3. This is a major step toward fundamental change. Yet it still has an aspect of thought reversal, since it implies that there is something you must be vigilant against.
- major [méidʒər] : 「主要な、重要な」
- fundamental [fʌ̀ndəméntl] : 「基礎の、基本的な」
- reversal [rivə́ːrsl] : 「逆転、逆戻り、反転、取り消し」
- aspect [ǽspekt] : 「局面、状況、側面、特徴」
- imply [implái] : 「暗に伝える、暗示する」
❖ "This is a major ~ "「この第三のステップは、基礎となる変化に向けての大きな一歩である」。"Yet it still has ~ "「しかし、それはまだ、思考逆転の側面をもっている」。第一のステップで思考の逆転を図ったのだが、まだ、逆転させねばならないものが残っている。"since it implies ~ "「なぜなら、第三のステップはthat以下を暗に意味しているからだ」。"that there is ~ "「注意を怠ってはならないものがある」からだ。神と神の王国に対して注意を怠ってはならないのだが、これはポジティブな警戒。しかし、ここでは"vigilant against"とあるから、何かネガティブなものに対しての警戒、ということになる。エゴの復権に対する警戒と考えていいだろう。エゴはまだ消滅してはいないので警戒を要する。エゴが消滅していないということは、エゴの思考システムも消滅していないわけで、思考の逆転もまだ完了してはいない。
It has advanced far from the first lesson, which is merely the beginning of the thought reversal, and also from the second, which is essentially the identification of what is more desirable.
- advance [ədvǽns] : 「進む、前進する」
- merely [míərli] : 「ただ単に、単に」
- essentially [isénʃəli] : 「本質的に、基本的に」
- identification [aidèntifəkéiʃən] : 「同一化、同定」
- desirable [dizáiərəbl] : 「望ましい、好ましい」
❖ "It has advanced ~ "「第三のレッスンは第一のレッスンよりかなり先を行っている」。"which is merely ~ "「第一のレッスンは思考逆転の始まりに過ぎなかった」。"and also from ~ "「また、第三のレッスンは第二のレッスンより前進している」。"which is essentially ~ "「第二のレッスンは基本的に、より望ましいものは何かということの確認作業であった」。
This step, which follows from the second as the second follows from the first, emphasizes the dichotomy between the desirable and the undesirable. It therefore makes the ultimate choice inevitable.
- follow [fɑ́lou] : 「〜について行く、追っていく」
- emphasize [émfəsàiz] : 「〜を強調する、力説する」
- dichotomy [daikɑ́təmi] : 「二分、二分法、意見の相違」
- between A and B : 「AとBの間の」
- undesirable : 「望ましくない、好ましくない」
- ultimate [ʌ́ltəmət] : 「究極の、根本的な、基本的な」
- choice [tʃɔ́is] : 「選ぶこと、選択」
- inevitable [inévətəbl] : 「避けられない、必然的な」
❖ "This step, which ~ "「この(第三の)ステップは、第二が第一に続いたように、第二に続いて来るものなのだが、望ましいものと望ましくないものの間の相違をきちんと峻別することを強調している」。ホーリー・スピリットとエゴの相違の峻別である。実相と幻想の選り分けである。
4. While the first step seems to increase conflict and the second may still entail conflict to some extent, this step calls for consistent vigilance against it.
- increase [inkríːs] : 「〜を増やす、増大させる」
- entail [entéil] : 「〜を伴う、引き起こす」
- to some extent : 「ある程度」
- call for : 「〜を要求する、命じる」
- consistent [kənsístənt] : 「一貫した、矛盾しない」
- vigilance [vídʒələns] : 「警戒、用心」
❖ "While the first ~ "「第一のステップはコンフリクトを増大させるように見え、第二のステップはある程度コンフリクトを伴うかも知れないが、」"this step calls ~ "「この(第三の)ステップは、コンフリクトに対して一貫した注意を払うことを要求する」。エゴの思考システムが残っている限り、コンフリクトは必然的に生じる。
I have already told you that you can be as vigilant against the ego as for it. This lesson teaches not only that you can be, but that you must be.
- already [ɔːlrédi] : 「すでに、とっくに〜済み」
- vigilant [vídʒələnt] : 「油断がない、用心深い」
- not only A but also B : 「AだけでなくBも」
❖ "I have already ~ "「私はすでにthat以下をあなたに告げてある」。"that you can ~ "「あなたは、エゴのためを思って注意を怠らないでいるのと同時に、エゴに対抗して注意を怠らないでいることがも出来る」とすでに告げている。エゴに組して"vigilant"でいることもできるし、エゴに反抗して"vigilant"でいることも出来る。"This lesson teaches ~ "「この(第三の)レッスンは、あなたがそう出来ると教えるだけでなく、あなたはそうしなくてはならないのだと教えている」。エゴの攻勢に負けないように常に警戒していなければならない、ということを学ばなくてはならない。
It does not concern itself with order of difficulty, but with clear-cut priority for vigilance.
- concern [kənsə́ːrn] : 「関連、関係」
- order [ɔ́ːrdər] : 「順番、順位、序列」
- difficulty [dífikʌ̀lti] : 「困難、難事、難儀」
- clear-cut : 「疑いの余地のない、明確な、明快な」
- priority [praiɔ́ːrəti] : 「優先すること、優先事項」
❖ "It does not ~ "「第三のステップ自体は難しさの序列とは関係ない」。第三のステップが一番難しいというようなことはない。もちろん、簡単だということでもない。"but with clear-cut ~ "「しかし、何に対して一番警戒しなくてはならないかということに関して関係がある」。もちろん、一番警戒しなくてはならないのはエゴの侵入である。
This lesson is unequivocal in that it teaches there must be no exceptions, although it does not deny that the temptation to make exceptions will occur.
- unequivocal [ʌnikwívəkl]: 「絶対的な、無条件の、明確な」
- exception [iksépʃən] : 「 例外、除外」
- deny [dinái] : 「〜を否定する、否認する」
- temptation [temptéiʃən] : 「誘惑、衝動」
- occur [əkə́ːr] : 「起こる、発生する、生じる」
❖ "This lesson is ~ "「このレッスンはthat以下を明確にしている」。"that it teaches ~ "「このレッスンは例外があってはならないと教えている」ことを明確にしている。"although it does ~ "「しかしながら、このレッスンはthat以下を否定はしていない」。"that the temptation ~ "「例外を作りたい誘惑が起きるであろう」ことを否定していない。
Here, then, your consistency is called on despite chaos. Yet chaos and consistency cannot coexist for long, since they are mutually exclusive.
- consistency [kənsístənsi] : 「一貫性、一致、整合性」
- call on : 「求める、要求する」
- despite [dispáit] : 「〜にもかかわらず」
- chaos [kéiɑs] : 「無秩序、混乱、混沌」
- coexist [koigzíst] : 「共存する」
- mutually [mjúːtʃuəli] : 「互いに、相互に、共通に」
- exclusive [iksklúːsiv] : 「排外的な、排他的な」
❖ "Here, then, your ~ "「そこで、ここに、渾沌状態にも関わらず、あなたの一貫性が求められる」。"Yet chaos and ~ "「しかし、渾沌状態と一貫性は長い間共存することは出来ない」。"since they are ~ "「それというのも、それらは互いに他方を排他するからである」。エゴとホーリー・スピリットは排他関係にある。
As long as you must be vigilant against anything, however, you are not recognizing this mutual exclusiveness, and still believe that you can choose either one.
- as long as : 「〜する限りは、〜の間は」
- recognize [rékəgnàiz] : 「認める、〜を認識する」
- mutual [mjúːtʃuəl] : 「相互の、共通の」
- exclusiveness [iksklúːsivnis] : 「排他、排他性」
- choose [tʃúːz] : 「〜を選ぶ、〜を選択する」
- either [íːðər] : 「どちらか一方の」
❖ "As long as you ~ "「しかし、あなたが何かに対抗して警戒心を強めなければならない間、」"you are not ~ "「あなたは、この相互の排他性を認識しないで過ごす」。"and still believe ~ "「そして、なおも、あなたがどちらかを選べると信じている」。ホーリー・スピリットだけではなく、エゴも選択肢の中に入っていると信じている。
By teaching what to choose, the Holy Spirit will ultimately teach you that you need not choose at all.
- ultimately [ʌ́ltəmətli] : 「結局、最後に、ついに」
❖ "By teaching what ~ "「しかし、何を選択すべきか教えることで、ホーリー・スピリットは、ついにはあなたにthat以下を教えることになろう」。"that you need ~ "「あなたは全く選択する必要がないのだ」ということを教えることになろう。エゴかホーリー・スピリットかどちらかを選択する自由があると思いたのだが、ホーリー・スピリットの教えを受けているうちに、ホーリー・スピリットを選択することは必然的なことで、選択というレベルを超えていることに気がつく、ということ。
This will finally liberate your mind from choice, and direct it towards creation within the Kingdom.
- finally [fáinəli] : 「ついに、最後に、とうとう」
- liberate [líbərèit] : 「〜を自由にする、解放する」
- direct [dərékt] : 「〜を方向づける」
- towards [tɔ́ːrdz] : 「〜の方へ、〜に向かって」
❖ "This will finally ~ "「こうしたことが、あなたの心を選択から開放するであろう」。"and direct it ~ "「そして、あなたの心を、王国の中にあって創造する方向に向かわせるであろう」。天の王国の神と真実を分かち合って、真実を拡張するという創造を行う方向に向かわせる。それがホーリー・スピリットの役割である。