3. Let your mind wander not through darkened corridors, away from light's center.
- wander [wándə(r)] : 「さまよう、迷う、迷子になる、徘徊する」
- through [θruː] : 「〜を通り抜けて、経て、〜の中を通って」
- darkened : 「暗い、暗くされた」
- corridor [kɔ́(ː)rədə(r)] : 「廊下、回廊地帯」
- away from : 「〜から離れて」
- center [séntə(r)] : 「中心、核心」
❖ "Let your mind wander ~ "「あなたの心が、光の中心から遠く離れて、闇の回廊を彷徨(さまよ)い歩くことがないようにしなさい」。神やホーリー・スピリットの住まう光の王国から、あなたの心が遠ざからないようにしなさい。闇の幻想世界で道を踏み外してしまわないようにしなさい。確かに今は闇の中を彷徨っているかも知れないが、確実に光の中心に向かうようにしなさい。そんな、感じであろうか。
You may choose to lead yourself astray, but you can be brought together only by the Guide appointed for you. - choose [t∫úːz] : 「〜を選ぶ、〜を選択する」
- lead [líːd] : 「〜を導く、案内する、〜を連れていく」
- astray [əstréi] : 「道に迷って、道を間違えて、方向を見失って」
- brought [brɔ́ːt] : 「bring の過去・過去分詞形」
- bring [bríŋ] : 「〜を連れて行く、〜を持って来る」
- together [təgéðə(r)] : 「一緒に、同時に」
- Guide [gáid] : 「案内人、ガイド、案内者、指導者」
- appoint [əpɔ́int] : 「〜を任命する、選任する、指名する」
❖ "You may choose ~ "「あなたは、道から逸れて自分を導いてしまう選択をするかも知れない」。"but you can be ~ "「しかし、あなたのために任命されたガイド役によってのみ、あなたは、(同胞と)一緒の場所に連れ戻してもらえるのである」。"the Guide"「ガイド役」とは、言うまでもなく、ホーリー・スピリットのこと。あなたは自ら道に迷ってしまうかも知れないが、ホーリー・スピリットがあなたを導いて同胞共々、光の中心へ向かわせてくれる。
He will surely lead you to where God and his Son await your recognition. - surely [∫úə(r)li] : 「疑いなく、しっかりと、確かに、確実に、必ず」
- await [əwéit] : 「〜を待つ、待ち受ける、待望する」
- recognition [rèkəgní∫n] : 「認識、認証、正当性の認識」
❖ "He will surely lead ~ "「ホーリー・スピリットは、確実にあなたを、神と神の子があなたの認識を待ち望んでいる場所に導いてくれるだろう」。"your recognition"「あなたの認識」とは、そここそが自分の目指している目的地であると認識すること。あるいは、自分が回帰すべき故郷は神の元、天の王国であると認識すること。
They are joined in giving you the gift of oneness, before which all separation vanishes. Unite with what you are. - join [dʒɔ́in] : 「〜に加入する、〜に参加する、〜と交わる、〜と一緒になる」
- oneness [wʌ́nnis] : 「一体感、単一性、同一性、統一性、調和」
- before [bifɔ́ː(r)] : 「 〜の前に、〜に先立って、〜を前にして、面前で」
- separation [sèpəréi∫n] : 「分離、区別、別居、別離、離脱」
- vanish [vǽni∫] : 「消える、消えてなくなる、姿を消す、去る」
- unite [junáit] : 「結合する、一体となる、一体化する、合体する」
- unite with : 「〜と一緒になる、〜と結合する、〜と合体する」
❖ "They are joined ~ "「あなたと同胞と神は一緒になり、あなたに一体性という贈り物を与えてくれる」。あなたは排除されることなく、神との聖なる集(つど)いの場に加えてもらえるのである。その場所で、神と神の子は一体となる。その輪に、もちろん、あなたも参加させてもらえるのだ。"before which all separation ~ "「その一体性の前で、すべての分離は消滅する」。同胞同士の分離、神との分離、すべての分離分裂が解消する。"Unite with what ~ "「本当のあなたと一体になりなさい」。分裂した心が一なる心(Mind)に再統一され、その一なる心(Mind)こそが、本当のあなた自身である。その本当の自分に初めて出会えたのであり、それを受け入れさえすればいいのだ。
You cannot join with anything except reality. God's glory and his Son's belong to you in truth. - except [iksépt] : 「〜を除いて、〜以外に」
- reality [ri(ː)ǽləti] : 「現実、真実、事実、実態、実相」
- glory [glɔ́ːri] : 「栄光、称賛、名誉、誇り、壮観、荘厳」
- belong [bilɔ́(ː)ŋ] : 「〜に属する、所属する」
- belong to : 「〜に属する、〜の所有物である」
- in truth : 「実のところ、実際には」
❖ "You cannot join with ~ "「あなたは実相以外の何ものとも一体になることは出来ない」。実在しない幻想と一体になることは出来ない。"God's glory and ~ "「実際、神と神の子の栄光はあなたに属しているのである」。神の子として栄光は実在であり、したがって、あなたは栄光と一体である。栄光とは、神の子が神性を有していること、神の命を有していること、そうとらえておこう。少なくとも、ここでいう栄光は虚栄などではない。虚栄は幻想世界の産物であるから。
They have no opposite, and nothing else can you bestow upon yourself.- opposite [ápəzit] : 「反対、正反対のもの、逆のもの」
- bestow [bistóu] : 「〜を授ける、与える、贈る」
❖ "They have no ~ "「神も神の子も、対立するものを持ってはいない」。"and nothing else can ~ "「実在以外のものを、あなたは自分に授けることは出来ないのだ」。実在するものとは、実相世界の存在である。実相世界は一元論の世界であり、対立概念、対極概念が存在しない。したがって、真に実在するものは対立するものがないのである。たとえば、真実の愛は、憎悪という対立概念のない純粋な愛である。あなたが自分に与え得るものは、その実在する、対極概念の存在しない純粋なものに限られる。それ以外は幻想であり、自分が得たと思うものは、単なる錯覚に過ぎない。地位、名誉、権力、物質的富、プライド、愛欲、等々は幻想であり、錯覚である。もちろん、虚栄も幻想である。
4. There is no substitute for truth. And truth will make this plain to you as you are brought into the place where you must meet with truth. - substitute [sʌ́bstət(j)ùːt] : 「代わりのもの、代替、代理人、置換」
- make [SVOC] : 「〜を〜の状態にする」
- plain [pléin] : 「平易な、明らかな、簡素な」
- brought [brɔ́ːt] : 「bring の過去・過去分詞形」
- place [pléis] : 「場所、個所、立場、境遇」
- meet [míːt] : 「会う」
- meet with : 「〜を経験する、〜に遭遇する、〜に接する」
❖ "There is no ~ "「真実には代わりはない」。"And truth will make ~ "「そして、真実はこのことを、あなたにとって明白なものとするだろう」。あなたが真実を知るようになると、真実には代わりがないということが明白になってくるだろう。"as you are brought into ~ "「あなたが真実と出会わねばならない場所に、あなたがつれて来られたとき、」明白になるだろう。幻想から目覚め、実相という現実に触れたとき、あなたは真実に遭遇する。そのとき、今までの自分が、真実に代わるものとして幻想を作ってきたことを知るのである。そして、真実に代わるものなど何もないのだと知ることになる。
And there you must be led, through gentle understanding which can lead you nowhere else. - led [léd] : 「lead の過去・過去分詞形」
- lead [líːd] : 「〜を導く、案内する、〜を連れていく」
- through [θruː] : 「〜を通じて、〜の手を経て、〜を介して、〜に頼んで」
- gentle [dʒéntl] : 「優しい、穏やかな、寛大な」
- understanding [ʌ̀ndə(r)stǽndiŋ] : 「理解、思慮、理解力、知力」
- nowhere [nóu(h)wèə(r)] : 「どこにも〜ない」
- else [éls] : 「そのほかの」
❖ "And there you ~ "「あなたは(真実と出会う)その場所に導かれて行かなくてはならない」。"through gentle understanding ~ "「いったい何があなたをそれ以外の場所に導いていくのか、穏やかに理解することを通して、」あなたはその場所に導かれて行かなければならない。エゴはそれ以外の場所にあなたを導き、ホーリー・スピリットが真実との遭遇の場所に導いてくれる。
Where God is, there are you. Such is the truth. Nothing can change the knowledge, given you by God, into unknowingness. - change [t∫éin(d)ʒ] : 「〜を変える、〜を変更する、〜を変換する」
- change A into B : 「AをBに変える」
- knowledge [nálidʒ] : 「知識、心得、認識、知恵、知見」
- given [gívn] : 「give の過去分詞形」
- unknowingness : 「無知、知らないこと」
❖ "Where God is ~ "「神がいるところに、あなたがいる」。"Such is ~ "「真実はそうである」。"Nothing can change ~ "「何ものも、叡智を、それは神からあなたに与えられたものだが、その叡智を無知に変えることは出来ない」。神がいる場所にあなたがいる。神は叡智である。したがって、あなたは叡智のある場所にいる。したがって、あなたは無知なるものになれないのだ。あなたは叡智そのものであった。今も叡智そのものである。それを忘れているだけなのだ。
Everything God created knows its Creator. For this is how creation is accomplished by the Creator and by his creations. - creat [kriéit] : 「創造する、作り出す」
- Creator [kriéitər] : 「創造者、創作者、創設者」
- creation [kriéi∫n] : 「創造、創作、創作物、作品」
- accomplish [əkámpli∫] : 「成し遂げる、成就する、達成する、完成させる」
❖ "Everything God ~ "「神が創造したものはすべて、その創造主を知っている」。"For this is how creation ~ "「なぜなら、これが、どのようにして、創造主と創造されたものによって創造が完了するか、ということなのであるから」。創造主が創造してそれで終わり、といういことではなく、創造されたものが創造主を承認して初めて創造が完了する。簡単に言えば、親は子を産んでそれで終わりなのではなく、親と子がしっかりと親子の関係を認識して初めてすべてが完了するのである。したがって、あなたは神に創造されたのであるから、あなたは神を父なる神として受け入れる必要がある。それが、神があなたを創造してくれたことに対する感謝であり、当然の返礼である。もちろん、そこまで考えなくとも、子が親に対して、命を与えてくれた親を愛するのはいかにも自然なことではないか。それでなくても、父なる神はあなたを求めているのだから。
In the holy meeting place are joined the Father and his creations, and the creations of his Son with Them together. - holy [hóuli] : 「神聖な」
- meeting [míːtiŋ] : 「出会い、集い」
- place [pléis] : 「場所、個所、住所」
- join [dʒɔ́in] : 「〜に加わる、〜に参加する、結合する、連結する」
- together [təgéðə(r)] : 「一緒に、同時に」
❖ "In the holy meeting ~ "「聖なる集(つど)いの場所で、〜が一つになる」。"the Father and his creations ~ "「父なる神と神が創造したもの、加えて、神の子が創造したものも一緒になって、」一つになるのである。"the creations of his Son"「神の子が創造したもの」とは何か? もちろん、あなたがもうけたあなたの子供と考えてもいいのだが、実相世界の創造は有形のものと考える必要はない。実際、実相世界は抽象、想念の世界であるので、創造されたものも抽象、想念と考えていいのである。したがって、あなたの愛、喜び、平和、慈悲、思いやり、等々も、すべてあなたが創造したものとなる。あなたが、野辺に咲く一輪の花に美を感じたとき、あなたはすばらしい創造をしていることになるのだ。その、あなたが感じた美を、神の祭壇に捧げればいい。神は、あなたの美に対する喜びを受け取って、あなたとその美の喜びを分かち合ってくれるだろう。そこに、言葉を超えた神とのコミュニケーションが生まれると言ったら、あなたは信じてくれるだろうか。
There is one link that joins Them all together, holding Them in the oneness out of which creation happens.- link [líŋk] : 「結び付き、つながり、関連、結び付ける物」
- hold [hóuld] : 「保持する、支える、維持する」
- out of : 「〜から、〜によって、〜から生まれて」
- happen [hǽpn] : 「起こる、発生する」
❖ "There is one link ~ "「それらを一緒に結びつける一つの絆がある」。それは、親と子の絆、神と神の子の絆、いわば、血の絆であろうか。"holding Them in ~ "分詞構文、単純接続、「そして、その絆が、創造が生まれ出るところの一体性の中にそれらをまとめ上げているのである」。創造したものと創造されたものが血の絆によって一体となり、創造を共に分かち合っているのである。こうして、創造の喜びは拡張し、増大し、また新たな創造を生み出していく。そこに新たな喜びが生じ、愛が生じ、平和が生じる。その分かち合いがさらに拡張し、増大し、創造の無限の連鎖が続いていく。まさに、実相世界における永遠の命である。永遠の命とは、時間的に無限にだらだらと続く命のことではない。時間を超越した創造の連鎖こそが、永遠の命を象徴するものなのである。