2. Forgiveness turns the world of sin into a world of glory, wonderful to see.
- forgiveness [fərɡívnis] : 「許すこと、許し、容赦、寛容」
- turn [tə́ːrn] : 「〜を変化させる、〜を〜に向ける」
- sin [sín] : 「罪、罪悪、ばかげたこと、過失、罪業」
- glory [glɔ́ːri] : 「栄光、称賛、名誉、誇り、壮観、荘厳、繁栄」
- wonderful [wʌ́ndərfəl] : 「すてきな、不思議な、素晴らしい、見事な」
❖ "Forgiveness turns ~ "「赦しは、罪の世界を、見た目にもすばらしい栄光の世界に変える」 。赦しは、幻想を幻想と受け入れて、受け流し、幻想を消滅させてしまうので、幻想世界は姿を消して、実相世界が見えてくるのだ。そこは、ホーリー・スピリットや神の子、そして、神の栄光が光り輝くすばらしい世界である。
Each flower shines in light, and every bird sings of the joy of Heaven.
- flower [fláuər] : 「花」
- shine [ʃáin] : 「輝く、光る」
- light [láit] : 「光、明るさ」
- bird [bə́ːrd] : 「鳥、小鳥」
- sing [síŋ] : 「歌う、鳴く、さえずる」
- joy [dʒɔ́i] : 「喜び、歓喜」
❖ "Each flower shines ~ "「一つ一つの花々は、光の中で輝き、鳥という鳥はみな、天の王国の喜びをさえずり歌う」。花や鳥を、栄光の象徴、比喩、と捉えてもいいし、天の王国の実際の光景と思ってもいい。想念が現実化する世界であるから、象徴と思えば象徴であるし、実在と思えば実在する。実相世界は、あなたの想念が完全に自由である世界なのだ。
There is no sadness and there is no parting here, for everything is totally forgiven.
- sadness [sǽdnəs] : 「悲しさ、悲しみ、不幸」
- parting [pάːrtiŋ] : 「いとまごい、告別、別れること、別離、別れ」
- totally [tóutəli] : 「全く、完全に、全体的に、すっかり」
- forgiven [fərɡívn] : 「forgive の過去分詞」
- forgive [fərɡív] : 「許す、容赦する、勘弁する」
❖ "There is no sadness ~ 「天の王国には、悲しみも別れもない」。"for everything ~ "「なぜなら、あらゆるものが完全に赦されているからだ」。幻想が完全に赦されているから、幻想のかけらも存在しない。すべてが、永遠に不変なのだ。したがって、実在する真実は永遠にそこに存在し、失うことも別れることもない。また、一元論世界には、喜びはあるが、対極概念の悲しみや寂しさはないのである。
And what has been forgiven must join, for nothing stands between to keep them separate and apart.
- join [dʒɔ́in] : 「参加する、交わる、一緒になる」
- between [bitwíːn] : 「中間に、両者間に」
- separate [sépərət] : 「分かれた、離れた、個々の、別個の」
- apart [əpάːrt] : 「離れて、離ればなれで、バラバラに」
❖ "And what has been ~ "「また、赦された者は、一つになるのだ」。"for nothing stands ~ "「なぜなら、彼らを分離しバラバラに保っておくようなものは、彼らの間には何もないからだ」。幻想が赦されて消滅した、実相の神の子は、自らの単一性を知る。彼らを分離させていた幻想が消滅したからだ。単一性を知った神の子は、極く自然に、再統一、再結合するのである。一元論世界の必然である。
The sinless must perceive that they are one, for nothing stands between to push the other off.
- sinless [sínlis] : 「罪のない、潔白な」
- perceive [pərsíːv] : 「知覚する、に気付く、〜を見抜く」
- push off : 「押して取り外す、殺す、消す」
❖ "The sinless must ~ "「無辜(むこ)なる者は、彼らが単一であると知覚するのである」。罪という幻想が赦され消滅したので、神の子は完全に潔白、無辜となる。特別な存在として疎外されることはなくなり、単一の神の子として再生されるのだ。"for nothing stands ~ "「なぜなら、他者を排他するようなものは、彼らの間に何もないからだ」。他者を排他する特別性という幻想はない。
And in the space that sin left vacant do they join as one, in gladness recognizing what is part of them has not been kept apart and separate.
- space [spéis] : 「空間、スペース、場所」
- left [léft] : 「leave の過去・過去分詞形」
- leave [líːv] : 「〜から離れる、〜を退く、〜から撤退する」
- vacant [véikənt] : 「空いている、空の」
- gladness [ɡlǽdnis] : 「喜ばしさ、喜び」
- recognize [rékəgnàiz] : 「〜を認識する、〜を認証する、認める、受け入れる」
- part [pάːrt] : 「一部、部分」
- kept [képt] : 「keep の過去・過去分詞形」
- keep [kíːp] : 「〜の状態にしておく、保つ、〜にしておく」
❖ "And in the space that ~ "「罪が去り、罪の消えた空間で、神の子は一つに結ばれる」。"in gladness recognizing ~ "「そして、喜びの中で、彼らの一部であるものが、(本当は)、分離したりバラバラになったりして来なかったのだと認識するのである」。"what is part of them"「彼らの一部であるもの」とは、妙な言い方だが、本来単一存在である神の子が、この幻想世界で分離しバラバラになってしまったかのように見えるので、たとえば、あなたにとって彼はあなたの一部であり、彼女にとってあなたは彼女の一部であるのだ。しかし、今や、それが幻想であったと知り、神の子は実相的に分離したことなど、いまだかつて一度もなかったのだと、喜びをもって認識するのである。分離は夢に過ぎなかったのだ。
3. The holy place on which you stand is but the space that sin has left.
- holy [hóuli] : 「神聖な」
- place [pléis] : 「場所、個所、住所、席」
❖ "The holy place on ~ "「あなたが立つ神聖な場所は、罪の去った空間である」。今、あなたが存在する神聖な世界は、罪という幻想が去った後に見えてきた実相世界である。
And here you see the face of Christ, arising in its place.
- face [féis] : 「顔、顔色、表面、外観」
- arise [əráiz] : 「起こる、生じる、現れる、生まれる」
❖ "And here you see ~ "「そして、この場所で、あなたはキリストの顔を見ることになる」。"arising in ~ "「キリストの顔は、この場所に立ち現れてくるのである」。ここでのキリストは、もちろん、イエス・キリストという個人に限定する必要はなく、ホーリー・スピリットそのものと考えていい。それよりはむしろ、鏡に写るあなた自身の顔が、キリストの風貌をそなえて立ち現れてくると考えた方がいいだろう。なぜなら、あなたはキリストなのだから。つまり、神の子は、自らのキリスト性に目覚めるのである。
Who could behold the face of Christ and not recall His Father as He really is?
- behold [bihóuld] : 「見守る、注視する」
- recall [rikɔ́ːl] : 「思い出す、思い起こす」
- really [ríəli] : 「実際には、ほんとうは、確かに、本当に」
❖ "Who could behold ~ "「キリストの顔を見て、父なる神をあるがままに思い起こすことの出来ないような者とは、いったい誰だろうか」。自らのキリスト性に気付いた神の子は誰でも、自分が神によって創造された、まさに神の子であると思い起こすのである。
Who could fear love, and stand upon the ground where sin has left a place for Heaven's altar to rise and tower far above the world, and reach beyond the universe to touch the Heart of all creation?
- fear [fíər] : 「〜を恐れる、〜を怖がる」
- ground [gráund] : 「地面、地べた、地盤、土地」
- left [léft] : 「leave の過去・過去分詞形」
- leave [líːv] : 「〜から離れる、〜を退く、〜から撤退する」
- altar [ɔ́ːltər] : 「祭壇、聖餐台」
- rise [ráiz] : 「立ち上がる、起立する」
- tower [táuər] : 「高くそびえる、そびえる」
- above [əbʌ́v] : 「〜の上に、〜の上方に」
- reach [ríːtʃ] : 「伸びる、向かう、達する、至る」
- beyond [bijάnd] : 「〜を越えて、〜を過ぎて、〜のかなたに」
- universe [júːnəvə̀ːrs] : 「宇宙、銀河、全世界」
- touch [tʌ́tʃ] : 「〜に触れる、〜に手をつける、手出しをする」
- creation [kriéiʃən] : 「創造、創作、創作物、作品」
❖ "Who could fear ~ "「いったい誰が、愛を恐れるだろうか」。"and stand upon ~ "意訳していく、「あなたは、罪の去った大地に立っているのであり、」"for Heaven's altar ~ "「天の王国の祭壇が立ち上がり、世界の上へとそびえ、」"and reach beyond ~ "「その世界を越えて、あらゆる創造の中心部へと達しようとしているのに、」いったい誰が、愛を恐れるだろうか。ここは理屈を考えずに、情景を想像して楽しめばいい。朗読すべき箇所。
What is Heaven but a song of gratitude and love and praise by everything created to the Source of its creation?
- gratitude [ɡrǽtətjùːd] : 「感謝、感謝の気持ち」
- praise [préiz] : 「称賛、褒めること」
- create [kriéit] : 「〜を創造する、〜を創り出す」
- source [sɔ́ːrs] : 「もと、源、起点、原因」
❖ "What is Heaven but ~ "「天の王国が、創造されたすべての者たちによって創造の源に向けられた、感謝と愛と称賛の歌でなくて、いったい何だろうか」。"the Source of its creation"「創造の源」とは、もちろん、神のこと。天の王国は、創造してくれた神への感謝と愛と称賛の喜びで充ち満ちている、ということ。
The holiest of altars is set where once sin was believed to be.
- set [sét] : 「配置する、設定する、正しい位置に置く」
- once [wʌ́ns] : 「あるとき、かつて、以前」
- believe [bilíːv] : 「信じる、真に受ける、確信する、信頼する」
❖ "The holiest of altars ~ "「最も神聖な祭壇が、かつて罪があったと信じられていた場所に、建てられるのだ」。神の子の心の中には、かつて罪の意識が宿っていると思われていたのだが、今や、最も神聖な祭壇が、神の子の心の中に建てられたのだ。あなたの心の中に、神に創造を感謝し、神と喜びを分かち合う、神聖な部分が出来たということ。
And here does every light of Heaven come, to be rekindled and increased in joy.
- rekindle [rikíndl] : 「び点火する、再び燃える、再び元気づける」
- increase [inkríːs] : 「〜を増やす、増大させる、増加させる」
❖ "And here does every ~ "「この祭壇に、天の王国の光が差し込んでくるのである」。"to be rekindled ~ "意訳する、「祭壇の火は再び燃え盛り、喜びは増していく」。理屈を考えずに、朗読。
For here is what was lost restored to them, and all their radiance made whole again.
- lost [lɔ́st] : 「lose の過去・過去分詞形」
- lose [lúːz] : 「〜を失う、見失う、喪失する、なくす」
- restore [ristɔ́ːr] : 「元に戻す、回復させる、復活させる、取り戻す」
- radiance [réidiəns] : 「輝き、光輝」
- whole [hóul] : 「全部の、完全な、全体の、丸ごとの」
- again [əɡéin] : 「再び、かさねて」
❖ "For here is what was ~ "「なぜなら、この祭壇において、神の子にとって失われたものが復活し、」"and all their radiance ~ "「神の子の輝きが、再び完全なものに回復されるのである」。あなたが、幻想世界の罪の意識で苦しんで、失ったかに見えた心の正気さが、今、神の祭壇を前にして復活したのだ。あなたの、神聖で純粋な心の部分は、再び輝きを放ち、かつての生気を取り戻したのである。