●  "A Course in Miracles (ACIM)""Text" (1975年版) の英語原文を、単に翻訳するだけでなく、精読、精解していくワークショップです。
●  Title に、たとえば T-26.IV.4:7 とありましたら、これは "Text" の Chapter 26、Section IV、Paragraph 4、Sentence 7 という場所を示しています。
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T-14.IX.4:1 ~ T-14.IX.5:7

4. In the temple, holiness waits quietly for the return of them that love it. The Presence knows they will return to purity and to grace.

  • temple [témpl] : 「神殿、寺院、教会、殿堂」
  • holiness [hóulinəs] : 「神聖、高潔」
  • wait [wéit] : 「じっとしている、待つ」
  • wait for : 「〜を待つ」
  • quietly [kwáiətli] : 「黙って、平穏に、静かに、音もなく」
  • return [ritə́ː(r)n] : 「帰ること、帰郷、帰国、帰宅、帰還」
  • Presence [prézns] : 「存在すること、存在、居ること」
  • purity [pjú(ə)rəti] : 「清らかさ、純正、汚れのないこと、清浄、純粋」
  • grace [gréis] : 「優雅、優美、しとやかさ、恩恵、恩寵」
❖ "In the temple, holiness ~ "「神の寺院の中で、神聖さが静かに、神聖さを愛する人たちを待ち続けている」。"The Presence knows they ~ "「そこに存在するものは、彼らが純粋さと優雅さに回帰するだろうことを知っている」。神の寺院の中で、そこに実在するホーリー・スピリットも神(The Presence)も、神聖さを愛する神の子の帰還を待っている。そして、神の子であることを忘れた同胞たちが神の寺院の中で、神の子としての純粋さや優雅さを取り戻していくであろうことを、ホーリー・スピリットも神もちゃんと知っている。



The graciousness of God will take them gently in, and cover all their sense of pain and loss with the immortal assurance of their Father's Love.
  • graciousness [gréiʃəsnis] : 「上品さ、丁寧さ、丁重さ、優雅さ、仁慈深さ」
  • gently [dʒéntli] : 「親切に、静かに、優しく、穏やかに」
  • cover [kʌ́və(r)] : 「〜を償う、補う、〜を保護する、守る」
  • sense [séns] : 「感覚、感覚能力、官能、感触、知覚」
  • pain [péin] : 「痛み、痛覚、疼痛」
  • loss [lɔ́(ː)s] : 「損失、喪失、死、死去、敗北」
  • immortal [imɔ́ː(r)tl] : 「死なない、不死身の、不死の」
  • assurance [ə∫ú(ə)r(ə)ns] : 「確かさ、確実さ、確信、断言、確約」
❖ "The graciousness of God ~ "「神の優雅さは、彼らを優しく招き入れるだろう」。"and cover all their sense ~ "「そして、彼らの父なる神の愛への、朽ちることのない確信を失った感覚や、その痛みの感覚のすべてを覆ってくれるだろう」。神の子は、神から分離した後、神を裏切ったのだから神から報復されるだろうと恐れた。同時に、神の愛さえも失ったに違いないと思った。その喪失感は恐怖感と共に痛みとして、神の子の心に残ることとなった。しかし、今、神の寺院にたどり着いた神の子たちは、神がその喪失感や痛みを癒してくれることを知るのである。つまり、父なる神は今までずっと自分たちを愛し続けてきたことを知るのだ。



There, fear of death will be replaced with joy of life. For God is life, and they abide in life.
  • fear [fíər] : 「恐れ、恐怖」
  • death [déθ] : 「死、消滅、死亡、死者」
  • replace [ripléis] : 「〜を取り換える、交換する、差し替える、切り替える、置き換える、置換する」
  • joy [dʒɔ́i] : 「喜び、歓喜」
  • life [láif] : 「人命、生命、寿命」
  • abide [əbáid] : 「居住する、とどまる」
  • abide in : 「〜に住む、〜に滞在する」
❖ "There, fear of death ~ "「神の寺院において、死への恐怖は生命の喜びに置き換えられるだろう」。"For God is life ~ "「なぜなら、神は生命であり、神の子たちは生命の中に住んでいるのだから」。



The Presence of holiness lives in everything that lives, for holiness created life, and leaves not what It created holy as Itself.
  • live [lív] : 「生きる、生存する、生きている」
  • creat [kriéit] : 「創り出す、創造する」
  • leave [líːv] : 「〜を残す、置きっぱなしにする、置き忘れる」
❖ "The Presence of holiness ~ "「神聖なる存在は、生きているすべてのものの中に生きている」。"for holiness created life ~ "「なぜなら、神聖さが生命を創造したのであり、それ自体と同じように神聖に創造したものを置き去りにするようなことはないからだ」。"The Presence of holiness"「神聖なる存在」とは神でありホーリー・スピリットのこと。神の神聖さが生命を創造した。その生命ある創造物を、神はほったらかしにすることはない。永遠に愛し続けるのである。



5. In this world you can become a spotless mirror, in which the holiness of your Creator shines forth from you to all around you.
  • spotless [spátlis] : 「染みのない、欠点のない、非の打ちどころのない、潔白な」
  • mirror [mírə(r)] : 「鏡、反射鏡」
  • shine [∫áin] : 「輝く、光る」
  • forth [fɔ́ː(r)θ] : 「前へ、先へ、前方へ、外部へ」
  • around [əráund] : 「〜の周りに、〜の周囲に」
❖ "In this world you ~ "「この世界で、あなたは一点の曇りもない鏡になることが出来る」。"in which the holiness of ~ "「その鏡の中の、あなたを創造した創造主の神聖さが、あなたから輝き出て、あなたの周りの者を照らすのである」。



You can reflect Heaven here. Yet no reflections of the images of other gods must dim the mirror that would hold God's reflection in it.
  • reflect [riflékt] : 「〜の像を映す、〜を映す、示す、反映する」
  • reflection [riflék∫n] : 「反射、映像、反映」
  • dim [dím] : 「薄暗くする」
❖ "You can reflect ~ "「あなたはこの鏡の中に、天の王国を映し出すことが出来るのだ」。"Yet no reflections of ~ "「しかし、別の、いかなる神々のイメージも、その中に神の像を保持する鏡を曇らさせてはならない」。実相世界の真の神だけを保持せよ。幻想世界の様々な神々に惑わされてはいけない。それには、旧約聖書の創造主も含まれる。



Earth can reflect Heaven or hell; God or the ego. You need but leave the mirror clean and clear of all the images of hidden darkness you have drawn upon it.
  • Earth [ə́ː(r)θ] : 「地、地面、地球、地上、全世界」
  • hell [hél] : 「地獄、ひどい体験、修羅場、生き地獄」
  • leave [líːv] [SVOC] : 「〜を〜の状態にしておく」
  • clean [klíːn] : 「清潔好きな、潔癖な、汚くない」
  • clear of : 「〜を追い出す」
  • hidden [hídn] : 「隠された、秘密の」
  • darkness [dáː(r)knəs] : 「暗さ、暗がり、暗闇」
  • drawn [drɔ́ːn] : 「draw の過去分詞形」
  • draw [drɔ́ː] : 「〜を描く、描画する、〜を引き出す」
❖ "Earth can reflect ~ "「この地上の世界は、天の王国も地獄も映し出すことが出来る」。"God or ~ "「つまり、神もエゴも映し出せる」。"You need but leave ~ "「あなたは、鏡をきれいな状態にしておく必要があり、」"and clear of all the images ~ "「あなたが鏡の上に描いた隠された闇のイメージを追い出す必要がある」。もちろん、"the images of hidden darkness you have drawn upon it"「あなたが鏡の上に描いた隠された闇のイメージ」は、エゴのこと。あるいは、地上の様々な神々と考えてもいい。



God will shine upon it of himself. Only the clear reflection of himself can be perceived upon it.
  • shine [∫áin] : 「輝く、光る」
  • of oneself : 「独りでに、それ自体で」
  • perceive [pə(r)síːv] : 「知覚する、〜に気付く、〜を把握する」
❖ あなたが鏡をきれいに保つなら、"God will shine upon ~ "「神は自ら、鏡の上で輝くであろう」。"Only the clear reflection ~ "「清澄な神の反映だけが、鏡の上に知覚され得るのだ」。濁った鏡に神は映し出されない。清い鏡に神は宿る。心を清らかに保て、ということだ。言うは易く、行うは難し。しかし、ACIMを頭の中だけで理解するのではなく、それを実践哲学として認識し、実行するとき、心を清らかに保つことは必須条件であろう。
 
 
 

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