VIII. The Meaning of the Last Judgment
最後の審判の意味
1. One of the ways in which you can correct the magic-miracle confusion is to remember that you did not create yourself.
- correct [kərékt] :「〜を訂正する、修正する、正す、補正する」
- confusion [kənfjúːʒən] :「混乱状態、混乱、混同、当惑」
- remember [rimémbər] :「〜を覚えている、〜を思い出す」
- create [kriéit] :「創造する、創り出す」
❖ "One of the ways ~ "「魔法と奇跡を混同する間違いを正すことが出来る一つの方法は、that以下を思い起こすことである」。"that you did not ~ "「あなたはあなた自身を創造したのではない」ということを思い起こすことである。あなたは神によって創造されたものであり、決して魔法によって生れたのではない。魔法は幻想や錯覚によって知覚を騙すが、奇跡は真実を具現化するだけである。神の創造は真実であり、あなたは神の真実の具現化によって創造されたのだ。あなたの存在は奇跡なのである。
You are apt to forget this when you become egocentric, and this puts you in a position where a belief in magic is virtually inevitable.
- be apt to :「〜しがちである、〜する傾向がある、〜しそうである」
- forget [fərɡét] :「〜を忘れる、〜を思い出せない」
- become [bikʌ́m] :「〜になる」
- egocentric [ìːɡouséntrik] :「自己中心的な、自分本位の、利己的な」
- position [pəzíʃən] :「立場、位置、地位、身分」
- belief [bilíːf] :「信じること、信念、信仰、信条、信用、信頼」
- virtually [və́ːrtʃuəli] :「実質的には、事実上、実際上」
- inevitable [inévətəbl] :「避けられない、当然の、必然的な、必然の」
Your will to create was given you by your creator, who was expressing the same will in his creation.
- will [wíl] :「意志、精神力、意欲」
- given [ɡívən] :「giveの過去分詞形」
- creator [kriéitər] :「創造者、創作者、創設者」
- express [iksprés] :「〜を表現する、言葉で表現する、言い表す」
- same [séim] :「同じ、同一の、変わらない」
- creation [kriéiʃən]:「創造、創作、創作物、作品」
Since creative ability rests in the mind, everything you create is necessarily a matter of will.
- since [síns] :「〜なので、〜だから」
- creative [kriéitiv] :「創造力がある、創造性に富んだ、独創的な」
- ability [əbíləti] :「能力、才能、できること」
- rest [rést] :「ある、置かれている」
- necessarily [nèsəsérəli] :「必ず、必然的に」
- matter [mǽtər] :「中身、内容、物、物質」
ところが、虚偽を作り出す能力もまた、真実の創造と同じような現象を生み出す。偽創造もまた、あなたの心の反映として、あなたの目の前に現れる。ただし、それは虚偽であるから幻想であり、本当は実在することなど出来ない。この世界やあなたの肉体がその良い例である。
It also follows that whatever you alone make is real in your own sight, though not in the Mind of God.
- follow [fɑ́lou] :「次に起こる、〜ということになる」
- whatever [hwʌtévər] :「〜するのは何でも、どんなものが〜でも」
- alone [əlóun] :「独りで、孤立して、独力で、単独で」
- real [ríəl] :「実在する、現実の、実際の、本物の」
- sight [sáit] :「視覚、視力、視界、景色」
- though [ðóu] :「〜だけれども、〜だけど、そうは言うものの」
This basic distinction leads directly into the real meaning of the Last Judgment.
- basic [béisik] :「基礎の、基本的な」
- distinction [distíŋkʃən] :「差異、区別、特徴、特質」
- lead [líːd]:「ある結果に至る、導く」
- directly [dəréktli] :「直接に、まっすぐに、率直に」
- meaning [míːniŋ] :「意味、意義、意図、真意」
- Judgment [dʒʌ́dʒmənt] :「判断、判断力、判決、審判」
- The Last Judgement :「最後の審判」
2. The Last Judgment is one of the most threatening ideas in your thinking.
- threatening [θrétəniŋ] :「脅迫的な」
- idea [aidíːə] :「考え、着想、発想」
- thinking [θíŋkiŋ] :「考えること、考え、思考、思索、思惑 」
This is because you do not understand it. Judgment is not an attribute of God.
- understand [ʌ̀ndərstǽnd] :「理解する、分かる、把握する」
- attribute [ǽtribjùːt] :「 特質、特性、性格、属性」
It was brought into being only after the separation, when it became one of the many learning devices to be built into the overall plan.
- brought [brɔ́ːt] :「bringの過去・過去分詞形」
- bring [bríŋ] :「〜を持って来る、〜をもたらす」
- being [bíːiŋ] :「存在、実在、生存、生命」
- separation [sèpəréiʃən] :「分離、区別、別居、別離、離脱」
- device [diváis] :「装置、道具、手段」
- learning device [diváis] :「学びの装置、学びのための道具」
- built [bílt] :「buildの過去・過去分詞形」
- overall [óuvərɔ̀ːl] :「総合的な、全般的な、一般的な」
- plan [plǽn] :「計画、企画、予定、意向、つもり、考え」
Just as the separation occurred over millions of years, the Last Judgment will extend over a similarly long period, and perhaps an even longer one.
- occur [əkə́ːr] :「起こる、発生する、生じる、現れる」
- million [míljən] :「100万、百万」
- extend [iksténd] :「伸びる、広がる」
- similarly [símələrli] :「同様に、類似して、同じように」
- period [píəriəd] :「期間、時期、時間」
- perhaps [pərhǽps] :「たぶん、もしかすると、ことによると」
Its length can, however, be greatly shortened by miracles, the device for shortening but not abolishing time.
- length [léŋkθ] :「長さ、時間の長さ、期間」
- however [hauévər] :「けれども、しかしながら、また一方」
- greatly [gréitli] :「大いに、非常に、とてもうまく」
- shorten [ʃɔ́ːrtn] :「短くする、短縮する、縮める」
- abolish [əbɑ́li] :「〜を廃止する、撤廃する、廃する」
If a sufficient number become truly miracle-minded, this shortening process can be virtually immeasurable.
- sufficient [səfíʃənt] :「十分な、満足な、足りる」
- truly [trúːli] :「全く、本当に、真に、正確に」
- process [prάses] :「製造過程、一連の行為、進行、経過、推移」
- virtually [və́ːrtʃuəli] :「実質的には、事実上、実際上」
- immeasurable [iméʒərəbl] :「計り知れない、無限の、絶大な」
It is essential, however, that you free yourself quickly, because you must emerge from the conflict if you are to bring peace to other minds.
- essential [isénʃəl] :「必須の、最も重要な、肝心な、本質の」
- free [fríː] :「〜を自由にする、解放する」
- quickly [kwíkli] :「速く、すぐに」
- emerge [imə́ːrdʒ] :「表面に出てくる、現れる、出現する」
- conflict [kɑ́nflikt] :「不一致、対立、衝突、争い、紛争、闘争、戦争」
- be to do : 「〜する予定だ、〜したい、〜できる、〜しなければならない」
- bring [bríŋ] : 「〜を持って来る、〜をもたらす」
- peace [píːs] : 「平和、和平、安らぎ、平安、静けさ、静謐」
"that you free ~ "「あなたが一刻も早く自分を自由にすることは」絶対必要である。"because you must ~ "「なぜならば、もし、あなたが他の人たちの心に平和をもたらすのであるなら、あなたはコンフリクトを切り抜けなければならないからである」。"you are to bring"における"be + (不定詞)"は予定、運命、義務、命令などを表す。したがって、ニュアンスとしては「もし、あなたが他の人たちの心に平和をもたらす運命にあるのなら」となる。
さて、ここの文脈で『最後の審判』はどこに行ったか、という話しになる。あなたが幻想から実相へ目覚めるには、第一に、あなたが抱え込んだ恐れから自らを解放しなくてはならない。神の子は神を裏切った罪の意識を抱き、神の罰を恐れるようになった。神の子は恐れに耐えきれなくなり自己を乖離し、エゴという別人格を作り上げた。このエゴが囁(ささや)くのである。『おまえは神を裏切ったのだから、神は最後にお前を裁きにかけ、お前に罰を与えるに違いない』。これが、『最後の審判』という概念となってエゴという偶像を支えている。したがって、あなたが自分を恐れから解放するには、この最後の審判という概念を利用して、これが幻想であることを見抜かなくてはいけない。学びの補助装置というのはそういう意味である。つまり、最後の審判を赦しの対象とするのだ。最後の審判は幻想であるとしっかり認識し、受け入れて赦し手放すのである。こうして、最後の審判という幻想は消滅し、恐れも消滅する。それが赦しの奇跡であり、恐れから解放される時間を大幅に縮小してくれるのだ。