●  "A Course in Miracles (ACIM)""Text" (1975年版) の英語原文を、単に翻訳するだけでなく、精読、精解していくワークショップです。
●  Title に、たとえば T-26.IV.4:7 とありましたら、これは "Text" の Chapter 26、Section IV、Paragraph 4、Sentence 7 という場所を示しています。
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●  Urtext精読をAmazonからKindle本として上梓しました。



T-11.VI.7:1 ~ T-11.VI.8:8

7. You will not find peace until you have removed the nails from the hands of God's Son, and taken the last thorn from his forehead.

  • find [fáind] : 「見つける、発見する、見いだす」
  • peace [píːs] : 「平和、安らぎ、平穏、安心、安定」
  • remove [rimúːv] : 「取り除く、取り去る、取り外す、除去する」
  • nail [néil] : 「くぎ」
  • last [lǽst] : 「終わりの、最後の」
  • thorn [θɔ́ː(r)n] : 「とげ、はり」
  • forehead [fɔ́ːrhèd] : 「額、前額部、前面、前部」
❖ "You will not find ~ "「あなたが、神の子の手から釘を抜き去り、神の子の額から最後の一本のとげを取り除くまで、あなたは平和を見いだすことはないだろう」。もちろん、イメージはキリストの磔刑である。キリストの磔刑が象徴する犠牲という観念から自由にならない限り、あなたの平和はない。



The Love of God surrounds his Son whom the god of crucifixion condemns.
  • surround [səráund] : 「包囲する、取り囲む」
  • crucifixion [krùːsəfíkʃən] : 「十字架刑、磔刑」
  • condemn [kəndém] : 「〜に有罪の判決を下す、〜の刑を宣告する」
❖ "The Love of God surrounds ~ "「神の愛が、磔刑の神が十字架刑を宣告した神の子の周りを包んでいる」。"the god of crucifixion"「磔刑の神」はACIMの神と何の関係もない。エゴに支配された人間たちが勝手に作り出した幻想の神である。真の神は、磔刑に処せられた神の子の周りを愛で包み込んで、復活を願うのである。



Teach not that I died in vain. Teach rather that I did not die by demonstrating that I live in you.
  • die [dái] : 「死ぬ、死亡する」
  • vain [véin] : 「無駄な、無益な、無価値な、空虚な」
  • in vain : 「無駄に」
  • rather [rǽðə(r)] : 「むしろ、どちらかといえば」
  • demonstrate [démənstrèit] : 「論証する、実証する、立証する、実演する、明らかにする、明示する」
❖ "Teach not that ~ "「私(イエス)が無駄に死んだなどと教えてはならない」。"Teach rather that ~ "「むしろ、私があなたの中で生きていることを実証することで、死ななかったのだと教えなさい」。



For the undoing of the crucifixion of God's Son is the work of the redemption, in which everyone has a part of equal value.
  • undo [ʌndú] : 「〜を元に戻す、元どおりにする、取り消す」
  • redemption [ridém(p)∫n] : 「贖い、贖罪、救済、解放、償い、救出 」
  • part [pɑ́ː(r)t] : 「分担、役、役目、役割」
  • equal [íːkw(ə)l] : 「同等の、程度が等しい、均等な、平等な」
  • value [vǽljuː] : 「価値、値打ち、真価、有用性、重要性」
❖ "For the undoing of ~ "「なぜなら、神の子の磔刑を取り消すことが、贖罪の努めなのである」。"in which everyone has ~ "「そして、その贖罪の中で、すべての者は等しく重要な役割をもっている」。非常に難解な部分である。キリスト教の解釈では、イエス・キリストは人間の原罪を一身に引き受けて、その贖罪のために十字架上で死んだとされる。しかし、ACIMの解釈はそれとは全く異なる。ACIMが"undoing"と言うとき、それは、完全な取り消しを意味する。つまり、そんなことは起きなかったのだ、起きたと思っているのは錯覚であり幻想である、と叡智をもって知ることなのである。キリスト教における贖罪は、罪を認め、悔い改め、罪をあがなう行為である。しかしACIMでは、贖罪は、罪そのものが実相の世界では存在しなかったと知ることなのである。罪は幻想の世界の産物であって、実相には罪はない。したがって実相に住む神の子は完全に無辜(むこ)であると知ることなのである。その叡智に到達することが贖罪であり、すべての神の子がその認識に到達しなくてはならない。すべての神の子が等しく重要な役割をもっているのだ。



God does not judge his guiltless Son. Having given himself to him, how could it be otherwise?
  • judge [dʒʌ́dʒ] : 「〜を審判する、審査する、判断する」
  • guiltless [ɡíltlis] : 「罪のない、潔白な」
  • otherwise [ʌ́ðə(r)wàiz] : 「別なふうに、違ったように」
❖ "God does not judge ~ "「神は、無辜の神の子を審判したりしない」。"Having given himself ~ "分詞構文、「神の子に神自身を与えたというのに、どうしてそれ以外のことが可能であろうか」。



8. You have nailed yourself to a cross, and placed a crown of thorns upon your own head.
  • nail [néil] : 「〜をくぎで打ちつける、くぎ付けにする」
  • cross [krɔ́(ː)s] : 「十字架、受難」
  • place [pléis] : 「〜を置く、設置する、取り付ける」
  • crown [kráun] : 「王冠、王冠状のもの、王位」
  • thorn [θɔ́ː(r)n] : 「とげ、はり」
  • crown of thorns : 「イバラの冠、つらい境遇、苦難」
❖ "You have nailed ~ "「あなたは、あなた自身を十字架に釘で打ち付け、」"and placed a crown ~ "「あなた自身の頭にイバラの冠を置いた」。



Yet you cannot crucify God's Son, for the will of God cannot die.
  • crucify [krúːsifài] : 「〜を十字架に張り付けにする、磔刑に処する」
  • die [dái] : 「死ぬ、死亡する」
❖ "Yet you cannot crucify ~ "「しかし、あなたは神の子を磔刑に処することはできない」。あなた自身が神の子であるから、自分自身を磔刑に処することはできない。"for the will of God ~ "なぜなら、神の意思は滅びることはないからだ」。神は神の子に、復活こそ願っているが、決して自己を犠牲にすることは意思してはいない。



His Son has been redeemed from his own crucifixion, and you cannot assign to death whom God has given eternal life.
  • redeem [ridíːm] : 「回復する、取り戻す、〜を救い出す、解放する」
  • crucifixion [krùːsəfíkʃən] : 「十字架刑、磔刑」
  • assign [əsáin] : 「〜を割り当てる、〜を当てがう」
  • eternal [itə́ː(r)nl] : 「永遠の、不変の、永久の、不滅の」
❖ "His Son has been redeemed ~ "「神の子は、彼自身の磔刑から復活したのであり、」"and you cannot assign ~ "ここの"whom"は"those whom"のこと、「そして、あなたは、神が永遠の命を与えた者に、死を割り当てることは出来ない」。



The dream of crucifixion still lies heavy on your eyes, but what you see in dreams is not reality.
  • lie [lái] : 「〜のままである、〜の状態にある」
  • heavy [hévi] : 「重い、激しい、重みのある」
  • reality [ri(ː)ǽləti] : 「現実、真実、事実、実態、実相」
❖ "The dream of crucifixion ~ "「磔刑という夢が、まだあなたの目に重くのしかかっている」。"but what you see ~ "「しかし、あなたが夢で見たものは現実ではないのだ」。実相の世界で磔刑が行われたのではない。幻想の世界で、夢の中で磔刑は行われた。したがって、磔刑の取り消しは簡単である。つまり、それは起きなかったと認識するばいいだけなのだ。



While you perceive the Son of God as crucified, you are asleep. And as long as you believe that you can crucify him, you are only having nightmares.
  • perceive [pə(r)síːv] : 「知覚する、〜に気付く、〜を見抜く」
  • crucify [krúːsifài] : 「〜を十字架に張り付けにする」
  • asleep [əslíːp] : 「眠って、就寝中の」
  • as long as : 「〜する限りは、〜である限りは、〜する以上は」
  • nightmare [náitmὲər] : 「恐ろしい夢、悪夢」
❖ "While you perceive ~ "「神の子イエスが十字架刑に処せられたと知覚している間は、あなたは眠っていると言える」。"And as long as you ~ "「そして、あなたが彼を十字架刑に処すことが出来ると信じている限り、あなたは悪夢を見ているに過ぎない」。"you can crucify him"「あなたが彼を十字架刑に処すことが出来る」とは、人間の原罪を背負ってイエスが磔刑に処せられたことを、それでいいのだと認めることである。つまり、イエスの磔刑が起きたことを認めた時点で、あなたはイエスを磔刑に処することが出来る自分を認めたことになる。それは、あなたにとって悪夢以外の何ものであろうか? 



You who are beginning to wake are still aware of dreams, and have not yet forgotten them.
  • begin to : 「〜し始める」
  • wake [wéik] : 「目が覚める、眼を覚ます」
  • be aware [əwéə(r)] of : 「〜を承知している、〜に気付いている、〜を知っている」
  • yet [jét] : 「まだ、今のところは」
  • forgotten [fə(r)gɑ́tn] : 「forget の過去分詞形」
  • forget [fə(r)gét] : 「〜を忘れる、見落とす」
❖ "You who are beginning ~ "「目覚め始めたあなたは、まだ夢を覚えている」。"and have not yet ~ "「そして、なお夢を忘れられないでいる」。



The forgetting of dreams and the awareness of Christ come with the awakening of others to share your redemption.
  • forgetting : 「忘れること、忘却」
  • awareness [əwéə(r)nəs] : 「認識、自覚、気付いていること、意識性」
  • awakening : 「覚醒、目覚め、気付くこと」
  • share [∫éə(r)] : 「〜を分ける、分かち合う、共有する、共用する」
  • redemption [ridém(p)∫n] : 「贖い、贖罪、救済、解放、償い、救出」
❖ "The forgetting of dreams ~ "「夢を忘れ、キリストを認識することは、」"come with the awakening ~" 直訳すると、「あなたの贖罪を分かち合おうとする他者の覚醒とともにやって来る」。つまり、あなたが悪夢を忘れ、キリストに目覚めたとき、他の同胞たちも目を覚まし、あなたと共に贖罪を分かち合う。ともに無辜であることを互いに確認し合うのである。
 
 
 

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