●  "A Course in Miracles (ACIM)""Text" (1975年版) の英語原文を、単に翻訳するだけでなく、精読、精解していくワークショップです。
●  Title に、たとえば T-26.IV.4:7 とありましたら、これは "Text" の Chapter 26、Section IV、Paragraph 4、Sentence 7 という場所を示しています。
●  Workbook精読http://acimworkshop-workbook.blogspot.jp です。
●  Urtext精読をAmazonからKindle本として上梓しました。



T-8.III.3:1 ~ T-8.III.4:8

3. The Will of the Father and of the Son are One, by Their extension. 
  • will [wíl] : 「意志、精神力」
  • extension [iksténʃən] : 「拡張、延長、伸展」
❖ "The Will of the ~ "「父なる神の意思と神の子の意思は、それを拡張することで、一つとなる」。意思を分かち合うことで、意思は拡張される。真実の拡張は実相的創造である。創造は結合をもたらすのだ。



Their extension is the result of Their Oneness, holding Their unity together by extending Their joint Will. 
  • result [rizʌ́lt] : 「結果、結末、成り行き」
  • hold [hóuld] : 「維持する、保持する、持続する」
  • unity [júːnəti] : 「統一、一つであること、単一性」
  • together [təgéðər] : 「同時に、一緒に」
  • extend [iksténd] : 「広げる、拡張する、拡大する」
  • joint [dʒɔ́int] : 「共有の、共同の、連合の」
❖ "Their extension is ~ "「神と神の子の意思の拡張は、神と神の子が一つであることの結果である」。"holding Their unity ~ "分詞構文、単純接続、「神と神の子の合わされた意思を拡張することで、神と神の子の一体性は保たれている」。



This is perfect creation by the perfectly created, in union with the perfect Creator. 
  • perfect [pə́ːrfikt] : 「完璧な、完全な」
  • creation [kriéi∫n] : 「創造、創作、創作物、作品」
  • union [júːnjən] : 「結合、合併、融合、団結」
  • creator [kriéitər] : 「創造者、創作者、創設者」
❖ "This is perfect ~ "「これは、完璧に創造され、完璧な創造主と一体になったものによる、完璧な創造である」。神の子が、その意思を神とともに拡張することは、完璧な創造である。神の子の実存形態は、神との共同創造にある。



The Father must give fatherhood to his son, because his own fatherhood must be extended outward. 
  • fatherhood : 「父であること、父権」
  • outward [áutwərd] : 「外側へ、外へ」
❖ "The Father must give ~ "「父なる神は、父であるという同一性を神の子に継承しなくてはならない」。"because his own ~ "「なぜなら、神自身の、父であるという同一性は、外に向かって拡張されなければならないからだ」。"fatherhood"は難しい意味合いを含む言葉なのだが、神が神の子を創造する(生み出す)ことで父であるという同一性を獲得するのと同様に、創造された神の子もまた、創造という行為を通して父である自己同一性を得るのだ。人はこの幻想世界でパートナーと出会い、子をもうけて父性(母性)を体験する。いわば、神の父としての創造性(拡張性)を模擬体験するのである。
 蛇足になるが、"The Father"や"fatherhood"の単語が使用されているので、あたかもACIMは男性優位の思想のように感じられるかもしれない。しかし、ACIM口述者(イエス)にはまったくその意図はない。したがって、もし気になるなら、それらの言葉を"The Mother"や"motherhood"という単語に置き換えてもいい。ACIMは性別に関しても完全に平等である。実相世界に性別はないからだ。



You who belong in God have the holy function of extending his fatherhood by placing no limits upon it. 
  • belong [bilɔ́ːŋ] : 「属する、所属する」
  • holy [hóuli] : 「神聖な」
  • function [fʌ́ŋkʃən] : 「機能、作用、職務、役割」
  • place [pléis] : 「〜を置く、設置する、取り付ける」
  • limit [límit] : 「限度、制限、限界」
❖ "You who belong ~ "「神に属するあなたは、父であるという神の同一性を、それに制限を掛けないことで拡張するという神聖な役割をもっている」。実相的な創造は、何か新しいものを作り出すことを意味してはいない。真実のすべては既にそこに存在し、永遠不変である。実相的な創造は、既にある真実を分かち合うことで拡張する行為である。神は命という真実を拡張して神の子を創造し、神の延長上に命を生み出しすことで父という属性(同一性)を確立にした。神の属性を継承した神の子もまた、神に倣(なら)って、あらゆる制限を排除して命という真実を拡張し創造しなくてはならない。それが神の子の役割である。なぜなら、それが神の子の存在形態、実存のあり方だからだ。



Let the Holy Spirit teach you how to do this, for you can know what it means only of God himself.
  • mean [míːn] : 「〜を意味する、…とは〜を指す」
❖ "Let the Holy Spirit ~ "「どうすればこう出来るか、ホーリー・スピリットに教えてもらおう」。"for you can ~ "意訳する、「なぜなら、あなたは、それが何を意味するのか、神自身から教えてもらう以外、知りえないからだ」。"of God himself"は"from God himself"のこと。神から教えてもらうのだが、神と神の子の仲介役であるホーリー・スピリットがその役目を担っている。



4. When you meet anyone, remember it is a holy encounter. As you see him you will see yourself. 
  • meet [míːt] : 「〜に会う、〜と接触する 」
  • remember [rimémbər] : 「〜を覚えている、〜を思い出す」
  • encounter [enkáuntər] : 「出会い、遭遇、接触」
❖ "When you meet ~ "「あなたが誰かと会うとき、」"remember it is ~ "「それは神聖な出会いだと思い出しなさい」。"As you see ~ "「あなたがその人を見るとき、あなたは自分自身を見ているのだ」。他者は、鏡に映ったあなた自身である。



As you treat him you will treat yourself. As you think of him you will think of yourself. 
  • treat [tríːt] : 「もてなす、招待する」
  • think of : 「〜のことを思いやる、〜を大事にする」
❖ "As you treat ~ "「あなたがその人をもてなすとき、あなたは自分自身をもてなしている」。"As you think ~ "「あなたがその人を思いやるとき、あなたは自分自身を思いやっているのだ」。ACIM思想の根幹をなす自他一如。



Never forget this, for in him you will find yourself or lose yourself. 
  • forget [fərgét] : 「〜を忘れる、見落とす」
  • find [fáind] : 「見つける、発見する」
  • lose [lúːz] : 「〜を失う、喪失する、なくす」
❖ "Never forget ~ "「このことを決して忘れないように」。"for in him ~ "「なぜなら、あなたはその人の中にあなた自身を見つけ出すか、さもなくば、あなた自身を失うか、そのどちらかだからだ」。もう一度繰り返そう、他者は鏡に映ったあなた自身。



Whenever two Sons of God meet, they are given another chance at salvation. 
  • whenever [hwènévər] : 「〜するときはいつでも」
  • another [ənʌ́ðər] : 「もう一つの、別の、ほかの」
  • chance [t∫ǽns] : 「チャンス、好機、機会」
  • salvation [sælvéiʃən] : 「救出、救済、救い、救世」
❖ "Whenever two ~ "「二人の神の子が出会うときはいつでも、」"they are given ~ "「彼らは、また別の、救いの機会を与えられたのだ」。共に幻想から救われるチャンスがそこにある。"another(また別の)"とあるが、以前の出会いでは救いのチャンスを逃したが、今度こそ救われ得る好機だという意味合いだろう。



Do not leave anyone without giving salvation to him and receiving it yourself. 
  • leave [líːv] : 「放っておく、放任しておく」
  • receive [risíːv] : 「〜を受ける、受け取る」
❖ "Do not leave ~ "「相手に救いも与えず、またあなた自身も救いを受けとることもなく、誰かを放っておくことのないようにしなさい」。神聖な出会いに無関心ではいけない。



For I am always there with you, in remembrance of you.
  • in remembrance of : 「〜の記念に、〜をしのんで」
❖ "For I am always ~ "「なぜなら、私はいつもそこにあなたと共にいるからだ」。"in remembrance ~ "「あなたに思いを馳せながら」。イエス(ホーリー・スピリット)は、あなたの救いを願っていつもあなたの側にいる。もちろん、あなたの同胞の側にもいる。それを知っているなら、あなたは同胞との神聖な出会いに無関心でいるわけにはいくまい。ここの"I am always there with you"は、マタイによる福音書28:20が下敷きになっているのかもしれない。参考までに載せておく。

[Matthew 28:18~28:20 from King James Bible]
And Jesus came and spake unto them, saying, All power is given unto me in heaven and in earth. Go ye therefore, and teach all nations, baptizing them in the name of the Father, and of the Son, and of the Holy Ghost: Teaching them to observe all things whatsoever I have commanded you: and, lo, I am with you alway, even unto the end of the world. Amen.
イエスは、近寄って来て言われた。「わたしは天と地の一切の権能を授かっている。だから、あなたがたは行って、すべての民をわたしの弟子にしなさい。彼らに父と子と聖霊の名によって洗礼を授け、あなたがたに命じておいたことをすべて守るように教えなさい。わたしは世の終わりまで、いつもあなたがたと共にいる。」(新共同訳)






Notification

自分の写真


❖ Text精読、完了しました。4年8ヶ月、1256回の投稿でした。長期に渡ってお付き合いいただき、感謝します。
❖ 引き続き、Workbook精読をご覧下さい。場所は「http://acimworkshop-workbook.blogspot.jp」です。
❖ Text精読の手直しも始めました。月日をかけて見直していきます。
❖ AmazonからKindle版の精読シリーズを出版開始しました。『どこでもAcim』をご希望の方は是非どうぞ。
❖ Google PlayとiBookstoreからepub版の精読シリーズを出版開始しました。Kindle版で窮屈さをお感じでしたら、こちらをどうぞ。
❖ Urtext精読をAmazonからKindle本として上梓しました。Urtextは非常に面白いです。臨場感は半端でありません。

oohata_mnb@yahoo.co.jp
oohata.m@coda.ocn.ne.jp