3. Why should you listen to the endless insane calls you think are made upon you, when you can know the voice for God is in you?
- listen [listen] to : 「耳を傾ける、聴く、聞く」
- endless [éndləs] : 「終わりのない、永遠の」
- insane [inséin] : 「正気でない、非常識な」
- for : 「〜の代わりに」
❖ "Why should you ~ "「あなたに向けて為されたと思われる際限ない狂った呼び声を、あなたはどうして聞かなくてはならないのか」。"when you can know ~ "「神に代わって話す声があなたの中にあると知ることが出来るにもかかわらず」。"the voice for God"は、神の意志を伝えるホーリー・スピリットの声。正気なホーリー・スピリットの声を聞くとこが出来るのに、正気でないエゴの声をわざわざ聞く必要はない。
God commended his spirit to you, and asks that you commend yours to him.
- commend [kəménd] : 「委ねる、託する、褒める」
❖ "God commended his ~ "「神は、神のスピリットをあなたに委ねた」。"and asks that ~ "「そして神は、あなたもあなたのスピリットをそのスピリットに委ねるように求めた」。神は幻想と一切の関わり合いをもたない。そこで神は、幻想世界に住むあなたにホーリー・スピリットを使者として遣わし、また、あなたがホーリー・スピリットにすべてを委ねることを神は意志した。
He wills to keep it in perfect peace, because you are of one mind and spirit with him.
- will [wíl] : 「〜を望む、意図する、命ずる、決意する」
- perfect [pə́ːrfikt] : 「完ぺきな、完全な」
❖ "He wills to keep ~ "「神は、あなたのスピリットを完璧な平和の中に保もとうと意図している」。"because you are ~ "「なぜならば、あなたは神と、心もスピリットも一つであるからだ」。神は神の子をまったく別物として創造したのではない。神の愛の延長上に神の子を創造したのであって、いわば神の愛の拡張が神の子である。神と神の子は、父と子という関係性の中で愛によって一体となっている。
Excluding yourself from the Atonement is the ego's last-ditch defense of its own existence.
- exclude [iksklúːd] : 「〜を排除する、〜を除く、除外する」
- atonement [ətóunmənt] : 「贖罪、罪滅ぼし、償い」
- last-ditch [dítʃ] : 「絶体絶命の、土壇場の」
- defense [diféns] : 「防衛、防御」
- existence [igzístns] : 「存在、生存、現存、実存」
❖ "Excluding yourself ~ "「あなた自身を贖罪から排除しようとすることは、エゴの、エゴ自身の生存をかけた土壇場の防衛策である」。あなたが贖罪によって幻想を消滅させさせれば、幻想のエゴも同時に消滅してしまう。エゴは自らの存亡を掛けて、あなたの贖罪を回避しようとする。
It reflects both the ego's need to separate, and your willingness to side with its separateness. This willingness means that you do not want to be healed.
- reflect [riflékt] : 「〜を映す、示す、反映する」
- separate [sépərèit] : 「分ける、分離する、切り離す」
- willingness [wíliŋnis] : 「意欲、いとわずにすること、やる気」
- side with : 「〜側につく、〜に味方する、〜に加担する」
- separateness [sépərèitnis] : 「区分、分離」
❖ "It reflects both ~ "「それは、エゴの分離しようとする必要性と、分離に加担するあなたの意欲に表れている」。つまり、神からの分離を促進しようとするエゴとあなたの行為に、贖罪から自分を排除しようとする意図がはっきり表れている、ということ。"This willingness means ~ "「こうしようとする意欲は、that以下を意味している」。"hat you do not ~ "「あなたはヒーリングされたくないと思っていること」を意味している。幻想から真実へ目覚めることがヒーリングである。エゴもあなたも、分離という幻想の中に止まっていようと意図し、ヒーリングを拒絶する。
4. But the time is now. You have not been asked to work out the plan of salvation yourself because, as I told you before, the remedy could not be of your making.
- work out : 「考え出す、考案する、ひねり出す」
- salvation [sælvéiʃən] : 「救出、救済、救い、救世」
- remedy [rémədi] : 「治療、療法、救済策」
❖ "But the time ~ "「しかし、時は今だ」。"You have not ~ "「あなた自身が救いの計画を案出せよと求められたことはない」。"because, as I ~ "「なぜなら、以前私があなたに言ったように、救済策はあなたが作り出すものではないからだ」。幻想世界からの救いは、神が計画した救いである。その計画を、神はホーリー・スピリットに委ねた。ならば、あなたは自分の救いをホーリー・スピリットに委ねればいいのだ。独力で自分を救い出そうとする必要はない。ここに、ACIMの『絶対他力性』がある。
God himself gave you the perfect correction for everything you made that is not in accord with his holy will.
- correction [kərékʃən] : 「訂正、矯正、修正、是正」
- accord [əkɔ́ːrd] : 「調和、一致、合意、合致」
- in accord with : 「〜と一致して、〜と調和して」
- holy [hóuli] : 「神聖な」
❖ "God himself gave ~ "「神自らが、あなたに完璧な修正を与えた」。何に対する修正かというと、"for everything ~ "「あなたが作ったすべてのものに対する」修正。さらに関係代名詞thatでeverythingを修飾して、"that is not in ~ "「神の神聖な意思と調和しない」すべてのこと。神の神聖な真実に反してあなたがでっち上げたすべての幻想に対して、それを完璧に修正し、あなたを幻想から救うという計画を神は立てた。
I am making his plan perfectly explicit to you, and will also tell you of your part in it, and how urgent it is to fulfill it.
- explicit [iksplísit] : 「明確な、明白な」
- part [pɑ́ːrt] : 「役、役目、役割」
- urgent [ə́ːrdʒənt] : 「急を要する、差し迫った、緊急の」
- fulfill [fulfíl] : 「実行する、遂行する、履行する」
❖ "I am making ~ "「私はあなたに対して、神の計画を完全に明白にしている」。ここの"make"は、"make + A + 形容詞(補語)"の形で、「Aを〜な状態にする」という意味。神の計画を委ねられたホーリー・スピリットとしてのイエスは、あなたにその計画を明確に伝える。"and will also ~ "「そして、その計画におけるあなたの役割もまたあなたに知らせることにしよう」。"and how urgent ~ "「また、その計画を実行に移すことがいかに差し迫っているかということも話そう」。イエスがどこでどのように知らせるかというと、今あなたがこのACIMを学んでいる、まさにここである。
God weeps at the "sacrifice" of his children who believe they are lost to him.
- weep [wíːp] : 「シクシク泣く、すすり泣く」
- weep at : 「〜を聞いて泣く、〜で涙を流す」
- sacrifice [sǽkrəfàis] : 「犠牲、いけにえ」
- be lost to :「〜に無感覚である、〜に失われている」
❖ "God weeps at ~ "「もはや神のものではないと信じている神の子の犠牲に対して、神は涙を流している」。神からの分離を信じきり、エゴに心を奪われた神の子に対して、神は心を痛めている。神の目には、まるで我が子である神の子が幻想(エゴ)の生贄(いけにえ)にされたように見えるのであろう。