●  "A Course in Miracles (ACIM)""Text" (1975年版) の英語原文を、単に翻訳するだけでなく、精読、精解していくワークショップです。
●  Title に、たとえば T-26.IV.4:7 とありましたら、これは "Text" の Chapter 26、Section IV、Paragraph 4、Sentence 7 という場所を示しています。
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T-19.III.5:1 ~ T-19.III.6:6

5. In time, the Holy Spirit clearly sees the Son of God can make mistakes.

  • clearly [klíə(r)li] : 「はっきりと、疑いもなく、明らかに」
  • mistake [mistéik] : 「誤り、ミス、過ち、手違い、誤解」
  • make mistakes : 「間違いをする、間違いを犯す」
❖ "In time, the Holy Spirit ~ "「時間の存在する枠組みの中で、ホーリー・スピリットは、神の子は過ちを犯し得ると見ている」。時間の存在するこの幻想世界においては、神の子は過ちを犯すものだと、ホーリー・スピリットは見ている。もっとも、実相世界には過ちという概念はないから、実相世界に回帰した神の子は過ちを犯すことはない。そもそも、幻想の世界を構築し、それが実在だと信じているこ自体が過ちなのだ。



On this you share his vision. Yet you do not share his recognition of the difference between time and eternity.
  • share [∫éə(r)] : 「〜を分ける、分かち合う、共有する、共用する」
  • vision [víʒ(ə)n] : 「視覚、視力、見ること、洞察力、想像力、考え方」
  • recognition [rèkəgní] : 「認識、認証、正しく評価されること」
  • between [bitwíːn] A and B : 「AとBとの間に」
  • eternity [itə́ː(r)nəti] : 「永遠、無限」
❖ "On this you share ~ "「このことに関しては、あなたもホーリー・スピリットと見方を共有するだろう」。あなた自身も、自分は過ちを犯す可能性があると思っている。"Yet you do not share ~ "「しかし、時間と永遠の間の違いを認識していることに関しては、あなたはホーリー・スピリットとその認識を共有してはいない」。ホーリー・スピリットは、時間の存在する幻想世界においては過ちを犯す可能性はあるが、永遠の実相世界では過ちは存在し得ないことを認識してる。しかし、あなたは、実相世界の永遠性を理解してはいないのだ。したがって、あなたはあなたの過ちがいつまでも続くものだと勘違いしている。



And when correction is completed, time is eternity.
  • correction [kərék∫n] : 「訂正、修正、是正、補正」
  • complete [kəmplíːt] : 「〜を完了する、仕上げる、終える、完結する、完成する、達成する」
❖ "And when correction ~ "「そして、修正作業が完結した時、時間は永遠となる」。幻想から実相に目覚めて、あなたの知覚が修正されたとき、あなたは時間という幻想から解放されて、永遠の実相世界に生きることになる。



The Holy Spirit can teach you how to look on time differently and see beyond it, but not while you believe in sin. In error, yes, for this can be corrected by the mind.
  • differently [díf(ə)r(ə)ntli] : 「異なって、そうではなく、別に」
  • beyond [bi(j)ɑ́nd] : 「〜を越えて、〜を過ぎて、〜の域を越えて、〜を超越して」
  • while [(h)wáil] : 「 〜の間ずっと、〜する間に、その間に」
  • believe in : 「〜の存在を信じる、〜を信頼する」
  • error [érə(r)] : 「誤り、間違い、ミス、過失」
  • correct [kərékt] : 「〜を訂正する、修正する、正す、補正する」
❖ "The Holy Spirit can ~ "「ホーリー・スピリットは、時間を超越して、時間を異なった見方で見る方法をあなたに教えることが出来る」。"but not while ~ "「しかし、ホーリー・スピリットは、あなたが罪を信じているうちはそれが出来ないのだ」。"In error, yes, ~ "「しかし、過ちなら、あなたが過ちを信じていたとしても、ホーリー・スピリットは時間を異なった見方で見る方法を教えることが出来る」。"for this can be corrected ~ "「なぜなら、この過ちは、心によって修正出来るからだ」。過ちは心によって簡単に修正出来るから、修正し正された心は、時間からの解放を受け入れることが出来る。しかし、罪を信じているうちは、罪を修正することは出来ないから、心は解放を受け入れることが出来ないのだ。



But sin is the belief that your perception is unchangeable, and that the mind must accept as true what it is told through it. If it does not obey, the mind is judged insane.
  • belief [bilíːf] : 「信じること、信念、信仰、信条、信用、信頼」
  • perception [pə(r)sép∫n] : 「知覚、認知、知見、見識、感じ方」
  • unchangeable : 「不変の、変えられない」
  • accept [əksépt] : 「承認する、認める、容認する、受け入れる」
  • true [trúː] : 「真の、真実の、本当の、本物の」
  • told [tóuld] : 「tell の過去・過去分詞形」
  • through [θruː] : 「〜を通じて、〜の手を経て、手を通して」
  • obey [oubéi] : 「〜に従う、服従する」
  • judge [dʒʌ́dʒ] : 「判断する、裁く」
  • insane [inséin] : 「正気でない、精神障害の、非常識な」
❖ "But sin is the belief ~ "「しかし、罪とは、that以下を信じている信念である」。"that your perception ~ "「あなたの知覚は変えられるものではなく、心は、知覚を通して語られることを真実であると受け入れなくてはならない」と信じている信念である。目に見え、耳に聞こえる世界が、そっくりそのまま実在の世界であると信じていることに、罪の原因が隠されている。つまり、罪の意識は、肉体的な感覚器官が知覚するこの幻想世界の実在性を疑わないのだ。"If it does not ~ "「心が感覚に従わないならば、心は狂っていると判断されてしまう」。見えないものが見え、聞こえないものが聞こえると、人は狂人扱いされてしまうのである。



The only power that could change perception is thus kept impotent, held to the body by the fear of changed perception which its Teacher, Who is one with it, would bring.
  • kept [képt] : 「keep の過去・過去分詞形」
  • impotent [ímpət(ə)nt] : 「無力な、無能な、力のない、虚弱な」
  • held [héld] : 「hold の過去形」
  • hold to : 「〜にくっついて離れない、〜に固執する、〜を固守する」
  • fear [fíə(r)] : 「恐れ、恐怖」
  • bring [bríŋ] : 「〜をもたらす、〜を持って来る」
❖ "The only power that ~ "「知覚を変え得るただ一つのパワーは、こうして、無能のままにされる」。知覚を変え得る唯一の心のパワーは、封印されてしまうのだ。"held to the body ~ "分詞構文、先頭に"being"を補うといい、単純接続、「そして、心(のパワー)は、知覚が変えられることに対する恐れのあまり、肉体に縛りつけられるのである」。"which its Teacher, Who ~ "「その変えられた知覚とは、それと一体であるホーリー・スピリットによって、あなたにもたらせるものなのである」。変えられた知覚とは、したがって、実相世界の叡智(knowledge)のことである。叡智と一体のホーリー・スピリットが、幻想世界に住むあなたの知覚の誤りを正し、叡智へと導いてくれるのである。しかし、あなたは、知覚が変えられることを恐れるあまり、知覚を肉体の感覚器官に限定し、心を肉体に縛りつけておこうとする。かくして、心のもつパワーは封印されたままとなる。



6. When you are tempted to believe that sin is real, remember this:
  • tempt [tém(p)t] : 「〜を誘惑する、〜する気にさせる、〜を引き付ける」
  • real [ríː(ə)l] : 「実在的、実質的な、現実の、実際の」
  • remember [rimémbə(r)] : 「〜を思い出す、〜を覚えている」
❖ "When you are tempted ~ "「罪が実在すると信じたい気持ちに駆られたときは、次のことを思い出してみなさい」。



If sin is real, both God and you are not. If creation is extension, the Creator must have extended himself, and it is impossible that what is part of him is totally unlike the rest.
  • both [bóuθ] A and B : 「AもBも、ABいずれも」
  • creation [kriéi∫n] : 「創作物、作品、創造、創作」
  • extension [ikstén∫n] : 「拡張、伸長、延長、伸展」
  • creator [kriéitər] : 「創造者、創作者、創設者」
  • extend [iksténd] : 「広げる、伸ばす、拡張する、拡大する」
  • impossible [impɑ́səbl] : 「不可能な、とてもあり得ない、できない、無理な」
  • part [pɑ́ː(r)t] : 「一部、部分」
  • totally [tóut(ə)li] : 「全く、完全に、全体的に、全体として」
  • unlike [ʌnláik] : 「似ていない、異なっている」
  • rest [rést] : 「残り、残っているもの、残りの部分、残余」
❖ "If sin is real, both ~ "「もし罪が実在するなら、神もあなたも実在しない」。"If creation is extension ~ "「創造が拡張であるなら、創造主である神は、神自身を拡張するはずである」。"and it is impossible ~ "「したがって、that 以下は不可能なのだ」。"that what is part ~ "「神の一部が、残りの部分と完全に似ても似つかないなどということは」不可能なのだ。つまり、神と罪は完全に異なるものであるから、神が実在なら罪は非実在だ、ということになる。罪が実在なら、神もその拡張のあなたも非実在だ。では、非実在のあなたが実在の罪を抱くとはどういうことか? 矛盾ではないか。つまり、絵に描いたトラが実在か、トラの絵を描いたあなたが実在かの議論なのだ。そのトラが実在なら、絵に描いたトラはあなたをかみ殺すであろう。



If sin is real, God must be at war with himself. He must be split, and torn between good and evil; partly sane and partially insane.
  • at war : 「戦争状態で、争って、不和で」
  • split [splít] : 「引き裂く、バラバラに壊す」
  • torn [tɔ́ː(r)n] : 「tear の過去分詞形」
  • tear [tíər] : 「〜を引き裂く、引っかく、むしり取る、分裂させる」
  • evil [íːvl] : 「害悪、悪、弊害」
  • partly [pɑ́ː(r)tli] : 「一部分は、ある程度は、部分的に、一部は」
  • sane [séin] : 「正気の、分別ある、良識のある」
❖ "If sin is real, God ~ "「もし、罪が実在なら、神は神自身との戦いの真っ最中であるに違いない」。"He must be split ~ "「神は引き裂かれているに違いなく、善と悪に分裂させられいるにはずだ」。"partly sane ~ "「神の一部は正気であり、一部は狂っているわけだ」。もし神が非実在であったら、神は自己分裂を起こしているに違いない。絵に描いた神として、単なる紙と絵の具だけの神が、神の存在としてパワーを持たされるのである。神自身が、自分ははたして存在しているのか存在していないのか、悩み抜くはずだ。



For he must have created what wills to destroy him, and has the power to do so.
  • create [kriéit] : 「創造する、創り出す」
  • will : 「〜を望む、意図する、命ずる、決意する」
  • destroy [distrɔ́i] : 「破壊する、ぶち壊す、崩壊させる」
❖ "For he must have ~ "「なぜなら、神は、神を破壊しようとするものを創造したに違いないからだ」。"and has the power ~ "「そして、神は、そうするパワーをもっていることになってしまうからだ」。絵に描いた神は、その絵を燃やしてしまいかねないあなたを創造したことになる。そんなパワーを、絵に描いた神は持ち合わせていたことになる。なんとも、滑稽なことではないか。



Is it not easier to believe that you have been mistaken than to believe in this?
  • easy [íːzi] : 「たやすい、やさしい、容易な、簡単な」
  • mistaken [mistéikən] : 「mistakeの過去分詞形」
  • mistake [mistéik] : 「誤る、間違える」
❖ "Is it not easier to believe ~ "「それよりは、that以下を信じた方が簡単ではないのか」。"that you have been ~ "「こんなことを信じるより、過ちを犯してしまったのだ」と信じる方が簡単ではないか。絵に描いた神を信じるより、それは過ちであったと認めた方が簡単だ。つまり、神はちゃんと実在し、絵に描かれたのは罪の方だと認識した方が簡単であろう、ということ。まさに、罪とは、絵に描いた罪なのである。
 
 
 

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