●  "A Course in Miracles (ACIM)""Text" (1975年版) の英語原文を、単に翻訳するだけでなく、精読、精解していくワークショップです。
●  Title に、たとえば T-26.IV.4:7 とありましたら、これは "Text" の Chapter 26、Section IV、Paragraph 4、Sentence 7 という場所を示しています。
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T-19.IV.B:16:1 ~ T-19.IV.B.17:6

16. Hear not its madness, and believe not the impossible is true.

  • hear [híə(r)] : 「〜を聞く、聴く、〜が聞こえる、耳にする」
  • madness [mǽdnəs] : 「狂気、熱狂、熱中」
  • believe [bilíːv] : 「信じる、真に受ける、確信する、信頼する」
  • impossible [impɑ́səbl] : 「不可能な、とてもあり得ない、できない」
  • true [trúː] : 「真の、真実の、本当の、本物の」
❖ "Hear not ~ "「エゴの狂気に耳を貸してはいけない」。"and believe not ~ "「不可能なことが真実だと、信じてはいけない」。エゴは、痛みこそ快楽だと言うが、そんな不可能なことを信じてはいけないし、そんなことを口走るエゴに耳を貸してはいけない。



Forget not that the ego has dedicated the body to the goal of sin, and places in it all its faith that this can be accomplished.
  • forget [fə(r)gét] : 「〜を忘れる、見落とす」
  • dedicate [dédikèit] : 「〜をささげる、献身する、専念する、打ち込む」
  • goal [góul] : 「目標、目的地、目的、目指すもの」
  • sin [sín] : 「罪、罪悪、ばかげたこと、過失、罪業」
  • place [pléis] : 「〜を置く、設置する、取り付ける」
  • faith [féiθ] : 「信頼、信用、信じること、信仰、信条、信念、確信」
  • accomplish [əkɑ́mpli∫] : 「成し遂げる、成就する、達成する」
❖ "Forget not that ~ "「that以下を忘れてはいけない」。"the ego has dedicated ~ "「エゴは、肉体を、罪の目的に捧げ、」"and places in it all ~ "「肉体の中に、〜という信頼のすべてを置くのである」。"that this can be ~ "「これが成し遂げられ得る」という信頼のすべてを置くのだ。肉体は分離の象徴であり、神の子が神を裏切ったという証拠である。したがって、肉体こそ罪の象徴であり、罪ある肉体は懲罰を受ける資格がある。そのように、エゴは信じているのだ。そして、肉体をもつ神の子に罪があるとう事実が明白となり、恐ろしい神の罰が下されるのは確実だと、エゴは全面的に信じているのである。



Its sad disciples chant the body's praise continually, in solemn celebration of the ego's rule.
  • sad [sǽd] : 「悲しい、悲しげな、嘆かわしい、惨めな、あきれ果てた」
  • disciple [disáipl] : 「弟子、信奉者、門弟」
  • chant [t∫ǽnt] : 「詠唱する、繰返し歌う、唱える」
  • praise [préiz] : 「称賛、褒めること、賛美」
  • continually [kəntínju(ə)li] : 「絶えず、持続的に、継続的に、頻繁に」
  • solemn [sɑ́ləm] : 「厳粛な、儀式ばった、いかめしい、まじめくさった、重苦しい」
  • celebration [sèləbréi∫n] : 「祝典、称賛、式典、祝賀」
  • rule [rúːl] : 「支配、統治、法則、規範」
❖ "Its sad disciples chant ~ "「エゴの、悲しき信奉者達は、絶えず、肉体を賛美する言葉を唱え続ける」。"in solemn celebration ~ "「エゴの支配を、厳粛に祝いながら」。エゴの言うことは本当だと、エゴの支配を喜び、祝いながら、罪ある肉体を称賛するのだ。つまり、肉体は、神に対して正面から楯突いた勇気ある存在であるからだ。罪ある肉体は神に罰せられるだろうが、それは、肉体が神と同等の地位に昇ったという証拠でもある。神と対等な肉体は、たとえ罰せられ、滅ぼされたとしても、それは肉体にとって本望なのだ。肉体が神と同等だと神が認めるなら、同時に、エゴも神と対等なのである。エゴも大喜びだというわけだ。



Not one but must believe that yielding to the attraction of guilt is the escape from pain.
  • yield [jíːld] : 「譲る、譲歩する、屈する、譲渡する、放棄する」
  • attraction [ətrǽk∫n] : 「引き付けるもの、魅力、誘引」
  • guilt [gílt] : 「犯罪、あやまち、有罪、罪」
  • escape [iskéip] : 「逃亡、脱出、避難、逃げ道、回避」
  • pain [péin] : 「痛み、痛覚、疼痛」
❖ "Not one but must ~ "「罪の魅力に屈することは、痛みからの脱出なのだと、きっと、誰もが信じているに違いない」。神の子は誰でも、詐欺師エゴの巧妙な論理を信じているかも知れない。



Not one but must regard the body as himself, without which he would die, and yet within which is his death equally inevitable.
  • regard [rigɑ́ː(r)d] : 「〜を〜と見なす、ある感情を持って〜を見る」
  • die [dái] : 「死ぬ、死亡する」
  • within [wiðín] : 「〜の中で、〜の内側で」
  • death [déθ] : 「死、消滅、死亡」
  • equally [íːkw(ə)li] : 「平等に、同等に、等しく、同様に、一様に」
  • inevitable [inévətəbl] : 「避けられない、当然の、必然的な、必然の」
❖ "Not one but must ~ "「肉体こそ自分自身であり、肉体なしでは死んでしまうと思い、かといって、肉体の中に留まっても、死は等しく不可避だと、誰もがそう思っているに違いない」。街中の100人中99人はそう思っているに違いない。もちろん、ACIMを学んだあなたは、それに疑問を呈し、その誤りを指摘出来るだろう。



17. It is not given to the ego's disciples to realize that they have dedicated themselves to death.
  • given [gívn] : 「give の過去分詞形」
  • disciple [disáipl] : 「弟子、信奉者、門弟」
  • realize [ríːəlàiz] : 「 〜に気が付く、悟る、自覚する、実感する」
  • dedicate [dédikèit] : 「〜をささげる、献身する、〜を奉る」
  • death [déθ] : 「死、消滅、死亡、破滅、終わり、終焉」
❖ "It is not given ~ "ここは"It ~ to ~ "の構文、「that以下に気が付くことは、エゴの信奉者達には与えられていない」。エゴの信奉者は、that以下に気が付かない、ということ。"that they have dedicated ~ "「彼らが、彼ら自身を死に捧げている」ということに、エゴの信奉者達は気付いていない。肉体を信じるとは、肉体の実在を信じることで、したがって、肉体が死によって崩壊すれば、自らの存在そのものが消滅してしまうと信じているのだ。肉体は幻想世界のものであって、したがって、時空間の制限を受け、変化流動する。つまり、肉体は必然的に崩壊、死へと向かう。肉体を信じるとは、つまり、肉体に自らを捧げるとは、死に向かって自らを捧げることと同等なのだ。その道理を、エゴの信奉者達は理解していない。肉体も幻想なら、死も幻想なのだ。



Freedom is offered them but they have not accepted it, and what is offered must also be received, to be truly given.
  • freedom [fríːdəm] : 「自由、解放、自主、独立」
  • offer [ɔ́(ː)fə(r)] : 「差し出す、捧げる、提供する」
  • accept [əksépt] : 「承認する、認める、容認する、受け入れる」
  • receive [risíːv] : 「〜を受ける、受け取る、受領する、入手する」
  • truly [trúːli] : 「全く、本当に、真に」
❖ "Freedom is offered ~ "「(肉体や死からの)解放は、エゴの信奉者達に差し出されているのだが、彼らはそれを受け入れてはいない」。"and what is offered must ~ "「差し出されたものは、また同時に、受け取られなければならないのだ」。"to be truly ~ "「本当に、与えられたのだと言えるには、」受け取られなければならないのだ。しかし、せっかく与えられた解放は、エゴの信奉者達に受け取りを拒否されている。したがって、解放はまだ成立していないのだ。



For the Holy Spirit, too, is a communication medium, receiving from the Father and offering his messages unto the Son.
  • communication [kəmjùːnikéi∫n] : 「コミュニケーション、伝達、通信、連絡、交信」
  • medium [míːdiəm] : 「媒体、媒介物、媒質、手段」
  • receive [risíːv] : 「〜を受ける、受け取る、受領する、入手する」
  • message [mésidʒ] : 「伝言、メッセージ、通報、連絡事項、通信、通達」
❖ "For the Holy Spirit ~ "「ホーリー・スピリットもまた、コミュニケーションのメディア(媒体)である」。分詞構文、理由、"receiving from the Father ~ "「父なる神からのメッセージを受け取り、そのメッセージを神の子に差し出しているからだ」。神の子は神から分離するに際して、神との通信を自ら遮断した。神が自ら、神の子とのチャンネルを遮断したというのは誤りである。神は神の子とのチャンネルを、ちゃんと保存したのだ。そこに、ホーリー・スピリットが登場するのである。神は、ホーリー・スピリットを通じて、自らのメッセージを神の子に送るのだ。



Like the ego, the Holy Spirit is both the sender and the receiver.
  • both [bóuθ] A and B : 「AもBも、ABいずれも、AのみならずBもまた」
  • sender [séndər] : 「送り主、発送人、発信者、差出人」
  • receiver [risíːvə(r)] : 「受取人、受領者、受信者」
❖ "Like the ego ~ "「エゴの場合と同様、ホーリー・スピリットは、送信者であり受信者である」。ここでは、送信する内容と受信する内容が同じであることを言っている。したがって、送信と受信が同じだと言うのである。



For what is sent through him returns to him, seeking itself along the way, and finding what it seeks.
  • sent [sént] : 「send の過去・過去分詞形」
  • through [θruː] : 「〜を通じて、〜の手を経て、手を通して」
  • return [ritə́ː(r)n] : 「戻る、帰る、返還する」
  • seek [síːk] : 「捜し求める、捜し出す、求める、追求する」
  • along the way : 「途中で、道中で、ここに至るまでに」
  • find [fáind] : 「見つける、発見する、見いだす、検出する、捜し出す」
❖ "For what is sent ~ "「なぜなら、ホーリー・スピリットを通じて送り出されたものは、ホーリー・スピリットの元に返ってくるからであり、」"seeking itself along ~ "「送受信の途中で、それ自身と同じものを探し、」"and finding what ~ "「探しているものを見つけるからである」。意味が取りにくいかもしれない。たとえば、ホーリー・スピリットが神の愛をメッセージとして神の子に送ったとしよう。そのメッセージは、神の子全体に行きわたるのだが、その間に、神の愛のメッセージにふさわしい、神の子の愛のメッセージを探すのである。そして、神の子の愛の存在に出会うと、それをメッセージとしてホーリー・スピリットは受け取り、神への返信として、神の子の愛のメッセージを神に送り返すわけだ。 愛のメッセージは一方通行ではなく、分かち合われることで拡張増大し、神へ返すメッセージは愛で満たされるのだ。同じことが、このACIMを学ぶことについても言える。あなたは個人的に、他者に秘密でこのACIMを学んでいると思っているかもしれない。しかし、このACIMが、イエスのメッセージであり、ホーリー・スピリットのメッセージであり、キリストのメッセージであると認めるなら、このメッセージは一方通行ではないのだ。あなたがACIMを学んでいることはホーリー・スピリットに受信され、神に送られていると思っていい。ホーリー・スピリットはあなたを受け止め、あなたの思いをちゃんと神に伝えているのである。あなたは決して孤独ではなく、ACIMの学びは、あなたと多くの同方達によって、確かに分かち合われているのである。



So does the ego find the death it seeks, returning it to you.
  • death [déθ] : 「死、消滅、死亡、破滅、終わり、終焉」
❖ "So does the ego ~ "「同様に、エゴは、見つけ出そうとする死を発見し、その死をあなたに返すのである」。エゴは、ホーリー・スピリットの愛に変えて、死を探し出し、見つけた死をあなたに返す。ホーリー・スピリットの思考システムとエゴの思考システムが、真逆になっているわけだ。さて、あなたは、どちらに組するか? 選択は、あなたの自由である。
 
 
 

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