●  "A Course in Miracles (ACIM)""Text" (1975年版) の英語原文を、単に翻訳するだけでなく、精読、精解していくワークショップです。
●  Title に、たとえば T-26.IV.4:7 とありましたら、これは "Text" の Chapter 26、Section IV、Paragraph 4、Sentence 7 という場所を示しています。
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●  Urtext精読をAmazonからKindle本として上梓しました。



T-20.III.10:1 ~ T-20.III.11:9

10. Such is my will for you, and for each of you for one another and for himself. Here there is only holiness and joining without limit.

  • will [wíl] : 「意志、願望、意欲」
  • each of : 「〜のそれぞれ、〜の各自」
  • one another : 「お互い」
  • holiness [hóulinəs] : 「神聖、高潔」
  • joining : 「連結、接合」
  • without [wiðáut] : 「〜なしで、〜を持たないで、〜なしに」
  • limit [límit] : 「限度、制限、境界」
❖ "Such is my will ~ "「あなたのために私(イエス)が意思することは、そういうことなのだ」。イエスの意思することとは、あなたが、勇気をもってキリストの手を握り、闇の牢獄から解放されて、キリスト共々、天の王国へ入城すること。"and for each of you ~ "「それは、あなたと同胞、それぞれのためなのだ」。"Here there is only holiness ~ "「ここにこそ、唯一の神聖さと、制限なき結合がある」。あなたが同胞と共に天の王国に入城出来れば、そこは、あらゆるものが神聖であり、神聖なあなたと同胞は心を融合させ、単一の神聖な神の子として再生復活するのである。そして、天の王国の神聖さと結合を制限するようなものは、何一つ存在しない。



For what is Heaven but union, direct and perfect, and without the veil of fear upon it?
  • union [júːnjən] : 「結合、合併、融合、団結」
  • direct [dáirekt] : 「直接の、率直な」
  • perfect [pə́ː(r)fikt] : 「完璧な、完全な」
  • without [wiðáut] : 「〜なしで、〜を持たないで、〜なしに」
  • veil [véil] : 「ベール、覆い、覆い隠すもの」
  • fear [fíər] : 「恐れ、恐怖」
❖ "For what is Heaven ~ "「なぜなら、天の王国とは、結合そのものだからだ」。"direct and perfect ~ "「それは、直接の、完全な結合であり、それを覆う恐れのベールなどない」。天の王国は結合そのものである。天の王国において、あなたと同胞は心を融合し、単一の神の子として再生する。そして、神とホーリー・スピリットと単一の神の子は、さらに融合を進め、三位が一体となるのである。すべての実在が一点に収斂するのだ。それが、"Go is"「神あり」の世界である。実相世界が純粋一元論の世界であると言われる所以(ゆえん)である。



Here are we one, looking with perfect gentleness upon each other and on ourselves.
  • gentleness [dʒéntlnis] : 「優しさ、穏やかさ」
  • each other : 「お互い」
❖ "Here are we ~ "「ここで、私たちは一体となるのだ」。"looking with perfect ~ "分詞構文、付帯状況、「お互い同士を、そして自分自身を、完璧な優しさをもって、見るのである」。これ以降は、理屈を追わずに、声に出して読んでみよう。言葉の美しさと内容の美しさを感じるだけで十分だ。



Here all thoughts of any separation between us become impossible.
  • thought [θɔ́ːt] : 「考え、思考、思索、熟考」
  • separation [sèpəréi∫n] : 「分離、区別、別居、別離、離脱」
  • between [bitwíːn] : 「〜の間の」
  • become [bikʌ́m] [SVC] : 「〜になる」
  • impossible [impɑ́səbl] : 「不可能な、とてもあり得ない、できない、無理な」
❖ "Here all thoughts of ~ "「ここでは、私たちの間の分離という考えはすべて、不可能となる」。実相世界には、分離という概念はない。すべてが、平等、同等なのだ。なぜなら、存在の究極は単一だからである。つまり、分離した存在はあり得ないのだ。



You who were prisoners in separation are now made free in Paradise.
  • prisoner [príznə(r)] : 「囚人、捕虜」
  • make free : 「釈放する」
❖ "You who were prisoners ~ "「分離(という世界)の中に捕らわれていたあなたは、今や、天の王国の中に解放された」。分離の象徴である肉体の中に閉じこめられて、闇の幻想世界の囚人となっていたあなたは、天の王国に解放され、神聖な神の子として再生するのだ。



And here would I unite with you, my friends, my brothers and my Self.
  • unite [junáit] with : 「〜と一緒になる、〜と結合する、〜と合体する」
❖ "And here would ~ "「そして、ここで、私はあなたと、私の友と、そして私自身と、一体となるのだ」。「私自身と一体になる」とは奇妙だと思われるかも知れないが、神の子としてのイエスが、キリストと一体となる、と考えれば、さほど奇異ではないだろう。実相世界の結合とはそういうものなのだ。



11. Your gift unto your brother has given me the certainty our union will be soon. Share, then, this faith with me, and know that it is justified.
  • given [gívn] : 「give の過去分詞形」
  • certainty [sə́ːrtnti] : 「確信、確実なこと、必然」
  • soon [súːn] : 「もうすぐ、間もなく、程なく」
  • share [∫éə(r)] : 「〜を分ける、分かち合う、共有する、共用する」
  • faith [féiθ] : 「信頼、信用、信じること、信仰、信条」
  • justify [dʒʌ́stəfài] : 「弁明する、正当化する」
❖ "Your gift unto ~ "「あなたの同胞に与えられたあなたの贈り物は、私たちの結合が近いという確信を、私に与えた」。あなたが、同胞を神の子として認識し、完全な無辜(むこ)であると受け入れたことは、その同胞に与えたあなたの贈り物である。こうして、あなたは同胞を罪の意識から救ったのだ。その事実を知ったイエスは、神の子の再統一も近いと、確信を持ったのである。"Share, then, this faith ~ "「ならば、私と共に、再統一が近いことを信じて、その信念を分かち合い、(神の子の)再統一は正しいことだと知りなさい」。"know that it is justified"「それが、正当化されることを知りなさい」という意味だが、神の子同士が天の王国で心を融合し、再統一して、単一の神の子に生まれ変わることは、神自身も強く望んでいることだ、というニュアンスであろう。



There is no fear in perfect love because it knows no sin, and it must look on others as on itself. Looking with charity within, what can it fear without?
  • sin [sín] : 「罪、罪悪、ばかげたこと、過失、罪業」
  • charity [t∫ǽrəti] : 「慈悲、寛容、思いやり、慈しみ」
  • within [wiðín] : 「内部で、内側は」
  • without [wiðáut] : 「外で、外側では」
❖ "There is no fear ~ "「完璧な愛には、恐れはない」。"because it knows ~ "「なぜなら、完璧な愛は、罪を知らないからだ」。罪なき者に恐れなし、である。罪も恐れも、実は幻想であって、実在ではない。完璧な愛は、これは実在である。つまり、実在は、幻想を恐れないのだ。夢に出てきたモンスターを恐れるのは夢の中だけであって、夢から醒めればモンスターなど怖くない。単なる夢だからだ。それと同じ理屈である。"and it must look on others ~ "「完璧な愛は、自分自身を見るように、他者を見るに違いないのだ」。完璧な愛は、自分と他人を区別しない。自他一如を完全に受け入れているからだ。なぜなら、それが真実であり、完璧な愛は真実だけを愛するからだ。"Looking with charity ~ "「心の中の慈しみをもって見るとき、」"what can it ~ "「いったい、心の外の何が怖かろう」。一言で言えば、心に愛があれば、何も怖くない、とうこと。



The innocent see safety, and the pure in heart see God within his Son, and look unto the Son to lead them to the Father.
  • innocent [ínəs(ə)nt] : 「無実の、潔白な、無罪の、純潔な、純真な」
  • safety [séifti] : 「安全性、無事、無難なもの」
  • pure [pjúə(r)] : 「純粋な、混じりけのない、清潔な、清らかな」
  • within [wiðín] : 「〜の中に、〜の内側に」
  • look unto : 「〜を当てにする、〜に頼る、〜を頼みにする」
  • lead [líːd] : 「〜を導く、案内する、〜を連れていく」
❖ "The innocent see ~ "「無辜(むこ)である者は、安全(安心)を見るし、」"and the pure ~ "「心が純粋な者は、神の子の中に神を見る」。"and look unto ~ "「そして、父なる神へと彼らを導いてもらうために、キリストを頼みにするのである」。"the Son"、つまり神の子のことであるが、ここでは、その中の特別に重要な使命をもっている神の子と考えて、キリストと訳してみた。イエス自身と考えてもいい。



And where else would they go but where they will to be?
  • else [éls] : 「そのほかの、別の」
❖ "And where else would ~ "「そこにいたいと思う場所以外に、一体誰が、外(ほか)の場所に行きたいと思うだろうか」。神の子は天の王国に住みたいのだ。だから、天の王国へ回帰するのである。



Each of you now will lead the other to the Father as surely as God created his Son holy, and kept him so.
  • surely [∫úə(r)li] : 「 疑いなく、しっかりと、確かに、確実に」
  • create [kriéit] : 「創造する、創り出す」
  • holy [hóuli] : 「神聖な」
  • kept [képt] : 「keep の過去・過去分詞形」
❖ "Each of you now will ~ "「あなたと同胞、その各々が、神の元へと、互いを導いていくだろう」。天の王国への回帰の道を、あなたと同胞は互いに協力し合いながら、旅することになる。"as surely as God ~ "「それは、神が神の子を神聖な者として創造し、その神聖さを保っていることと同様に確かなことである」。実相世界は無時間の世界であり、すべてのことが一瞬にして起き、その一瞬が永遠に続く。神が神の子を神聖なままに創造したことも、その神聖さを保とうとしていることも、あなたと同胞が神の元への旅をすることも、そして、天の王国へ入城出来ることも、すべては、実相世界の中では既成事実なのである。明らかに、"as surely as"「同様に、確か」なのだ。



In your brother is the light of God's eternal promise of your immortality. See him as sinless, and there can be no fear in you.
  • light [láit] : 「光、光源、ライト、明かり」
  • eternal [itə́ː(r)nl] : 「永遠の、不変の、永久の、不滅の」
  • promise [prɑ́məs] : 「約束、契約、約束したこと、約束したもの」
  • immortality [ìmɔːrtǽləti] : 「不死性、不朽、不滅、永遠」
  • sinless [sínlis] : 「罪のない、潔白な」
❖ "In your brother is ~ "「あなたの同胞の心の中に、神が、あなたの不死性を永遠に約束した、その光が宿っている」。もちろん、あなたの心の中にも、つまり、すべての神の子の心の中には、神が与えてくれた永遠の命が輝いているのだ。"See him as ~ "「同胞を、罪なき者と見なさい」。"and there can be ~ "「そうすれば、あなたの心の中に、恐れなど存在出来ないのだ」。同胞を、真実の目で見れば、そこには神の与えてくれた命の光が見えるが、罪のかけらは見えもしない。その真実を見る目を持ったとき、あなたは、どんな幻想ももはや恐ろしくはないのだ。
 
 
 

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