5. The guiltless mind cannot suffer. Being sane, the mind heals the body because it has been healed.
- guiltless [ɡíltlis] : 「罪のない、潔白な」
- suffer [sʌ́fər] : 「苦しむ、苦痛を感じる」
- sane [séin] : 「正気の、分別ある、良識のある」
❖ "The guiltless mind ~ "「罪のない心は苦しむことがない」。"Being sane ~ "分詞構文、理由、「正気であるので、心は体をヒーリングする」。"because it has ~ "「なぜなら、心はすでにヒーリングされているからだ」。
The sane mind cannot conceive of illness because it cannot conceive of attacking anyone or anything.
- conceive [kənsíːv] : 「抱く、思い付く、〜と考える」
- conceive of : 「〜を考え出す、〜を心に描く、〜を思い描く」
- illness [ílnəs] : 「病気、疾病、疾患」
- attack [ətǽk] : 「〜を襲う、〜を攻撃する」
❖ "The sane mind ~ "「正気な心は病気などを考え出すことは出来ない」。"because it cannot ~ "「なぜならば、正気な心は誰かを、あるいは何かを攻撃することなど考えつかないからだ」。
I said before that illness is a form of magic. It might be better to say that it is a form of magical solution.
- form [fɔ́ːrm] : 「形、外形、構造、現れ」
- magic [mǽdʒik] : 「魔法、奇術、魔術、呪術」
- solution [səlúːʃən] : 「解、解答、解決、解決策」
❖ "I said before ~ "「私は、以前that以下を言った」。"that illness is ~ "「病気は魔術の形をしている」と、言った。病もまた幻想である。"It might be ~ "ここは"It ~ to do"の構文、「むしろthat以下のように言った方がいいかも知れない」。"that it is a ~ "「病気は魔術的な解決法の形をしている」と言った方がいいかも知れない。無意識の中に潜む罪の意識から視線をそらせるために、心は病気という幻想(誤創造)を作り出す。その行為を魔術的な解決法と表現している。
心と病の関係については、WorkbookのLesson135~136あたりを読めばいいだろう。特にLesson135は、そのボリュームが半端ではない。
The ego believes that by punishing itself it will mitigate the punishment of God. Yet even in this it is arrogant.
- punish [pʌ́niʃ] : 「〜を罰する、〜を懲らしめる」
- mitigate [mítəgèit] : 「和らげる、軽くする、軽減する 」
- punishment [pʌ́niʃmənt] : 「罰、刑罰、処罰、懲罰」
- arrogant [ǽrəgənt] : 「尊大な、傲慢な、横柄な」
❖ "The ego believes ~ "「エゴはthat以下を信じている」。"that by punishing ~ "「自らを罰することで、エゴは神による罰を軽減できる」と信じている。"Yet even in ~ "「しかし、これさえも、エゴは尊大である」。神に手出しをさせないことで、神に対抗できると思っているところが尊大である。
It attributes to God a punishing intent, and then takes this intent as its own prerogative.
- attribute [ətríbjuːt] : 「〜に帰する、せいにする」
- intent [intént] : 「意図、意向、意志、目的 」
- prerogative [prirɑ́gətiv] : 「特権、特典、権利、権限」
❖ "It attributes to ~ "「エゴは、罰する意図が神にあると考えている」。"and then takes ~ "「そして、エゴはこの罰する意図は自分の特権だととらえている」。神がそもそも罰する意図をもっているから、それに対抗して、神にも匹敵する自分にも罰する意図があるのは当然だとエゴは主張しているのである。自己を罰する権限があると信じている。
It tries to usurp all the functions of God as it perceives them, because it recognizes that only total allegiance can be trusted.
- usurp [juːsə́ːrp] : 「奪う、侵害する」
- total [tóutl] : 「完全な、すべての、全体の」
- allegiance [əlíːdʒəns] : 「忠誠、忠実」
- trust [trʌ́st] : 「信用する、信頼する」
❖ "It tries to usurp ~ "「エゴは、それを知覚すると、神の機能をすべて奪おうとする」。エゴは、罪の意識や罰への恐れを私達の心の中に知覚すると、神の機能のすべてを奪おうとする。エゴは、神から神の機能を奪おうとするのではない。私達から神の機能を奪おうとするのだ。神の機能とは、たとえば、愛することとか創造すること、あるいは愛や創造を拡張すること。神の属性のすべてである。"because it recognizes ~ "「なぜならば、エゴは、全面的な忠誠心しか信頼に値しないと認識しているからである」。神の機能を私達が有している限り、エゴの目から見れば私達はエゴに忠実ではないと映るのである。したがって、エゴは私達から神の機能を奪い、エゴに忠実な奴隷に仕立て上げようというわけだ。そうなって初めて、エゴは私達が信頼に値する奴隷だと評価するのである。