●  "A Course in Miracles (ACIM)""Text" (1975年版) の英語原文を、単に翻訳するだけでなく、精読、精解していくワークショップです。
●  Title に、たとえば T-26.IV.4:7 とありましたら、これは "Text" の Chapter 26、Section IV、Paragraph 4、Sentence 7 という場所を示しています。
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T-20.VIII.4:1 ~ T-20.VIII.5:9

4. The Holy Spirit guarantees that what God willed and gave you shall be yours.

  • guarantee [gæ̀r(ə)ntíː] : 「保証する、請け合う、約束する」
  • will [wíl] : 「〜を望む、意図する、命ずる、決意する」
  • gave [géiv] : 「give の過去形」
❖ "The Holy Spirit guarantees ~ "「ホーリー・スピリットはthat以下を保証している」。"that what God ~ "「神が意思し、あなたに与えたものは、あなたのものであると」保証している。神が神の子を創造したとき、神は神の属性のすべてを神の子に与えた。神の属性は、すべて神の子のものである。ホーリー・スピリットはその事実をちゃんと知っている。だからこそ、ホーリー・スピリットは神の子に、そのことを思い出してもらいたいのだ。



This is your purpose now, and the vision that makes it yours is ready to be given. You have the vision that enables you to see the body not.
  • purpose [pə́ː(r)pəs] : 「目的、意図、狙い、意向、趣旨、意味」
  • vision [víʒ(ə)n] : 「洞察力、想像力、視覚、視力、展望、構想」
  • be ready to : 「いつでも〜できる、すぐに〜できる」
  • given [gívn] : 「give の過去分詞形」
  • enable [enéibl] : 「〜を可能にする、〜に可能性を与える」
❖ "This is your ~ "「これは今や、あなたの目的である」。実相世界に目覚め、神の属性を思い出すことは、神の子の目的となった。"and the vision that ~ "「その目的をあなたのものとするヴィジョンは、与えられる準備が整ったのだ」。つまり、その目的を叶えるために必要な実相的ヴィジョンは、もうすぐあなたに与えられる、ということ。ヴィジョンとは、肉体的知覚と理性的判断を超越した、直覚的、全的把握のこと。いわば、心の目である。もちろん、ヴィジョンは神の属性の一つであり、本当は、すでに神の子はそれをもっているはずなのだ。"You have the vision ~ "「あなたが肉体を見ることがないようにしてくれるヴィジョンを、あなたはもっている」。肉体を超越して、その向こうの真の姿を捉えることが出来るヴィジョンを、本当は、あなたはすでにもっている。思い出しさえすればいいのだ。しかし、その準備は、もう整った。



And as you look upon your brother, you will see an altar to your Father, holy as Heaven, glowing with radiant purity and sparkling with the shining lilies you laid upon it.
  • look upon : 「〜を見る」
  • altar [ɔ́ːltə(r)] : 「祭壇、聖餐台」
  • holy [hóuli] : 「神聖な」
  • glow [glóu] : 「白熱する、赤熱する、光を放つ、輝く」
  • radiant [réidiənt] : 「光を放つ、燦然とした、光り輝く、明るい」
  • purity [pjú(ə)rəti] : 「清らかさ、純正、汚れのないこと、清浄、純粋」
  • sparkle [spɑ́ː(r)kl] : 「きらめく、輝く、火花を発する」
  • shining [ʃáiniŋ] : 「光る、輝く、きらめく、明るい」
  • lily [líli] : 「ユリ」
  • laid [léid] : 「lay の過去・過去分詞形」
  • lay [léi] : 「〜を横たえる、〜を置く」
❖ そのヴィジョンで同胞を見れば、"And as you look ~ "「あなたが同胞を見る時、」"you will see an altar ~ "「あなたは、あなたの父なる神への祭壇が見えるだろう」。同胞の心の最も純粋で神聖な部分に、神の祭壇があるのが、あなたのヴィジョンを通してそれが見えてくる。"holy as Heaven ~ "「その祭壇は、天の王国同様神聖であり、光り輝く清らかさを放っており、」"and sparkling with ~ "「あなたが祭壇に飾った輝くユリの花と共に、煌(きら)めいているのだ」。同胞の心の中の祭壇について言っているが、もちろん、同時に、あなたの心の祭壇も同様である。他者に見るものを、あなたは自分にも見ることになる。それが、ヴィジョンである。



What can you value more than this? Why do you think the body is a better home, a safer shelter for God's Son? Why would you rather look on it than on the truth?
  • value [vǽljuː] : 「〜を高く評価する、重視する、大事にする」
  • better [bétə(r)] : 「より良い、より優れている、優越する」
  • safe [séif] : 「安全な、無事な、安泰で」
  • shelter [∫éltə(r)] : 「避難所、シェルター、避難場所、待避所、保護施設」
  • rather [rǽðə(r)] : 「むしろ、どちらかといえば」
  • truth [trúːθ] : 「現実、事実、真相、真理、本当のこと」
❖ "What can you value ~ "「あなたは、このこと以上に、何を高く評価出来よう」。"Why do you think the body ~ "「肉体がより良い住家であると、つまり、神の子にとってより安全な避難場所であると、どうしてあなたは思うだろう」。"Why would you ~ "「あなたはどうして、真実を見ること以上に、むしろ肉体を見ようとするのか」。肉体は幻想であって、避難場所にも住家にもなり得ない。あなたが住むべき場所は天の王国を除いて他にない。



How can the engine of destruction be preferred, and chosen to replace the holy home the Holy Spirit offers, where he will dwell with you?
  • engine [én(d)ʒən] : 「エンジン、機関、原動力、機動力」
  • destruction [distrʌ́k∫n] : 「破壊、破滅、破棄」
  • prefer [prifə́ː(r)] : 「〜を好む、むしろ〜の方を好む、〜の方を選ぶ」
  • chosen [t∫óuzn] : 「choose の過去分詞形」
  • choose [t∫úːz] : 「〜を選ぶ、〜を選択する」
  • replace [ripléis] : 「〜を取り換える、交換する、差し替える、置き換える」
  • offer [ɔ́(ː)fə(r)] : 「差し出す、捧げる、提供する」
  • dwell [dwél] : 「住む、居住する、存在する」
❖ "How can the engine of ~ "「いったいどうすれば、破壊の原動力が好まれ、ホーリー・スピリットが差し出す神聖な住家に置き換える選択が出来るのか」。"where he will ~ "「その神聖な住家で、ホーリー・スピリットはあなたと一緒に暮らしていると言うのに」。つまり、あなのたの心の神聖な部分のこと。あなたは、ホーリー・スピリットの住む心の神聖な部分に目を向けずに、攻撃と破壊に明け暮れしている肉体を好み、そこに自己を同一化しているのだ。



5. The body is the sign of weakness, vulnerability and loss of power. Can such a savior help you?
  • sign [sáin] : 「表れ、兆し、兆候、印」
  • weakness [wíːknəs] : 「弱さ、弱いこと、虚弱、脆弱性、弱点、欠点」
  • vulnerability [vʌ́lnərəbləti] : 「脆弱性、傷つき安さ、もろさ」
  • loss [lɔ́(ː)] : 「失うこと、紛失、損失、喪失」
  • savior [séivjə(r)] : 「救助者、救い手、救済者、救い主」
  • help [hélp] : 「助ける、手助けする、手伝う」
❖ "The body is ~ "「肉体とは、弱さ、もろさ、パワーの欠如の表れである」。"Can such ~ "「そんな救い主が、あなたを救うことが出来るだろうか」。肉体は、決して、あなたを救い出すことは出来ない。幻想が、実相を救うことは、原理的に出来ないのだ。夜見る夢の中の登場人物が、目覚めた後に、あなたを救った例(ためし)があったろうか? 慰めになったことはあったであろうが、現実的なパワーは何ももってはいない。



Would you turn in your distress and need for help unto the helpless?
  • turn in : 「向きを変える、向きを変えて入る」
  • distress [distrés] : 「苦悩、悲嘆、苦痛、悩み」
  • unto [ʌ́ntu] : 「〜の方へ」
  • helpless [hélpləs] : 「無力な、頼りない、助けを得られない」
❖ "Would you turn ~ "「あなたは、あなたの苦悩に出会ったとき、頼りにならないものに助けを求める必要があると思うだろうか」。肉体は頼りにならないのだ。あなたを苦悩から救い出してくれるパワーはない。幻想には現実的なパワーはないのだ。なぜなら、実在していないからだ。



Is the pitifully little the perfect choice to call upon for strength?
  • pitifully [pítifəli] : 「悲しいほどに、惨めなほどに」
  • perfect [pə́ː(r)fikt] : 「完全な、完璧な」
  • choice [t∫ɔ́is] : 「選ぶこと、選択」
  • call upon : 「求める、要求する、所望する、頼む」¥
  • strength [stréŋ(k)θ] : 「力、強さ、体力」
❖ "Is the pitifully little ~ "ここの主語は"the pitifully little"「悲しいほどにちっぽけなもの」つまり、肉体のこと、「悲しいほどにちっぽけなものは、力を求める選択として完璧な選択であるか」。つまり、肉体にパワーを求めることは、完全に正しい選択であると言えるか、いや、言えまい、ということ。



Judgment will seem to make your savior weak. Yet it is you who need his strength.
  • Judgment [dʒʌ́dʒmənt] : 「判断、判定」
  • make [méik] [SVOC] : 「〜を〜の状態にする」
  • savior [séivjə(r)] : 「救助者、救い手、救済者、救い主」
  • weak [wíːk] : 「弱い、劣っている、力がない、脆弱な」
❖ "Judgment will seem ~ "「理性的判断は、あなたの救い主を弱くしてしまうかに見えよう」。つまり、頭脳による理性的判断を下せば、あなたの救い主である心に住むホーリー・スピリットは、頼りない弱いものに見えるだろう、ということ。ホーリー・スピリットもしかり、そのヴィジョンさえ、弱々しく思えるかもしれない。"Yet it is you who ~ "強調構文、「しかし、ホーリー・スピリットの力を必要としているのは、(外でもない)あなたなのだ」。あなたには、ホーリー・スピリットのパワーが必要なのである。同時に、ホーリー・スピリットのヴィジョンも、あなたが救われるには、必要なのだ。



There is no problem, no event or situation, no perplexity that vision will not solve.
  • problem [prɑ́bləm] : 「問題、困ったこと、課題、疑問、難問、難題」
  • event [ivént] : 「出来事、事件、イベント、行事、事象」
  • situation [sìt∫uéi∫n] : 「状況、場所、状態、立場、事情、情勢、事態、難局、難問」
  • perplexity [pərpléksəti] : 「当惑、途方に暮れること、混乱、紛糾、難局、難問」
  • solve [sɑ́lv] : 「解く、解決する」
❖ "There is no problem ~ "「ヴィジョンが解決出来ないような、問題も、出来事も、状況も、混乱もない」。ホーリー・スピリットのヴィジョンは、あらゆるものを解決してくれる。理性的判断では弱々しいとされたホーリー・スピリットのヴィジョンは、実にパワフルで、マイティーなのだ。



All is redeemed when looked upon with vision. For this is not your sight, and brings with it the laws beloved of him whose sight it is.
  • redeem [ridíːm] : 「回復する、取り戻す、取り返す、修復する」
  • sight [sáit] : 「視界、景色、視覚、視力」
  • bring [bríŋ] : 「〜を持って来る、〜を連れてくる」
  • law [lɔ́ː] : 「法、法律、法規、法令」
  • beloved [bilʌ́vid] : 「最愛の、いとしい、愛される」
❖ "All is redeemed when ~ "「ヴィジョンをもって見れば、すべては修復される」。如何なる困難も、ホーリー・スピリットのヴィジョンを通して眺めてみると、それが単なる幻想、単なる夢であることが理解出来、夢の修復は簡単になされるのである。"For this is not your ~ "「なぜなら、これは、あなたの見るものではないからだ」。つまり、あなたが見ているつもりになっているのは幻覚、幻想であって、実在、真実ではない。ヴィジョンは、あなたの見ているものではないもの、真実を見せてくれるのだ。"and brings with ~ "「そして、ヴィジョンは、ヴィジョンをもってものを見る神の、愛すべき法を運んできてくれるからだ」。あなたの困難は、ヴィジョンによって夢に過ぎないとわかり、神の法に従って、正しく修正されるのである。
 
 
 

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