●  "A Course in Miracles (ACIM)""Text" (1975年版) の英語原文を、単に翻訳するだけでなく、精読、精解していくワークショップです。
●  Title に、たとえば T-26.IV.4:7 とありましたら、これは "Text" の Chapter 26、Section IV、Paragraph 4、Sentence 7 という場所を示しています。
●  Workbook精読http://acimworkshop-workbook.blogspot.jp です。
●  Urtext精読をAmazonからKindle本として上梓しました。



T-2.VIII.5:1 ~ T-2.VIII.5:10


5. The term "Last Judgment" is frightening not only because it has been projected onto God, but also because of the association of "last" with death.

  • term [tə́ːrm] : 「用語、言葉、言葉遣い、言い回し、表現」
  • frightening [fráitniŋ] : 「恐ろしい、ゾッとするような、肝をつぶすような」
  • not only A but also B : 「AのみならずBも」
  • project [prɑ́dʒekt] : 「〜を投影する、発射する、与える」
  • association [əsòusiéiʃən] : 「つながり、関連性、連関、連想」
  • death [déθ] : 「死、死亡」
❖ "The term "Last Judgment" is ~ "「『最後の審判』という言葉は単に〜だけではなく、〜なので恐ろしい」。"not only ~ but also ~ "の形。 "not only because ~ "「その言葉が神に投影されたものであるからだけでなく、『最後の』という言葉が死を連想させるので」恐ろしい。神があなたに死を宣告すかもしれないと思って恐怖に身が凍る。



This is an outstanding example of upside-down perception. If the meaning of the Last Judgment is objectively examined, it is quite apparent that it is really the doorway to life.
  • outstanding [àutstǽndiŋ] : 「目立った、顕著な、卓越した、際立った」
  • example [igzǽmpl] : 「例、実例、見本、標本」
  • upside down : 「逆さまに」
  • perception [pərsépʃən] : 「知覚、認知、知見、見識」
  • meaning [míːniŋ] : 「意味、意義、意図、真意」
  • objectively [əbdʒéktivli] : 「客観的に」
  • examine [igzǽmin] : 「〜をよく見る、調べる、調査する、検査する」
  • quite [kwáit] : 「すっかり、全く、完全に、かなり、なかなか」
  • apparent [əpǽrənt] : 「明らかな、明白な」
  • really [ríəli] : 「実際には、ほんとうは、確かに、本当に」 
  • doorway [dɔ́ːrwèi] : 「戸口、出入り口」
❖ "This is an outstanding ~ "「これは上下逆転の知覚の際立った例である」。"upside-down perception"とは、前文にあるように、愛に満ちたものを憎悪と感じたり、その逆だったりする知覚のこと。虚偽を真実と、真実を虚偽と知覚すること。"If the meaning ~ "「もし、最後の審判の意味を客観的に吟味すれば、that以下はまったく明白である」。"that it is really ~ "「最後の審判は、本当は命への入り口である」ことはまったく明白である。命への入り口であることを神による処罰と感じてしまうことが「上下逆転の知覚」。最後の審判はヒーリングであるから、本当は実相的な命への入り口である。



No one who lives in fear is really alive. Your own last judgment cannot be directed toward yourself, because you are not your own creation.
  • live [lív] : 「住む、居住する、生きている、生存する」
  • fear [fíər] : 「恐れ、恐怖、懸念、心配、不安」
  • in fear : 「心配のあまり、恐れて、おどおどして」
  • really [ríəli] : 「実際には、ほんとうは、確かに、本当に」 
  • alive [əláiv] : 「生存して、生きていて」
  • direct [dərékt] : 「〜を方向づける、命令する」
  • toward [tɔ́ːrd] : 「〜の方へ、〜に向かって、〜に向いて」
❖ "No one who ~ "「恐れの中で生きているものは、本当は生きていない」。"Your own last ~ "「あなた自身の最後の審判は、あなた自身に向かってなされるのではない」。"because you are ~ "「なぜなら、あなたはあなた自身の創造物ではないから」。自分が真に創造したものでないものに対して、命を吹き込むという最後の審判は方向違いである、ということ。最後の審判は、あなたを創造した神があなたに命を吹き込み、あなたの命を復活させるヒーリングである。あなた自身があなたに向かって最後の審判を行うのではない。なぜなら、あなたはあなた自身を創造した本人ではないからだ。
逆に、もしあなたが、愛や喜びなどの真実を創造出来たなら、あなたは愛や喜びに命を吹き込むことが出来る。いわば、あなたの創造したものに対して、あなたは最後の審判を行うことが出来るのだ。虚偽と真実を審判し、虚偽を滅して真実を生かすことが出来るのである。



You can, however, apply it meaningfully and at any time to everything you have made, and retain in your memory only what is creative and good.
  • however [hauévər] : 「けれども、しかしながら、また一方」
  • apply [əplái] : 「適用する、応用する、利用する、生かす、当てはめる」
  • meaningfully : 「意味があるように」
  • retain [ritéin] : 「〜を保有する、保つ、保持する、持ち続ける」
  • at any time : 「いつでも、常に、いつなりと、いつ」
  • memory [méməri] : 「記憶、思い出、出来事、事実」
  • creative [kriéitiv] : 「創造力がある、創造性に富んだ、独創的な」

❖ "You can, however ~ "「しかし、あなたは意味あるものとして、いつでもそれを〜に適用出来る」。それとは、命を吹き込む最後の審判。存在意味のある真実だけに命を吹き込むことが出来る。"to everything you ~ "「あなたが造ったすべてのものに」適用出来る。"and retain in your ~ "「そして、記憶の中に、創造的で良いものだけを保持出来る」。あなたが創造したものに対して最後の審判(ヒーリング)を適用し、虚偽や幻想を排して、真に創造的で善である真実に命を吹き込み、意味ある存在としてあなたの意識の中、記憶の中に永遠に保持出来る。



This is what your right-mindedness cannot but dictate. The purpose of time is solely to "give you time" to achieve this judgment. It is your own perfect judgment of your own perfect creations.
  • right-mindedness [máindidnis] : 「正しい考えをもっていること」
  • dictate [díkteit] : 「〜を命令する、指示する、〜に影響する、〜を決定する」
  • cannot but do : 「〜せずにはいられない」
  • purpose [pə́ːrpəs] : 「目的、意図、狙い、意向」
  • solely [sóulli] : 「もっぱら、ただ一人で、一人だけ、単に」
  • achieve [ətʃíːv] : 「成し遂げる、達成する、成就する、やり遂げる」
  • judgment [dʒʌ́dʒmənt] : 「判断、判断力、意見、分別 」
  • perfect [pə́ːrfikt] : 「申し分がない、完全な、完璧な」
  • creation [kriéiʃən]: 「創造、創作、創作物、作品」
❖ "This is what your ~ "直訳すると、「これはあなたの正しき心が決定せざるを得ないことである」。あなたの正しい心だけが指示、決定出来ることだ、という意味。何が創造的で良いものか判断し、記憶に留めておくのは、正しい心が決めることだ、ということ。"The purpose of ~ "「時間の目的は、もっぱら、〜するために『あなたに時間を与えること』である」。時間は幻想であるが、学びのための補助装置であることを思い出そう。時間を利用して、正しい心へと自分の心を修正していくのである。心が正しく修正された後は、その正しい心の指示、判断に従えばいい。"It is your own ~ "「それは、あなた自身の完璧な創造物に対する、あなた自身の完璧な判断である」。あなたが愛や喜びなどの真実を感じたとき(your own perfect creations)、それが実相的に正しいのだと完璧な判断(your own perfect judgment)を下してくれるのは、あなたの正しい心以外にない。



When everything you retain is lovable, there is no reason for fear to remain with you. This is your part in the Atonement.
  • retain [ritéin] : 「〜を保有する、保つ、保持する、持ち続ける」
  • lovable [lʌ́vəbl] : 「愛らしい、かわいい、愛きょうのある」
  • reason [ríːzn] : 「理由、動機、原因、根拠」
  • fear [fíər] : 「恐れ、恐怖、懸念、心配、不安」
  • remain [riméin] : 「とどまる、滞在する、残る、残存する」
  • part [pάːrt] : 「役、役目、役割」
  • atonement [ətóunmənt] : 「償い、贖罪」
❖ "When everything you ~ "「あなたが保持しているものがすべて愛らしいものであるとき、」"there is no reason ~ "「恐れにとっては、あなたと共に居座る理由は何もなくなる」。"This is your part ~ "「これが、贖罪におけるあなたの役割である」。あなたが愛や喜びで満たされたとき、それはあなたが正しい心にしたがって生きているという証拠なのだから、恐れなどという幻想が紛れ込む余地はない。恐れや罪の意識などの幻想を消滅させること、それが贖罪(Atonement)であり、あなたが恐れから自由になることはあなたの役割なのだ。
 
 
 


Notification

自分の写真


❖ Text精読、完了しました。4年8ヶ月、1256回の投稿でした。長期に渡ってお付き合いいただき、感謝します。
❖ 引き続き、Workbook精読をご覧下さい。場所は「http://acimworkshop-workbook.blogspot.jp」です。
❖ Text精読の手直しも始めました。月日をかけて見直していきます。
❖ AmazonからKindle版の精読シリーズを出版開始しました。『どこでもAcim』をご希望の方は是非どうぞ。
❖ Google PlayとiBookstoreからepub版の精読シリーズを出版開始しました。Kindle版で窮屈さをお感じでしたら、こちらをどうぞ。
❖ Urtext精読をAmazonからKindle本として上梓しました。Urtextは非常に面白いです。臨場感は半端でありません。

oohata_mnb@yahoo.co.jp
oohata.m@coda.ocn.ne.jp

アクセスカウンター