●  "A Course in Miracles (ACIM)""Text" (1975年版) の英語原文を、単に翻訳するだけでなく、精読、精解していくワークショップです。
●  Title に、たとえば T-26.IV.4:7 とありましたら、これは "Text" の Chapter 26、Section IV、Paragraph 4、Sentence 7 という場所を示しています。
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●  Urtext精読をAmazonからKindle本として上梓しました。



T-11.VI.9:1 ~ T-11.VI.10:9

9. You will awaken to your own call, for the Call to awake is within you. If I live in you, you are awake. 

  • awaken [əwéikn] : 「目を覚まさせる、目覚める」
  • awake [əwéik] : 「目が覚める、起きる」
  • within [wiðín] : 「〜の中に、〜のうちに」
  • awake [əwéik] : 「目が覚めて」
❖ "You will awaken ~ "「あなたは、あなた自身の呼び声に応えて目を覚ますだろう」。"for the Call ~ "「なぜなら、目覚めへの呼びかけはあなたの内部からなされるからだ」。目を覚ませ、という呼びかけは、あなたの心の中から発せられる。"If I live in ~ "「もし私があなたの心の内に生きているなら、あなたは目を覚ましていることになる」。あなたが心の中にイエス・キリストを実感できるなら、それはあなたが確かに目覚めている証拠だ。



Yet you must see the works I do through you, or you will not perceive that I have done them unto you. 
  • perceive [pərsíːv] : 「知覚する、〜を理解する、〜を把握する」
❖ 目覚めた後は、"Yet you must ~ "「しかし、あなたは、私があなたを通して行う仕事を見なければならない」。"or you will ~ "「さもなければ、あなたは、私があなたのために行った仕事を知覚することはない」。イエスはホーリー・スピリットとして、あなたが目覚めた後も大切な仕事を割り当てられている。たとえば、目覚めたあなたがエゴの思考システムを捨て、新たにホーリー・スピリットの思考システムを採用するための手助け。同胞との心を一つに統一するための手助け。もちろん、贖罪の手助け。幻想を完全に捨てる手助け。等々、イエスはあなたをサポートする仕事を持っている。これらはすべてあなたが主体の仕事であって、イエスはあくまでも脇役に徹する。あなたに仕事を強制することはない。したがって、あなたが自ら進んでその仕事を遂行しなくてはならないのだ。イエスがしてくれる仕事を見ない、知覚しない、では済まされない。



Do not set limits on what you believe I can do through you, or you will not accept what I can do for you. 
  • limit [límit] : 「限度、制限」
  • set limits to : 「〜に制限を加える、〜を制限する」
  • accept [əksépt] : 「承認する、受け入れる」
❖ "Do not set ~ "「あなたを通して私に何が出来るか、あなたが信じることに制限を設けてはいけない」。あなたを通してイエスは何でも出来るのだと信じなさい、ということ。ここの"what you believe ~ "部分は「あなたが信じるところの、私があなたを通して出来ること」といった意味合い。それに制限をかけてはいけない。"or you will ~ "「さもなければ、あなたは、私があなたのためにすることを受け入れることは出来ないだろう」。信じる気持ちがなければ、イエスの仕事を受け入れることは出来ない。



Yet it is done already, and unless you give all that you have received you will not know that your redeemer liveth, and that you have awakened with him. 
  • done [dʌ́n] : 「do の過去分詞」
  • already [ɔːlrédi] : 「すでに、とっくに」
  • unless [ənlés] : 「〜でない限り、〜である場合を除いて」
  • receive [risíːv] : 「〜を受ける、〜を受け入れる」
  • redeemer [ridíːmər] : 「救い主、贖い主、キリスト」
  • -eth : 「三人称単数現在形の動詞の語尾につける」
❖ "Yet it is done ~ "「しかし、それはすでになされている」。イエスの仕事はすでになされている。あなたが気付かないだけ。あるいは、無時間の実相世界では、すべてが一瞬にして起き、それが永遠に続くから、ととらえてもよい。"and unless ~" 「そして、あなた受け取ったすべてのものを(同胞に)与えない限り、」"you will not ~ "「あなたは、あなたの救い主が生きていると知ることはないであろうし、」"and that you ~ "「あなたが、その救い主と共に目覚めたのだと知ることもないだろう」。イエスはあなたのために様々な仕事をしてくれたのだが、それをあなたが独り占めしてはいけない。イエスが与えてくれたものを同胞に与え、分かち合わなくてはいけない。さもなければ、あなたの心の中に住む救い主であるイエスの存在を見逃してしまうことになり、あなたが目覚めることが出来るのは救い主イエスのおかげだと知ることも出来ない。なぜなら、独占欲はエゴの仕事であり、あなたがイエスの与えてくれたものを独占するようでは、あなたの心はまだエゴに支配されていることになるからだ。エゴに支配された心がイエスの存在に気付くわけがない。



Redemption is recognized only by sharing it.
  • redemption [ridémpʃən] : 「罪の贖い、贖罪」
  • recognize [rékəgnàiz] : 「認める、受け入れる」
❖ "Redemption is ~ "「贖罪は、それが分かち合われることによってのみ、承認される」。単独の贖罪は不完全である。神の子が共に贖罪を分かち合ってこそ、贖罪は完結する。ACIMでは、神の子は自他一如であるから、あなたが無辜(むこ)なら、他者も無辜である。あなたが叡智をもって自分の無辜を認識するとき、それは同時に他の同胞の無辜を確信するときでもある。同様に、他の同胞が叡智をもって彼の無辜を認識するとき、同時にあなたの無辜も確信される。そういう連鎖が、贖罪を分かち合うということだ。そして、分かち合いは共鳴し合い、拡張増大を促す。



10. God's Son is saved. Bring only this awareness to the Sonship, and you will have a part in the redemption as valuable as mine. 
  • save [séiv] : 「救う、助ける」
  • bring [bríŋ] : 「〜を持って来る、〜をもたらす」
  • awareness [əwéərnəs] : 「気付いていること、意識性」
  • sonship : 「息子であること」
  • have a part in : 「〜に参加する、〜に加担する」
  • valuable [vǽljəbl] : 「役立つ、有益な」
  • mine [máin] : 「私のもの」
❖ "God's Son is ~ "「神の子は救われる」。"Bring only this ~ "「この認識を神の子へもたらしなさい」。"Sonship"は「神の子という身分をもつ者」という意味合い。"and you will ~ "「そうすれば、あなたは贖罪に対して〜な役割を担うことになるだろう」。"as valuable as ~ "「私の役割が重要であるように、あなたの役割も重要である」。つまり、「贖罪に対して、私と同様に重要な役割を担うことになるだろう」。神の子は贖罪によって罪の意識から救われるという認識をあなたがもち、しかも、同胞に同じ認識をもたらすことで、同胞も贖罪によって罪の意識から救われる。そういう大切な役割をあなたは与えられている。贖罪はあなた一人が達成しただけでは不十分だ。あなたの同胞を含め、すべての神の子が贖罪を達成しなくてはならない。



For your part must be like mine if you learn it of me. If you believe that yours is limited, you are limiting mine. 
  • learn [lə́ːrn] : 「〜を学ぶ、習う、〜を知る」
❖ "For your part ~ "「なぜなら、もしあなたがあなたの役割を私から学んだのであれば、あなたの役割は私の役割に似ているに違いないからだ」。贖罪は罪の意識からの救いである。したがって、その役割はキリストのものだ。あなたがイエスからあなたの役割を学んだのなら、それは当然イエスの役割に似たものとなるし、その役割は重要だ。"If you believe ~ "「もしあなたが、あなたの役割が制限されていると信じているなら、あなたは私の役割を制限していることになる」。あなたが、自分にはキリストの役割は荷が重すぎるなどと制限をかければ、それはイエスのキリストとしての役割を制限することになる。贖罪は神の子とホーリー・スピリットの共同作業で成り立つ。どちらの役割も重要であって、そのどちらかが欠けても、あるいはその力に制限がかかっても、うまくいかない。



There is no order of difficulty in miracles because all of God's Sons are of equal value, and their equality is their oneness. 
  • order [ɔ́ːrdər] : 「順、順序、序列」
  • difficulty [dífikʌ̀lti] : 「困難、難事、面倒なこと」
  • be of equal [íːkwəl] ~ : 「等しく〜な」
  • value [vǽljuː] : 「価値、有用性、重要性」
  • equality [ikwɑ́ləti] : 「平等、等しいこと、同等」
  • oneness [wʌ́nnis] : 「単一性、同一性、統一性」
❖ "There is no ~ "「奇跡には、その難しさに序列はない」。"because all of ~ "「なぜなら、すべての神の子は等しく価値があり、その等しいことが神の子の単一性を形作っているからだ」。あなたもイエスも神の子として同一であり、等しい価値をもっている。したがって、イエスのなす奇跡もあなたがなす奇跡も難しさに序列はない。どちらの役割もともに等しく価値があり、役割の難しさに序列はない。



The whole power of God is in every part of him, and nothing contradictory to his will is either great or small. 
  • whole [hóul] : 「全部の、完全な、全体の」
  • contradictory [kὰntrədíktəri] : 「相反する、矛盾する、正反対の」
  • either [íːðər] : 「どちらの〜でも、どちらの〜も」
❖ "The whole power ~ "「神のパワーのすべては、神のすべての部分にある」。神から派生したもの、神が創造したものすべてに神のパワーが宿っている。したがって、神が創造した神の子であるあなたには神のパワーが宿っている。"and nothing ~ "「神の意思に反したものはすべて、大きくもなく小さくもない」。神の意思に反したものは神が創造したものでもなければ、神から派生したものでもない。したがって、それは幻想の存在であり、幻想は夢に過ぎないから大きいとか小さいなどと比較検討の対象にならない。エゴがどんなに偉ぶろうと、エゴは大きくも小さくもない。エゴは無である。



What does not exist has no size and no measure. To God all things are possible. And to Christ it is given to be like the Father.
  • exist [igzíst] : 「存在する、生存する」
  • size [sáiz] : 「大きさ、サイズ、規模」
  • measure [méʒər] : 「大きさ、量、割合」
  • possible [pɑ́səbl] : 「可能性がある、あり得る」
❖ "What does not ~ "「存在しないものは、大きさも量ももたない」。"To God all ~ "「神にとっては、すべてが可能である」。"And to Christ  ~ "直訳すると、「そして、父なる神のようにあることは、キリストに対して与えられている」。つまり、キリストは神のように存在している、ということ。キリストであるあなたも神のように存在している。神人一如。神とってすべてが可能なのだから、あなたにとってもすべてが可能だ。あなたはどんな奇跡も起こし得るからこそ、奇跡には序列はない。あなたはエゴではなく、したがって、あなたは無ではない。あなたは実相の世界に存在し、神のパワーをもち、非時空的な大きさも質も量ももっている。つまり、実相の世界であなたは実体なのだ。神やホーリー・スピリットが実体であるように、あなたも実体である。






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