9. This is the only picture you can see; the one alternative that you can choose, the other possibility of cause, if you be not the dreamer of your dreams.
- picture[píktʃər] : 「絵、像、絵画」
- alternative [ɔːltə́ːrnətiv] : 「代わりとなるもの、、代替物」
- choose [tʃúːz] : 「〜を選ぶ、〜を選択する」
- possibility [pɑ̀səbíləti] : 「可能性、実現性、あり得ること、起こり得ること」
- cause [kɔ́ːz] : 「原因、要因」
- dreamer [dríːmər] : 「夢を見る人、夢想家」
❖ "This is the only picture ~ "「もし、〜であるなら、これが、あなたが目にすることの出来る唯一の絵(光景)である」。他者の夢に登場して、他者の夢を同時に見ている、その光景こそが、あなたが現実だと主張する光景である。"the one alternative that ~ "「つまり、あなたが選択できる唯一の代わりの絵である」。あなたが自分の夢を自分で見ていないなら、あなたが選択できる夢は、他者の夢だけなのだ。"the other possibility ~ "「もちろん、他の可能性としてそれしかない」。"if you be not the ~ "「もし、あなたが、あなた自身の夢を見ている者でないとしたら、」これが、あなたが目にすることの出来る唯一の絵(光景)である。
And this is what you choose if you deny the cause of suffering is in your mind.
- deny [dinái] : 「〜を否定する、否認する、拒む、拒絶する」
- suffering [sʌ́fəriŋ] : 「苦しむこと、苦しみ、苦痛、苦難、苦悩」
❖ "And this is what you ~ "「もし、あなたが、苦しみの原因があなたの心の中にあることを否定するなら、」あなたの苦しみが、あなた自身の心の中に原因を持っていることを否定し、あなたの外からの攻撃によってあなたの苦しみが生み出されていると信じているなら、「あなたが選択したものは、これなのだ」。他者の夢の中に登場して、他者の夢を同時に見ることを選択したことになる。
Be glad indeed it is, for thus are you the one decider of your destiny in time.
- glad [glǽd] : 「満足して、うれしく思う」
- indeed [indíːd] : 「実に、本当に、確かに、いかにも、実際に」
- thus [ðʌ́s] : 「このようにして、それ故に」
- decider [disáidər : 「決定者」
- destiny [déstəni] : 「運命、さだめ、宿命」
❖ "Be glad indeed ~ "「実際、そうであることを喜びなさい」。"for thus are you ~ "「なぜなら、時間という枠組みの中で、あなたは、あなたの運命を決めることの出来る一人だからだ」。他者の夢の中に登場し、時間と空間の中に暮らしていると錯覚している限り、その幻想世界でのあなたの運命は、あなたが決定できる。幻想世界の幻想は、好きなように変え得るのだ。それと同時に、幻想から目覚めるという運命を選択をすることも、あなたには出来るのだ。これが、重要だ。喜ばしいことなのである。
The choice is yours to make between a sleeping death and dreams of evil or a happy wakening and joy of life.
- choice [tʃɔ́is] : 「選ぶこと、選択」
- between [bitwíːn] A and B : 「AとBの間に」
- death [déθ] : 「死、消滅、死亡、破滅、終わり、終焉」
- evil [íːvl] : 「害悪、悪、弊害、災害、不運」
- wakening [wéikəniŋ] : 「目覚めること」
- joy [dʒɔ́i] : 「喜び、歓喜」
- life [láif] : 「人命、生命、寿命」
❖ "The choice is yours ~ "意訳する、「死の眠りや、悪の夢を見続けるか、目覚めて幸せな命の喜びを手にするか、その選択は、あなたに任されているのである」。幻想世界に留まるか、実相世界に目覚めるか、あなたの運命は、あなたが選択出来るのだ。ホーリー・スピリットも神も、あなたの選択を強要しない。あくまでも、あなたの自由意思を重んじてくれるのである。あなたが、心から願うとき、あなたの選択は成就する。
10. What could you choose between but life or death, waking or sleeping, peace or war, your dreams or your reality?
- waking [wéikiŋ] : 「覚醒」
- peace [píːs] : 「平和、安らぎ、平穏、安心、安定」
- reality [riǽləti] : 「現実、真実、事実、実態、実相」
❖ "What could you choose ~ "「命と死、目覚めと眠り、平和と争い、あなたの夢とあなたの現実、その間の選択以外に、どんな選択があなたに出来るだろうか」。選択とは、結局、幻想と実相の間の選択に尽きるのだ。幻想世界に甘んじて生きるか、実相世界に目覚めて真実に生きるか、その二者択一である。
There is a risk of thinking death is peace, because the world equates the body with the Self which God created.
- risk [rísk] : 「危険、危険性、恐れ」
- equate [ikwéit] : 「〜を同等と見なす、〜と同一視する」
- equate A with B : 「AをBと同等と見なす、同等として扱う」
- create [kriéit] : 「創造する、創り出す」
❖ "There is a risk of thinking ~ "「死を平和と考えるにはリスクがある」。苦から逃れるために死を選択するということには、非常な危険性がある。死は、平和に結びつかないからだ。"because the world ~ "「なぜなら、この世界は、肉体と、神が創造した自己とを同一視するからである」。この世界は、自己とは、肉体そのものである自分だと錯覚している。だから、自己が苦しみに耐えられなかったら、肉体を消滅させればいいという発想が生まれる。しかし、真実は、本当の自己は肉体ではなく、神が創造した心なのだ。心は、肉体的な死をもっても、死ぬことはない。実相的に見れば、肉体は無意味であり、したがって、死も無意味なのである。
Yet a thing can never be its opposite. And death is opposite to peace, because it is the opposite of life. And life is peace.
- opposite [ɑ́pəzit] : 「反対、正反対のこと、逆の物、反対の物」
❖ "Yet a thing can never ~ "「しかし、物事は、それと正反対のものになることは出来ない」。"And death is opposite ~ "「死は、平和と正反対である」。"because it is the ~ "「なぜなら、死は命と正反対だからだ」。"And life is ~ "「命こそ、平和なのである」。死をもって苦から脱し、心の平和を勝ち取ろうとしても、うまくいくはずはない。死は、命の否定であり、命と平和は真実として一体であるから、死から平和は生まれないのだ。苦から脱するには、命を選択しなくてはならない。命とは実相であり、あなたが幻想を捨てて実相を選択するれば、命はおのずと花咲くのだ。命が咲くところに、平和は訪れる。命が咲くところに、苦は存在し得ないのである。
Awaken and forget all thoughts of death, and you will find you have the peace of God.
- awaken [əwéikn] : 「目を覚まさせる、目覚める、呼び起こす」
- forget [fərɡét] : 「〜を忘れる、見落とす」
- thought [θɔ́ːt] : 「考え、見解、思い付き、思考、思索」
- find [fáind] : 「見つける、発見する、見いだす」
❖ "Awaken and forget all ~ "「目覚めて、死というあらゆる思いを忘れなさい」。実相に目覚めて、死という幻想を放棄しなさい。"and you will find ~ "「そうすれば、あなたには、神の平和があるのだと気付くだろう」。神の平和とは、実相的平和であって、天の王国の平和である。愛と喜びと慈しみと美と真理に包まれた、至上の平和である。
Yet if the choice is really given you, then you must see the causes of the things you choose between exactly as they are and where they are.
- choice [tʃɔ́is] : 「選ぶこと、選択」
- really [ríəli] : 「実際には、ほんとうは、確かに、本当に」
- given [gívn] : 「give の過去分詞形」
- cause [kɔ́ːz] : 「原因、要因」
- choose [tʃúːz] : 「〜を選ぶ、〜を選択する」
- between [bitwíːn] A and B : 「AとB の間に」
- exactly [iɡzǽktli] : 「正確に、厳密に、ぴったり、きっちり」
❖ "Yet if the choice is ~ "意訳する、「しかし、実際に、あなたが選択しなくてはならないときには、」"then you must see ~ "「選ぶ内容が何なのか、その選ぶ内容は何処にあるのか、正確に物事の原因を見つめなければならない」。非常に訳しにくい部分ではある。あなたが選択しなくてはならないとき、それが命なのか死なのか、金や地位や名誉なのか、愛や慈しみや平和なのか、そして、それらが幻想世界にあるのか実相世界にあるのか、正確に見極めなければならない。あなたがそれを選択する原因、動機も十分に知る必要がある。快楽として選択するのか、責任として選択するのか。苦から逃げるために選択するのか、生を獲得するために選択するのか。結局、選択とは、人生の一大イベントなのだ。命がけの行動なのである。夢から目覚めるか、夢に留まるか、あなたには、命の選択が託されているのである。