●  "A Course in Miracles (ACIM)""Text" (1975年版) の英語原文を、単に翻訳するだけでなく、精読、精解していくワークショップです。
●  Title に、たとえば T-26.IV.4:7 とありましたら、これは "Text" の Chapter 26、Section IV、Paragraph 4、Sentence 7 という場所を示しています。
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T-25.II.14:1 ~ T-24.III.1:8

14. The key you threw away God gave your brother, whose holy hands would offer it to you when you were ready to accept His plan for your salvation in the place of yours.

  • key [kíː] : 「鍵、解決の鍵、手掛かり、秘訣」
  • threw [θrúː] : 「throw の過去形」
  • throw away : 「〜を投げ捨てる、無駄に費やす、浪費する」
  • gave [géiv] : 「give の過去形」
  • holy [hóuli] : 「神聖な」
  • offer [ɔ́ːfər] : 「差し出す、捧げる、提供する」
  • ready [rédi] : 「用意ができている、支度が整った、覚悟ができた」
  • be ready to : 「いつでも〜できる、すぐに〜できる、〜する心構えができている」
  • accept [əksépt] : 「認する、認める、容認する、受け入れる」
  • salvation [sælvéiʃən] : 「救出、救済、救い、救世」
  • in the place of : 「〜の代わりに、〜の場所に」
❖ ”The key you ~ ”「あなたが投げ捨ててしまった鍵を、神はあなたの同胞にも与えた」。神は、天の王国への扉の鍵を、神の子みんなに与えた。ただ、あなたは特別性を信仰するあまり、その鍵を投げ捨ててしまったのだ。しかし、あなたの同胞は、その鍵を捨てることなく手に持っている。"whose holy hands ~ "「その同胞の神聖な手は、あなたが〜したとき、その鍵をあなたに差し出してくれるだろう」。"when you were ~ "「あなたの計画に代えて、あなたを救う神の計画を受け入れる準備が出来たとき、」同胞は、その鍵をあなたに差し出してくれるだろう。ここの後半部分の文章は仮定法過去の形になっている。今現在はそうではないが、万一、あなたが受け入れる準備が出来たら、その時はいつでも、という意味合いが込められている。



How could this readiness be reached save through the sight of all your misery, and the awareness that your plan has failed, and will forever fail to bring you peace and joy of any kind?
  • readiness [rédinəs] : 「用意ができていること、準備ができていること」
  • reach [ríːtʃ] : 「〜に届く、〜に達する」
  • save [séiv] : 「〜を除いて、〜のほかは、〜は別として、ただし〜は除外して」
  • through [θruː] : 「〜を通り抜けて、経て、〜を介して、〜を通じて」
  • sight [sáit] : 「視界、景色、光景、視覚、視力」
  • misery [mízəri] : 「悲惨、不幸、苦痛、惨めさ、窮状、窮乏、苦難」
  • awareness [əwέərnis] : 「認識、自覚、気付いていること、意識性」
  • fail [féil] : 「失敗する、しくじる、破産する」
  • forever [fərévər] : 「永遠に、永久に」
  • bring [bríŋ] : 「〜を持って来る、〜を連れて来る、〜をもたらす」
  • peace [píːs] : 「平和、安らぎ、平穏、安心、安定」
  • joy [dʒɔ́i] : 「喜び、歓喜、喜びの種」
  • of any kind : 「いかなる種類の」
❖ "How could this readiness ~ "「〜以外に、どうやって、この準備に到達出来るだろうか」。神の計画を受け入れる準備に到達するには、いったい何が必要か。"save through the sight ~ "「あなたの悲惨な姿をはっきり見ることによって、」"and the awareness ~ "「そして、〜出来ないことをしっかり意識することによって、それ以外に、」どうやって、この準備に到達出来るだろうか。"that your plan has ~ "「あなたの計画は破綻したのであり、永遠に、いかなる種類の平和や喜びも、あなたにもたらすことは出来ないこと」をしっかり意識することによって、それ以外に、どうやって、この準備に到達出来るだろうか。あなたの、特別性を維持存続させる計画は破綻したのだ。なぜなら、そんな計画では平和にも喜びにも到達することは出来ず、世界から孤絶した自分の惨めな姿を見るだけになってしまったからだ。



Through this despair you travel now, yet it is but illusion of despair.
  • despair [dispέər] : 「絶望、失望、落胆」
  • travel [trǽvl] : 「進む、歩く、移動する、旅する、旅行する」
  • illusion [ilúːʒən] : 「幻想、幻覚、錯覚」
❖ "Through this despair ~ "「今、この絶望をくぐり抜けながら、あなたは旅をしている」。"yet it is but illusion ~ "「しかし、その旅は、絶望の幻想に過ぎないのだ」。この幻想世界を、絶望を抱きながら旅しているあなたではあるが、それすら幻想であり、ただ悪夢を見ているだけである。目を覚ましさえすれば、あなたは絶望の旅から抜け出し、実相の平和と喜びを手にすることが出来るのだ。



The death of specialness is not your death, but your awaking into life eternal.
  • death [déθ] : 「死、消滅、死亡、破滅、終わり、終焉」
  • specialness [spéʃəlnis] : 「特別であること,特別性」
  • awake [əwéik] : 「目が覚める、気付く、分かる、悟る」
  • life [láif] : 「人命、生命、寿命」
  • eternal [itə́ːrnl] : 「永遠の、不変の、永久の、不滅の」
❖ "The death of specialness ~ "「特別性の死は、あなたの死ではない」。"but your awaking ~ "「そうではなく、永遠の命への目覚めなのである」。幻想の死は、実相的な自分自身の死を意味しない。まったくその逆で、幻想の死は、実相的な命の再生である。あなたは、実相世界で生まれ変わるのだ。



You but emerge from an illusion of what you are to the acceptance of yourself as God created you.
  • emerge [imə́ːrdʒ] : 「表面に出てくる、現れる、出現する、浮かび出る」
  • acceptance [ækséptəns] : 「受け入れること、承諾、承認、容認」
  • create [kriéit] : 「〜を創造する、創り出す」
❖ "You but emerge from ~ "「あなたは、自分が何であるかという幻想から抜け出して、神があなたを創造したままのあなた自身を受け入れるのである」。自分が特別であり、肉体であり、罪を隠し持っているという幻想から抜け出し、神が創造した神聖な神の子であることを全面的に受け入れるのである。これが、命への目覚めであり、実相世界への覚醒であり、本当のあなたの復活なのだ。





III. The Forgiveness of Specialness
特別性の赦し


1. Forgiveness is the end of specialness. Only illusions can be forgiven, and then they disappear.
  • forgiveness [fərɡívnis] : 「許すこと、許し、容赦、寛容」
  • end [énd] : 「終わり、端、最後、終局、終焉、終点、終了」
  • forgiven [fərɡív] : 「forgive の過去分詞」
  • forgive [fərɡív] : 「許す、容赦する、勘弁する」
  • disappear [dìsəpíər] : 「見えなくなる、存在しなくなる、消滅する、消失する」
❖ "Forgiveness is the end ~ "「赦しは、特別性の終焉である」。"Only illusions can ~ "「幻想は赦されるのみであり、そして、消滅していくのだ」。幻想をきっぱりと幻想と認識し、受け流してしまうこと、それが幻想への赦しである。そうすれば、幻想は消滅していくのだ。決して、幻想を叩きつぶそうとして、幻想と戦ってはいけない。幻想と戦うことは、幻想の実在性を認めてしまうことになり、幻想がまさに現実化してしまうからだ。幻想はあくまでも、赦されることで、消滅していくのである。例えて言うなら、夜見る夢の中に出てきたモンスターと戦っても意味がないのだ。夢にモンスターが出てきたら、それが夢であることを認識して、夢に過ぎないと受け流し、その夢を赦してしまうのである。そうすれば、あなたは穏やかに、恐ろしいモンスターの夢から目醒めることが出来るだろう。



Forgiveness is release from all illusions, and that is why it is impossible but partly to forgive.
  • release [rilíːs] : 「解放、解き放すこと、解除、免除」
  • impossible [impάsəbl] : 「不可能な、とてもあり得ない、できない」
  • partly [pάːrtli] : 「一部分は、ある程度は、部分的に、一部は」
❖ "Forgiveness is release ~ "「赦しとは、あらゆる幻想からの解放である」。"all ~ "「あらゆる〜」というところが肝心。"and that is why ~ "「これが、部分的に赦すというとこが不可能な理由である」。部分的に幻想を赦して、部分的に幻想を消滅させても、他の幻想は残るのである。そんなことでは、実相に目覚めることは出来ない。幻想は、すべてまるごと赦さなくてはならず、全部消滅させなくては意味がないのだ。片方で信仰の無限の愛を説き、片方で信者から金をむしり取ろうとする宗教は、したがって、偽物である。そんな信仰に帰依することもまた、虚偽なのだ。



No one who clings to one illusion can see himself as sinless, for he holds one error to himself as lovely still.
  • cling [klíŋ] : 「執着する、しがみつく、かじりつく、固守する」
  • cling to : 「〜に固執する、〜に粘着する」
  • sinless [sínlis] : 「罪のない、潔白な、無辜の」
  • hold [hóuld] : 「維持する、保持する、持続する」
  • error [érər] : 「誤り、間違い、ミス、誤字、誤用、過失」
  • lovely [lʌ́vli] : 「愛らしい、かわいらしい、素晴らしい、すてきな、楽しい」
  • still [stíl] : 「まだ、今でもまだ、いまだに、今もなお」
❖ "No one who clings ~ "「たった一つでも幻想に固執する者は、自分自身を罪なき者と見なすことは出来ない」。"for he holds one error ~ "「なぜなら、彼は、一つの誤りを彼自身にとって、なお愛らしいもとのとして保持しているからだ」。一つでも、幻想に愛着を感じているようでは、実相への目覚めは果たせない。幻想に愛着を感じるということは、自分の罪の意識を温存しておくことだからだ。罪の意識を引きずったまま、天の王国へ入城することは不可能なのだ。なぜなら、実相世界は、純粋で神聖な世界だからである。



And so he calls it "unforgivable," and makes it sin. How can he then give his forgiveness wholly, when he would not receive it for himself?
  • unforgivable [ʌ̀nfərɡívəbl] : 「許せない、容赦できない、弁解できない」
  • call [kɔ́ːl] : 「〜に…という名前を付ける、〜を…と名付ける」
  • sin [sín] : 「罪、罪悪、ばかげたこと、過失、罪業」
  • wholly [hóulli] : 「完全に、全く、全体として、全体的に、すっかり」
  • receive [risíːv] : 「〜を受ける、受け取る、受領する、入手する」
❖ "And so he calls ~ "「そして、彼はそれを『赦しがたいこと』と言い、罪にしてしまうのだ」。彼は、存在する罪を赦しがたいと思うのではない。赦せない気持ちが、その対象を罪に仕立て上げるのである。だから、根底に罪があるかないかが問題なのではない。それがあってもなくても、赦すことが出来るかどうかなのだ。つまり、正気な正しい心をもって、対象を見ることが出来るかどうか、その上で、真実を素直に受け入れることが出来るかどうかなのである。



For it is sure he would receive it wholly the instant that he gave it so. And thus his secret guilt would disappear, forgiven by himself.
  • sure [ʃúər] : 「確信して、確信している、固く信じている」
  • instant [ínstənt] : 「瞬間、一瞬」
  • gave [géiv] : 「give の過去形」
  • thus [ðʌ́s] : 「このようにして、こんなふうに」
  • secret [síːkrət] : 「秘密の、内緒の、ひそかな、機密の」
  • guilt [gílt] : 「犯罪、あやまち、有罪、罪」
  • disappear [dìsəpíər] : 「見えなくなる、存在しなくなる、消滅する」
  • forgiven [fərɡívn] : 「forgive の過去分詞」
❖ "For it is sure he ~ "「なぜなら、彼が赦しを完全に与える瞬間、彼は赦しを完全に受け取ることは確かなのだから」。天の王国における神の法である。赦しを与えることと、赦しを得ることは、まったく同一なのだ。なぜなら、与える本人も、得る本人も、自他一如で同一なのだから。"And thus his secret ~ "「こうして、彼の秘密の罪は、彼自身に赦されることで、消滅していくのである」。あなた自身が赦し赦されることで、幻想の罪、あなたがひた隠しにしている罪は、消滅していくのである。もちろん、罪の意識と特別性は表裏一体であるから、あなたの罪が消滅するとき、あなたの特別性への信仰も、また、その特別性自体も消滅していくのである。
 
 
 

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