●  "A Course in Miracles (ACIM)""Text" (1975年版) の英語原文を、単に翻訳するだけでなく、精読、精解していくワークショップです。
●  Title に、たとえば T-26.IV.4:7 とありましたら、これは "Text" の Chapter 26、Section IV、Paragraph 4、Sentence 7 という場所を示しています。
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●  Urtext精読をAmazonからKindle本として上梓しました。



T-11.III.7:1 ~ T-11.III.8:5

7. Only God's Comforter can comfort you. In the quiet of his temple, he waits to give you the peace that is yours. 
  • comforter [kʌ́mfərtər] : 「慰める人、聖霊」
  • comfort [comfort] : 「慰める、元気づける」
  • quiet [kwáiət] : 「静けさ、静寂、静穏」
  • temple [témpl] : 「神殿、寺院」
  • wait [wéit] : 「じっとしている、待つ」
❖ "Only God's Comforter ~ "「神の慰め人だけが、あなたを慰めることが出来る」。"God's Comforter"「神の慰め人」とは、ホーリー・スピリットのことだと思っていい。"In the quiet ~ "「神の寺院の静けさの中で、」"he waits to give ~ "「神は、あなたのものである平和をあなたに与えるのを待っている」。"his temple"「神の寺院」とは、神の住む場所であるから天の王国のこと。実相世界そのものだ。あるいは、単純に「神の心」と思ってもいいだろう。いずれにしても、その静寂の中で、神はじっとあなたの帰還を待ち続けている。あなたが神に回帰できた時、本当の平和があなたのものとなる。なぜなら、その平和はもともとあなたのものであったから。



Give his peace, that you may enter the temple and find it waiting for you. 
  • enter [éntər] : 「〜に入る、〜に立ち入る」
  • wait for : 「〜を待つ」
❖ "Give his ~ "「神の平和を与えなさい」。"that you may ~ "ここの"that"は"so that"の省略形で「〜できるように、その結果」といった意味合いになり、「そうすれば、あなたは神の寺院に入っていき、神の平和があなたを待ち続けていることがわかるだろう」。さて、最初の"Give his peace"の解釈が難しい。あなたはまだ神の平和を自分のものにしていないにもかかわらず、いったいそれを誰に与えるのだろう? ここは意味合いをトーンダウンさせて、「神の平和のような、本当の心の平和をあなたの同胞に与えるように努力しなさい」と解釈しておこうか。あなたは神の子であるから、本来、神の平和はすでにあなたのものとしてそこにある。しかし、あなたは深い夢の中でその平和を見失い、忘れ去ってしまった。あなたが再び平和を求め、神の元へ回帰することを望むなら、あなたは神の寺院へ入ることが出来、忘れていた平和がそこであなた自身を待っていることに気付くのである。



But be holy in the Presence of God, or you will not know that you are there. 
  • holy [hóuli] : 「神聖な」
  • presence [prézns] : 「存在すること、存在」
❖ "But be holy ~ "「しかし、神の存在の下(もと)で、あなたは神聖であるようにしなさい」。"or you will ~ "「さもないと、あなたはあなたがそこにいることを知ることが出来ないだろうから」。神の住む寺院に入ったなら、自分が神聖であるからこそ、そこに入ることが出来たのだと思って、心を神聖な状態にすべきだ。さもないと、あなたが神の寺院に入ったことさえ気付かずに、まして、そこで真の平和があなたを待っていることにも気付くまい。



For what is unlike God cannot enter his mind, because it was not his thought and therefore does not belong to him. 
  • unlike [ʌnláik] : 「似ていない、異なっている」
  • thought [θɔ́ːt] : 「考え、見解、思考」
  • therefore [ðéərfɔ̀ːr] : 「それ故に、従って」
  • belong [bilɔ́ːŋ] to : 「〜に属する、〜の所有物である」
❖ "For what is ~ "「なぜなら、神に似ていないものは神の心の中に入ることは出来ないからだ」。"because it was not ~ "「なぜなら、神に似ていないものは神の思いではなかったし、」つまり、神がそうあれかしと思って創造したものではないので、"and therefore ~ "「したがって、それは神に属してはいないからだ」。"his mind"「神の心」とは、"the temple"「神の寺院」のこと。あなたが神の寺院である神の心に入って行けるのは、あなたが神に似ているからであり、そうあって欲しいと神が望んであなたを創造したからだ。あなたは神に属しているのである。もちろん、エゴは神の寺院に入ることは出来ない。



And your mind must be as pure as his, if you would know what belongs to you. 
  • pure [pjúər] : 「清潔な、清らかな」
  • would [wúd] : 「〜したいと思う」
❖ "And your mind ~ " ここは後ろから訳すといい、「もしあなたが,あなたに属しているものを知りたいと望むなら、あなたの心は神の心と同じくらいピュアーであらねばならない」。心が清らかであるからこそ、寺院という喩えが使えるわけだ。



Guard carefully his temple, for he himself dwells there and abides in peace. 
  • guard [gɑ́ːrd] : 「〜を守る、保護する」
  • carefully [kéərfəli] : 「注意深く、慎重に」
  • dwell [dwél] : 「住む、居住する」
  • abide [əbáid] : 「とどまる、居住する」
  • in peace : 「平和に、安心して、静かに」
❖ "Guard carefully ~ "「神の寺院を注意深く守りなさい」。"for he himself ~ "「なぜなら、神自身、そこに住まい、」"and abides ~ "「平和のうちにとどまっているのだから」。神の寺院を守るとは、神の心の清らかさを汚さぬように、ととらえていいだろう。もちろん、あなた自身の心も清らかでなくては意味がない。



You cannot enter God's Presence with the dark companions beside you, but you also cannot enter alone. 
  • dark [dɑ́ːrk] : 「暗い、闇の」
  • companion [kəmpǽnjən] : 「旅の連れ、同伴者」
  • beside [bisáid] : 「〜の傍らに、〜の脇に」
  • alone [əlóun] : 「独りで」
❖ "You cannot enter ~ "「あなたは、あなたの傍らに暗い道連れを伴って、神の存在に入っていくことは出来ない」。"the dark companions"は、エゴに支配された同胞、あるいはエゴ自身と考えておこう。神の存在という実相に入っていくには、幻想から目覚め、幻想を捨てた清らかな心でなくてはならない。"but you also ~ "「しかし、あなただけが単独で入って行けるわけでもない」。心清らかな同胞と共に、あるいはホーリー・スピリットの助けを借りて、神の王国に入って行く。



All your brothers must enter with you, for until you have accepted them you cannot enter. 
  • until [əntíl] : 「〜する時まで」
  • accept [əksépt] : 「容認する、受け入れる」
❖ "All your brothers ~ "「あなたの同胞すべてが、あなたと共に(神の存在の中に)入らなくてはならない」。"for until you ~ "「なぜなら、あなたが同胞を受け入れない限り、あなたは入れないからだ」。分裂し散り散りになった心が神の下(もと)で再統一されなくてはならない。なぜなら、神の子の心は元はたった一つであったからだ。純粋一元論の実相では、もちろん神も一人、そして神の子も一人である。自他一如という言葉通り、私達は同胞と同一の存在だ。分裂し散り散りになったように錯覚し、幻想しているだけだ。その知覚の誤りを根本から修復しなくてはならない。ヒーリングが必要な理由であり、神の王国に入って行くための条件となる。



For you cannot understand wholeness unless you are whole, and no part of the Son can be excluded if he would know the Wholeness of his Father.
  • wholeness [hóulnis] : 「全体性、完全性」
  • whole [hóul] : 「全部の、完全な、全体の」
  • exclude [iksklúːd] : 「〜を除く、除外する、抜かす」
❖ "For you cannot ~ "「なぜなら、あなたは、あなたが完全でない限り、全体性(完全性)を理解することは出来ないからであり、」"and no part of the Son ~ "「もし神の子が父なる神の全体性を知りたいと望むならば、神の子のどんな部分も除外され得ないからだ」。あなたは、あなたの同胞を欠いては完全ではない。全体性を確保するには、私達のすべての心が再統一されなくてはならない。そのとき初めて、神の全体性と神の子の全体性が調和することになる。あなたは、どんな同胞も除外することは許されないのだ。



8. In your mind you can accept the whole Sonship and bless it with the light your Father gave it. 
  • bless [blés] : 「祝福する、清める」
❖ "In your mind ~ "「あなたの心の中で、あなたは神の子全体を受け入れることが出来るし、」"and bless it ~ "「あなたの父なる神が神の子に与えた光をもって、神の子全体を祝福できる」。神の子は本来単一であったので、あなたは同胞を自分と同一なのだと受け入れることで、神の子の単一性を容認することが出来る。光をもって同胞を祝福するというのは意味が曖昧であるが、ここはイメージでとらえよう。あなたが同胞を、同胞があなたを互いに受け入れることで、心の中の火花(真実)が分かち合われ増大し、輝く光となって共鳴、調和、統一していく。あたかも光を媒体にして、互いに祝福し合っているかのようだ。



Then you will be worthy to dwell in the temple with him, because it is your will not to be alone. God blessed his Son forever. 
  • worthy [wə́ːrði] : 「〜に値する」
  • be worthy to : 「〜する価値がある」
  • dwell [dwél] : 「住む、居住する」
  • alone [əlóun] : 「独りで、ただ〜だけで」
  • forever [fərévər] : 「永遠に、永久に」
❖ "Then you will ~ "「そしてあなたは、神とともに寺院の中に住む価値があるということになる」。"because it is ~ "「なぜなら、独りでいないことがあなたの意志であるからだ」。つまり、神と共にいることがあなたの意志だからだ。神は統一され一(いつ)になった神の子を、神の心、すなわち神の寺院の中に受け入れるのである。"God blessed ~ "「神は永遠に神の子を祝福する」。"blessed"は過去形になっているが、実相の世界には時間が存在しないので、過去形でも現在形でもどちらで表現してもいい。時制はあまり気にしないことだ。



If you will bless him in time, you will be in eternity. Time cannot separate you from God if you use it on behalf of the eternal.
  • eternity [itə́ːrnəti] : 「永遠、無限」
  • separate [sépərèit] : 「分離する、隔てる」
  • on behalf [bihǽf] of : 「〜の利益になるように」
❖ "If you will ~ "「時間という枠組みに中で、もしあなたが神を祝福するのであれば、」"you will be ~ "「あなたは永遠の中に存在することになろう」。"Time cannot separate ~ "「もしあなたが、永遠のために時間を使うのであれば、時間はあなたを神から切り離すことは出来ないのだ」。時間は幻想世界における錯覚である。しかし、幻想の中にいても、神を求め、神を祝福する意志があれば、幻想を超越して永遠の実相に住むことは出来る。したがって、時間はあなたと神を引き離すことは出来ない。ただし、時間を、永遠の実相のために有効に使う限りにおいて、である。つまり、時間を学びのための補助装置に使うのだ。実相に目覚めるための学びである。






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