●  "A Course in Miracles (ACIM)""Text" (1975年版) の英語原文を、単に翻訳するだけでなく、精読、精解していくワークショップです。
●  Title に、たとえば T-26.IV.4:7 とありましたら、これは "Text" の Chapter 26、Section IV、Paragraph 4、Sentence 7 という場所を示しています。
●  Workbook精読http://acimworkshop-workbook.blogspot.jp です。
●  Urtext精読をAmazonからKindle本として上梓しました。



T-18.III.6:1 ~ T-18.III.7:7

6. In your relationship you have joined with me in bringing Heaven to the Son of God, who hid in darkness.

  • relationship [riléi∫n∫ìp] : 「関係、結び付き、かかわり合い、関連」
  • join [dʒɔ́in] : 「参加する、交わる、一緒になる」
  • bring [bríŋ] : 「〜を持って来る、〜を連れて来る」
  • hid [híd] : 「hide の過去・過去分詞形」
  • hide [háid] : 「隠れる、潜伏する、身を潜める、潜む、姿を隠す」
  • darkness [dɑ́ː(r)knəs] : 「暗さ、暗がり、暗闇」
❖ "In your relationship ~ "「あなたの関係性において、あなたは私と一緒になって、闇に身を隠した神の子を天の王国へ連れている行くことに参加したのである」。幻想の特別な関係性が実相の神聖な関係性に質転換した今、あなたはイエスと協力し合って、まだ闇の幻想世界に身を隠している同胞達を、天の王国である実相世界に連れていく仕事を始めたのである。



You have been willing to bring the darkness to light, and this willingness has given strength to everyone who would remain in darkness.
  • be willing to : 「〜する意思がある、進んで〜する、〜に前向きである、〜に気乗りする」
  • willingness [wíliŋnis] : 「意欲、いとわずにすること、やる気」
  • strength [stréŋ(k)θ] : 「力、強さ、体力」
  • remain [riméin] : 「とどまる、滞在する、残る、残存する」
❖ "You have been willing to ~ "「あなたは、自ら進んで、闇を光に持っていこうとしているのだ」。"and this willingness has ~ "「あなたの、その意欲は、闇の中に留まっているすべての者達へ力を与えているのである」。あなたは、闇の幻想世界を光の実相世界に持ち込んで、闇を消し去ろうとしている。つまり、幻想から実相への目覚めを促している。そういうあなたの姿が、まだ闇の中に留まっている多くの同胞達に勇気と、そして実相的パワーを与えている。この実相的パワー、神のパワーは、ヒーリングの力であり、奇跡を起こす力である。つまり、今やあなたは、闇の中で苦しむ多くの同胞達を癒すヒーラーとなるのである。



Those who would see will see. And they will join with me in carrying their light into the darkness, when the darkness in them is offered to the light, and is removed forever.
  • those who : 「〜する人々」
  • carry [kǽri] : 「 〜を運ぶ、〜を持ち運ぶ」
  • offer [ɔ́(ː)fə(r)] : 「差し出す、捧げる、提供する」
  • remove [rimúːv] : 「取り除く、取り去る、取り外す、除去する」
  • foreve [fərévər] : 「永遠に、永久に」
❖ "Those who would ~ "「見たいと望む者は、見るであろう」。実相世界を知りたいと思う者が実相世界を知るのである。"And they will join ~ "「そして見る者達は、〜である時、私と一緒になって、彼らの光を暗闇に運んで行くだろう」。"when the darkness in ~ "「彼らの心の中の闇が光に差し出され、永遠に取り除かれた時、」私と一緒になって、彼らの光を暗闇に運んで行くだろう。実相世界を知りたい、実相世界に目覚めたいと心から願う者達は、彼らの心の中の闇である幻想を、光の実相に差し出し、幻想を消し去るのだ。しかし、仕事はそこで終わるのではない。今度は、同胞達の心の闇を払拭するために、光を彼らの闇に運び込むのである。もちろん、それはあなた一人の使命ではない。イエスと共にその使命に関わるのである。



My need for you, joined with me in the holy light of your relationship, is your need for salvation.
  • need [níːd] : 「必要性、必要なもの」
  • holy [hóuli] : 「神聖な」
  • relationship [riléi∫n∫ìp] : 「関係、結び付き、かかわり合い、関連」
  • salvation [sælvéi∫n] : 「救出、救済、救い、救世」
❖ "My need for ~ "「私があなたを必要としていることは、」"joined with me in ~ "分詞構文、「つまり、あなたは、あなたの関係性の神聖な光の中で、私と結ばれる必要があるのだが、」"is your need ~ "「それは、あなたが救いのために必要としていることなのだ」。あなたの同胞達、すなわち、神の子全体を闇の幻想世界から救い出すには、あなたの神聖な関係性の中で、あなたがイエスと一緒になって、その救いを達成しなくてはならない。あなた一人でも、また、イエス一人でも、完全な救いは達成されないのだ。なぜなら、実相世界の自他一如を考えれば、あなたの救いは他の同胞の救いであり、イエス自身の救いであり、同胞やイエスの救いはあなたの救いとなるからだ。単独の救いは意味がないし、不可能である。あなたと同胞が、神の子全体として、そして、ホーリー・スピリットやキリストやイエスと一丸となって、実相世界への救いが達成されるのである。



Would I not give you what you gave to me? For when you joined your brother, you answered me.
  • gave [géiv] : 「give の過去形」
  • answer [ǽnsə(r)] : 「〜に答える」
❖ "Would I not give you ~ "「あなたが私に与えたものを、私があなたに与えたくないなどと思っているだろうか」。"For when you joined ~ "「なぜなら、あなたが同胞と結ばれるとき、あなたは私に答えるのであるから」。何度も言うようだが、過去形であるが、未来として考えた方がいい。あなたが同胞達と結ばれて、一丸となって実相世界への救いを求めることは、イエスにとってはあなたからの答えであり、贈り物である。同様に、イエスも、あなたと同胞達の救いに参加することで、その贈り物に答えるのである。イエスはその力を、惜しげなくあなたや同胞達に与えてくれるだろう。



7. You who are now the bringer of salvation have the function of bringing light to darkness.
  • bringer : 「運ぶ人」
  • salvation [sælvéi∫n] : 「救出、救済、救い、救世」
  • function [fʌ́ŋ(k)∫n] : 「職務、役割、機能、作用、働き」
❖ "You who are now ~ "「今や、救いをもたらす者となったあなたは、光を闇に運ぶ役割をもっているのだ」。幻想世界に光をもたらし、実相世界への目覚めを促すのである。



The darkness in you has been brought to light. Carry it back to darkness, from the holy instant to which you brought it.
  • brought [brɔ́ːt] : 「bring の過去・過去分詞形」
  • carry [kǽri] : 「〜を運ぶ、〜を持ち運ぶ」
  • holy [hóuli] : 「神聖な」
  • instant [ínstənt] : 「瞬間、一瞬」
❖ "The darkness in you ~ "「あなたの心の闇は、光へと持ち運ばれた」。"Carry it back to ~ "「その光を、(再び)闇に連れ戻すのである」。つまり、"from the holy instant ~ "「あなたが光を持ち込んだ聖なる瞬間から、」再び光を闇に連れ戻すのである。あなたは、実相世界に目覚める聖なる瞬間に、実相的な聖なる光を得た。その光を独占することなく、今度は、再び闇の幻想世界へその光を持ち込んで、同胞達の心の闇を払拭してあげるのだ。それがあなたの役割となる。



We are made whole in our desire to make whole. Let not time worry you, for all the fear that you and your brother experience is really past.
  • make : 「〜の状態を作り出す、〜にする、〜になる」
  • whole [hóul] : 「全部の、完全な、全体の、丸ごとの」
  • desire [dizáiə(r)] : 「欲望、欲求、願望、念願」
  • worry [wə́ːri] : 「〜を心配させる、悩ます、イライラさせる」
  • fear [fíə(r)] : 「恐れ、恐怖」
  • experience [ikspí(ə)riəns] : 「〜を経験する、〜を体験する」
  • really [ríː(ə)li] : 「実際には、ほんとうは、確かに、本当に」
  • past [pǽst] : 「過ぎ去った、過去の、終わった」
❖ "We are made whole ~ "「完全になりたいと望むことで、私たちは完全になれるのである」。"Let not time worry ~ "「時間に煩らわせれてはいけない」。"for all the fear that ~ "「なぜなら、あなたと同胞が経験した恐れのすべては、実際には、過去のものだからである」。恐れは過去のものとなったのだから、時間を気にせずに、完全な自己、完璧で神聖な神の子としての自己を追求すればいい。それを望めば、望みは必ずかなう。



Time has been readjusted to help us do, together, what your separate pasts would hinder.
  • readjust : 「再調整する、見直す」
  • together [təgéðə(r)] : 「一緒に、同時に」
  • separate [sép(ə)rət] : 「分かれた、離れた、個々の、別個の、別の」
  • hinder [híndə(r)] : 「妨げる、妨害する、邪魔する、遅らせる」
❖ "Time has been readjusted ~ "「時間は、私たちが一緒に〜するのを助けるために、再調整されたのだ」。"what your separate pasts ~ "「あなたの分断した過去が妨げようとしたこと」を私たちが一緒にするのを助けるために、時間は再調整された。神の子は散り散りに分裂していたので、再統一されて一緒に神の元に回帰するという目的が妨げられてきた。しかし、今、あなたが無時間の実相世界に目覚めたのだから、時間は質転換し、再調整されてあなたの味方となる。あなたは時間を気にすることなく、闇に光をもたらし、同胞達と共に天の王国への回帰の旅を続ければいい。



You have gone past fear, for no two minds can join in the desire for love without love's joining them.
  • past [pǽst] : 「〜を過ぎて、越えて」
  • join [dʒɔ́in] : 「参加する、交わる、一緒になる」
  • desire [dizáiə(r)] : 「欲望、欲求、願望、念願」
  • join [dʒɔ́in] : 「結合する、連結する、合わせる、つなぐ」
❖ "You have gone ~ "「あなたはすでに、恐れを通り越して行ったのだ」。"for no two minds can ~ "「なぜなら、どんな二つの心も、愛がそれらを結びつけることなくして、愛を求める願いに加わることは出来ないからだ」。あなたは同胞に真実の愛を感じ、同胞もあなたに真実の愛を感じ、二つの心が真実の愛で結ばれたのである。そのとき、もはやあなたと同胞の間には恐れは存在しない。ところで、真実の愛で結ばれるとは、幻想世界の特別な関係性によって結ばれることではなく、実相世界の神聖な関係性によって二つの心が結ばれることである。そのとき、幻想世界で感じていた恐れが過去のものとなり、恐れが幻想であったと知った今、再び恐れを感じる必要などなくなってしまうのだ。
 
 
 

Notification

自分の写真


❖ Text精読、完了しました。4年8ヶ月、1256回の投稿でした。長期に渡ってお付き合いいただき、感謝します。
❖ 引き続き、Workbook精読をご覧下さい。場所は「http://acimworkshop-workbook.blogspot.jp」です。
❖ Text精読の手直しも始めました。月日をかけて見直していきます。
❖ AmazonからKindle版の精読シリーズを出版開始しました。『どこでもAcim』をご希望の方は是非どうぞ。
❖ Google PlayとiBookstoreからepub版の精読シリーズを出版開始しました。Kindle版で窮屈さをお感じでしたら、こちらをどうぞ。
❖ Urtext精読をAmazonからKindle本として上梓しました。Urtextは非常に面白いです。臨場感は半端でありません。

oohata_mnb@yahoo.co.jp
oohata.m@coda.ocn.ne.jp

アクセスカウンター