが知覚された、まさにその瞬間、与えられる」。目が覚め、心の中の最も神聖な部分にキリストが住んでいることに気がついた瞬間、あなたはキリストのヴィジョンが与えられる。むしろ、キリストのビジョンを思い出すと言った方がいいかもしれない。キリストのヴィジョンとは、簡単に言えば、正しい知覚であって、実相世界の叡智へと質転換する直前の知覚である。"Where everything is ~ "「すべてがクリアーなところ、すべてが神聖である」。キリストのヴィジョンで見える光景は、すべてが明瞭で神聖に見える。それが真の姿だから。



The quietness of its simplicity is so compelling that you will realize it is impossible to deny the simple truth. For there is nothing else.
  • quietness [kwáiətnis] : 「静寂、静けさ、平穏、沈静性」
  • simplicity [simplísəti] : 「単純、簡単、平易、容易、簡素、質素」
  • compelling [kəmpéliŋ] : 「強制的な、従わざるを得ない、抵抗し難い、抑えきれない」
  • realize [ríːəlàiz] : 「〜に気が付く、悟る、自覚する、実感する」
  • impossible [impásəbl] : 「不可能な、とてもあり得ない、できない」
  • deny [dinái] : 「〜を否定する、否認する、拒む、拒絶する」
❖ "The quietness of its ~ "ここは"so ~ that ~ "の構文、「その簡素さの静寂があまりに圧倒的なので、」キリストのヴィジョンで見えてくる光景が、あまりに簡潔で静謐(せいひつ)であるので、"that you will realize ~ "「あなたは、簡潔な真実を否定することなど不可能だと知るであろう」。真実は真実なのだという簡潔な真実の実在性。つまり、"For there is nothing ~ "「なぜなら、真実以外に何も存在しないからだ」。キリストのヴィジョンには真実しか見えないのだ。そして、真実しか実在できない。



God is everywhere, and his Son is in him with everything. Can he sing the dirge of sorrow when this is true?
  • dirge [də́ː(r)dʒ] : 「葬送歌、哀歌、悲歌」
  • sorrow [sárou] : 「悲しみ、悲哀、後悔」
❖ "God is everywhere, ~ "「神はどこにも存在するし、神の子はすべてを伴って、神の中にいる」。神はすべてを包摂する(all-encompassing)。あなたはもちろん、実相世界全体を包摂するのである。"Can he sing ~ "「これが真実であるのに、神が悲しみの歌を歌えるだろうか」。神は神の子と共に存在することを喜びとする。喜びこそあれ、悲しみはない。そもそも、実相世界には喜びの対立概念である悲しみは存在できないのである。一元論世界の必然である。
 
 
 

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