●  "A Course in Miracles (ACIM)""Text" (1975年版) の英語原文を、単に翻訳するだけでなく、精読、精解していくワークショップです。
●  Title に、たとえば T-26.IV.4:7 とありましたら、これは "Text" の Chapter 26、Section IV、Paragraph 4、Sentence 7 という場所を示しています。
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●  Urtext精読をAmazonからKindle本として上梓しました。



T-24.V.3:1 ~ T-24.V.4:8

3. Where could your peace arise but from forgiveness? The Christ in you looks only on the truth, and sees no condemnation that could need forgiveness.

  • peace [píːs] : 「平和、安らぎ、平穏、安心、安定」
  • arise [əráiz] : 「起こる、生じる、現れる、生まれる、発生する」
  • forgiveness [fərɡívnis] : 「許すこと、許し、容赦、寛容」
  • look on : 「〜を見る」
  • truth [trúːθ] : 「現実、事実、真相、真理、本当のこと」
  • condemnation [kὰndemnéiʃən] : 「有罪宣告、激しい非難、糾弾」
  • need [níːd] : 「〜する必要がある、〜を必要とする」
❖ "Where could your peace ~ "「あなたの平和が、赦し以外に、どこから生じる可能性があろうか」。赦しが平和に繋がるのだ。つまり、幻想からの目覚めが、実相的平和の始まりとなる。"The Christ in you ~ "「あなたの心の中のキリストは、真実だけを見ている」。"and sees no condemnation ~ "「有罪の宣告には目もくれない」。"that could need ~ "「とは言え、有罪の宣告は赦しを必要とするだろうが」。微妙な表現をしているのだが、キリストは、もちろん、非難攻撃の声を聞くことはないし、神の子に罪があるという有罪の判決(condemnation)に耳を貸すこともない。しかし、非難攻撃され、有罪を宣言された者に対しては、もちろん、赦しは必要とされる(that could need forgiveness)のだ。



He is at peace because He sees no sin. Identify with Him, and what has He that you have not?
  • at peace : 「平和に、安らかに、安らかな気持ちで、心穏やかで 」
  • sin [sín] : 「罪、罪悪、ばかげたこと、過失、罪業」
  • identify [aidéntəfài] : 「〜を同一に扱う、同一視する」
  • identify with : 「〜と同一であるとする見なす、〜になりきる、〜と一体になる」
❖ "He is at peace ~ "「キリストは、罪なるものを見ることがないから、心安らかである」。"Identify with Him ~ "「キリストと自己を同一化しなさい」。"and what has He ~ "「そうすれば、あなたにないもので、キリストがもっているものとは何であろうか」。キリストと同化すれば、あなたはキリストのもっているものをすべて持つことが出来る。神の子として、神から継承した属性のすべてを思い出すのである。そうして、キリストのように、心安らかに、平和に生きることが出来るのだ。



He is your eyes, your ears, your hands, your feet. How gentle are the sights He sees, the sounds He hears.
  • eye [ái] : 「目、目玉、視力、視覚」
  • ear [íər] : 「耳」
  • hand [hǽnd] : 「手」
  • feet [fíːt] : 「foot の複数形、足」
  • gentle [dʒéntl] : 「優しい、寛大な、穏やかな」
  • sight [sáit] : 「視界、景色、光景、視覚、視力」
  • sound [sáund] : 「音、音声、音楽」
  • hear [híər] : 「〜を聞く、聴く、〜が聞こえる、耳にする」
❖ "He is your ~ "「キリストはあなたの目であり、耳であり、手であり、足である」。キリストと自己を同一化したあなたは、キリストの目で見、キリストの耳で聞き、キリストの手で触り、キリストの足で歩くのである。"How gentle are ~ "「キリストの見る光景、キリストの聞く音は、なんと穏やかなことか」。あなたもキリストと同じ光景、同じ音を聞くことになるのだ。



How beautiful His hand that holds His brother's, and how lovingly He walks beside him, showing him what can be seen and heard, and where he will see nothing and there is no sound to hear.
  • beautiful [bjúːtəfl] : 「美しい、素晴らしい、見事な、すてきな」
  • hold [hóuld] : 「〜を手に持つ、抱き締める、保持する」
  • lovingly [lʌ́viŋli] : 「かわいがって、愛情を込めて、優しく」
  • walk [wɔ́ːk] : 「歩く、歩行する、散歩する」
  • beside [bisáid] : 「〜のそばに、〜の傍らに、〜の脇に」
  • show [ʃóu] : 「見せる、示す、表す」
  • seen [síːn] : 「see の過去分詞形」
  • heard [hə́ːrd] : 「hear の過去・過去分詞形」
❖ "How beautiful His hand ~ "「同胞の手を握るキリストの手の、なんと美しいことか」。"His brother"「キリストの同胞」とは、神の子のことであって、あなた自身だと思っていい。"and how lovingly ~ "「同胞と共に歩くキリストは、なんと愛らしいことか」。"showing him what ~ "分詞構文、付帯状況、あるいは単純接続、「そして、キリストは、目に入るもの、聞こえてくるものを、同胞に示してくれるのである」。"and where he will ~ "「それは、同胞にとっては何も見えず、聞こうにも音のしないものなであるが」。幻想から醒めやらぬあなたには、まだ見えないし、まだ聞こえないことでも、あなたの手を取って歩るくキリストは、キリストの目には見える実相世界の美しい光景、あるいはキリストの耳に聞こえる美しい音を、あなたに優しく教えてくれるのである。ここは、理屈を追わず、声に出して読んでみること。ACIMのもつ、詩的響きを味わえばいい。



4. Yet let your specialness direct his way, and you will follow.
  • specialness [spéʃəlnis] : 「特別であること、特別性」
  • direct [dirékt] : 「〜を方向づける、人に〜への道を教える」
  • follow [fάlou] : 「〜について行く」
❖ "Yet let your specialness ~ "「しかし、あなたの特別性に、同胞の道案内をさせて、その後をついて行ってみなさい」。キリストに従うこととの対比を述べようとしているわけだ。さて、特別性に従うと、どうなるだろう。



And both will walk in danger, each intent, in the dark forest of the sightless, unlit but by the shifting tiny gleams that spark an instant from the fireflies of sin and then go out, to lead the other to a nameless precipice and hurl him over it.
  • both [bóuθ] : 「両方、双方」
  • walk [wɔ́ːk] : 「歩く、歩行する、散歩する」
  • in danger : 「危険にひんして、危険状態で、危篤で」
  • each [íːtʃ] : 「それぞれの、一つ一つの、めいめいの」
  • intent [intént] : 「意図、意向、意志、目的」
  • dark [dάːrk] : 「暗い、闇の、暗黒の」
  • forest [fɔ́ːrist] : 「森林、森、樹木林」
  • sightless [sáitlis] : 「目に見えない、盲目の」
  • unlit [ʌ̀nlít] : 「点火されていない、点灯されていない」
  • shifting [ʃíftiŋ] : 「移動する、変わりやすい」
  • tiny [táini] : 「とても小さい、ちっぽけな、極めて小さな」
  • gleam [glíːm] : 「かすかな光、閃光」
  • spark [spάːrk] : 「火花を出す、閃光を発する、輝く」
  • instant [ínstənt] : 「瞬間、一瞬」
  • firefly [fáiərflài] : 「ホタル、蛍」
  • go out : 「外へ出る、外出する、出掛ける、出て行く」
  • lead [líːd] : 「導く、案内する」
  • other [ʌ́ðər] : 「ほかの、そのほかの、残りの、他方の」
  • nameless [néimlis] : 「名前のない、匿名の、無名の、名もない」
  • precipice [présəpis] : 「断がい、絶壁、窮地、危機」
  • hurl [hə́ːrl] : 「〜を強く投げつける」
❖ "And both will ~ "「そうすれば、あなたも同胞も、歩みは危険なものとなる」。"each intent"ここは最後の部分"to lead the other ~ "に繋がって、「互いに〜という意図を持ちながら」。"to lead the other ~ "「他方を、名もない断崖まで連れて行って、そこから彼を放り投げようという」意図を互いに持ちながら。中間部分、"in the dark forest ~ "「何も見えない真っ暗な森の中、」"unlit but by the shifting ~ "「罪という名のホタルから発せられる、ちらちらと光る、移ろう小さな光以外に明かりはなく、」"and then go out"「そして、そのホタルの光が森を出ると、」他方を、名もない断崖まで連れて行って〜。ここも理屈を追わず、先ほどのキリストの場合と対比しながら、朗読してみること。晴れやかな詩の響きと、陰鬱な詩の響きの対比を十分に味わえばいい。



For what can specialness delight in but to kill? What does it seek for but the sight of death?
  • delight [diláit] : 「大喜びする、楽しむ」
  • delight in : 「〜が大好きだ」
  • kill [kíl] : 「殺す、葬る、始末する」
  • seek for : 「〜を探し求める」
  • sight [sáit] : 「視界、景色、光景」
  • death [déθ] : 「死、消滅、死亡、破滅、終わり、終焉」
❖ "For what can specialness ~ "「なぜなら、特別性は、殺す以外に何を楽しむだろうか」。"What does it ~ "「特別性が探し求めるものは、死の光景でなくて何だろう」。特別性は、他者の罪を暴きたて、それを理由に攻撃し、他者を破壊する。あたかも、他者を殺すことが無上の楽しみであるかのようだ。



Where does it lead but to destruction? Yet think not that it looked upon your brother first, nor hated him before it hated you.
  • destruction [distrʌ́kʃən] : 「破壊、破滅、破棄」
  • think [θíŋk] : 「思う、考える」
  • look upon : 「〜を見る」
  • first [fə́ːrst] : 「一番目に、一等で、一位で、初めて、最初に」
  • hate [héit] : 「〜を憎む、〜をひどく嫌う」
  • before [bifɔ́ːr] : 「以前に、前に、早く、先に」
❖ "Where does it lead ~ "「特別性は、破壊に導く以外にどこに導くだろうか」。"Yet think not that ~ "「しかし、that以下のように考えてはいけない」。"that it looked ~ "「特別性は、まず第一にあなたの同胞に目を付け、あなたを嫌う前に同胞を嫌うのだ」と考えてはいけない。あなたの特別性は、まず第一にあなた自身の罪を見つけ出すのだ。そして、あなた自身を憎み、攻撃し、あなた自身を破壊へと導いて行くのである。



The sin its eyes behold in him and love to look upon it saw in you, and looks on still with joy.
  • behold [bihóuld] : 「見守る、注視する」
  • saw [sɔ́ː] : 「see の過去形」
  • still [stíl] : 「まだ、今でもまだ、いまだに」
  • joy [dʒɔ́i] : 「喜び、歓喜」
❖ "The sin its eyes behold ~ "「特別性の目が同胞を見て、その中に見つめることを愛する罪を、特別性は、(まず第一に)あなたの中に見たのである」。だから、同胞を憎み破壊する前に、特別性は、あなたを破壊に導くだろう。



Yet is it joy to look upon decay and madness, and believe this crumbling thing, with flesh already loosened from the bone and sightless holes for eyes, is like yourself?
  • decay [dikéi] : 「崩壊、腐敗、腐食、腐朽」
  • madness [mǽdnəs] : 「狂気、熱狂、熱中」
  • believe [bilíːv] : 「信じる、真に受ける、確信する、信頼する」
  • crumble [krʌ́mbl] : 「〜を砕く」
  • flesh [fléʃ] : 「肉、果肉、ぜい肉、肉体」
  • already [ɔːlrédi] : 「すでに、とっくに〜済み」
  • loosen [lúːsn] : 「解く、ほどく、緩める、解放する」
  • bone [bóun] : 「骨、骨格、骨組織、硬骨」
  • sightless [sáitlis] : 「目に見えない、盲目の」
  • hole [hóul] : 「穴、穴部、穴傷、割れ目」
  • like [láik] : 「似ている、類似の、類似した、同様の、同種の」
❖ "Yet is it joy to look upon ~ "「しかし、崩壊と狂気を見ることが喜びなのだろうか」。"and believe this ~ "「そして、この朽(く)ちかけていくものが、」"with flesh already ~ "「それはすでに、骨から肉が崩れ落ち、何も見ることの出来ない目の穴だけが開いているのだが、」"is like ~ "「そんなものが、あなた自身にそっくりだと信じることが喜びなのだろうか」。ここも、理屈を追うまい。特別性を信じる者の末路には、こういう光景が広がるのだ。もちろん、当の本人はその光景を目にすることはない。なぜなら、彼の目はすでに"sightless holes for eyes"になっているからだ。
 
 
 

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