3. You do not know the meaning of anything you perceive. Not one thought you hold is wholly true.
- meaning [míːniŋ] : 「意味、意義」
- perceive [pərsíːv] : 「知覚する、〜を見抜く」
- thought [θɔ́ːt] : 「考え、思考、思想」
- hold [hóuld] : 「〜を手に持つ、維持する、保持する」
- wholly [hóulli] : 「完全に、全体的に」
- true [trúː] : 「真の、真実の、本当の」
❖ "You do not ~ "「あなたは、あなたが知覚するものの意味を知ることはない」。それが出来るのは叡智だけ。"Not one thought ~ "「あなたが抱く思考は、全的に正しいということはない」。この世における肉体的な知覚と頭脳による思考には限界がある。
The recognition of this is your firm beginning. Instruction in perception is your great need, for you understand nothing.
- recognition [rèkəɡníʃən] : 「認識、真価を認めること」
- firm [fə́ːrm] : 「安定した、断固とした」
- beginning [bigíniŋ] : 「初め、始まり」
- instruction [instrʌ́kʃən] : 「指図、指示」
- perception [pərsépʃən] : 「知覚、知見、見識」
❖ "The recognition of ~ "「この認識こそ、あなたの確たる第一歩である」。知覚の限界を知ることが第一歩。"Instruction in ~ "「知覚の仕方のインストラクションを受けることは、あなたには大いに必要だ」。"for you understand ~ "「なぜなら、あなたは何も理解していないからだ」。知覚されるものだけが実在していると信じているからだ。夜見る夢の中で知覚した事物は、はたして実在しているだろうか?
Recognize this but do not accept it, for understanding is your inheritance.
- recognize [rékəɡnàiz] : 「〜を認める、受け入れる」
- accept [əksépt] : 「承認する、認める、受け入れる」
- understanding [ʌ̀ndərstǽndiŋ] : 「理解、把握」
- inheritance [inhérətəns] : 「受け継いだもの、継承」
❖ "Recognize this ~ "「あなたが何も理解していないことを認識しなさい」。"but do not ~ "「でも、それを受け入れなくていい」。理解することは不可能なのだと認識しても、それでいいのだと決めつけてはいけない。"for understanding ~ "「なぜなら、理解する能力は(神から)継承したものだからだ」。神から継承した叡智に目覚めれば、あなたは真実のすべてを理解できる。
Perceptions are learned, and you are not without a Teacher.
- learn [lə́ːrn] : 「〜を学ぶ、習う、〜を知る」
❖ "Perceptions are ~ "「知覚は、学び取るものであり、」"and you are ~ "「そして、あなたには師がいないわけではない」。ホーリー・スピリットが本当の知覚の仕方を教えてくれる。肉体的な知覚を修正し、実相的な知覚、すなわちヴィジョンへと変えていく。ヴィジョンは真実を映し出し、そこに叡智が蘇る。真実を直覚的に理解する。仏教的な悟りだと思っていい。
Yet your willingness to learn of him depends on your willingness to question everything you learned of yourself, for you who learned amiss should not be your own teacher.
- willingness [wíliŋnis] : 「意欲、やる気 」
- depend [dipénd] : 「〜次第である、〜による」
- depend on : 「〜によって決まる、〜次第である」
- question [kwéstʃən] : 「疑問を持つ、質問する」
- amiss [əmís] : 「間違って、誤って」
❖ "Yet your willingness ~ "「しかし、ホーリー・スピリットから学びたいと思うあなたの意欲は、あなたがあなた自身から学んだすべてに疑問を持とうとする意欲に依存する」。"for you who ~ "「なぜなら、誤って学んでしまったあなたは、自分自身を師としてはならないからだ」。ここの自分自身とはあなたを支配しているエゴのこと。そのエゴからあなたは誤って学んでしまったので、学んだことに疑問をもち、また、自分自身(エゴ)を先生と考えずに、ホーリー・スピリットを師とすべきだ。つまり、エゴの思考システムを捨て、ホーリー・スピリットの思考システムを採用すべきだ。
4. No one can withhold truth except from himself. Yet God will not refuse you the answer he gave.
- withhold [wiðhóuld] : 「与えないでおく、〜を差し控える」
- except [iksépt] : 「〜を除いて、〜以外に」
- refuse [rifjúːz] : 「拒む、拒絶する、断る」
- refuse A B : 「AにBを与えるのを拒む」
❖ "No one can ~ "「誰も、自分自身を除いて、真実を与えないでおくことは出来ない」。誰も真実を覆い隠せるものではない。ただ、自分自身だけが、真実から目を背けているに過ぎない。"Yet God will ~ "「しかし、神は、神が与える答えをあなたに対して拒絶するようなことはしない」。"the answer he gave"のgaveは過去形であるが、神の行いは非時間的なものなので、現在形に訳そうが未来形に訳そうが、大きな違いはない。神は一瞬のうちにすべてを行い、その一瞬は永遠に続く。神は答えを既に与えていると思えばいい。とにかく、時間系列に関係なく、神はあなたに真実の答えを惜しまずに与えてくれる。ただし、この幻想世界にあっては、神の答えはホーリー・スピリットを通じて与えられる。
Ask, then, for what is yours, and do not defend yourself against truth. You made the problem God has answered.
- ask for : 「〜を求める、〜を要求する」
- defend [difénd] : 「〜を守る、防衛する」
- against [əgénst] : 「〜に反対して、〜に逆らって」
- defend A against B : 「AをBから守る」
- problem [prɑ́bləm] : 「問題、疑問」
- answer [ǽnsər] : 「〜に答える」
❖ "Ask, then, for ~ "「では、あなたのものであるものを求めなさい」。神が与えてくれる答えはあなたのものである。それを神に遠慮なく求めなさい。"and do not ~ "「そして、真実に対して自分を守ろうとしてはいけない」。自分自身に対して、神の答え(真実)を隠しておいてはいけない。"You made the ~ "「あなたは、神が既に答えた問題を作ったのだ」。あなたは困難な問題に悩むかも知れないが、神はその問題に対して既に答えをもっている。あたかも、神が既に与えた答えにそって、あなたは問題を作り出しているかのようだ。
Ask yourself, therefore, but one simple question:
Do I want the problem or do I want the answer?
- simple [símpl] : 「簡単な、簡素な、単純な」
- question [kwéstʃən] : 「質問、疑問、問い」
❖ "Ask yourself ~ "「そこで、一つの簡単な問い掛けをあなた自身にして投げかけてみなさい」。"Do I want ~ "「私は問題を欲しているのか、あるいは答えを欲しているのか」。
Decide for the answer and you will have it, for you will see it as it is, and it is yours already.
- decide [disáid] : 「決定する、決心する」
- decide for : 「〜に有利に判決する」
- already [ɔːlrédi] : 「すでに、とっくに〜済み」
❖ "Decide for the ~ "「答えの方を選びなさい」。"and you will ~ "「そうすれば、あなたは答えが得られるだろう」。"for you will ~ "「なぜなら、あなたは答えをあるがままに見ようとするだろうし、」"and it is yours ~ "「答えは既にあなたのものだからだ」。神は既にあなたに答えている。それを求めて、素直に答えを見ればいい。難しい問題をでっち上げて、一人で悩む必要はない。